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1950-03-04 第7回国会 衆議院 議院運営委員会 第25号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十五年三月四日(土曜日)     午前十一時四十七分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 佐々木秀世君    理事 福永 健司君       尾関 義一君    岡延右エ門君       岡西 明貞君    菅家 喜六君       倉石 忠雄君    篠田 弘作君       島田 末信君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    寺本  齋君       中川 俊思君    福田 篤泰君       山本 猛夫君    田中織之進君       土井 直作君    園田  直君       長谷川四郎君    伊藤 憲一君       神山 茂夫君    石田 一松君       竹山祐太郎君    中野 四郎君       黒田 寿男君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         仮  議  長 庄司 一郎君         議     員 高倉 定助君         議     員 小林  進君         議     員 浦口 鉄男君         議     員 松本 七郎君         議     員 松本六太郎君         衆議院参事         (事務総長職務         代行者)    西澤哲四郎君 三月四日  委員塚原俊郎君、林百郎君及び伊藤憲一辞任  につき、その補欠として尾関義一君、神山茂夫  君及び春日正一君が議長指名委員に選任さ  れた。 同日  委員尾関義一辞任につき、その補欠として塚  原俊郎君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  国政調査承認要求に関する件  電力問題特別委員会設置に関する件  緊急質問取扱いに関する件  不信任決議案取扱いに関する件  国会法第四十六條第二項の規定による委員変更  に関する件  国会法第三十九條但書規定による議決を求め  るの件     —————————————
  2. 大村清一

    大村委員長 これより開会いたします。  決算委員会国政調査承認に関する件について議長から諮問があります。まず事務総長より説明を願います。
  3. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 決算委員会から、国政調査承認要求が参つております。調査する事項は、決算制度及び決算審議に関する事項調査目的決算の適正を期するため、調査の方法といたしましては、関係各方面よりの意見及び説明の聽取、報告及び参考資料要求等調査の期間は本会期中ということに相なつております。
  4. 大村清一

    大村委員長 それでは決算委員会国政調査承認の件につきましては議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
  5. 大村清一

    大村委員長 御異議がなければさように決します。     —————————————
  6. 大村清一

    大村委員長 次に国語審議会委員任命につき、国会法第三十九條の議決を求めるの件を議題といたします。事務総長より説明を願います。
  7. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 内閣から国語審議会委員に、衆議院議員圓谷光衞さんと参議院議員山本勇造さんを任命したいので、国会法第三十九條の但書規定により、議決を願いたいという申出がございます。国語審議会と申しますのは、御説明申し上げるまでもなく、御承知のことと思いまするが、国語の改善に関する事項国語教育の振興に関する事項等につきまして、文部大臣及びその他の関係大臣に建議する権能を有しておる委員会でありまして、委員は五十人以内で組織することになつておるようでございます。
  8. 大村清一

    大村委員長 御異議ございませんか。あるいは次会まで延ばしますか。
  9. 神山茂夫

    神山委員 前例によりまして、そうしていただきたい。
  10. 大村清一

    大村委員長 それでは前例によりまして、次会において決定することにいたします。     —————————————
  11. 大村清一

    大村委員長 次に電力問題特別委員会設置の件を議題といたします。事務総長より御説明を願います。
  12. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 先般当委員会で御協議になりました共産党からの申入れの、電力問題特別委員会設置のことにつきまして、きようあたり各派の御態度がもし御決定になつておれば、決定していただきたいと考えます。
  13. 石田博英

    石田(博)委員 私の方はもう少しお待ちを願いたい。
  14. 神山茂夫

    神山委員 石田君のせつかくのお申し出ですから待ちますけれども、これにはあるいは通産委員会に小委員会でもつくつてはという意見も一部あるそうでありますが、これは御承知ように問題の重要性から考えて、むしろ通産委員会と他の委員会とを合した、五十名くらいの委員会が必要じやないかということが、提案趣旨であります。一番初めにこの委員会では、自由党諸君趣旨においては賛成だということもありましたし、十分考慮して善処方を特にお願いしたいと思います。
  15. 大村清一

    大村委員長 それでは電力問題特別委員会設置の件は次会に延期いたしまして、追つて相談をすることにいたします。     —————————————
  16. 大村清一

    大村委員長 次に考査特別委員変更に関する件を議題にいたします。
  17. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 考査特別委員会構成の問題ですが、御承知通り考査特別委員会委員というものは、員数によつて割当てられていたのでありまして、たまたま昨日の委員会構成を見ますと、その四人までが民主党の方に行つておる。そうして自由党に来られた方々には、委員会では一人しか割当てられていない。それを拔きにいたしましても各派所属議員数異動があつた場合は、運営委員会承認を得て議長委員変更することができるという規定が、国会法にあるわけであります。当然これは考査特別委員会人員変更と同時に、全般委員変更も、この際にお願いしたいというのが私の考えであります。
  18. 倉石忠雄

