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1950-05-02 第7回国会 参議院 議院運営委員会 第66号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年五月二日(火曜日)    午前十時十一分開会   —————————————   委員の異動 本日委員宇都宮登君及び藤井丙午君辞 任につき、その補欠として岡本愛祐君 及び楠見義男君を議長において指名し た。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○地方税法案両院協議委員選挙に関  する件 ○裁判官彈劾法の一部を改正する法律  案 ○電波監理委員会設置法第六條及び同  法附則第二項の規定による電波監理  委員会委員長及び委員任命につき同  意を求める件 ○放送法附則第二項及び同法第十六條  の規定による日本放送協会経営委員  会委員指名につき同意を求める件 ○継続調査要求及び継続審査要求の取  扱に関する件 ○彈劾裁判所裁判員及び同予備員の補  欠選任の件 ○全国選挙管理委員会委員補欠選任  の件 ○委員長辞任及び補欠に関する件 ○未帰還同胞引揚促進並びに実体調  査等を国際連合を通じて行うことを  懇請する決議案委員会審査省略要  求の件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○任期三年の議員に対する送別の辞に  関する件 ○任期三年の議員記念品贈呈の件 ○任期三年の議員送別会開催の件 ○議員派遣要求の取扱に関する件 ○国家公務員の給與問題に関する継続  調査承認要求の件 ○社会補障制度に関する継続調査承認  要求の件 ○公共企業体労働関係法改正に関す  る継続調査承認要求の件 ○議院運営に関する継続審査承認要  求の件 ○地方行政の改革に関する継続調査承  認要求の件 ○検察及び裁判運営等に関する継続  調査承認要求の件 ○公共企業体労働関係法第十六條第二  項の規定に基き、国会の議決を求め  るの件に関する継続審査承認要求の  件   —————————————
  2. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは議院運営委員会開会いたします。
  3. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 議運で、最初に今日御決定願わなければならん問題は、日程の第一に載つておりまするところの地方税法案両院協議会協議委員選挙の問題であろうと存じます。これにつきましては、御承知通り参議院規則の第百七十六條が根拠の規定でございます。百七十六條一項によりますと、「協議委員選挙は、連記無名投票でこれを行う。」となつております。続いてその第三項を見ますと、「議院は、協議委員選任議長に委任することができる。」、こういう規定もございます。そこで、実際には今まで連記無名投票というものは行なつておりませんで、常に三項の規定による議長に委任の方法をおとりになつておりますが、元はこの連記無名投票であるという点がございます。それで趣意は、その院のその問題についての意思決定與つた、その院の意思となつた派がこれを連記で全部とれるようなことが第一項の規定でございます。第一項の通りなつた場合はどういうことかというと、ここで話合ができた場合はいいが、話合が付かなかつた場合は議場で連記投票が行われる、これが第一項の規定であります。実際は両院協議会衆議院も行うのだからと言われてお話合が付いて、この三項の方法をおとりになつているわけであります。今日の場合は、どういうふうにお話合になるかということを、先ず最初にこの問題にかかつて頂かなければならないと思います。
  4. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 その前にちよつと質問があるのですが、法律論をお尋ねするのじやないのですが、両院協議会法規的にはよく了解しておりますが、併しやつて見ても昨日までのその筋の御意向によれば無理なように感じられるのですが、それについては衆議院の方から何か話がありましたですか、委員長にでも、議長にでも……修正を許さないということが前提とされておつたのじや……話が何かその辺のところ、それともただ申入れられたからやるという意味ですか、議長なり、委員長なり、やはり議長にお伺いしたいですね、議長にお尋ねいたします。何か機械的な意味申入れがあつたから、機械的にぶつかるという恰好ですか。それとももう少し何か内輪の話があつたのですか。ここに至る過程について二、三説明を聞かして頂けませんか。衆議院から申込があつたのですか。
  5. 門屋盛一

    門屋盛一君 それは聞かなくてもいい。
  6. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 よくない、俺は理解できない、俺がよくない。君がよくても……どんなふうな内容を以て申入れがあつたということは了解して置きたい。
  7. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 昨夜我々の本会議が散会をした後、暫く経つてから、何時でしたか、時間はよく覚えておりませんが、官房長官が私の部屋へやつて来まして、そうして参議院で否決になつたことについて非常に遺憾の意を表しておつたのですが、そのときに両院協議会を求めることになるだろうということを言つて帰られました。それから後、衆議院では本会議を開いて、そういうふうに決議したということは御承知通りでありまして、同日付で以て、五月一日付で以て文書を以て正式に両院協議会を開いて貰いたいという要求が来たのであります。それだけであります。
  8. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 内容はないのですか。
  9. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 内容はありません。
  10. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 何の話もないのですね。
  11. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 何の話もありません。
  12. 中村正雄

