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1949-11-15 第6回国会 参議院 議院運営委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月十五日(火曜日)    午前十一時三十七分開会   —————————————   委員の異動 本日委員鈴木順一君及び門屋盛一君辞 任につき、その補欠として木内四郎君 及び油井賢太郎君を議長において指名 した。   —————————————   本日の会議に付した事件 ○議長逝去に関する報告 ○故議長松平恒雄君の葬儀に関する件 ○十一月十七日の議事に関する件 ○議院運営に関する件 ○議長選挙に関する件 ○緊急質問に関する件   —————————————
  2. 高田寛

    委員長高田寛君) では、これより議院運営委員会を開きます。
  3. 松嶋喜作

    ○副議長松嶋喜作君) この度議長には突然御逝去遊ばされ、誠に痛惜の念に堪えません。ここで皆さんに御起立を願いまして、黙祷を捧げたいと思います。    〔総員起立黙祷
  4. 松嶋喜作

    ○副議長松嶋喜作君) どうぞ……    〔総員着席
  5. 松嶋喜作

    ○副議長松嶋喜作君) これから経過について御報告をいたしたいと存じます。
  6. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 昨日松平議長には、九時半の議院運営委員会に間に合うように九時二十五分ぐらいに御登院になりまして、そのとき私昨日の議事のこと等について申上げました。その当時すでに心臓工合が少し惡い。どうも心臓工合がとにかく惡いが、重要な問題等があるのだから、一応出かけて議院運営委員会で申上げたいと思う。ただ耳も朝から大変工合が惡く、聞きにくく、電池も惡いから取換えさせよう。或いは聞き違いがあつて惡いからよく注意して参りたい。皆さんの御質問等についてお答えする場合も十分に注意して、成るべく後で一応決つたことだけを申上げたいぐらいに思つてつたのであります。尚お加減は少し惡いようで、ございましたが、少し心臓惡いぐらいで大したことはないということで、運営委員会にはこちらの予定通りおいでになりまして、その後本会議場にも御出席になりまして、午前十一時頃大分疲れておるようだから、副議長に代つて貰いたいけれど、ということでしたが、尚御出席になつておられました。その後間もなく議事終りになる予定でございました。耳も大分よく聞えるが、副議長の体がおあきになり次第代つて貰いたいということで、間もなく副議長議長席にお着きになりまして、議長席を御退席になりました。その後本会議は十二時半頃に終りになりまして、報告にこちらから議長室に参りましたら、’丁度ウイリアムズ国会対策課長両院議長にお会いしたいということで、衆議院の方にお見えになりましたので、その方に議長は御出席になりました。画もに私参りまして、議長にその議事報告を申上げましたところそのときは工合はそう惡くないようにお見受けいたしましたのです。その後午後二時頃打合せがございまして御帰院になりましたが、お変りはその後見受けなかつたのでございます。その後こちらを三時過ぎにお出になりまして、お掛り付けの耳鼻咽喉科のお医者にお寄りになつて、鼻か何かを見てお貰いになつて、そうしてお帰りがけに議長公邸にお寄りになつて何がしかの事務をお執りになつた上、そこを四時半過ぎ、五時前お出になつたそうですがそこをお出になつて屋敷まで普通の状況でお帰りになつたそうです。併し朝からどうも加減惡いからというので、お掛り付け昭和医専坂本助教授をお呼びになつて診断をお受けになるということで、そうして二階の寝室へお入りになると同時にその寝床にそのままお倒れになつて、後五分も経たないうちにこと切れた、という状況だそうであります。医者は直ちに注射をするやら、人工呼吸を施すやら、あらゆる手を施されたそうですが、間に合いませんでした。時刻は昨十四日の午後九時二十五分に品川の御自邸で、病名心臓麻痺でお亡くなりになりましたそうです。お亡くなりになつた後、直ちにこの急変を聞かれてお抱えの八田医師もお見えになりましたし、尚マッカーサー元帥から特にマツカーサー元帥侍医であるカナダ医師を派遣されましてカナダ医師も診察いたされましたが、すでにその時はお亡くなりになつた後であつたということを伺つております。それから昨日はその後御逝去について行われなければならない諸種の事もあると思いまして、いろいろ御連絡を申上げておりましたところ、宮中の方から陛下から侍医並びに侍従を御差遣になりまして、生前の御見舞として葡萄酒の御下賜がありました。それが済みました後、直ちに正式に議長逝去いたされた旨を公表いたした次第であります。従つて公表いたしました時間は相当遅く九時過ぎと心得ておりますが、その際の発表いたしました言葉は、参議院議長松平恒雄氏は、十一月十四日午後五時二十五分、品川区石原七丁目五百二十四番地の自邸において、心臓麻痺のため急逝したと、こういうふうに書いてございます。その発表の際に同時に各党派、又取敢ず衆議院事務局の方にその旨を御連絡申上げて置いた次第であります。
  7. 松嶋喜作