    倉石委員 政党の分野がかわつたのだから。
  19. 土井直作

    土井委員 ただいまの佐々木君の提案の問題ですが、これは御承知通り党所属変更されるに従つて、正当な形にもどるということは常道だと思います。ただ考査委員会だけの問題ではなくして、全般的に一応人数の割合や、委員割振り、その他の点について具体的に案を出してみてもらつたらどうですか。それで檢討したらよいと思う。
  20. 園田直

    園田委員 今の問題は先般の運営委員会に私が要求しておきました。
  21. 大村清一

    大村委員長 この際事務総長より先例等参考に御説明願いたいと思います。
  22. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 常任委員につきましては御承知ように、その任期中委員がかわらないのを建前にいたしております。しかしながら党派所属議員異動等によりまして、各派割当人数異動が生じました場合におきましては、議長国会法の第四十六條第二項の規定によりまして、議院運営委員会の議を経て委員変更することができる。こういうことに相なつております。しかしながら従来議長がこれによりまして、各派の御了承なしに変更いたしたことは例が少いのでありまして、できるだけ各派で話合いを願いまして、新しい比率により得るように、従来は御協議を願つたわけでございます。なお新しい比率も実は手元にはございますが、一部だけではちよつとどうかと思いますので、この次にこれを印刷、配付いたしまして、具体的に御相談をいたしたいと考えております。
  23. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは全般の各常任委員の件については大した異論はないと思いますが、考査委員などの特別委員の方は、相当今不合理になつておる点があるのじやないかと思いますので、できるならば常任委員の方は少し延ばしてもよいが、特別委員の方は別物ですから、これだけでもおきめ願いたいと考えます。
  24. 神山茂夫

    神山委員 佐々木君の発言の全体については、だれも反対する人はいないと思います。各会派勢力関係がかわつておる今日でありますから、当然今事務総長報告もありましたように、これを適正化することが必要だと思います。ただ考査委員会委員だけをきようやるという意味ではない。
  25. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私の言うのは特別委員です。常任委員特別委員とを切り離しておる。
  26. 神山茂夫

    神山委員 それなら別でありますが、私の申し上げたいのは、その点から見て全部明後日の運営委員会で、各党ともわかつておることでありますから、準備して来て、事務当局から出された案を中心にしてきめるということには、われわれとしても反対すべきことではありませんけれども、御承知ように昨日考査委員会が非常に紛糾しまして、その際人数の問題も問題になりましたが、この考査委員会だけのメンバーの問題についてどうこうするということは、私は非常に片手落ちの印象を與えると思う。そういうことではなくて全体の割振りをやるということにいたしたい。
  27. 田中織之進

    田中(織)委員 これは常任委員特別委員全部について、この際会派人員変更を、次回の委員会で決定することにしていただきたい。きよう議事もありますから……
  28. 石田博英

    石田(博)委員 現実的な問題としては、たとえば民主党連立派が二十七名おつて、二十名が私の方に入党せられて、七名が民主党に入られたということだ。そうすると民主党連立派の持つておられた委員所属が非常に問題になる。そこで明後日中に変更するということならよいが、このままの情勢で行くと、現実所属員数と比例しない不合理な状態が相当出て来る、そういう意味である程度の調整をする必要があると思う。だから明後日やつてしまうということならば、きよう一日をどうこうということはない。
  29. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは常任委員のことで、めんどうな問題が起きて来ると思いますが、特別委員の方は急いで事務局の方でやつてもらつて、早期にきめてもらいたい。
  30. 石田博英

    石田(博)委員 私は今の話は常任委員会の方を急いでやろうという話ならわかる。しかし特別委員会の中で特に考査特別委員会というものは、本会議の議場で超党派的ということで、満場一致をもつてつくられた委員会である。それであるにもかかわらず党の員数がかわつたから、さつそく編成がえして人数をかえなければならぬということを、特にこの委員会にあくまでも主張されるということになると……
  31. 石田博英

    石田(博)委員 特にということをだれが言つたか。
  32. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 実際問題として考査特別委員会などは超党派的でなければいけない。超党派的であるにもかかわらず、今度の異動によつて農協なんかは九名いるのですが、それに一名も割当てていない。公正倶楽部は三人、新政治協議会が五人というのに割当てておる。超党派的に行くなら、なおさら農協あたりにも一名やらなければならぬという趣旨になつて来る。
  33. 神山茂夫

