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1949-09-19 第5回国会 参議院 運輸委員会 閉会後第3号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年九月十九日(月曜日)    午前十時三十七分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○港湾問題に関する件 ○観光事業に関する調査の件(予算的  措置について) ○道路運送監理事務所に関する件 ○國鉄運賃改正に関する件   —————————————
  2. 板谷順助

    委員長板谷順助君) これより会議を開きます。港湾協会会長からこの委員会陳情がありますので、説明員としてそれを承わることにいたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 御異議ないと認めます。松本さん
  4. 松本學

    説明員松本學君) 港湾協会会長松本でございます。副会長工学博士鈴木雅次君、常務を扱つております理事鈴木榮一郎君、以上帶同して伺つたのであります。いろいろ御審議の御時間のあります中をお割き下さつて陳情をさせて頂くことは誠に有難く思います。先だつて港湾協会におきまして理事会を開いて港湾費予算についての建議政府の御当局の方に出すことに決定いたしました。この機会におきまして参議院運輸委員会の方へこのことについて陳情をいたしましたのは非常に意議のあることであり、皆さんのお力によつて港湾計画についての予算成立ちますことによつて、非常にお力添えを頂くことができるので誠に有難く思う次第であります。港湾改修ということは、これは今日の時局において私から申上げるまでもなく、皆さん專門の方々でその必要なことは釈迦に説法で殆んど申上げるまでもないのであります。港湾設備改修をして行く。その運営を合理化すること、その管理監督のいわゆる港湾行政統一をされて、これが合理化されるということは、これはまあ今日の再建日本のこの途上において最も大事なことであり、強く申すならば、港湾設備が完備し、それから運営が合理化されることは、我が國再建基本をなすと申してもよいことであります。これは何もくどくどしく申上げるまでもなく、当然のことであります。この機会において、政府においてはいろいろ國費が御多端でありますが、この基本的な問題について十分の御理解を以て、必ずその拡充なり完成なりについて御盡力を願わなければならんと思うのであります。特に港湾設備改修等につきまして、今日の行政整理その他によりますところの民間企業整備等によりまして出て來まする失業対策としても、最も港湾設備工事士事においてその失業対策として、その失業救済として、最も有効であると思うのであります。それは大体において港湾都市においるのであります。從つて都市失業対策としても、この工事を促進して行くということが、その救済策としても有効適切であるように考えられますので、政府に対しての建議の中にもそのことを強調いたしておるのであります。  それから港湾行政統一の問題でありますが、これは先だつて來横浜、神戸の両港をGHQから日本政府の方へ返すということについて、いろいろ政府当局において御研究になつて、これを基礎として、港湾行政統一のいわゆる港湾法の御制定ということも政府当局において今研究中であるということを承つたのであります。港湾行政統一ということは、これは対年の問題でありまして、港湾協会ができ上りましたのも、実は港湾行政統一ということを目標にして、この團体ができたと申しても過言でないのであります。丁度二十八年程前、即ち大正十一年に港湾関係者港湾会議というものを大連にそのときは開いたのでありまして、全國の港湾管理者公共團体等代表者、それから港湾関係業者が二百名ばかり大連に集まりまして、そこで港湾協会というものが民間の声ででき上つたのであります。二十八年程の歴史を持つておりますが、丁度その当時港湾法制定ということが、政府において企画されました。ところがいろいろな、これは御承知通りに、関係の各省に仕事亘つておりましたので、遂にその当時内務省の港湾課において立案した案が成立しなかつた。それで、結局どうしてもそれは港湾行政統一を図らねばならんというので、民間において一つの輿論を起すべきだというので、できたのが港湾協会であるのでありまして、それ以來港湾協会においても港湾行政統一港湾法草案というものをたびたび作つたのであります。たびたびと申すことは、最初に作つたものをいろいろな点において改めたりなんかして二三案ができて、現在でもできておるわけでありますが、時勢の変遷に伴つて最初案通りには参りませんが、それを研究をいたして参つたのであります。この度承わるところによれば、運輸省においてその港湾法草案を御研究中である、もう立案されておるということでありますが、長い間、太政官布告のようなもので日本港湾管理されて参つておりました。でありますから、この機会において政府においても是非この港湾法成立を成し遂げられることにいたして、港湾運営の上において遺憾のないようにいたしたい。これは非常に大事な問題であると思うのであります。港湾協会としましては、その他今日までの事業として、これは御参考までに申上げることでありますけれども、各地方港湾設計等について、各地から委嘱を受けて設計を立てて参つたのであります。これは從來はその地方だけで研究をし、調査をして立案をし、設計しておりましたために、往々にした失敗等があつたのでありますが、どんな小さい港でも、港湾協会においてこれを委嘱を受けて、各方面專門の人が集まつて愼重研究して調査した結果、これを元ありました土木協会等審議されてそうして立案されて、これが政府において予算化して実行されるというような段取りに参つたのでありまして、こういうことも非常に重要なことで、地方の小さい港湾と雖も、相当專門家が集まつて愼重審議をして決定をしなければならんということに相成ると思うのでありまして、從來さような仕事をして参つたのであります。恐らく政府においてこの度來年度予算においても、港湾修築等についての経費が計上されて予算成立すると思うのでありますが、公共事業費の中でも、二十四年度においては、その順位港湾は第四番目になつております。河川、農業、道路港湾山林住宅というような順序に相成つておるようでありますが、申すまでもなく我が國の経済再建の、殊に國際貿易の関門として大事な港湾産業復興基本をなすと申しても過言でないと考えられる港湾改修ということについては、港湾協会としても、この順位がもつともつと上に上るように、政府においても御努力が願いたいのであります。又参議院の皆さまにおかれても、どうぞさように相在るように極力御盡力を願いたいのであります。  又港湾法の問題につきましても、何とかして港湾行章が、余りに今日まで多岐に亘つて、各部局に分れておりましたので、その管理統一というようなことについても、港湾法成立について御盡力が願いたいのであります。大体私から概論的なことを申上げまして、又補足として鈴木会長なり鈴木理事なりから申上げることにいたします。又何かお尋ねのことがありますならば、それにお答えをいたしたいと考えます。時間をお與え下さいまして誠に有難うございました。
  5. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 幸いに林副総理おいでになつておりますから、この際政府の所信を私から一言承わりたいと思います。  大体日本交通政策は、私は常に自分主張として述べておるわれでありますが、日本のようなこういう細長い島國は、鉄道は長距離は旅客本位でやる、貨物はつまり海によつてやる、その場合においてはできるだけ港湾を多く作つて、そうして貨車の回轉率を成るべく短かい距離で多くやる、港湾本位鉄道は荷物を出す。横断鉄道は勿論貨物旅客鉄道によらなければならんけれども、そういう方針によつて將來進みたいというような考えで、関係方面あたりも僕のその主張は正しいから將來そういう方向に持つて行きたいというようなことを言つておりました。從いまして最近に先ず第一に道路改修しなければならないということを吉田総理主張されておられるようでありますが、又現在非常な財政の緊縮された場合でありまするけれども、やはり日本主要港湾の未完成のものはまだ相当に多いのでありますが、政府においてもこの点に十分留意されて御盡力を願いたい。今港湾協会主張趣旨もその点にある、こう思うのでありますが、何か御意見なりありましたら伺いたいと思います。
  6. 林讓治