    ○副議長松嶋喜作君) マッカーサー元帥が、松平議長に対して、御懇篤な御弔辞がございましたので、今朝各党の代表の方とお諮りいたしまして、私から参議院代表して、このマツカーサー元帥の御弔辞に対して謝意を表しにホイツトニー准将を訪ねて謝意を表しました。ホイツトニー准将は、まだ元帥見えておられませんが、元帥見えましたらその旨を篤と伝えますという非常に謹厳な模様で、親切にそう申されました。そのときにつけ加えて、総司令部としてはかねて松平議長に対して深き敬意の念を持つておるかり、その旨を各位にお伝え下さいということでありました。右御報告申上げます。尚吉田総理大臣はわわざわざ副長のところに見えまして、松平議長の御逝去に対する弔辞を申されました。尚お宅へも上つて、よく御家族の方に弔意を申述べて、両総理大臣として、一つ機会があれば公式に松平議長の御逝去を悼みたい、弔辞を述べたいから、そういう機会を與えて呉れと、こういうことでございました。これも併せて御報告いたします。   —————————————
  8. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは松平議長逝去につきまして、葬儀等のことにつきましてお諮りいたしたいと思います。
  9. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 松平議長議長として御在職のまま御逝去になりましたので、その議長逝去されました場合のお取扱の先例等もこの国会になりましてからは参衆両院ともございませんが、その前の衆議院並びに貴族院等先例を取調べました次第でございます。その結果、最も近い例といたしましては、衆議院では川原茂助議長昭和四年に亡くなられまして、この場合には衆議院といたされましては衆議院葬を行われておられます。それから両貴族院におきましては、松平頼壽議長が亡くなられました際、これ又御在職中でありましたので、貴族院葬ということに相成つた次第でございます。それで今回現職であられる議長逝去につきまして、その葬儀方式について御協議をお願いいたしたいと、かように存ずる次第であります。
  10. 高田寛

    委員長高田寛君) ではお諮りいたしますが、只今事務総長から説明のありましたよう先例もございます。この度松平議長は御在職に亡くなられたのでありますので、参議院葬にいたすかどうかということをお諮りいたしたいと思います。
  11. 板谷順助

    板谷順助君 松平議長現職のまま倒れられましたことにつきましては、参議院葬を以て御送りすることが適当であると、かように思います。
  12. 山下義信

    山下義信君 只今板谷君の御意見賛成でございます。
  13. 高田寛

    委員長高田寛君) 参議院葬といたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは参議院葬といたすことに決定いたします。
  15. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 只今皆様方の御決定によりまして、参議院葬ということに御決定になりましたにつきまして、更にそういたしますと、それに伴いましての細目の点について一応事務局側から申上げまして、皆様方の御協議をお願いいたしたいと思います。  先ず第一には、参議院葬といたしました場合の葬儀委員長をどうされるかという点であります。これは議長が昨夜亡くなられましたことにつきましては、直ちに後任議長選挙がおありになることと察せられますので、後任議長お決まりになれば、後任議長委員長になられるのが適当ではなかろうかと一応考えます。この点を一つ協議願います。
  16. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは参議院葬委員長には後任議長をお願いするということに御異議、ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。
  18. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) それで後任議長が至急にお決まりになれば、この方が委員長と、それから副議長は副委員長とかようなことでお進め願えればと思います。
  19. 高田寛