    中村正雄君 両院協議会委員選挙議題になつておるわけでありますが、いろいろ議論すると議論があるかも知れませんが、一応結論だけ申上げて早く決めて頂きたいと思いますのは、今までの例によりまして、院の決定された意思賛成した会派の方から出す。而もそれは一応議運で割当てしまして、本会議では議長指名という形式を前からとつておるわけで、一応これに従つてつた方がいいだろうと思います。衆議院もそういう方法をとつております。ただここで問題になるのは、緑風会がどういうことになるかという問題だと思います。昨日緑風会の中から議員十二名の参議院意思賛成なさつた議員がいるわけであります。緑風会自体としましては参議院意思賛成したとは言い得ないわけでありますけれども、現実に十二名の青票の方がおりますので、これをどうするかということが最も問題になると思います。従つて今日の両院協議会割振りにつきましては、緑風会から委員会決定賛成した十二名の人を一つ会派と見まして、割当てる以外に方法はないのじやないか、従つて賛成なさつた方十二名を以て一つ会派と見まして、昨日の表決を見ますと、昨日は社会党三十七、国民民主党二十七、第三クラブ十四、労農党六、共産党五、無所属一と、こういうふうになつております。一応これを会派と見まして、場合によつて割当てるというのが一番穩当じやないかと思います。そうしますれば、社会党四、民主党三、緑風会一、労農党一、第三一、これで合計十名となるわけであります。従つてこの緑風会の十二名の意思というものは、青票を投じられましたから、十二名の中から一名選んで貰うということによりまして、今申上げた割振りによつて会派で推薦して、本会議議長指名という方法をとられたいということを提案したいと思います。
  13. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今の提案ですがね。共産党はないですね、今の提案はまずいと思うのですがね。
  14. 門屋盛一

    門屋盛一君 大体この両院協議会委員選任方法につきましては、今までに開かれた前例から、私の記憶で考えますと、二つの形があります。一つは確か芦田首班のときだつたと思いますが、そのときは丁度中村委員の言われたように青と白とによつて決められた。それからそう一回か、二回かあつたと思いますが、それは殆んど全会一致か、或いは全会一致にひとしい多数決で以て衆議院送付案修正した折には、そのときには各会派比例代表という、今までに前例が二つあるのです。この前例とこの方とを睨み合せた場合に、今度の場合から言えば、中村君の言われた芦田首班前例做うのが至当である。その方法で行くということに決まれば、昨日は百二名の中から緑風会から十二名の青票が出た。社会党三十七名が四、民主党二十七が三、以下四捨五入しますと、只今中村君は労農党だけで共産党を言わなかつたというのですが、いずれの場合でも小会派合せて十二名ですから、そこから一つお決めになつて、大体中村君の言われることには異議ないということになる。そして各会派から比例で出すかどうかという場合に当嵌めるかどうかということ、昨日見たいに表決がそれぞれはつきりして来ると、各会派から出すことは異議がないのじやないか、議論になれば時間もかかりますが、一通り法規従つて、そういうことをお構いなしに一つ議長一任の場合の行き方で、それはいけないから、一つ会議連記で投票してということになれば別になりますが、そういうふうになつても会期末の最終日ですから、時間が非常にかかることになるのじやないかと思います。
  15. 小林英三

    小林英三君 先程この協議会委員選挙の問題につきまして、事務総長説明されました件ですが、連記無名投票という問題は、すべての党派から出られ得るわけですね。実際問題としては……先程は中村君から今までの慣例として、現実に昨日の選挙において反対した人のみによつて、例えば緑風会で言えば十二名の中からのみ出す。こういうお話がありました。これも一つの理窟です。私はこの参議院が、例えば自由党原案を支持した。他の派は原案反対したということになりましても、一たび今度代表を出すことになれば、協議委員を出すことになれば、いずれの党派から出ても、これは参議院意思を付度して出る。こういうことになるのじやないかと思う。その意味において連記無名投票というものが行われるのじやないか。連記無名投票事務総長お話によりますと、反対派の中から連記無名投票を出すのですか。
  16. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) こういうことになると思います。極めて法律的に申上げたつもりですから、何でございますが、百七十六條の趣意連記無名投票ということを行われると、こういう場合を予想いたしますと、例えば或る法案に対しまして、院の多数の意思というものを、いろいろ党派がございますが、院の多数の意思というものはこれを可決したとか、否決したとか、或いは修正したとかいうことを考えますと、その団結とか、その結合がそのまま継続して、この協議委員選挙に臨むということが普通だと、法律的には一応言えると思うのです。そういう場合に選挙を行なつたとすれば、その反対の人だけが独占をするということが考えられるのじやないか、こういうことなんです。さらつとこの百七十六條の一項を読むと、こういうことになります。もう一遍申上げますと、言いにくいのですが、例えば協議委員の数だけを連名で全部十名書く、その法案を可とするなら可とする方が昨日勝つたその方が全部協議しまして、十人の人を拵えて、ぞろつと十名投票された場合には、絶対それが十名を独占されて、他の会派は一名も入る人がなくなるというようなことに百七十六條ができておる。こういうことを申上げたのです。ですから話が纏まらんときは、ここへ言く虞れがある。行く可能性があるということを申上げたのです。纏まつたときには三項で行きますから、三項で行けばいろいろな相談で変りますから、どう変るか予測の限りでないので、一項の場合は、さらつと或る法案意思が決まつた。その多数が何票となつても、一票の差があつても一票の差で全部独占される。これが百七十六條の一項の場合で行つた結果です。
  17. 中村正雄