    國務大臣林讓治君) 政府におきましても只今板谷委員長お話のごとく、港湾というものの改修につきましては、大いにこれを完成をすべく努力をしなければならんという方針で向つておりまして、又港湾協会会長と申しますか、松本さんのおつしやつたような方向に向つては行つております。ただ何さま今日の場合、公共事業費なんというものはドツジ・ラインで相当押えられておりますから、これは一どきにやつて行くということまでに財政的にこれを許し得られるかどうかというような点が、目下非常に考慮いたしておる問題でして、今度の予算につきましてもどれくらいまで予算を獲得することができましようか、まだ全然分りませんけれども、運輸省あたり相当計画を立てられて、又小さい港湾などにつきましては農林省あたり相当計画を立ててやつておるわけでありますが、まだその総額などにつきましてもまだ私共も存じておらんばかりでなく、その筋の示唆を受けなければならんのでありますが、方向といたしましては、委員長並びに会長お話通りに向つておることだけを申上げて置きます。
  7. 板谷順助

    委員長板谷順助君) この上とも一つできるだけの御盡力をお願いしたい。  それから今の港湾行政統一について、官房長おいでになつておりますから、その後の進行の模様はどうなつておりますか。
  8. 荒木茂久二

    説明員荒木茂久二君) 港湾行政の面につきましては、行政制度審議会の方で一應答申決定があつたわけでありますが、運輸省といたしましては先程もお話がございましたように、多年の経驗によりまして、どうしても港湾運営建設、改良、維持の事務が分離されるということでは、港湾の全体的の機能の発揮が困難でありますし、又運輸省東條内閣のときにできました経驗に照しましても、どうしてもこれを分割すべきものでないという趣旨に基きまして、行政制度審議会決定とは内容が若干違つておりますが、閣議において決定されまして、大体運輸省考えております方向決定いたしましたので、その決定の線に從いまして、次の國会港湾法を提出すべく目下関係方面十分折衝をしておりまして、大分港湾法の作業は進んで参つております。
  9. 板谷順助