    神山委員 ただいまの御意見を聞きますと、事の眞相はつきりすると思います。昨日の考査委員会におきまして五井産業の問題が議題になりまして、野党各派一致して即時これを取上げてもらいたい。これはきようの読売新聞社説にもありますように、全国民疑惑中心点になつておるから、すぐやつてもらいたいと強調したときに、ふしぎなことに自由党の各位は一人残らず反対された。そうして非常に紛糾しました。なぜふしぎかと言うと、問題を真に公正に取扱われることこそ、真相が明らかになり、世間の疑惑自由党の幹部にかけられているのがなくなれば、これは自由党のためにもめでたいことだと思つてつた。ところが一人の賛成者もいない。そうしてそこでもみ合つておりましたときに、佐々木君が、委員所属がおかしいということを言い出した。そのときからすでに党派的な意図を持つ問題として出て来ておる。私はこういうことを言いたくないけれども先ほどから常任委員会及び考査委員会を含めた全特別委員会編成がえならば、われわれとしても反対するものではないと言つたのでありますけれども、しかし今の與党側諸君、ことに倉石君、石田君、佐々木君の発言を聞いておりますと、これをきようすぐきめようということの中に、はつきりした意図が出て来ておる。だからそういうことをなくするためには、先ほど言つた通り常任委員会を含めて全体の委員割振りの問題とすれば円満になりますが、これをあえて考査特別委員会だけをここできめてしまうということは、一方的な陰謀的なことのように思いますから、おやめになつた方がよろしい。
  34. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 神山君は自分たちのことを言わないで、五井産業のことばかり言いますが、きのうの大きな問題としては、やはり徳田君の問題が出て来た。それをきめるかきめないかということにおいて、やはりそれは超党派的にきめなければならぬ。五井産業の問題、それから徳田君の問題もあるから、できるだけ早く公正な割当をしてもらいたいというのが私の意思です。
  35. 神山茂夫

    神山委員 徳田君の問題は昨日の直接の原因になつていない。野党が総退場したのは、徳田君の問題について退場したのじやない。それは明らかに私たち徳田君の問題と別個に切り離して、五井産業の問題でやつておる。徳田君の問題はあれほど反対したにもかかわらず、委員会で討論する形できめるということで打切られておる。これをあえて五井産業問題と結びつけて、あたかも野党各派共産党に牛耳られて踊らされておるというのは、自由党得意のデマ宣伝だ。臭いものにはふたをしようという一流の手だ。
  36. 田中織之進

    田中(織)委員 きのうの考査委員会における、たとえば徳田球一君の考査委員会への喚問の問題とか、あるいは野党側から出しておりまする五井産業事件佐藤事件を取上げるというようななまなましい問題があるだけに、この委員の再調整の問題に対して、特別委員会だけを特にきよう切り離してやるというようならば、私は先ほど佐々木君の提案趣旨から多少逸脱して来るように思います。先ほど共産党神山君の言う通り全般的な会派人員異動に伴うところの常任委員会特別委員会を通じての委員割当の再調整を、明後日の運営委員会においてこれを決定するということにいたしまして、爾余の問題もたくさんあるわけですから、議事を進めていただきたいと思います。
  37. 石田博英

    石田(博)委員 私たちの方では、別に考査特別委員会のことだけを問題にしておる者は一人もいない。考査委員会の方の問題を持つて来られて、單独の問題のように取扱われることは、はなはだ迷惑です。従つてただいま田中君御発言趣旨通り、明後日の本委員会において再調整を行うという建前を明らかにせられて、明後日にやつていただきたいと思います。
  38. 大村清一

    大村委員長 田中君、石田君御発言のごとく、明後日の運営委員会において再調整を行うということに御異議ありませんか。
  39. 大村清一

    大村委員長 それではこの問題は月曜日に再調整をやることにいたしまして、本日は延期いたします。     —————————————
  40. 大村清一

    大村委員長 残つております問題は、緊急質問取扱いと本会議議事に関する件でありますが、まず緊急質問議題といたします。事務総長説明を願います。
  41. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 お手元に配付いたしました印刷物に十一の緊急質問が出ておりまするが、それに二つ追加をお願いいたします。十二といたしまして、池田大蔵大臣談話に関する緊急質問、これは自由党塚田十一郎さん、それから十三番目に中小企業対策に関する緊急質問自由党前田正男さんでございます。
  42. 篠田弘作

    篠田委員 これは今予算委員会でも、また参議院でも非常に問題になつておるし、各党が十一も一つの問題でやる必要はないと思うから、いつそのこと全部やめたらどうかと思います。
  43. 神山茂夫

    神山委員 今篠田君の御意見ように、たしかに参議院においても問題になつておるし、衆議院では各関係委員会で問題になつておることで、一見しますと問題は明らかになつておるように見えますけれども、これらの場合における池田大蔵大臣の答弁を見ておりまして、彼がこの間新聞記者諸君に向つて言つた点一つも改められていない。ある新聞ではますます居直つておると書いておる状態です。しかも新聞だけを見ておるから困るのだ、新聞記者に言つたことを全部聞いてもらえば、こういうことはなかつた池田君は言つておるのでありますが、記者諸君に聞いてみますと、この新聞記者に話したことをそのまま出したならば、大騷動だということも言われておる。従つて眞相が明らかになつていない。池田君があの場合言つたことをそのまま書いたら、国民諸君は心から腹を立てる。こういう差迫つた重大な問題を、十ぱ一からげにやめてしまえということは、どこから出るか。衆議院各党をあげて徹底的に明らかにして、池田君が自殺者が出てもかまはないということを今度初めて言つたのかどうか。終始そういうことを言つておるという事実もある。こういう点を明らかにし、こういうやり方を徹底的に直させることが必要だと思う。ですから本会議におきまして各党派が必ず一名ずつ出して、徹底的に大蔵大臣——————ことが国民に対する義務だ、徹底的にやろうではないか。
  44. 土井直作