    委員長高田寛君) この点も御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは副議長に副委員長をお願いすることにいたします。
  21. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次は日時の件でございますが、これは御遺族のお気持等もいろいろ参酌しなければならん点でございますし、それから同時に国会の繁忙の際でもございますので、日取り関係は非常に重要かと存じますが、そういう諸般の点を考慮いたされますと、御家庭の方でも本日一応御遺骸を移されて、明十六日に密葬をされ、火葬に付されると、かようお話でございます。そうして御遺族のお気持といたしましては、明後十七日にでもして頂ければ誠に好都合であると、かようなお申出もございますし、こちらの準備からいたしましても、十七日の午後にでも告別式を行うということになれば準備が十分できるかと、かように考えておる次第であります。
  22. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは参議院葬日取りは、明後十七日の午後にいたすということに御異ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  23. 高田寛

    委員長高田寛君) さよう決定いたします。
  24. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次に参議院葬を行います場所様式でございますが、場所は今日適当な場所がございませんので……。もう一つは、様式はかねて前の松平議長御在世中から御遺族にお洩らしになつておりましたお気持を伺いますと、公式の葬儀があるような場合が若しあつたら、神式にお願いしたいというお気持があり、尚その祭主としては大社教千家尊宣先生にお願いしたいこれはかねてからのお知り合いだそうでありましてそういう気持があつたのでさようなことができればというようなお気持がおありのようでございます。それから場所はそうなりますと、議長公舎をお使いすることの方が便宜かと思います。この点について……
  25. 高田寛

    委員長高田寛君) 只今事務総長から御説明しましたように取計らうことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  26. 高田寛

    委員長高田寛君) では御異議ないものと認めます。
  27. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次には葬儀委員のことでございますが、葬儀委員参議院葬であります以上、各会派から少くとも一名の代表の方が葬儀委員におなりになるということと、尚議長は従来外交関係にあられ、又国内関係もいろいろありますので、そういう関係のあります方たちを選びまして、そういう方面からも葬儀委員をお願いするということに願つた如何かと存じます。
  28. 高田寛

    委員長高田寛君) 参議院の各会派から葬儀委員を出すということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  29. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。では尚参議院の各会派、並びに故松平議長が御関係の特に深つた外部団体等からも代表者葬儀委員にお出し願う、こういうことで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  30. 木内四郎

    木内四郎君 ちよつと待つて下さい。異議はないんですが、参議院葬という場合、参議院の外からの委員ということはどういうことになりますか、差支なければ私はよいと思いますが……
  31. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 議長は生前外交関係の方ともお附合いが深うございますので、そういう方たちをこの際一応お入り願つて置く方がこの葬儀準備をいたします上において、いろいろ却つて実際上便宜ではなかろうかと考えております。内容の問題だけは……
  32. 木内四郎

    木内四郎君 その点はよく分りますが、ただ参議院葬ということになると……
  33. 鈴木清一

    鈴木清一君 参議院葬と申しましても、故人関係参議院だけではなくして、やはり葬儀をやるのですから、この際に外からのいろいろな関係者も同時に、参議院だけでやらないで外の人も幾らかそれに加わつて頂けるようなことがあればやはり故人は喜ばれるのではないかということが考えられるから、必ずしもそう強く考えずに、議長の非常に昵懇であつた方とか、そういう外交関係者というような方々がやはりお入りになれる方が却つてよいのではないかというふうに考えるのであります。
  34. 木内四郎

    木内四郎君 若し皆さんがよいと言うなら異議ありませんが……
  35. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何がでございましようか。只今お話の故議長が特に御関係の深かつた外交関係或いは宮内府関係の方も葬儀委員にお加わり願うということにいたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
  36. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。
  37. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次には参議院としての弔意を表する形式でありますが、葬儀の当日の午前に本会議をお聞き願つてその席上追悼演説、これは議員が亡くなりましても、いつもやりますので、これをおやり願う。この追悼演説葬儀当日午前が適当ではなかろうか、又その日には同時に弔詞の贈呈もなさる。それで弔詞議決追悼演説は当日の午前の本会議でおやり願う。それから追悼演説はどなたがおやりになるかということを一つ協議を願いたいと思います。普通の場合でございますと、所属の委員長かおやりになるのでございますが、議長でございますので、この点は特にこの委員会でやつて頂いた方がよいと思います。
  38. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは先ず葬儀当日の午前に本会議を開きまして、この際追悼演説並びに弔詞議決をいたす、こういう段取りにすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。ところでどなたが追悼演説をなさいますか。
  40. 板谷順助