    中村正雄君 今事務総長から話がありましたが、議論すればいろいろあるけれども、結論だけ法規なり慣例から導き出しますと、今の場合は芦田首班のときの慣例がそのまま妥当するから、言換えれば地方税法案反対した会派から、そのときの員数において割当てると、それから緑風会だけは十二名で一会派と見るということが算定の基礎として四、三、一、一、一と申上げたわけなんです。従つて大体これによつて決められたらどうかと思います。
  18. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 今の自由党の方の言われる意見形式論で、やはり社会党の言われる方がいいと思うのです。正しいと思うのです。議論になれば長くなるけれども、その方が正しいのじやないかと思います。ただ五人いて僕の方からは一人も出られぬというのは、今中村君の案の欠点だと思います。ただそれを除いては非常にいい案だと思います。
  19. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) ちよつと速記を止めて……    午前十時二十五分速記中止    ——————————    午前十一時速記開始
  20. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 速記を始めて下さい。  それでは社会三、民主三、労農一、緑風一、第三一、共産一、こういうことに決定することに御異議ございませんか    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
  22. 門屋盛一

    門屋盛一君 爾余の案件は後廻しにしまして、これで議運休憩にして小委員会に戻して、戻す前に各派のあれもありましようから、一応議運休憩して、両院協議会委員選挙に早く入るように進めて頂きたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) そういたしますと、これで議運休憩して頂いて小委員会お開き願つて、そうして議長一任動議をどなたかお出しになつて、どなたが賛成なさるかということを決めて頂く。そうしてすぐ小委員会を散会して頂いて、各派からその氏名をお申出願つたら、すぐ本会議を開く、こういうことにして頂きたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは暫く休憩いたします。    午前十一時二分休憩    ——————————    午後三時開会
  25. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) これより委員会を再開いたします。  裁判官彈該法の一部を改正する法律案議題といたします、本案衆議院において修正されましたので、先ず修正箇所について便宜発議者から御説明をお願いいたします。
  26. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 修正箇所は次の通りであります。  第一に、第三條見出し改正部分中「訴追委員会」の上に『「彈該裁判所」を「裁判官彈該裁判所」に』を加え、又第三條の改正規定中「訴追委員会」の上に『「彈該裁判所」を「裁判官彈該裁判所(以下彈該裁判所という)」』を加えます。これは彈該裁判所の名称を分り易くするための修正であります。  第二に、第五条第五項の改正規定本文中「訴追委員会」を「委員長」に改め、同但書中「訴追委員会委員長を経由して、」を削り、第十六條第六項の改正規定本文中、「彈劾裁判所」を「裁判長」に改め、同但書中、「彈劾裁判所裁判長を経由して、」を削ります。これは、辞職手続を簡便にするための修正であります。  第三に、附則第一項但書中、「昭和二十四年十一月三十日」を「昭和二十五年四月一日」に改めます。これは本年度の予算を昨年度に遡つて使うことの不合理をなくするための修正であります。  第四に、附則第二項及び第三項を削ります。これは今回の本法の改正に伴い、関係法規改正を必要とするものは更に種々あると考えられるので、後日適当な機会に総合的に改正することとし、今回は改正をしないという趣旨の修正であります。
  27. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御質疑のある方はどうぞお願いいたします。
  28. 門屋盛一

    門屋盛一君 字句改正は適当であると思いますが、職員定員増加に伴う予算措置はどうなつていますか。
  29. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 既得の予算定員中、下級職員二名を参事、主事の増加二名に振替えまして、予算上の措置は付いて居ります。
  30. 山下義信

    山下義信君 裁判員訴追委員辞職する場合に、裁判長訴追委員長を経由する手続をとることは、如何なる理由によるものでありますか、お伺いいたします。
  31. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 例えば裁判員の場合について申せば、裁判長が自分の裁判所裁判員辞職を知ることが必要であるという單なる事務上の便宜的な理由によるものでありまして、決定権は飽くまで議院又は議長にあるのであります。従つて違法な辞職の場合においても、裁判長はそれを拒否する権限もなく、ただ取次をするだけであります。
  32. 山下義信

    山下義信君 職務雑費支給理由は如何なるものでありますか。
  33. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 裁判長及び訴追委員長に対して、国会役員及び特別委員長と平等の待遇をお願いしたいという意味であります。
  34. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) ちよつと私からお尋ねいたしますが、附則第二項及び第三項を削ると、関係法律の運用に支障を来しませんか。
  35. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 彈劾裁判所とか、訴追委員会とかいう字句は固有名詞でありませんから、関係法律を改めなくとも差支えないわけであります。
  36. 山下義信

    山下義信君 職員雑費支給期日修正したのは如何なる理由によりますか。
  37. 古島義英

    衆議院議員古島義英君) 昭和二十五年度の予算昭和二十四年度に使うことは、財政法上不適当であるからであります。
  38. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 別に御発言もないようですから、質疑は盡きたものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議なしと認めます。それではこれより討論に入ります。
  40. 門屋盛一