    土井委員 委員長——————という用語をこの委員会で使つてよいのですか。
  45. 田中織之進

    田中(織)委員 きよう日程も相当ありますから、従いまして本会議はできるだけ定刻から開きまして、日程を済ますと同時に、今ここに議題になつている緊急質問は、これは国民のためにいずれも重大でありますし、池田大蔵大臣の過般の談話の問題は、大きな政治問題でございまするので、この問題については各党それぞれの立場があろうと思いますから、本日は各党それぞれの立場において、時間を限つてこの問題を取上げるということでやつていただきたいと思います。
  46. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 この問題を皆さんが今討議なさるなら、その前に私は、これは土井さんが発言したから言うのじやないけれども、あなた方から見れば大蔵大臣談話に対していろいろ疑義があり、あるいは質問したいという気持もわかりますが、神聖なる委員会において、大蔵大臣——————するなどという言葉国会内において公然と吐かれる。そういうことではこれをやらせるかやらせないかということの協議そのものに対して、われわれは参加することはできません。
  47. 神山茂夫

    神山委員 ただいまの佐々木君の発言はしごくもつとものように聞えます。—————ということは、ごく世俗な、普通の人間の使う常套語で、真相を明らかにするためにつかつたのでありますが、それが佐々木君の言われるよう委員会の信用を下げたり、あるいはわれわれの意図にもないことを疑われるということであれば、私は徹底的に審査するというふうに訂正いたします。
  48. 石田博英

    石田(博)委員 今の徹底的に審査するというお言葉でありましたけれども緊急質問というものや本会議審議というものは、審査されるためにおやりになるのですか。
  49. 神山茂夫

    神山委員 真相はつきりさせるためにやる。
  50. 石田博英

    石田(博)委員 審査とはどういうことです。われわれが第三者を被告的な立場でやるのですか。
  51. 神山茂夫

    神山委員 私は言葉にこだわるわけではありませんが、真相を明らかにしようということです。審査とは何も刑事事件だけ審査することではない。真相をつまびらかにし、かつこれを明らかにするということです。
  52. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私は神山君の言葉に対して発言したのですから申し上げますが、そうした—————とか、今石田君の不審に思われる点は訂正などと言わないで、取消すということでなければ円満に行かぬと思います。
  53. 神山茂夫

    神山委員 そういうことが議事の進行を妨げるようであるならば、率直に取消します。
  54. 大村清一

    大村委員長 懇談にいたします。
  55. 大村清一

    大村委員長 速記を始めてください。  それでは一時まで休憩いたします。     午後零時二十八分休憩      ————◇—————     午後一時四十五分開議
  56. 大村清一

    大村委員長 開会いたします。引続き懇談会に移ります。
  57. 大村清一

    大村委員長 速記を始めてください。  それでは懇談会をとじまして本会議を開きます。  懇談会において御協議願いました結果を御発表願います。
  58. 園田直

    園田委員 共産党を除く野党各派を代表しまして申し上げます。野党懇談の結果、野党各派中小企業危機に関する問題、及び通商産業大臣発言に関する問題は、現在の状態よりきわめて重大なものであるということをさらに確認をいたしました。御承知通りに先般から発言しました通り中小企業は現内閣の放漫なる政策によつて逐次投売り、倒産が続出する状態でありまするが、先般蜷川長官がこの現実に対する事実の報告をなしたるに基き、蜷川長官罷免問題等が起り、危機にある中小企業者が、非常な不安の念を持つてつたのであります。先日来の驚くべき税金攻勢が開始されて、投売りに次ぐ倒産倒産に次ぐ一家心中等事件が続出しておる。單に中小企業の問題のみではなく、日本産業の重大なる危機が到来したものと、野党各派はそれぞれ見解を持つております。従つてその際いかようなる対策が立てられるかに対して注目しておりましたときにおいて、通商産業大臣発言は、まさにこの発言のみにおいても、日本産業を撹乱するに足るだけの重大なる発言であると思います。よつてかかる重大なる事柄を認識して、與党である自由党からも緊急質問を出されたる通り野党各派はそれぞれ緊急質問を出したのでありますが、この問題は、かような重大なる問題であるという点と、もう一つ野党各派はそれぞれ共同の行動をとつてつておりますが、これは野党各派がそれぞれ現内閣の放漫なる政策に反対せんとする同一の目的のために鬪うという共同態勢であつて、それぞれ崩壞せんとする中小企業危機に対する対策というものに対しては、異つた見解を持つておりまするので、この際こそこの問題のためにいつでも本会議を開催をして、野党それぞれの立場を述べ、あるいは質問をし、中小企業に対して政府のとらんとする方策を聞くべき重大な問題であり、これは一政党の問題ではなくして、全中小企業者及び全国民に対する重大なる問題であると確信いたします。よつて野党各派はあくまでもこれをそれぞれ提出したる通り緊急質問をさせるべきであると要求をいたします。なおかかる重大なる問題を、與党が多数の力をもつて打切られて発言を封鎖せられるようなことがあるならば、野党各派はそれぞれ重大なる決意を持つておるということを申し述べておきます。
  59. 神山茂夫

