○
説明員(
坂田泰二君)
只今中西委員からの
お尋ねの点は大体
仰せの
通りでございますが、昨年の十二月に
補正予算を出しまして、五億円の
給與改善案を組みました場合に、この五億円というものは、昨年の六月以降に行われました、六月に遡つて行われました六月からの
給與水準の
改訂に伴う
増加があ
つたわけであります。それでその当時
仰せの
通り、尚それ以上に
官廳職員も六千三百円
ベースに
上つたから、これをより以上に上げて置くという問題が同時に起つてお
つたわけであります。それで
船員の
中央労働委員会においても、或る
程度の案を持つておりましたわけでありますが、結局この案が決まらないで、この前の
國会の
開会中におきましては、この五億円以上の
給與改善は具体的にどういう形で決まるかということは、とうとう決定しないで済んだわけであ
つたのであります。それがその後引続きこの問題につきまして、
船員中央労働委員会も、或いは運輸省の
海運総局の方でもいろいろと努力いたしてお
つたわけでありますが、結局今日まで解決を見ないで今日に至つておる。こういうような状態でございます。それで今回そういうふうなことに
なつて、根本的の
ベースの
改訂につきましては話が決まりませんが、大体において六千三百円
ベースに十一月以降なるというような場合の
差額というものを、取敢えず一時金として支給して置く、又
來年度におきましては根本的の
改善を図ろう、こういうふうな
大変話が
延びてしまつたわけですが、そういうふうなことに
なつておるわけです。