    門屋盛一君 討論省略して直ちに採決に入ることの動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
  41. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 只今門屋君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議なしと認めます、それではこれより採決に入ります、裁判官彈劾法の一部を改正する法律案衆議院送付案通り可決することに賛成の方御挙手を願います。    〔総員挙手
  43. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 全会一致でございます。よつて本案原案通り可決すべきものと決定いたしました。  尚、本会議における委員長口頭報告内容は、本院規則第百四條によつて、予め多数意見者承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案内容表決の結果等を報告することとして御承認願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議なしと認めます。  それから本院規則第七十二條によりまして、委員長議院に提出する報告書には多数意見者署名を附することになつておりますから、本案を可とされた方は順次御署名を願います。   多数意見者署名       高田  寛 佐々木鹿藏       城  義臣 石原幹市郎       鈴木 清一 小川 久義       山下 義信 門屋 盛一       油井賢太郎 兼岩 傳一       黒川 武雄 鈴木 直人       吉川末次郎 小林 英三   —————————————
  45. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 次に、電波監理委員会委員長及び委員任命につき、電波監理委員会設置法第六條及び同法附則第二項の規定による同意要求に関する件及び日本放送協会経営委員会委員指名につき放送法附則第二項及び同法第十六條の規定による同意要求に関する件についてお諮りいたします。これらの二件はいずれも政府説明を聞き、各派において御検討願つている問題であります。    〔「同意を與えることに異議なし」と呼ぶものあり〕
  46. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それではこれらの二件については、いずれも同意を與えることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議なしと認めます。   —————————————
  48. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 次に、継続審査及び調査要求に関する件について、お諮りいたします。速記を止めて下さい    〔速記中止
  49. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 速記を始めて下さい。それでは本件については後刻委員の方が多数を揃いの際に、改めてお諮りすることにいたします。  暫く休憩いたします。    午後三時四十二分休憩    ——————————    午後六時三十一分開会
  50. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは議院運営委員会を再開いたします。先ず彈劾裁判所裁判員全国選挙管理委員及び常任委員長辞任及び選挙に関する件について一括議題といたします。
  51. 河野義克

    参事河野義克君) 彈劾裁判所裁判員につきましては、來馬琢道さん、松村眞一郎さんが辞任せられ、後任緑風会から田村文吉さん、宮城タマヨさんが推薦されております。それから宮城タマヨさんは彈劾裁判所裁判員予備員であつた関係で、その予備員後任として久松定武さんが緑風会から推薦になつております。それから自由党からは裁判員としては水久保甚作さんが辞任され、その後任鈴木安孝さんが、裁判員予備員たる鈴木安孝さんが裁判員に変り、後任として大島定吉さんが推薦されております。それから第三クラブからは羽仁五郎さんが裁判員辞任せられ、後任佐々木良作さんが推薦されて来ております。  それから全国選挙管理委員会につきましては、これは御承知通り各党から推薦されるわけでありますが、そのうち自由党から推薦されておる方並びに国民民主党から推薦されておる方、国民民主党に欠員ができて、推薦されておる方二人がございますが、自由党の方から中御門經民さんを推薦されております。それから国民民主党の方からは野村秀雄君という方を推薦されております。それでこれも御異議がなければ、本会議にかけたいと存じます。
  52. 門屋盛一

    門屋盛一君 そこのところで、昨夜実ははつきりしなかつたので……最高裁判所裁判官国民審査管理委員の方は今度変えなくていいんですか。三年でも……
  53. 河野義克

    参事河野義克君) 先程のお話合でそれは変えないようになりました。
  54. 門屋盛一

    門屋盛一君 変えないようにと言つたつて、変えてもいいんですね。
  55. 河野義克

    参事河野義克君) 変えてもいけないことはないだろうと思います。それから委員辞任については、その裁判官国民審査管理委員会の方で許可しなければならない。その関係もあつて今度はやれないという意見……
  56. 門屋盛一

    門屋盛一君 了承。
  57. 河野義克

    参事河野義克君) それからもう一つ常任委員長につきましては、各党から全部出揃いまして、内閣委員長の河井彌八さん、懲罰委員長太田敏兄さん郵政委員長水久保甚作さん、電気通信委員長松野喜内さん、建設委員長中川喜平さんがそれぞれ辞任せられまして、後任内閣委員長伊達源一郎さん、懲罰委員長岡村文四郎さん、郵政委員長鈴木安孝さん、これは水久保甚作さんの代り電気通信委員長松野喜内さんの代りとして城義臣君を、建設委員長中川幸平君の代り柴田政次さんをそれぞれ当該会派から推薦されて来ております。
  58. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 以上議事部長報告に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 竹下豐次

  60. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 次に、決議案委員会審査省略要求に関する件についてお諮りいたします。
  61. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 岡元義人君外十八名から、未帰還同胞引揚促進並びに実体調査等国際連合を通じて行うことを懇請する決議案が発議せられ、更にこれにつきましては委員会審査省略要求されておりますので、その委員会審査省略要求の件をお諮りいたしたいと思います。
  62. 門屋盛一

    門屋盛一君 本決議案は大体各派共同提案になつておりますので、前例によりまして委員会審査省略要求を認めて頂きたいと思うのです。(「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり)
  63. 鈴木直人

    鈴木直人君 国際連合を通じてこのことを懇請するというのは、どこへ懇請するのですか。
  64. 門屋盛一

  65. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 私の方はこれに委員会でも反対しておりますし、委員会審査省略はいいですが、その反対討論を許して頂きたい。
  66. 山下義信