    委員長板谷順助君) それではこの問題はこの程度にいたして置きます。   —————————————
  10. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 高田君に申上げますが、大藏大臣はどうしても來ない。そこで政務次官は連絡についていないために、又改めて電丹で以て交渉して、運輸大臣は出席すると言われて、まだ見えませんが、厚生大臣がお見えになつておるから、今の観光問題、今日の委員会は主として観光問題に対する委員会を開いたわけでありまするから、あなたから何か厚生大臣お尋ねがありましたならば……
  11. 高田寛

    高田寛君 今日は大藏大臣の出席を見ないことは誠に遺憾でありますが、併し幸い林総理がお見えになつておられますから、林大臣一つ御質問いたしたいと思います。丁度先般五月に参議院におきまして観光事業振興に関する決議をいたしたのでありますが、これは林副総理も御承知のことでありまして、昨年來観光事業審議会内閣に設置して、観光事業振興計画を立て、これを内閣報告されているのであります。二十四年度予算を見ますると、その内容を成す道路計画、或いはホテル建設計画、或いは又國立公園などのいろいろ設備計画、或いは旅行斡旋助成という面が殆んど全面的に予算から削除されてしまいましたので、この際観光事業振興して、我が國の経済再建に貢献しなければならんという意見が殆んど容れられない。このままで放つて置きましては、我が國の観光事業の前途に誠に暗い影を投げるものであるということからいたしまして、満場一致を以て参議院におきましては観光事業振興決議をいたしたのでありますが、まあ当時お見えになつています林副総理の御発言にも、この観光事業振興は我が國の現状から見て極めて必要なものでありますので、観光施設整備接遇改善を図り、外客誘致の促進に万遺漏なきを期したいと存ずる次第であります、こういうような御発言があつたのであります。又続きまして五月二十八日附でこの参議院決議に対する政府からの報告といたしましては、この均衡予算の許す範囲内において極力観光事業振興努力する所存であるというような報告も出されているのでありますが、その後私共といたしましては、この政府考えられている点がどのような形で具現されて來るかということに注目しておつたのでありますが、なかなか一向にこれが目に見えて現われて來ない。丁度目下今年度補正予算編成時期であり、又二十五年度予算編成時期になつておりますので、この新らしく編成する予算の中にこの観光事業関係をどういうふうに織込むお考えでおられるか、この点を一つ総理からはつきりとお伺いしたいと思つているのであります。この観光客の來遊数を見ましても、前年度は約六千三百人の観光客が入つて來て、その消費額が、いろいろ統計の取方によつて政府から説明されている点も差がありますが、大体観光收入五億というような答弁を聽いているのであります。今年はそれが上半期の六月までですでに観光客の、外人の入國数が六千人に達して、昨年の一年分に相当するような数になつて、著々とその観光客も入つて観光收入上つて來つつあるのでありますが、この際受入態勢いたしましては、道路改善、それからホテルの新設、或いは又外客斡旋業務の助長、尚又外客誘致宣傳の方策というようなものも、一向にこれが目に見えて來ないのであります。いろいろ設備助成方面の外に、この対外宣傳というような方面につきましても、ヨーロッパ各國が戰爭のために非常に大きな経済的打撃を受けて、これの復興のためには、イタリー、スイスとか、それから又北欧の諸國とか、皆挙つて観光事業に力を入れ、殊の又從來保守的であると言われていたイギリスが非常に観光事業に力を入れておるのであります。イギリスは一九四七年の統計に見ましても、三千万ボンドの観光收入を上げたと発表しております。尚このイギリス民間観光協会が主として、観光事業に当つておりますが、やはり政府から補助金も一九四七年から八年に亘る会計年度で三十六万ポンドの補助金を出したというふうなことも見えております。又イタリーにおきましては、復興援助資金の中から八十億リラの金を観光設備充実に充てている。殊に主としてこれはホテル建設改修に充てているというような報告も私承知しております。各國がこのようになけなしの財政の中からこの観光收入を上げるために、いわば非常に有利な投資として金を搾り出して、この設備充実に、又宣傳に、又接遇斡旋充実に力を盡しております際に、我が國といたしましては、この貿易の輸出入のバランスも非常に見通しが惡いこの際、どうしても我が國の商船隊海外進出観光事業振興、この二つによつて我が國の收支バランスをとるようにしなければならんというこの際において、今までのところ観光事業方面にこの窮屈な予算からも割いてこの振興を図るというような点が余り見られないのは誠に遺憾に思つておる次第なのであります。この際新予算編成に当つて内閣としてどういうお考えでおられるか、その点を副総理お尋ねいたしたいと思います。
  12. 林讓治

