○
石田(博)
委員 大蔵大臣の先般の
発言がいろいろの
誤解を生み、あるいは反響を投じておるというふうな事態は私
どもも認識いたしております。
従つてその
政府の施政の衝に当る人の
意図を明らかにし、
国民の間に生じておりまする
誤解を一掃し、現
内閣の施策の正しい姿、
ほんとうの姿というものを示さなければならないという
意味におきまして、私
どもはそういうただすべきことはただすという必要は、ま
つたくただいままでに申された
諸君の議論と同感であります。ただその場合におきまして私
どもは、
ほんとうに議会の
運営の
建前から申しますと、
予算委員会ではすでにまる一日にわた
つて質疑が行われ、また
通産委員会におきましても近く行われるということを聞いておりますし、大蔵
委員会におきましても行われたと聞いております。そういうことの方が適当であると思われるのでありますが、しかしここにこういうふうに
緊急質問が出ておりますることに対して、これを全部やらせないということは、
大蔵大臣の
談話の明瞭を欠き、あるいは
国民の間に生じておりまする
誤解を一掃するという
建前からも適当でないと考えまするので、私
どもはその眞意をただすという
建前におきましては、ま
つたく同感でありまするから、この
機会に
緊急質問を行うということにつきましては、あえて反対するものではありません。しかしそれを十一人も
緊急質問を提出して、そうして十一人もそれぞれ同じ問題について議論をするということは、議会の効果的な
運営という
建前から申しましても、私
どもは承服いたすわけには参らないのであります。
先ほどから
各党それぞれ
中小企業の問題については考え方が違
つておる、党の
立場があるという御議論でありましたが、
中小企業対策ということに関しまする
各党それぞれのお
立場、あるいはそれからする質疑等は、
政策の問題に関しましては、すでに国務大臣の施政方針演説において、それぞれの
立場から
中小企業に対して御議論をされておるのであ
つて、本日問題にされておるのは、
大蔵大臣の
発言の内容に関する問題であります。
従つて問題の性質はそこに集中せられておるのであ
つて、そそを院内の十余りある交渉団体が、それぞれの
立場からやられるということは、これは
懇談の際にも申し上げました
通り、つまらない三文役者の顔見せ的な結果に終ることを非常におそれておるのであります。
従つて私
どもといたしましては、効果的に
運営するということを考えたならば、
野党一名
與党一名だけ
緊急質問に立たせるということを主張いたします。その場合には私
どもの方の党から出しておりまする一名は、
中小企業対策に関する
前田正男君の
緊急質問を許可することを主張するのであ
つて、
野党各派から提出されておる問題につきましては、これは
野党各派の
諸君の御自由におまかせを申し上げたいところでありますけれ
ども、
先ほどからのいろいろの御
意見を伺いますと、そういうふうに参らない。私
どもの方の
見解といたしましては、第一の
池田大蔵大臣の
談話に関する
緊急質問、勝間田清一君提出、これを上程することには
賛成をいたします。他は
先ほどから申し上げました
ような
建前からいたしまして反対をいたします。