    山下義信君 これには賛成でございますけれども、念のために提案者に伺つておきたいのですが、関係者の方でもいいのでございますが、この三十七万名の残留しているということをここで確認するということに本決議案をやりたいというのでございますね。さように了承してよろしうございますね。
  67. 門屋盛一

    門屋盛一君 大体これは在外同胞から出ているのですが、今まで政府を通じましての数字から推して見てこういうことになつているので差支えないと思います。
  68. 鈴木清一

    鈴木清一君 各派了解ということを先程門屋さんが言われたのですが、この問題については、別に私の方へは尋ねてこないのですが、その点はちよつと分らなかつたのですけれども……
  69. 門屋盛一

    門屋盛一君 私の申上げましたのは、ちよつと言葉が足りなかつたのですが、各派在外同胞委員会共産党反対されたが、その他は全部賛成で、大体において各派共同提案として……委員が出ておられない関係で……今までの例が、こういうふうなものを、委員会から大多数で来たものは審査省略要求は認めると、こういうわけです。
  70. 鈴木清一

    鈴木清一君 その点で、問題によりましては、やはり一応ちよつとお尋ねもするし、なるべく話も聞きたい点もあるのです。そういう意味で私は一応この点については、ちよつと会派へ帰つて打合せて見たいと思う。というのは、私の方の会派では会合をやつておりませんので、それで今ちよつと山下さんも言われた通り、やはり私の方でも三十七万という実数は政府が出されたという程度のもので、国会で以てそれを簡單に確認してしまうというような決議を果して出してよいものかどうか、それと今一つは、日本人がソ連並びにソ連勢力下にある地域というように一方的に出ておるようですけれども、例えば外の方の地域について果してないかということははつきりしない。そういう事情もありますので……大体の話はすでに決められたことで、会派として無理にこじつけて反対はいたさないが、一応は直接意見が出ていないから、責任がありますので、会派の方に行つて話をいたします。
  71. 門屋盛一

    門屋盛一君 大体委員会審査省略に今反対討論というようなこともあるのですから、鈴木さん大体お認め下さつて一応決まつたことに……
  72. 鈴木清一

    鈴木清一君 委員会省略という問題については、やはり私の方から出ていなかつたので、委員会省略というのが非常に重要になつて来るのです。だから委員が出ていないだけに、この決議案のよつて生れて来た一応の根拠、こういうものだつたということを会派に直接知らせたいのです。というのは、いろいろ今までに言わんとするところのいろいろ問題もあつたり、そうでない、時間もないのには違いないけれども、こうした確認的数字というものをはつきり決めてしまわなければならんということになると、非常に外の問題と違つて国際関係にも影響をもたらすものであるとすれば、ただ委員が出ていないから知らなかつたということで、私一人でいかんと思います。
  73. 門屋盛一

    門屋盛一君 一応審査省略をするということに御決定なつたらいいでしよう。鈴木さんの言われたことも御尤でありますし、すでに承認されておるから……
  74. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 まだ承認されてはいない。
  75. 鈴木清一

    鈴木清一君 決定の前にこちらから異議ありという話もあるし……
  76. 門屋盛一

    門屋盛一君 そうしますと、これを認めるか認めないかを、鈴木さん、会派にお帰りになつて後に態度を御決定になる、こういうのですか。
  77. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうです。委員会省略の件は決議するものについて、例えて言えば、若しこれに対してその結果反対討論が出るか、賛成討論が出るかということになると思います。その点を私は返事し兼ねる。委員が出ておられるところは、会派に帰られて伝えられて決定されたと思いますが、私の方は委員が出ていないから、普通の議案の決議のようには考えられない。
  78. 門屋盛一

    門屋盛一君 それでも結構です。今ここで議運で御承認になつて置いて、お帰りになつて、あとでその反対討論なり何なり、それは小委員会でおやりになるのですね。
  79. 鈴木清一

    鈴木清一君 尚外に案があるのですから、その案もからめて引き続いてやらないと……
  80. 門屋盛一

    門屋盛一君 これは衆議院と同時にいろいろ関係がありまして、今度開会されたら上げて貰いたい。
  81. 鈴木清一

    鈴木清一君 それはあなたの希望だと思います。必ずしも次に再開される本会議で上げて貰いたいということは、門屋さんの希望であつて、これは必ずしもそうでなくて、あと三件かけられるのであるから、そのときに一緒に……
  82. 門屋盛一

    門屋盛一君 こだわるわけでありませんが、今まで前例がありまして、問題のあるのはあなたの方ですからあなたの方が今ちよつと村に帰られて協議をして頂いて、これを協議して、そうして答えを得て議運結論を出して頂きたい。今までこういう問題が起きたときには、そういうふうにして頂いておつたから……
  83. 鈴木清一

    鈴木清一君 それでは大体態度は私責任を以て決めるとしまして、私は希望條件として申上げたいのは、幾ら会期が迫つたからと言うても、こういう決議案を出す場合は、やはり委員会省略というようなものを取上げる場合は、ただここで簡單にやるのではなくして、相当まあ事前的な間を置いて貰つてやらして貰いたいという、そういうことを希望條件にはつきり申上げて置きます。勿論今後といつたところで、本日で終りでしようけれども……
  84. 門屋盛一