    國務大臣林讓治君) 只今観光の問題につきましては、高田委員のおつしやつた通りでありまして、只今御指摘になりましたように、私共もこの観光によつて外貨を獲得するということに努力をする絶好の機であるという観念でおつたわけであります。併しながら不幸にいたしまして、予算面でこの方面に対しまするものを、盡く大藏省の方で削除せられるに至りましたので、その実現方を見ることのできませんでしたことなどに対しましては、誠にお恥しく自分でも考えておる次第であります。併しながら國の財政を基といたしまして、公共事業費なども御承知通り、我々といたしましては大藏省最初の案が七百五十億、我々はそれで足りないものとして、一千億の要求をいたしておつたのでありますが、併しながら大藏大臣とようやつと落ち着きましたものが九百億というようなことになつてつたにも拘わりませず、いろいろの公共事業費なども、例えば國立公園方面とか、それからその他の港湾方面にも使用いたしたいと思つてつたつもりのものが、遂に五百億という半額に近いところの削減をせられるに至りました。又補助の問題などにつきまして、観光協会などに相当のものが今まで出おつたものがこれも削除せられるようになつて、この方面に対して実現を見るに至りませんでしたことを甚だ残念に思つております。從いまして今度の予算について運輸省観光関係に対する予算を私共まだよく存じておりませんが、例えば厚生省といたしましては、この國立公園の問題などにつきましても、これの完成をいたしたいと考えて、今日まで大藏省の方に要望いたしておりますものは総計二億幾らかのものを実は計上いたしておるわけになつております。ただこれが大藏省との折衝が今度のシヤウプ勧告などに基きまして、どこまでこれらのものが容れられるかということに尠からず憂慮をいたして、目下事務的に折衝いたしております。今後及ばずながら観光の目的を達して外貨を獲得する上には、この上とも努力いたしたいと考えておりますが、只今申上げました通り、今日の日本財政を今後どう見るかということに帰着するものと考えております。今後できるだけ努力はいたしたいと考えておる次第であります。何か運輸省の方のあれは運輸大臣から……
  13. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 運輸省といたしまして、観光事業振興に対しまして、二十四年度におきまして運輸省のやろうといたしますることを申上げて見まするというと、外容受入れ施設整備の点で、先ず鉄道方面優等客車新造若しくは改造の点を申上げまするというと、一等寢台車冷房附新造が十二輛、二時の寢台車新造が一輛、二十三年度新造一等寢台車冷房附が二十一輛、展望車冷房附改造車が三輛、食堂車冷房附改造車が四輛、合計四十一輛をやることになつております。これに要しまする予算は二億四千万円で國鉄がこれを支弁いたします。  次にこの進駐軍の持つておりまする車輛返還をしてそれを國鉄で利用する面を申上げまするというと、M・R・Sからの返還車輛四十八輛のうち、展望車一輛、二等車十輛、合計十一輛を外客接待用に向けることにいたしております。  次に外客宿泊設備整備の点を申上げますると、先ず第一に対日見返り資金の中から二億五千三百万円の融資をして頂きまして、これを名古屋、神戸、大阪、賢島にホテルを建造する計画を立てまして、目下これが実現を総司令部折衝中でございます。尚ホテルの拂底に鑑み且つ外客日本趣味を満喫させるために、この外客宿泊に適します優秀な日本旅館経営者によつて旧臘結成せられました國際観光旅館連盟に対しまして、指導助成方途を講じ、その施設整備改善に努めておるわけでありまするが、この方面加盟旅館の数は二百五十に上つております。  又次にホテルその他各種の観光施設整備のために二十五年度公共事業費予算の中に、観光施設という一項目を独立させて、この枠で予算が盛られるように、目下経済安定本部折衝をいたしております。尚外客宿泊設備の新改造に対しまして、日本銀行に対しまして民間資金の融通の斡旋を要請をいたしまして、日本銀行融資斡旋委員会決定に基きまして、九月五日各支店に対しまして、外客宿泊に適するホテル及び日本旅館に対する融資斡旋方日本銀行が通牒を出して呉れました。現在産業資金融資順位におきましては、宿泊施設旅館業という項目内種の取扱を受けておるのでありますが、國際観光事業は全面的に甲種に引上げて呉れるように、これもそれぞれ当局と協議いたしておる次第であります。尚又この宿泊設備用資材に関しましては、本年度第二・四半期から新たに指定生産資材割当規則観光事業という枠を設けまして、所要の資材割当をいたすことにいたしました。  更に外客接遇斡旋充実の面から申上げまするというと、通訳案内業関係の法規の整備の点であります。外容接遇いたしまする、第一線に立つて活躍する通訳案内業者は、いわゆるガイドでございますが、この素質の向上を図り、指導を強化いたしまするために、前の國会通訳案内業法を提出いたしまして、幸いに通過を得ましたので、去る七月に試驗を施行いたしました。つきましては、今後ガイド品位向上指導育成に遺憾なきを期することができると考えております。又外客斡旋案内機関指導助成の点でございまするが、外客斡旋案内機関でありますところの財團法人日本交通公社社團法人日本観光通訳協会等に対しましても、あらゆる方途を講じまして、その指導助成に努めて、外客接待に遺憾なきを期しておる次第であります。  次に観光宣傳の点でありまするが、終戰以來日本交通公社などと協力いたしまして、各般の手段を講じて外客に対する観光宣傳の滲透を図つて参つたのでありますが、今後は外國交通業者旅行業者等とも一層緊密な連絡をいたしまして、でき得る限り海外に対する観光宣傳の実施に努めたいと考えております。尚観光観念普及の点でありますが、観光事業の健全な発展を期するために、社團法人全日本観光連盟海上観光協会と協力いたしまして、観光観念普及を図つて参りましたが、外客來訪の増加に伴いまして、その必要性はいよいよ増大しつつあるので、今後特段に意を用いてこれを尚普及いたしたいと考えております。  更に観光機関助成でございますが、代表的な観光機関でありまする全日本観光連盟日本交通公社日本海上観光協会に対しまして、二十三年度まで支出いたしておりました補助金は、均衡予算の建前から、二十四年度におきましては全面的に削除されたのは誠に遺憾でございますが、本年度におきましても、でき得る限り予算内で適切な処置を講ずると共に、又今後助成金の復活に努力いたしたいと考えておる次第であります。  尚観光行政機構整備につきましては、運輸省観光行政整備を図りますために、鉄道総局業務局観光課及び海運総局総務室観光班を統合いたしまして、今年六月新たに大臣官房観光部を設置いたしました。その他の処置につきまして今まで申上げました以外ホテル振興助成を主なる内容といたします法案旅行斡旋機関取締法案等につきましても研究を進めておりますわけでございますので、適当な方法によりまして順次國会に上程し得るように努力いたしたいと考えておる次第であります。
  14. 高田寛