    板谷順助君 それは新たに決つた議長がおやりになるのがよいでしよう
  41. 小串清一

    小串清一君 議長ではまずいでしよう
  42. 小川久義

    小川久義君 最年長者にお願いしたらどうでしよう
  43. 鈴木清一

    鈴木清一君 この問題は必ずしも今決定しなければならないということはないので、やはり各会派の方でも意向があるでしようから、この次まで残されたら如何でしようか。
  44. 高田寛

    委員長高田寛君) 如何でしよう。この点はまだ時日もございますから、よくお考え置きを願つて、改めて御協議しても差支ないかと思いますが……
  45. 山下義信

    山下義信君 参考に伺つて置きますが、運営委員長が院を代表するというよう前例などがありますか。場
  46. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 運営委員長が院を代表するということはないと思いますが、たまたま運営委員長がそういうふうになられるということは差支ございません。運営委員長だから代表するという意味にはならないかと思います。
  47. 小林勝馬

    小林勝馬君 議院代表である議長が亡くなられたのでありますから、その追悼演説はやはり議長か、副議長かいずれか人がやるべきではないかと思います。
  48. 松嶋喜作

    ○副議長松嶋喜作君) 今副議長という名前が出ましたから一応発言しますが、これはやはり議長か若しくは相当松平議長因縁の深い方にやつて頂いた方がよくはないかと思います。副議長はちよつと適当でないと思います。
  49. 中村正雄

    中村正雄君 議論はいろいろありますが、これは前例もあるので、最年長者にしたらどうですか。
  50. 鈴木清一

    鈴木清一君 最年長者ということも御尤もだと思いますし、又因縁の非常に深い方という御意見もありますし、又議長、副議長というお声もありますし、これは今ここで決めなければならんという問題でないから、もう少し…
  51. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 御参考までに申しますが、当日の十七日の議事までにお決め願えれば結構ですから、今直ぐお決め願わなくてもよろしうございます。議長ということになりますと、そのときは議長に御主宰願わなければならん議事と存じますので、議長でない方がよろしかろうと思います。事務的なことを応申上げて置きます。
  52. 奥むめお

    奥むめお君 皆さんの御賛成を若し頂けるならば、私、緑風会の創立当時非常に御苦労して下された方のように承つておりますので、緑風会から出して頂く方が穏当ぢやないかと思います。故人に一番関係が深いのぢやないかと思います。御参考までにそれを申上げて置きます。
  53. 小川久義

    小川久義君 誠に失礼ですが、先例はありますかどうか。その先例がありましたら伺いたい。
  54. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) この点は特に決つた先例というものはございません。その時の御都合で、まあ儀礼でございますから……
  55. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 その追悼演説は一人と限られるのですか。或いは三人、三人と……
  56. 中村正雄

    中村正雄君 これはいろいろ考え方があるでしようが、私自分の意見を固執するわけでないが、縁故が深いとなれば同じ会派ということも考えられますし、又同県人ということも考えられますし、又生前親交のあつたことも考えられますし、いろいろありますが、一応議長である以上はこれは各会派ということでなくして、議院代表である関係上、まあ最年長者が一番穏当ぢやないかと、こう考えるわけです。議論ずればいろいろありましようが……
  57. 竹下豐次

    竹下豐次君 私も中村君の御意見賛成であります。鈴木君からもう少し延ばしたらという御意見もありましたが、延ばしてもやはり同じようなことと思いますから、ここで即決せられることに同意であります。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  58. 鈴木直人