    神山委員 ちよつとこれははつきりしておきたいのですが、きよう緊急質問は十三出ております。今園田君の論議された点は、池田大蔵大臣談話及び中小企業危機に関する問題に集中されておると思います。私ための方ではこの問題と別に八、九、十、たとえば地方税等法案提出遅延の責任に関する緊急質問、三月滞貨処理経済界に及ぼす影響に関する緊急質問学童給食に関する緊急質問という、三つ質問が別に出ておるわけであります。従つて今ここで討議されます場合にこの三つの問題は別個にして、その上で論議を進められたいと思います。
  60. 石田博英

    石田(博)委員 それはけつこうです。
  61. 神山茂夫

    神山委員 それでは八、九、十というのは別の機会にまたどう処理するかを論議するといたしまして、きよう問題になつておる池田大蔵大臣並びに中小企業対策に対する問題につきましては、私先ほど意見を述べましたし、これ以上ここでお話をしなくてもはつきりしておることであります。ただこの際特に強調したいことは、昨日の考査特別委員会五井産業の問題がはつきりしなかつた事実をとらえて、きようの読売の社説ではこれを論評しております。眞相を明らかにするためにも、やつたらよいじやないかということを言つておりますが、池田大蔵大臣談話の問題の場合にはますます私はそうだと思います。ぜひ眞相はつきりし、政府及び與党側政策はつきりする絶好の機会だと思いますから、ぜひ全部やつていただきたい。これを特に強調しまして、あとは重大なる決意をするとか何とかということはあえて申しません。
  62. 石田博英

    石田(博)委員 大蔵大臣の先般の発言がいろいろの誤解を生み、あるいは反響を投じておるというふうな事態は私どもも認識いたしております。従つてその政府の施政の衝に当る人の意図を明らかにし、国民の間に生じておりまする誤解を一掃し、現内閣の施策の正しい姿、ほんとうの姿というものを示さなければならないという意味におきまして、私どもはそういうただすべきことはただすという必要は、まつたくただいままでに申された諸君の議論と同感であります。ただその場合におきまして私どもは、ほんとうに議会の運営建前から申しますと、予算委員会ではすでにまる一日にわたつて質疑が行われ、また通産委員会におきましても近く行われるということを聞いておりますし、大蔵委員会におきましても行われたと聞いております。そういうことの方が適当であると思われるのでありますが、しかしここにこういうふうに緊急質問が出ておりますることに対して、これを全部やらせないということは、大蔵大臣談話の明瞭を欠き、あるいは国民の間に生じておりまする誤解を一掃するという建前からも適当でないと考えまするので、私どもはその眞意をただすという建前におきましては、まつたく同感でありまするから、この機会緊急質問を行うということにつきましては、あえて反対するものではありません。しかしそれを十一人も緊急質問を提出して、そうして十一人もそれぞれ同じ問題について議論をするということは、議会の効果的な運営という建前から申しましても、私どもは承服いたすわけには参らないのであります。先ほどから各党それぞれ中小企業の問題については考え方が違つておる、党の立場があるという御議論でありましたが、中小企業対策ということに関しまする各党それぞれのお立場、あるいはそれからする質疑等は、政策の問題に関しましては、すでに国務大臣の施政方針演説において、それぞれの立場から中小企業に対して御議論をされておるのであつて、本日問題にされておるのは、大蔵大臣発言の内容に関する問題であります。従つて問題の性質はそこに集中せられておるのであつて、そそを院内の十余りある交渉団体が、それぞれの立場からやられるということは、これは懇談の際にも申し上げました通り、つまらない三文役者の顔見せ的な結果に終ることを非常におそれておるのであります。従つてどもといたしましては、効果的に運営するということを考えたならば、野党一名與党一名だけ緊急質問に立たせるということを主張いたします。その場合には私どもの方の党から出しておりまする一名は、中小企業対策に関する前田正男君の緊急質問を許可することを主張するのであつて野党各派から提出されておる問題につきましては、これは野党各派諸君の御自由におまかせを申し上げたいところでありますけれども先ほどからのいろいろの御意見を伺いますと、そういうふうに参らない。私どもの方の見解といたしましては、第一の池田大蔵大臣談話に関する緊急質問、勝間田清一君提出、これを上程することには賛成をいたします。他は先ほどから申し上げましたよう建前からいたしまして反対をいたします。
  63. 神山茂夫