    高田寛君 もう一つの話を副総理にお伺いいたしたいのですが、まあ昨年來内閣にできておりました観光事業審議会も今年の五月末で一應解除になつておると承知しておるのですが、その後四ケ月に及ぶ今日まで、この審議会の新らしい委員の顔触れもまだ見ずに今日まで荏苒日を過しておるというような形であるのでありますが、このような観光事業審議会なども今後大いに引続いて活用して行かれる御意思があるのかどうか。その点を一つお伺いしたいと思うのであります。
  15. 林讓治

    國務大臣林讓治君) この人選につきましては、近く発表するつもりであります。尚今後できるだけ努力をいたしたいと思います。
  16. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 外にお尋ねはございませんか。それでは私から伺いますが、先だつてヴォルヒーズ陸軍次官が來ました際に懇談会を開きまして、いろいろドツジ案によつて均衡予算とか、予算がないとかいうことを言つたが、大体日本経済はですね、貿易外收入を少くとも三億ドルは働かなくてはならん。先ず第一に船舶による收入、或いは観光事業による外客誘致、それから海外の移民の送金、これを少くとも三億ドル働かなければ日本経済バランスがとれらいということで、まあいろいろ話をしたのでありますが、今当局としてはいろいろこの観光施設に対するお話があつたけれどもですね、先ず第一に困るのはこのホテルの問題、ホテルの問題が昨日の毎日新聞ですか、或いはこの國際観光ホテルに対する何か法案を出すとか、或いは一面において低利資金の融通、或いは又免税するとか減税するというような案が出ておりますが、私はこの観光事業をですね、現在のように運輸省或いは厚生省、文部省にばらばらになつているやつを、これをどうして統一するかということについて何かお考えはないかどうかということと、それからホテルの問題はそうなかなか急に間に合うものじやない、或いは今お話のように二百何十軒ある日本の旅館を、或を程度まで動員するというお話もあつたけれども、現在進駐軍が接收しておる外人向きの家屋のうち、例えば東京とか京都とか大阪という一個所ぐらいを懇請して、取敢えずその一つを外人に対する宿舍に充てるという、何か方法をお採りになる考えはないか。勿論相手があることでありますけれども、観光客ばかりでない、バイヤーも相当に來る時代になると思うのでありますが、この点について御当局のお考えを伺いたい。
  17. 林讓治