    鈴木直人君 私は強く主張するのではございません。皆さんがそれでいいと言うなら……
  59. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは如何がいたしましようか。最年長者にお願いするということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。
  61. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次に弔詞文でございますが、弔詞の文案は今まで議長が亡くなつた場合出しましたその当時の弔詞参考といたしまして起案して、形式としては議長御一任ということで、そうして実際には運営委員会にもお目にかけてお決め願うということにお進め願つたらどうかと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 高田寛

    委員長高田寛君) 只今事務総長の説明いたしました通り取計います。
  63. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 尚次の点は、今朝内閣総理大臣から官房長官を通じまして、特に松平議長に対しては内閣総理大臣も正式に弔意を表したいという話で、できれば当日追悼演説終つた後でも議場で総理の御発言お許し願つて、一応弔意を表明したいからというお申入れがございます。
  64. 小川久義

    小川久義君 本院の代表追悼演説が済んだ後、総理演説をやつて貰つたらいいと思います。
  65. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは本院代表追悼演説の後で総理弔意表明をして貰うということで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。
  67. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) これは新国会ではございませんが、長い間両院の例を見ますと、かように重要な御葬儀のありました場合、さよう弔意を表します場合は、そういう追悼演説とか、弔詞の御決定がありますと、それだけでその当日の議事はお休みになつているような例が多いのでございます。
  68. 高田寛

    委員長高田寛君) それではその弔意を表する関係議事だけで打切るということで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 高田寛

    委員長高田寛君) ではさよう決定いたします。
  70. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 次に更に細かく相成りますが、少し纏めて申しますが、その葬儀当日には、大体議員の方は、議事をお休みになれば全員の御参列ができます。そうして全員御参列願うようにお進め願います。  それからいろいろ参議院葬をいたします経費関係でございますが、経費関係既定経費の中から各費目ごとにいろいろ規定の経費の中でやり繰て支出して行つて、万止むを得ずしてその経費が間に合わない場合には予備費から支出するという、かようなことになさればいいかと思います。  それから御供物等関係につきましては、今期松平家の方から御申出がご場ざいまして仮に参議院の方でいろいろおやり願うにいたしましても、時節柄できるだけ簡素にして経費等をお掛けにならないで、できるだけ簡素にお願いするということで、尚お供え物等につきましては成るべくお受けしないように、御辞退を申上げるようにしたいということで、その点も特にそういうふうにお取計い願いたいと、かような御申出がございました。先例といたしましては、そういう場合には大体議員全体とされまして花輪ようなものをお供えになるということをなさつております。参議院議員一同ということで花輪お供えになるというような方法をおとりになれば如何かと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  71. 木内四郎

    木内四郎君 経費の点は既定経費の中から出して何とかするというが、この葬儀の費用はやはり全体の予備費から出すべきだと思います。
  72. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 経費の点詳しく申上げますと、例えば葬儀のため電話を引張るというようなときは電話関係から出します。それから何か人夫を使うようなときは、ふだんの時使います人夫賃の方の予算から支拂う。それからお礼を出さなければならん而は謝金の費目から出して行くとか、こういうふうにつまり既定経費から出して参ります。でそういうようなもので間に合わない面はこの予備費経費から出すということの意味に申上げた次第です。
  73. 木内四郎

    木内四郎君 それは非常な誤りで、若しそうすればたの経費がなくなつたとき、今後補うときちよつと困る。やはり葬儀葬儀経費として全部予備費から出さした方がいいと思います。それはあとの経理に差支えなければいいが……
  74. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 今のようにいたしますれば、やり繰りのできやすいものは既定経費から出して行つて、最後的に予備経費に手を著けるという方が工合よさそうに思つておりますので、大体一応そういうふうに申上げたのですが。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  75. 高田寛

    委員長高田寛君) では只今事務総長から御説明しましたように取計うことについて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  76. 高田寛

    委員長高田寛君) では御異議ないものと認めます。
  77. 中村正雄

    中村正雄君 その他小さい点沢山あるでしようが、これは各会派から葬儀委員が出る筈ですから、その人に御相談願つてつて貰つた如何ですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  78. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 一応葬儀に関することは、あと今日お通夜があるとい一点だけです。お通夜は五時半から八時までの間という御予定になつておりますので、これは御承知の通り荏原のお屋敷はお手狭でございますし、いろいろ出入りも多うございますから、成るべく各会派代表者あとは特別の関係おいでになる方もありましようが、正式には各会派代表者ということにして置いた方がよろしいと思います。
  79. 鈴木直人