    門屋盛一君 これはまあ今までにそういう例がしばしばあるのでございますが、実際つい昨日あたりも、昨日来た決議案が昨日ここで省略なつたこともありますので、案の扱い方からいたしますれば、審査を省略しても本会議にかかるのですから、本会議というものは省略することはできないのですから……
  85. 鈴木清一

    鈴木清一君 併しやはり私もここへ出て来る前に……
  86. 門屋盛一

    門屋盛一君 あなたの場合は会派から委員が出ておらなかつたのですから、徹底を欠いたことは事実です。
  87. 鈴木清一

    鈴木清一君 だから岡元君が出されて、いきなり議運ヘ出されて審議省略というような意味ならば又別だと思う。あなたのお言葉から、これは在外同胞委員会で大体話が進んでおつてつてつた。こういうような解釈で来ると、その間には期間があると思う。私はただ審査省略というものの取扱い方がそういうものであるならば、今までも決議案がそういうことで来ているのだから、私は別に気にしなかつたのです。ところがあなたのお話だと、引揚委員会ではすでにこのことを大体知つてつたというような……
  88. 門屋盛一

    門屋盛一君 いや、委員会にかけておりません。委員会にかければ審査省略ではない。
  89. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうだとすれば、事前的には引揚委員会の人達がこういうことを承認しておつたという前提條件があるのではないか、こう思つて聞いたのです。
  90. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 そうすると話が違うね。
  91. 門屋盛一

    門屋盛一君 委員会にかければ、委員会審査省略ではない。委員会にかけておりませんよ。各派在外同胞委員の方が発議者になつておると、こういうだけのものです。岡元君から提出された決議案であつて、それに対して各派在外同胞委員が発議者になつておる。従つて各派を網羅しておる。事実今までそういう扱いでやつて来ているのです。
  92. 鈴木清一

    鈴木清一君 勿論そうですけれども、私は委員会省略を出すのに、委員会で以て承認しておるというような話があつたから不思議だと思つたのです。そうすると、だから事前的な話があつて作り上げて、前以て出して来たという解釈だつたので、私は今までの扱い方と違うし、そういう扱い方自体は、まあ変な言葉で言えば陰謀になるというような考え方になるので、私は反対したわけです。
  93. 門屋盛一

    門屋盛一君 陰謀も何もない。
  94. 鈴木清一

    鈴木清一君 委員会にそれをかけたというので、私は不思議に思つたから聞いたのです。分りました。
  95. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 鈴木君のお話を承つておりますと、時間的余裕等があるならば、できるだけ手を盡せという御希望を附して賛成するという御意見のようですね。
  96. 鈴木清一

    鈴木清一君 そうです。
  97. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは審査省略要求の件を承認することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  98. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
  99. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 次に、更に常任委員変更についてお諮りいたします。
  100. 河野義克

    参事河野義克君) 緑風会から人事委員の寺尾博君、大蔵委員の小宮山常吉君、郵政委員の渡邊甚吉君、電気通信委員の小野哲君、それぞれ辞任せられて、人事委員に小宮山常吉君、大蔵委員に寺尾博君、郵政委員に小野哲君、電気通信委員に渡邊甚吉君を後任として指名せられたいというお申出でございました。又緑風会議院運営委員宇都宮登君、同じく藤井丙午君が辞任せられて、運営委員岡本愛祐君、同じく楠見義男君を指名せられたいという申出がございます。社会党から文部委員の河崎ナツ君、人事委員の木下源吾君がそれぞれ辞任せられて、文部委員に木下源吾君、人事委員に河崎ナツ君を指名せられたいというお申出が出ております。
  101. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 本件について御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  102. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは御異議ないと認めます。   —————————————
  103. 山下義信

    山下義信君 社会党中村君がここへ出て一つ意見を申さして頂きたいと申出ておりますが、両院協議会休憩になりましたときに御面倒ですが…
  104. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 継続調査の問題ですね。   —————————————
  105. 大隈信幸

    ○大隈信幸君 ちよつとお諮りいたして置きたいのですが、昨日議院運営委員会承認頂きました三年議員に対しまして、議長から感謝の辞を述べて頂く件と、それから三年議員に対する壯行の宴を開く件、それから三年議員に対して記念品を贈呈するの件、この三つについては先日議院運営委員長、それから議長、それから庶務小委員長に実際の扱い方をお任せして頂きたいと思いますが、その点御了解を得たい。
  106. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 庶務小委員長からお話の件について御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  107. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
  108. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 次に議員派遣要求に関する件についてお諮りいたします。……それでは関連しておりますから、継続調査要求の件と一緒に纒めてやることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  109. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それではそういうことにいたします。
  110. 鈴木直人

    鈴木直人君 三年議員の方が当分の間バツジを使用したいという申出があるのですが……    〔「議長に一任」と呼ぶ者あり〕
  111. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 只今鈴木君の発言の件は議長に一任するということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  112. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。それじやそういうことにいたします。暫く休憩いたします。    午後六時四十四分休憩    ——————————    午後九時四十八分開会
  113. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それでは再開いたします。継続調査要求及び継続審査要求の件について……その前にちよつとお諮りいたしますが、議院運営委員会として、議院運営に関する継続審査要求書を提出することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  114. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議なしと認めます。
  115. 中村正雄