    國務大臣林讓治君) 行政機構の問題につきましては、私共各省に分れておりますことが非常な不便を感じておる点を痛感いたしております。尚併しながら今日までのやりきたりのようなことでやつて行き得まするならば、殊に厚生省などの國立公園の問題などは、現在までも遂行はし得られると思います。この辺のことにつきましては、行政機構の改革の答申を得まして、或いはこれを運輸省に入れるような方法がいい、或いは厚生省の方に持つて來る方がいい、或いは建設省にどうかという問題でありますなら、私共といたしましては、答申に基いて潔ぎよく提供すべきものは提供して、又頂戴すべきものは頂戴するというような工合に、あつさりこの問題は解決を付けて、將來運営をよくして行く上においては決して吝さかでないという私共は心持を持つております。機構の問題につきましてはそうですが、ホテルの問題につきましては運輸大臣から……。
  18. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 只今の、在來の外人向きの接收をされておるようなものを開放をして使つたらどうかというような点につきましては、実はこの点は少し役所といたしましては、例えば在來の接收されておりまする帝國ホテルですとか、富士屋ホテルですとか、或いは川奈のホテル、京都の都ホテルとかいうような種類のホテル返還して貰つて、これを外客接待用ホテルにしたら非常に経費の点もいいだろうというような意見も亦その價値がある問題でございますが、この点は今役所といたしまして、当局には積極的に交渉をいたしておりませんが、それぞれの民間ホテル業者というような方面から、その筋にその話題を投げかけてやつておるという事実はございます。  更に只今日本商船隊の外航によりまして貿易外收入を獲得するということは、無論目下大いにそれをやる必要の度を痛感しておるのでございます。でありまするがこの問題も所詮優秀な外航適船ができるという問題を必要といたしますので、現在の状態のような貧弱な船では、おおつぴらに外航に乘り出して運賃を外貨を以て稼ぐということが不十分なのでございます。この間中参りましたヴォルヒーズ氏あたりには、いろいろな機会にその点を力説いたしまして、こちらの希望は先方に十分通じさせる手段を取つて置きましたことを御了承願います。
  19. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 観光問題は、政府ができるだけ努力するというようなお話だけれども、予算面に或る程度までは現わなければ、ただどうも言うだけの程度で以て、吉田総理も非常に観光事業には関心を持つておいでになるようでありますが、一つできるだけ予算に或る程度計上するように努力を願いたいものですな。どうですか高田君。
  20. 高田寛

    高田寛君 今の委員長お話のところが一番の現在問題でして、今年度予算編成の時期におきましても、やはり観光事業は必要であるけれども、併し予算がないから組めないのだということで、これで終つてしまつた。これに対して参議院としては、甚だ不満の意を決議案に現わしたわけなのであります。なけなしの予算であることは、議員各位も皆やはりよく存じております。併しこのなけなしの金の中の最も有効に働く最小限度の予算は、何とかしてこれを捻出して、観光事業の一大飛躍的発達に資さなければならない、こういう意氣込みで内閣予算案を編成されるかどうかという、ここのところが問題であると思うのでありますが、單にできるだけと言われましても、又これがどういうふうになるか甚だ心許ないので、内閣方針として予算案作成に当つて観光事業というものを重要な國策の一つとしてお取上げになる御意思があるかどうか、この点を改めてもう一度お伺いしたいのです。
  21. 林讓治

    國務大臣林讓治君) その点につきましては、高田委員からおつしやつた通り、二十四年度にも相当努力はいたしたわけでありますが、先程來申上げましたようなことでその実現を見ることができませんで、私共も非常に遺憾に思つておりますが、この点について今年は、非常に重要な一つの政策といたしまして、各省相爭うようなことを決していたしておるわけではございません。今日においては観光問題については運輸省の方でやつておられるのが主なものなのでありますが、今後につきましても、我々は極力これは一つの大きな政策として取上げて見たいと、こう考えております。これは運輸大臣も同樣なお考えであろうと考えますが、運輸大臣からも御答弁を願いたいと思います。
  22. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 只今高田議員のその点は、運輸大臣といたしまして全く同感でございます。今年度予算編成に当りまして、運輸大臣は極力観光事業振興を促すような施設計画予算の面に盛つて、これを実施ができるように努力いたしたいと考えております。ただ御承知のような財政状態でございますので、恐らく來年度も、二十四年度と等しく、あらゆる新規事業一切を見合すというようなプリンシプルが應用されるのではないかと考えますが、併し積極的に我が國の國富を増進できるというこの観光事業という面に金をかけるということは、收入の伴う新規事業であれば、必ずしも運輸大臣の私としてはドツジ予算の精神に背反しないと考えておるのですが、一つ議員諸君におかれましても十分我々が、さようなことの目的が貫徹できまするように御援助をお願いいたしたいと考えております。
  23. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 今日は運輸大臣なんですね、林副総理は御出席願つたが、大藏大臣の御出席を願わなかつたのは非常に遺憾でありますが、適当の時機に一つ大藏大臣の出席を求めて尚一つこの問題を続けることにいたします。   —————————————
  24. 板谷順助