    鈴木直人君 葬儀の日にちなんですか、十七日の午後ということになつておるのですけれども、これは何時から決めて置く方がいいと思いますが、これは決められないような情勢にあるのですか。
  80. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) この点は、あと葬儀委員がおできになりましたら葬儀委員と詳細の打合せを申上げたいと思いますが、一応の見通しとしては、午後一時から二時までぐらいを葬儀といたされ、二時から三時までを告別式という手配で大体よかろうと考えておりますが、尚細目の点いろいろお打合せしなければならん点もあると思いますので、この点は尚葬儀委員と御協議して最終決定といたしたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  81. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは葬儀の点につきまして、外に別段御発言もなければこの程度で止めます。   —————————————
  82. 高田寛

    委員長高田寛君) 次に本日の議事に関しましては、議長が欠けましたのでありますから、何を措きましても真つ先に議長選挙をいたすべきものと思いますが、その点お諮りいたしたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  83. 木内四郎

    木内四郎君 議長選挙をするまでは予算演説も延ばすのですか、その点はつきりして置きたいと思います。
  84. 高田寛

    委員長高田寛君) 私の申しましたのは、質問もそれから大蔵大臣の財政演説にも先んじて何を差置いても議長選挙をいたすということでお諮りいたしたいと思います。    〔「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 高田寛

    議長高田寛君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 それではさよう決定いたします。
  86. 高田寛

    委員長高田寛君) この際外に御発言ございませんか。
  87. 小川久義

    小川久義君 議長選挙は直ちにやるということは異議ありませんが、その次に今日質問と並んで大蔵大臣の財政演説をやるかやらないか、時間等に対しては小委員会でお決め願つて結構だと思いますが、それをお決め願つておいた方がよいのではないか。
  88. 高田寛

    委員長高田寛君) 今小川君からの御発言の件は如何いたしましよう
  89. 鈴木直人

    鈴木直人君 大蔵大臣の財政演説は三時からですね。成るべくその前に議長選挙を終つてしまうようにつ、取計つた方がよいと思います。
  90. 中村正雄

    中村正雄君 今言われましたように三時から財政演説予定になつておりますので、それまでに議長選挙をやるというように努力をする。それまでにしまえなかつたら財政演説は延ばし、時間を延すといたしましても、本日中に行うということをお互いに協力してやつて行くということに決めて置いたら如何ですか。
  91. 木内四郎

    木内四郎君 私が先刻から申上げておるのはここなんです。議長選挙は成るべく早く行いたい。財政演説をやつてから後に議長選挙をやるのか、そこを……
  92. 高田寛

    委員長高田寛君) 今中村委員の御発言になりましたように、万一議長選挙の時間が遅れましても、その後で財政演説を行う。こういうことで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  93. 岡元義人

    ○岡元義人君 中村委員にお聞きしますが、質問を含めてですね。
  94. 高田寛

    委員長高田寛君) これは財政演説のことです。
  95. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 昨日委員会でもお願いしたのですが、その後者各派にもお願いしたのですが、財政演説の劈頭に緊急質問をやるということに御了解願いたいと思います。それは昨日申しましたように、総理の失言問題でもう一度あれする意味ではなくて、オーストラリアのエヴアット外相の公式声明に関してもう少しはつきり総理から承る方がよいと思うのです。政府としてもそうされた方がよいと思うので簡潔に十分間頂載して、恐らく答弁も直ぐ済むことだと思うから、是非財政演説の勢頭に総理に対する緊急質問をやらして下さい。
  96. 高田寛