    中村正雄君 両院協議会が開かれておりまして、その間待つて頂いたことを非常に恐縮に存じておるわけですが、昨日の委員会で最小限度にやるという方針は決定しましたが、最小限度の内容につきましては、各委員会から出ましたものを検討しまして、各会派で決めて本日決定する、こういうふうになつているものと考えております。従つていろいろ議論があると思いますが、結論だけを申上げますると、私は議院運営委員会、これは当然残すべきものであると思います。その次は、運輸委員会、これは公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件、それが再提出が法規上疑義もあります関係上、これはどうしても残さなくちやいけないと思います。次は、労働委員会でありますが、これは御承知のように、議院運営委員会で公労法の改正に対する法律案調査準備を委託いたしております関係上、やつて頂かなくてはいけないと思います。最後に、法務と厚生につきましては、これは厚生におきましては社会保障制度、法務におきましては検察裁判運営に関する調査は第二国会以来、厚生委員会におきましては第五国会以来継続してやつておる関係でありまして、所要の人員も雇入れておるとこういう関係もありますので、以上申上げました五つの委員会につきましての継続審査並びに調査を承認するというふうに提案いたしたいと考えております。できれば、いろいろ議論もありましようけれども、この五つを承認つて、この問題につきましては終止符を打ちたいと考えておりますので、できるだけ一つ御讓歩願つて賛成願いたいと思います。
  116. 門屋盛一

    門屋盛一君 先程私の方の扱いといたしまして協議しました結果は、中村委員の御意見通り、総合して大体同じ結果になつておるのですが、義務付けいたしますと、予算を以てやつて行くとか、やつていないとか、こういうのではなくて、例の労働委員会と同じ條件にあるのは人事委員会で、公務員の給與の問題に関して、これはここに人事委員会委員長をここに呼んで研究立案をお願いしておるような関係もあり、これはやはり人事委員会としてもやらなければならんという希望を持つて来ておる。その外電気の特別委員会、それから在外同胞の特別委員会、いろいろとうちの会派で聞きましても、大蔵委員会の金融政策についても、これらの各委員長がいろいろ理由付けておりますので、どうもその間の取捨選択に非常に困るような結果からいたしまして、今中村委員の言われました議運と運輸にしまして、あとは一切認めないか、それでなければ、もう皆認めるか、どちらかにして貰いたいのであります。こういう意見として提案いたします。
  117. 中村正雄

    中村正雄君 一応社会党会派意見を申上げますと、実は要求になつております委員会は殆んど十二、三出ております関係上、この委員会としては社会党会派もおるわけでありますが、大体検討いたしまして、讓歩を願えるものは讓歩を願つて、大体五つの委員会に決まつたということを併せて御報告申上げて置きます。
  118. 石原幹市郎

    石原幹市郎君 自由党でもいろいろ論議しましたが、自由党は先程も申上げましたように、この電力問題に関する調査、これは一つ是正継続審議に入れて貰いたい。これは非常な産業、民政すべてに影響する大法案であるのでありまするが、今回は非常に審議期間が短いということでありますので、審議未了になる公算が多い法案でありまするが、これは政党政派を超越して、地方的利害に非常に関係する問題を沢山包蔵しておりまするので、丁度こういう期間にいろいろ実地の調査をする又いろいろ資料も蒐集して、次の国会で審議されるときの準備資料にしたいと、こういう気持からいたしまして、電力問題に関する調査は是非継続審査にして貰いたいと、こういう自由党の要望であります。
  119. 門屋盛一

    門屋盛一君 これは先程の人数の少いときにも強調したのであります。この問題は石原君の論旨に対しては私は絶対反対である。審議期間が短いということは、議員提案のものならば審議期間が短いならば議会の責任でありますが、この法案は審議期間が短いというのは全部が政府の責任である。石原君の理論で押して行きますならば、審議期間の短いものは先ず継続審査をしなければならんことになるので、そういう原則が成り立つ。これが一つと、これもさつき言つてつたのですが、昨日、一昨日以来継続審査問題が座談的に話題になります折にも、原則的に法律では差支えないが、なるべくこの継続審査はやらないことにしようじやないかという昨夜の申合せにもなつておる。くどいことを言うようですけれども、百三十一名という議員のない、而も審議期間が短くて今頃出して来られるのでありますから、これは電気の問題は第八国会が開かれて、新たに委員会に付託してやり直した方が一層やりよいのです。それから今までの審議の経過から行きましても、現在出されておる再編成法や公益事業法は一応政府も御破算にして出し直した方がよい。そういう実情にあるのですから、これは私は電気の問題を、過去二年四ケ月の間電気の問題をやらして貰つておる関係上、かかる不備な法案継続審査するということは国会の権威からも面白くない。まして今発言なさる石原委員が、これが衆議院が如何なる扱いになつておるか、本院はまだ予備審査であります。衆議院の本審査さえろくに進められていない。而も衆議院が審議未了にするか、継続審査にするか、十時になる今日まだ衆議院ではその動向が決まつておらん。それを予備審査の当院が先に継続審査決定しなければならんというのは、議会運営上から言いましても根拠がない。これは私は十二時までは発言権がありますから、十二時まで反対いたします。
  120. 中村正雄