    神山委員 これは先ほど懇談会のときにも出ましたことで、くどくは言いませんが、今石田君の発言は、十一人もいるから全部やらせないという話ならわかります。あとからくつつけられた自由党の一名、社会党の勝間田君一名、こういうふうなことは、ちよつと聞いておりますと、いかにも国会の意思を十分聞きたいというふうに、あるいは国民国会の意思をはつきりさせたいというふうに見えますが、その意図はつきりしておる。それは現在全野党の分裂を一層固定化させ、しかも自由党野党に譲つたかのごとき形式をとりながら、内面において蔵相が言つたことに誤解があつたならば別の表現をとらなければならないから、こういう発言機会をつくるということに終ると思う。従つてそういう緩和策、カモフラージ的なことをおつしやらないで、さつぱりと全部やらせるか、全部やらせないかということで採決したらどうかと思う。
  64. 石田博英

    石田(博)委員 私どもが申し上げましたことについて、私どものおなかの中についてまで神山君が手相見的な判断をされるのでありますが、それは私たち関係することではありません。さらに私どもの出しておる提案の内容をどうしたらよい、こうしたらよいという御忠告は御無用であります。私ども先ほど申し上げました趣旨に基きまして、問題の実相を効果的に明らかにしたい。野党一名、與党一名、すなわち野党は勝間田清一君、與党前田正男君の緊急質問を許可せられんことを望む次第であります。
  65. 中野四郎

    ○中野(四)委員 この際緊急動議を提出いたします。すなわち野党側の提出しておる緊急質問を全面的にさせるか、あるいはその必要がないかということによつて、採決をされたいと思います。
  66. 石田博英

    石田(博)委員 私たちはやはり今の中野君の動議には反対であります。私どもが出しておるのは、今問題になつておるところの問題の処理である。その問題になつておるものの処理について出されておる提案は、野党側としましては全部やらせるという御提案であり、私どもの方は二名やるという提案であつて、全部やらせないという提案はだれからもされていない。だれからもされていない提案について採決する必要はありません。
  67. 中野四郎

    ○中野(四)委員 全部やらせるという動議を提出いたしたい。それに対して採決する。
  68. 石田博英

    石田(博)委員 全部やらせる動議について一応採決し、次に私どもの提出した動議について採決を願いたいと思います。
  69. 田中織之進

    田中(織)委員 私は採決の問題については中野君の提出された緊急動議に賛成をいたします。
  70. 中野四郎

    ○中野(四)委員 緊急質問を全部せしめるということの動議を提出したから、それに対して採決を願います。
  71. 大村清一

    大村委員長 ただいま動議が提出されました。すなわち緊急質問が第一より第十三までございますが、このうち第八ないし第十は、神山君からの御発言もあり、これは別途処理することになつておりますから、この三つを除きまして、第一から第七まで、及び第十一から第十三までの十の緊急質問を全部やらせるということについて採決を求められております。この全部をやらせることに御賛成の方の挙手を願います。
  72. 大村清一

    大村委員長 念のために反対の方の挙手を願います。
  73. 大村清一

    大村委員長 反対多数。よつて緊急質問を全部やらせるという動議は否決されました。
  74. 石田博英

    石田(博)委員 次に新しい動議を提出いたします。緊急質問につきましては、勝間田清一君提出、池田大蔵大臣談話に関する緊急質問及び前田正男君提出、中小企業対策に関する緊急質問、これを本日の議事に上程せられんことを望みます。
  75. 土井直作

    土井委員 われわれはただいまの石田君の提案いたしますることに対しまして、採決に加わることをこの際潔しといたしませんから、退席いたします。
  76. 大村清一

    大村委員長 ただいま石田君から動議かございました。すなわち第一の池田大蔵大臣談話に関する緊急質問、勝間田清一君提出及び第十三、中小企業対策に関する緊急質問前田正男君提出、この二つの緊急質問を本日の本会議に上程することに御賛成諸君の挙手を願います。
  77. 大村清一

    大村委員長 挙手多数。よつて動議のごとく決しました。  本日の議事が残つておりますから、これは小委員会において協議することにいたしまして、この際暫時休憩いたします。     午後二時三十五分休憩      ————◇—————     午後四時三十二分開議
  78. 大村清一

    大村委員長 休憩前に引続き開会いたします。  事務総長より御説明を願います。
  79. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 先ほど運営委員会が一旦休憩になりました直後でありましたか、ちよつと時間的にははつきり記憶ございませんが、野坂參三さん外三十五名から大蔵大臣通商産業大臣池田勇人君に対する不信任決議並びに天野久君外三十三名から池田大蔵大臣通商産業大臣不信任決議の二案が提出せられ、ただちに所要の手続を済ませました。そういたしますと、これは先決問題だと私たちは考えております。ことに先ほど運営委員会におきまして緊急質問をなさろうというお話のあつた相手の方であります。その方の不信任決議でございますから、当然に先決問題だと私たちは考えております。この意味におきまして議長といたしましてぜひお取扱いを御決定願いたいと考えまして、ここに運営委員会を急拠御召集願つたわけであります。小委員会ということも考えられましたが、事柄が事柄でございますので、運営委員会におきまして御決定願いたい、こういうふうに考えます。
  80. 中野四郎