    委員長高田寛君) 緊急質問の件は如何でございましようか。議院運営委員会で承認を得ておるものが九件もあつたと記憶するのですが……
  97. 小串清一

    小串清一君 緊急質問も出ておるのですから、順序を変えてやるということになると、前の緊急質問の権利を保留することになるから今日は大蔵大臣の演説とこの議長選挙は大事ですか議長選挙が終れば三時近くになると思う。何時から開会するか知れませんが……それから大蔵大臣の演説ということに止めて、そういうよう緊急質問やら或いは緊急質問でなく総理大臣演説に関する質問も残つておる。それが終つてから緊急質問にするということで委員会で決つておるのですから、さようにするよりしようがないと考えております。
  98. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 今小串君の言われるように、これは当面の議長選挙並びに大蔵大臣の演説を先にやつて貰いたいと思います。尚まだ総理大臣の施政演説に対する一般質問も残つておりますので、その発言者の中には講和問題等を予告しておる方もありますので、従つて今兼岩委員の言われる意味は分りますけれども、少くとも一般質問を終つて後、その他の緊急質問等を勘案してやつて頂きたいと思います。
  99. 佐々木良作

    ○佐々木良作君 これは今日なり明日なりしないということなら先に延すというのも意味がない。やるなら今日、明日中にやらなければならん。そうでないならこれはやらない方がいいと思います。新らしく発生した問題についてですから……後で緊急質問の日にするのならやらない方がいいと思います。時間の都合が付けばやらせていいか、都合が付かなければ仕方がないと思います。後の他の緊急質問と同じように考えて後にすべき問題でないと僕は思います。
  100. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 僕の申しましたのは、一般質問が残つておりますから、一般質問の中には講和問題等を予告しておる方もありますから、当然そういうものに触れられる方もあるかも知れませんから、一般質問を先にして、時間があつたらということに願いたいというのであります。(「賛成」と呼ぶものあり)
  101. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 皆さんの言われるのも一理ありますけれども、併し緊急事態が発生して来て、国際的な大きな問題になり、吉田首相に対して、吉田首相は明らかに日本の立場を忘れておるという公然たる公式の声明が発せられておるので、これは緊急を要すので、僅か十分ぐらいでできるのでありますから、是非一つお許しを願いたいのです。こういうことは荏苒と日を過すべきでないと思う。こういう国運に根本的に関係ある問題は緊急質問をやるべきだと思います。事務的な問題でないと思う。順序が、どうとか、他の緊急質問との関係があるとかという問題でなく、政治的に全国民の運命に大きな影響を與える問題だから、これは許して貰いたいと思う。
  102. 鈴木直人

    鈴木直人君 非常に御尤な御意見でありますが、他の緊急質問は今の兼岩君の緊急質問よりも緊急度が少いといいますか、後に廻わしてもよろしいということは言えないと思う。随分通告してありますから、その人から言わせれば自分の方が最も緊急と考えて、ずつと前から出しておるという主張もあるので、他のものを後に廻わして今のを取るという結論には到達しかると思います。どちらが緊急かということは我々今研究しておりませんので、今これを決定するということは困難だと思います。
  103. 木内四郎

    木内四郎君 私も今鈴木さんのお話と同じように、緊急質問は他に沢山出ておるから、どれを先にやるかは問題の性質によつて決めるべきで、若し早くやるのが国家のためにいいことであるなら、これは何をおいてもやらしていいじやないかと思う。併し兼岩君の言われたことがそれに該当するかどうかということは私は直ちに判断しかねるのであります。どうですか、小委員会の方でもう少し研究されたら。
  104. 藤井丙午

    ○藤井丙午君 兼岩君の言われる趣旨も分りますけれども、この前の運営委員会におきまして、緊急質問総理大臣の施政方針に対する一般質問が終つた後ということに決定しておるわけであります。従つて今日の議長選挙、或いは財政演説が済みまして、若し時間があるとすれば残されておる一般質問者からやつて、而も繰返し言うけれども、一般質問の中には講和問題等についての発言の予告がすでにしてあるわけであります。一般質問の中にそういう予告者があるという以上、或いはそういう問題に触れられるかも知れない。でありますから、この際特にその問題について一般質問に先んじて緊急質問を許すということは、運営委員会決定から言つてもこの際私は妥当を欠くと思います。
  105. 木内四郎