    委員長板谷順助君) それでは次の問題に移りますが、これは運輸大臣に申上げますが、先般この委員会におきまして、例の道路運送監理法案に対する問題につきまして、御承知通り、先の議会において十七個所の分室を設けるということに決定したにも拘わらず、何か全面的に各閣僚間に地方に委讓するというようなことで政令を以て出すというお話があつたけれども、それは穩かでない、いずれ臨時議会においてこの問題を更に委員会に諮るべきものであるというので決議をいたしまして、その通告をした筈でありますが、その点について何かお答えがあれば承わりたいと思います。
  25. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 只今の問題につきましては、御承知のように、前國会の最後の話の決まりは、從來道路監督監理事務所を廃して、その代りに十七個所の分室を設けてそれを処理いたす、こういうことで第五國会を終つたのでありますが、その後に至りまして実はこの都道府縣に一個所ずつあつた自動車関係の役所が十七ということになるというと、所詮三府縣のものが一個所になるとか、或いは四つのものが一個所に纏められるとかいうことになると、それは非常に遠隔のところに定つて仕事を処理するという関係で甚だ不便である。むしろ運輸省主張通り道路監督事務所が各府縣にそのまま一つずつ存置できないで、中途半端な十七個所ぐらいしか置けないということであれば、全部置いて貰うか、運輸省の管轄に置いて、全部置いて貰うことができないならば、むしろ運輸省は全部それから手を引いてよい。府縣に委讓をして一つ一つの府縣に一つ一つの役所を持つた方がよい。いわゆる中途半端な十七ということはどつちつかずで、いずれにしても不便だ。ですからいわゆる全部か、何もないか、オール・オア・ナッシング、運輸省の形で道路監が五十三個所持てるならそれでよろしいが、運輸省の監督で十七しか持てないというような中途半端なことならば、むしろ潔ぎよく進んで全國各都道府縣に一つずつ持てるというような形にした方が、その形は都道府縣の縣廳の中にそれを設置して、縣知事に仕事を一應委讓してやらせるという形の方がよりよろしい、ベターであるという考えが擡頭いたしまして、運輸大臣の私といたしましては、自動車行政は、これは飽くまでも根本的に運輸省でこれを掌握いたしたいというこの意思に変りはないのでありまするが、この運輸大臣の意思に貫徹が十分にできないで、十七しか置けないということに相成つたのであります。然るに十七個所では非常に不便である、やはり各府縣に一つずつ持たなければいけないというような批判の声が起りまして、私といたしましてはそれを冷靜に考えまして、そこで結局各府縣に一つずつ置き得る形を採ろうというので、結局それが運輸省の全面的の直系の役所の形ではどうしてもそれが承知が相成らんということでございましたので、そこを妥協いたしまして、運輸大臣が人事権は飽くまで保持をいたすが、運輸大臣仕事を知事に委讓をいたしまして、そうして各都道府縣に一個所知事の官房の中に、直接に知事がそれを監督し得るような一課を設けて、そうして各都道府縣に一個所ずつ置き、仕事を知事に運輸大臣が委任をいたしまして、知事がこの仕事をやりまするが、その人事権は飽くまで官吏として、地方事務官として運輸大官が人事権を掌握するという形で各都道府縣に一個所ずつ置くという方が十七個所置いて運輸省が直属の機関としてこれをやつて行くよりも五十何個所置いて知事に仕事を委讓して、各縣に一つずつあつた方が自動車行政のためにいいんじやないかという信念に運輸大臣としては変更いたしまして、そういうふうに計らつたのであります。而して第二段の問題として、それを私は実施をいたしますためには、所詮関係の法規を改正いたさなければいけませんから、臨時議会も目捷の間に迫つておるのであるから、臨時議会にかけて関係の法規を改正いたし、改正ができ上つたときに、さような只今申上げました各知事に委讓し、都道府縣に一個所ずつ知事の下に新らしい係を置くという方式を実施したいということを私は強硬に主張いたしましたのですが、内閣の一部の考えといたしましては法律の改正に俟たなくても政令を以て、その在來の道路監の仕事地方に委讓が可能である、又法律にあらずんばそれが可能でない面と二つあるから、政令を以て可能である面は臨時議会を持たず政令を発布して、政令でこれを運用できる。法律の改正に俟つ面は臨時議会を開いてやつたらいいんじやないかという議論がありまして、私はこれに対しまして全面的に反対をいたしまして、飽くまで一括して法律の改正を臨時議会に提出してその上でそれをやつてというふうの主張をいたしましたのですが、つい私の説が入れられませんで、そして政令によつて可能である面は政令を発布して臨時議会を俟たず、法律に俟たずに道路監の仕事地方に委讓する。又法律を必要とするものは法律を必要とするものは法律の発布と臨時議会を持つてやるということは決定をいたしました次第でございます。
  26. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 運輸大臣只今の弁明は一應承わつて置きます。併しながら一旦議会においと決めたものを変更するということについては、この委員会なり、或いは國会の同意を得なければできることではないという見地から、先般の委員会において政令を出すということについては反対である、或いは又その改正については臨時國会を持つて初めて提案をされて、そこで審議すべきものであると、こういう決議をしてある次第でありますから、この点だけは通告いたして置きます。
  27. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 次に運賃改正の問題について事情を承わりたいと思います。
  28. 村上義一