    ○中野(四)委員 今の事務総長発言は私はちよつと納得できない。緊急質問をなさろうとした相手方の人であるからこれを先議しなければならぬというりくつは成立たない。緊急質問はおのずから別途である。不信任の決議はおのずから別である。従つてその人がだれであろうと問題じやない。緊急にやらなければならぬからやる。これは議会の先例に従つて運営委員会で決定する。そうしてこの不信任案をば、いかなる方法によつて上程すべきやという議論ならばわかるのですけれども緊急質問の相手の人が同一人であるから、これを先にしなければならぬという意味はどういう意味か。もう一ぺんはつきり聞かしてもらいたい。
  81. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 ただいまの中野さんにお答えいたします。それが唯一の理由ではありません。もちろん事柄の性質上これが先決問題だというのであります。
  82. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 私らといたしましても緊急質問が出ている、出ていないにかかわらず、この不信任案という議案は、あらゆる議案に先議してこれを上程すべきだということは従来までの先例でもあります。事ごとに重大問題でありますから、ただちに本日の本会議に上程せられて確定せられんことをわれわれは望むのであります。
  83. 中野四郎

    ○中野(四)委員 今佐々木君からの御発言もありましたが、この不信任案の取扱いをどうするかという問題ですが、すべての議案に先だつてこれをなすかなさないかということをまずここできめて、それがきまれば、しかる後に共産党あるいは共産党を除く各派提案した不信任案、いずれを先に取扱うべきかという、二つの問題をここできめていただきたいと思います。
  84. 大村清一

    大村委員長 それでは中野君から御提議もございましたが、ただいま事務総長説明いたしもした不信任案は、本日の本会議の劈頭におきまして、これを上程するということに御賛成であるかどうか、その問題をまず、議題といたしたいと思います。
  85. 田中織之進

    田中(織)委員 不信任に関する決議案は先議事項になつておることは、従来の先例によることでありますが、これを本日の本会議の冒頭に取上げるということになりますと、本日は先ほど運営委員会における懇談の問題から、すでに五時前に迫つておるのであります。そういう意味で相当これは時間を要する問題でございます。しかも本日は土曜日でもあるという関係から、その点について考慮を相なるべくは願いたい。かように思うのであります。
  86. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは田中君とも考えられない発言だと思います。この重大問題を、しかも一国の国務大臣の不信任案を提出しておいて、本日は土曜日だから、あるいは日曜だからというふうな、のんびりした問題ではない。ことにこの問題は過般の大蔵大臣通商産業大臣発言をあなた方が重要視して、先ほどこの問題を一刻も早く国民の前に明らかにしなければならぬという強い決意をされて、そうしてただちに出て来た不信任案を明後日まで延ばすということには、われわれは同意できない。
  87. 田中織之進

    田中(織)委員 明日まで延ばすべきだとは私は決して申し上げておるのじやない。大体本会議の定刻も相当遅れておるし、この案件を取上げるということになれば、相当の時間を要するということも考えなければならぬ、そういう時間的な考えもあるこの点もこの問題の決定に当つては考慮しなければ、一つのエレメントだということを私は申し上げておるにすぎない。
  88. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 そのことはわれわれも十分考えまして、愼重審議いたしまして、これを本日上程するということを申し上げたのであります。
  89. 中野四郎

    ○中野(四)委員 これを決定する前に、さらに懇談会をもう一ぺんやりたい。必ずしも佐々木君の言われるように先議しなければならないという理由はない、すなわち社会党内閣の当時、西尾末廣君不信任案の問題は、自由党諸君も御承知通り三日も遅らしたことがある。だから決してこれを先例にのつとつて、出したものは必ず本日やらなければならぬということは成立ちませんけれども田中君の言う意見も納得できぬ点もあるから、むしろきようただちに上程するということになれば、野党懇談会をもう一ぺん開いて相談する必要があると思いますから、暫時休憩を願います。
  90. 篠田弘作

    篠田委員 野党懇談会を開いた結果不信任案を出されたのでありますから、それをここに上程してやらせるというのに、またあらためて野党懇談会を開かなければならぬという理由は、きわめて根拠薄弱だと思います。そういう必要はありません。野党懇談会を開いて不信任案をあなた方はお出しになつた、しかもそれをあなた方が取上げて、またあらためて懇談会を開くということは、時間節約の意味からも、そういうむだな時間を費す必要は毛頭ないと思います。
  91. 松本七郎