    中村正雄君 議事進行についての発言でありますが、社会党は今申しました五つの委員会を考えております。又民主党からも委員会の数を明示があつたわけで、従つて自由党は今電力問題に関する特別委員会でありますが、それ以外にもあるのか、ないのか。あれば一応委員会の名称を御提示願つて、各会派から一応会提示を願つて置いて検討したらよいのではないかと思いますので、この際各派継続審査委員会の御発表を願いたいと思います。自由党は電力委員会だけしか言つていないが……
  121. 門屋盛一

    門屋盛一君 民主党では委員会の希望と言いますか、民主党はいろいろ考えた結果、民主党結論としては全部やるか、やらないか、会派としての結論は出ておる。
  122. 中村正雄

    中村正雄君 議運と運輸と労働とやつて外はやらぬとおつしやいましたね。
  123. 門屋盛一

    門屋盛一君 議運と運輸と労働をやる。
  124. 中村正雄

    中村正雄君 あとは全部やるか、やらないか……
  125. 門屋盛一

    門屋盛一君 今中村君の言われた予算のあるなしに拘わらず継続審査をやつておるという意味において、厚生と法務は議運委員として会派の如何に拘わらず賛成し得る。それからそこまで延長するならば、この議運から人事委員長まで呼んで頼んでおる関係上、これは公務員の給與問題も継続して……これは新らしい意見であります。
  126. 中村正雄

    中村正雄君 民主党では私の言つた以外に人事委員会を附加したら私の案と似て来るわけでありますね。
  127. 門屋盛一

    門屋盛一君 似て来るわけであります。但し第一案の議運と運輸だけで外はやらぬということに御賛成があるか。或いは全部やるというふうに御賛成があれば、それをとつて貰いたい。併しいつまで経つて議論が盡きないから、理由のあるものはそれだけであつて、電気、在外等は必要であるけれども、委員会の性質上、これは特別委員会であるから、これはまあ我々当該委員もやつておるから、事情は分つておるが……
  128. 中村正雄

    中村正雄君 次の会派の御発表を願います。
  129. 鈴木清一

    鈴木清一君 最前の会議のときに申上げましたが、労農党としましても、人事委員会国家公務員給與問題に関する調査、これと労働委員会とそれから議運と運輸、これは先程すでに申上げたのでありますが、又繰返して申上げて置きます。
  130. 佐々木良作

    佐々木良作君 第三クラブは特にどれを残さなければならんという強い意向はなかつたのです。
  131. 高田寛

    ○高田寛君 私の方も先程人数の少いときに述べたのでありますが、これは今度の場合は、非常に議員が半分になるということで、外の場合と継続審査と事情が非常に違うので、原則としてどうしてもやらなければならんというもの以外はやらん方がいい、それ以外は委員長が責任を以てなして来ているものを、どれを取つてどれを捨てるということが非常に取捨選択ができかねるということを考える。先ず議院運営委員会と公共企業体の労働関係の運輸委員会この二つをとつて、あとは見合わして貰う、これが一番よかろうと考えておるのであります。そうでないということになると、これは全部について各委員長と懇談して取捨を決めなければならなくなりますると、ここで取捨は非常にしにくくなると、こう考えるのであります。
  132. 中村正雄

    中村正雄君 懇談会にしたらどうですか。
  133. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) ちよつと速記を止めて下さい。    午後十時二分速記中止    ——————————    午後十時四十一分速記開始
  134. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 速記を始めて……それでは読み上げます。人事委員長から要求されております国家公務員の給與問題に関する調査、厚生委員長からの要求の社会保障制度に関する調査、労働委員長から要求公共企業体労働関係法改正に関する調査、議院運営委員長から要求議院運営に関する審査、地方行政委員長から要求地方行政の改革に関する調査、法務委員長から要求の検察及び裁判運営に関する調査、運輸委員長より要求公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基く国会の議決を求むるの件、以上七件に限つて継続審査要求及び継続調査要求を認めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  135. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) それではそういうことに決定いたします。  議員派遣は留保することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  136. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) さように決定いたします。
  137. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 尚、委員変更の件についてお諮りいたします。
  138. 河野義克

    参事河野義克君) 民主党の決算委員の木内四郎君が辞任されて、後任に林屋亀次郎君を指名されたいとの申出がございます。
  139. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 議事部長報告通り異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  140. 竹下豐次

    委員長竹下豐次君) 御異議ないと認めます。  それではこれで散会いたします。    午後十時四十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     竹下 豐次君    理事            石原幹市郎君            黒川 武雄君            大隈 信幸君            鈴木 直人君    委員            大野 幸一君            中村 正雄君            山下 義信君            吉川末次郎君            小林 英三君            佐々木鹿藏君            城  義臣君            門屋 盛一君           深川榮左エ門君            油井賢太郎君            宇都宮 登君            岡本 愛祐君            加賀  操君            小宮山常吉君            高田  寛君            藤井 丙午君            兼岩 傳一君            佐々木良作君            小川 久義君            鈴木 清一君    議長      佐藤 尚武君    副議長     松嶋 喜作君   衆議院議員            古島 義英君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第三部長)  中野 哲夫君