    ○村上義一君 今運賃の問題の前に、ちよつと一言観光の問題について述べたいのですが、お許しを願います。
  29. 板谷順助

    委員長板谷順助君) どうぞ。
  30. 村上義一

    ○村上義一君 先刻來観光事業に関連して、特に予算措置についていろいろ御意見が出ました。勿論これにつきましては運轉大臣はもとより、厚生大臣におかれましても、又副総理の立場におかれても最善の努力をして來た、又今後もするというお話でありました。この問題は大藏大臣に実はよく意見を聞かなくちやならん問題だと思うのであります。適当な機会大藏大臣の出席を要望して話をするという委員長からのお話もありましたが、これは補正予算編成に今直面しておりまするし、又來年度予算編成にもすでに着手されんならん時期になつております。この際なかなか大藏大臣に出席を求めましても困難じやないかと思うのであります。若し出るということでありますれば結構であります。今日のごとく出席せられないということを繰返す傾向にありますならば、委員長と又観光委員長とが、まあ更に理事の方も御同道下されば尚結構でありますが、少くとも委員長観光委員長お揃いで一つ大藏大臣にこの委員会の空氣を強く傳えて御要望願うということにしたら如何かと思うのでありますが、如何でございましようか。
  31. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 承知いたしました。尚又運輸大臣もできるだけ一つ盡力つて、この前も大藏大臣を呼んであるけれども、なかなか間際になつて用ができておいでがない、今日も出席をするという約束になつておるが、爲替レートの関係でどうしても行けないと、こう言うんです。あなたからも十分お話を願つて、この委員会でも適当の時期に大藏大臣おいでを願い、更に又我々は直接話をいたしますが、これを観光事業は或る程度まで目鼻をつけまして、外貨獲得ということを考えなかつたならば、日本経済は持てませんよ。一つよろしくお願いいたします。
  32. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 承知いたしました。
  33. 板谷順助

    委員長板谷順助君) では運賃改正の問題について一つ……
  34. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) 御承知のように國鉄財政がこのままで本年予算終結の來年の三月まで継続いたしまするというと、莫大の赤字を出すような傾向に相成つておりますので、いろいろな合理化その他のことをやつておりまするが、所詮やはり運賃の増收を図る以外に有力な方法がございませんので、運賃の問題を目下運輸審議会にかけてこの審議をいたさしている次第でございます。この間公聽会を開きまして、公聽会も済み、それの整理をやつている模樣でありまするから、不日運輸大臣のところに運輸審議会の審査の報告が参ることに相成つております。その報告を見ました上で、一つ運輸省といたしましての方針を大体決めたいと考えている次第でございます。
  35. 板谷順助

    委員長板谷順助君) まだ運輸審議会の話は纏まつた程度まで行つておりませんか。
  36. 大屋晋三

    國務大臣大屋晋三君) この間公聽会が済みまして、今大臣宛の報告を書いているところだそうであります。
  37. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 何かお尋ねはありませんか。併し運輸大臣は、國会委員会政府当局と摩擦の起きないように、今の問題はやはり相当にお考え願わんというと、ただどうも政令で以ていい加減におやりになるということは、ちよつと穩かでないという説が、この間も大分強かつたのですが、それは一つよくお考えつて、成るべく円満にすべての問題が進行するように御配慮を願つて置きたいと思うのであります。まああなたのお立場も察しますけれども……。そうすると運賃問題はまだ原案ができませんから、又この次の機会一つ承わることにいたしましよう。  今日は観光問題を主としての委員会を開いたわけでありますが、これは非常な熱意をこの委員会は持つておりますが、当局も非常な熱意を持つて頂きたいことと、それから観光事業統一ということを一つ考え願わんというと、どうもばらばらで以て……。速記を止めて。    〔速記中止〕
  38. 板谷順助

    委員長板谷順助君) 速記を始めて。それじや本日はこれにて散会いたします。    午前十一時三十八分散会  出席者は左の通り。    委員長     板谷 順助君    理事            小泉 秀吉君            飯田精太郎君    委員            大隅 憲二君           橋本萬右衞門君            小野  哲君            高田  寛君            村上 義一君   國務大臣    厚 生 大 臣 林  讓治君    運 輸 大 臣 大屋 晋三君   説明員    運 輸 次 官 秋山  龍君    運輸事務官    (官房長)   荒木茂久二君    港湾協会会長  松本  學君    港湾協会会長 鈴木 雅次君    港湾協会常務  鈴木榮一郎