    松本七郎君 これは重要な問題だから、與党はその重要性を認められてきよう取上げようと言われるその気持はわかる。事が重大であればあるほど、野党にとつても、その時期についても、やはり考慮しなければならぬ。そういう例もあるのです。
  92. 中野四郎

    ○中野(四)委員 休憩をして懇談をやらなくてもよろしゆうございます。私は取消します。
  93. 大村清一

    大村委員長 それではお諮りいたします。中野君及びその前に佐々木君からも御提議があつたのでありますが、大蔵大臣通商産業大臣池田勇人君不信任決議は、二件とも本日の本会議の劈頭にこれを上程することに御異議ありませんか。
  94. 大村清一

    大村委員長 それではさように決定いたします。  次にその取扱いについて事務総長から御説明願います。
  95. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 先ほど申し上げましたように、時間的には野坂參三さん外三十五名の不信任案が先に提出されております。ごくわずか遅れて天野久さん外三十三名の決議案が提出されておりますが、事務局取扱いといたしまして、先例によりますると、そのときには大会派の方の順番によつてのつけて行くというふうになつております。その点御了承願いたいと思います。
  96. 神山茂夫

    神山委員 今事務総長報告がありましたが、この前森農林大臣に対する不信任の場合にもそういう事実もありました。きようの場合は、オーケーが来た時間はどちらが先かというようなことを私は申し上げておるのじやありませんが、提出したのは私の方が先でありますので、先にやつていただきたい、こう言うのじやありませんよ。ただ事務総長のおつしやつた点ですが、これは先例を全部言つておるのではないということだけ私は言つておけばよい。従つてこの処理については、もつと野党、及び與党諸君と話し合つてもけつこうです。
  97. 大村清一

    大村委員長 お諮りいたします。私どもの考えといたしましては、上程は今事務総長からお話のありまして順序によりまして、趣旨弁明もその順序でおやりになつてはいかがかと思いますが、いかがですか。
  98. 神山茂夫

    神山委員 私の言つておるのは、この前の例の場合には、趣旨弁明は大会派、小会派という順序ではなく、時間的に早い方からやつておるということを言つておるのです。
  99. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは時間といつても一日、二日の違いではない、二十分の違いです。やはり同じものであります。不信任案が上程された場合には、全部とは言わないが、多くの慣例によつて、大会派の不信任案を先に上程するということにわれわれは賛成したいと思います。
  100. 神山茂夫

    神山委員 この点については今委員長のおつしやつた同時上程という形になれば、佐々木君のような御意見も十分われわれも考えております。そこで採決の問題が問題になると思います。こういう点についても、どちらが先かということになれば問題になりますが、これは一事不再議の原則とも関連しますので、これもやはり私たちとしてはどうだこうだというのではなくして、全体としてはつきりした線が出るように話し合つてもらえればけつこうです。
  101. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 採決の方法も当然そうなる。大会派の方から出た、不信任案を採決するということになる。それが否決になるか、あるいはまた可決になるか知りませんが、そうした場合には、慣例を見ますと、先に採決されたものに後者のものが準ずるということになると思いますが、事務総長いかがですか。
  102. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 今のお話は、いわゆる一事不再議の問題でございますが、あとの問題につきましては議決不要、こういうことになります。
  103. 大村清一

    大村委員長 もう一ぺん申し上げますが、この二つの不信任案は同時上程といたしまして、趣旨弁明は天野久君外三十三名の方からお願いする。第二に野坂參三君外三十五名の方で趣旨弁明をするということでいかがですか。
  104. 神山茂夫

    神山委員 けつこうです。
  105. 田中織之進

    田中(織)委員 野党各派の方の趣旨弁明は民主党の方で行いまして、ほかの会派賛成討論をやる。
  106. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 趣旨弁明はその通りでけつこうですが、賛成討論の時間をあらかじめきめておいた方がよいと思う。われわれの考えとしてはあなたのおつしやつた通り、時間も大分過ぎておるということを考慮に入れまして、二時間ぐらいでいかがですか、これは相談です。
  107. 中野四郎

    ○中野(四)委員 本来三時間ぐらいなければいかぬ。
  108. 大村清一

    大村委員長 二時間といたしまして、どのくらいの時間になるか、ちよつと事務次長に説明を願います。
  109. 西澤哲四郎

    西澤事務次長 二時間といたしまして各派割当時間を申し上げます。自由党は七十五分、社会党及び民主党おのおの十二分、共産党九分、国民協同党四分、農民協同党二分、労働者農民党二分、新政治協議会以下社会革新党、公正倶楽部各一分ずつであります。
  110. 中野四郎

    ○中野(四)委員 この共産党の九分はこれは趣旨弁明なのですから、この討論の中には入つて来ないわけです。
  111. 大村清一

    大村委員長 ちよつと懇談にいたします。
  112. 大村清一

    大村委員長 速記を始めてください。  暫時休憩いたします。     午後五時五分休憩      ————◇—————