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政府委員(菅野義丸君) お答えいたします。官房長官所用の
ために参りませんで、私代りましてお答えいたします。先般制定せられました国際
観光ホテル整備法に関する施行令が未だにできませんことにつきましては、誠に申訳なく且つ遺憾に
思つておる次第でございます。この点につきましては先般当院の
運輸委員会からも御注意がありましたし、又総理もしばしば何をしておるのかというふうにお叱りも受けておりますわけでありまして、私共各省と打合せをいたしまして、一日も早く制定するように努力いたしてお
つた次第でございます。この遅れております主要なる原因の
一つといたしまして、あの
法律の制定のときにも主務大臣をどの大臣にするかということが
一つの問題の中心点にな
つているわけでございます。勿論あの
法律の
審議のときに本田国務大臣が
委員会に出まして、
運輸大臣にするということを御答弁申上げている次第でありまして、この点について異論はないわけでございますが、私共といたしましては、この
法律の施行を各省よく納得し、了解して、最も円滑な施行をいたしたいという
考えからその後各
関係省が数回に亙りまして集まりまして、各省のそれぞれ
観光ホテルに関する事業の内容等について
意見を交換したわけでございます。一応行政管理庁が中心になりまして、主務大臣の点を話合いをつけたのでございますが、その後やはり
関係各省に多少の異論もございまして、
内閣でその調整をすることになりまして、私がその間に立
つていろいろや
つて参
つたわけでございます。その間の経過は省略いたすことにいたしまして、結論を申上げますと、本日の次官
会議におきまして、先般行政管理庁で以て調整いたしましたものを以てこの主務大臣と定めまして、早急にこの
法律の施行令を出すことに決定いたしましたので、大変長い間遅延に遅延を重ねて参りましたこの施行令も近く発布できる、かように
考えておる次第であります。
内容について簡単に申上げますと、この
法律の主務大臣は
運輸大臣とするという原則を立てまして、ただ
地方税或いは法人税等につきまして大蔵大臣
内閣総理大臣と共管ということはございませんが、飽くまで
運輸大臣とすることにいたしまして、厚生省
関係のものについては厚生大臣に、或いは通商
産業省の
関係のものは通産大臣に協議するということにいたしまして決定いたしたわけでございます。以上申上げます。