    木内四郎君 私は藤井さんの言われることは分らないのですが、若し運営委員会がそういう決定をしたとすれば、これは非常に大きな誤りだと思います。一般質問が済まないうちに突発事件が起るかも知れない、現に議長が亡くなつた、一般質問が済まなければすべての緊急質問をやらないというよう決定をされておつても、後の情勢の変化に応じては変えるべきものだと思う。それは兼岩君のが該当するかどうかは別問題で、小委員会で論議がされたらどうかと思います。
  106. 板谷順助

    板谷順助君 恐らくは兼岩君の総理に対する緊急質問ということは、先般総理がお言葉が足りないと言つて取消されておられる。従つて又余りに外交問題を論ずるということは却つて対外的に私はどうかと思います。その点であるならば、とにかくまあ緊急と言えば緊急であるかも知れませんが、まあ延ばされるということは意味がないという発言がありましたけれども、この際一つ御勉強願つた方がいいかと思います。
  107. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 僕は二言言わして貰いたい。一つは、今板谷君の言われた講和会議問題であるが故にこれは発言を差控えるというような考え方は全く古い政治的考え方で、こういう問題こそはつきり八千万の国民の目に明快にすることが必要である。特に国会で明かにすることが必要である。特に政府として失言された、そうしてそれを取消されたということに関連して、明快に国民にその意味、内容、事情を知らせることが必要であると同時に、その後それを基にして国際的に新たなる平和的の、そういう外交的のそのお言葉を中心にした問題が起きておつて、明らかに濠洲の外相が公式な声明として、吉田首相は明らかに日本が曾て侵略者であり、連合国に筆紙に盡せない損害を與えておることを忘れておるのだ。併しこの問題についてアメリカと英連邦とは至急協議する必要があるということを言明しておるのに、何ら国会がそれを論議しないということは、国会がそれを取上げないでそれを明快にしないということは、僕は国会として国民に対する期待を裏切るものであり、政府としてもこれをこのままにできないと思う。それが一つ。  もう一つ、藤井君が言われたように、外の党でもこの問題には触れるじやないかと言われますけれども、おのおの党にはその性格があるのでありまして、正しく論旨なり答弁を求める点が各派によつていろいろの立場がありますので、他の会派がそれを聞いて呉れるから君の会派はそれを聞いたらよいじやないかというような、そういう見解には賛成できないのであります。この際僅か十分か十五分で済む……国民が注目の問題であるから、一つこの財政質問のほんの前を利用してその緊急質問を許されることを希望します。
  108. 小林勝馬

    小林勝馬君 意見ということになりますと、いろいろその人の意見がありますが、私は今兼岩君の意見はくどいと思う。今財政演説の前に兼岩君の言われるその意味において先ず以て緊急質問をするという言は必要を認めない。意見の相違です。
  109. 高田寛

    委員長高田寛君) それでは兼岩君の御提案の緊急質問を許すか否かについてお諮りいたしたいと思います。この緊急質問を許すことに賛成の挙手を願います。    〔挙手者少数〕
  110. 高田寛

    委員長高田寛君) 少数と認めます。よつて許可しないことにいたします。  それではこれから三時から大蔵大臣の財政演説予定されておりますので、できるだけそれまでに議長選挙終りたいと、先程から御発言のありました通りに進みたいと思いますが、各会派におかれましても、それぞれの御準備もできておられるかどうかその辺は何か特に御発言があれば伺います別段御発言もなければこれを以て散会いたします。    午後零時二十七分散会  出席者は左の通り。    委員長     高田  寛君    理事            小林 英三君            大隈 信幸君            竹下 豐次君            藤井 丙午君    委員            中村 正雄君            羽生 三七君            山下 義信君            板谷 順助君            小串 清一君            中山 壽彦君            木内 四郎君            油井賢太郎君            岡元 義人君            奥 むめお君            加賀  操君            島村 軍次君            鈴木 直人君            兼岩 傳一君            佐々木良作君            鈴木 清一君            小川 久義君   —————————————    副  議  長 松嶋 喜作君   —————————————   事務局側    事 務 総 長    参     事 近藤 英明君    (総務部長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  寺光  忠君