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1948-03-04 第2回国会 衆議院 水産委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十三年三月四日(木曜日) 午後零時十分
開議
出席委員
委員長
青木清左ヱ門
君
理事
庄司
彦男君
理事
鈴木
善幸
君
理事
馬越
晃君
理事
三好
竹勇
君
加藤
靜雄
君
金野
定吉
君 松本 眞一君 吉川 兼光君
宇都宮則綱
君
小澤專七郎
君 神山 榮一君 小松 勇次君 本間 俊一君 森 幸太郎君
多賀
安郎君
外崎千代吉
君
出席政府委員
農林事務官
藤田
巖君
委員外
の
出席者
総理廳事務官
木村
武君
專門調査員
小安 正三君 —
——
——
——
——
——
——
本日の
会議
に付した
事件
小
委員選任
に関する件 小
委員長選任
に関する件
國政調査承認要求
に関する件
漁業資料配給状況
に関する
説明聽取
—
——
——
——
——
——
——
青木清左ヱ門
1
○
青木委員長
これより
会議
を開きます。 本日は
政府委員
として
経済安定本部生活物資局次長木村武
君、
経済安定本部生活物資局リンク制推進事務室長直江内午郎
君の両君が
出席
されております。昨日
庄司委員
より
質疑
に相なりました
漁業資材
の
リンク制
の問題に関し
答弁
を求めます。
木村武
2
○
木村説明員
安定本部
といたしましての立場を申し上げたいのでありますが、
生鮮食料品緊急確保
に関する
具体措置
というものが、昨年の十一月十八日の
閣議決定
を得まして、そして十一月の末に
知事会議
を開いて、十二月十五日から
統制
を実際に強化してもらう、こういう段取りでや
つたの
でありますが、その立案にあたりましては、もちろん
農林省側
からいろいろと御
意見
が出まして、特に
リンク物資
の
関係
はいろいろの
物資
につきまして、主として
物資
の
所管官廳
でありまする
商工省
の方で、その
物資
は確保できるかどうかということをにらみ合わせまして、しかもそれは
水産物関係
のものだけでなしに、各
主食
の
関係
、あるいは蔬菜の
関係
、あるいは石炭、薪炭というふうなものを全般的ににらみ合わせまして、この程度のものは総合的にや
つて
よろしいということで、
リンク物資
の
関係
がきま
つた
、こういうわけであります。そこで早速実施官廳の方へその事柄を移しまして、
現実
に物が調達できるかどうかということにつきまして、さらに実際的な
檢討
を加えて、そして
農林省
の方からの
通牒
、つまり
水産局
、
知事
、
資材調整事務所
、
水産局
の
事務所
という筋、それから
商工省
のそれぞれ
担当方面
から
通牒
を出し、物によ
つて
は
メーカー
に対して
出荷
の指示をする、こういうふうなことでほぼ運んだのであります。そして大体今申し上げるように十一月の十八日に
閣議決定
にな
つたの
でありますが、
農林省
と
商工省
のいろいろ
事務
的なお
打合わせ
、つまり各縣別にどういうふうに
数字
を割り当てるか、それから
纖維品
などは、
配給
の
機構
が
はつ
きりがつちりと
規則
できま
つて
おりますが、その他
ゴム製品
などは、必ずしもがつちりときま
つて
おりませんので、この
リンク物資
の
荷受け配給
の
機構
をどういうふうにやるかというようなことなどを、両省の間でお
打合わせ
になりまして、そして
通牒
が出るということにな
つて
おるのであります。その以降の問題は、実は
安定本部
としては、
実施面
でございますのでタツチしない
建前
でございまするが、しかし纖維局の
リンク物資
の問題がやかましいので、特にそれがどういうふうにな
つて
いるかということにつきまして、いろいろとわれわれの方でも取調べをいたしますし、さらに昨年の暮に
閣議
で
リンク物資
の総合的な
推進事務室
をつくるということが
決定
になりまして、それで
安定本部
の中にそれが設けられている、そこで若干
実施面
で、われわれの方でもそういうようなことでタツチしてきたと、こういうふうな
状況
にな
つて
おるのであります。それで
一つ
の例をと
つて
申し上げますると、
ゴム製品類
につきまして、ただいま申し上げたような
水産局
からの
通牒
が出ましたのが、
——
私
ども
若干遺憾なのでありまするが
——
昨年暮の十二月二十七日附で
水産局長
からの、
知事
、
資材調整事務所
、
水産局事務所
というようなところに
通牒
が出ておる。それから
商工省
の
生活物資局
がいま
担当
にな
つて
おりますが、
生活物資局
の
通牒
は今年の一月にな
つて
から出たということにな
つて
おるのであります。その間に非常に
手間取つた
ということにつきましては、これは
安定本部
から申し上げる筋ではございませんが、この点がやはりよく言われることで、
業者
の方がやられる場合にはもつとてきぱきといくものが、役人に任せると、どうもてきぱきといかないという弊害がその点に出てきておるということを、率直に私は認めざるを得ないと思うのであります。それから
商工省
の
生活物資局長
から、
ゴム
の
協同組合連合会
という
メーカー
の
協同
の
連合会
に対して、
出荷
の指図が出たのが今年の一月の十九日というふうに、
閣議決定
になりましてから、約二月くらいしてから出ておるというふうな
状況
にな
つて
おります。 しかしこれが出ましてからは、実は
相当
手早くい
つて
おるようでありまして、実は私先週の日曜日に
銚子
へ
行つて
、
現地
の
リンク物資
の
推進
の
状況
がどうな
つて
おるかということを、
現地
の
出荷機関
についていろいろ
伺つて
まい
つたの
でありますが、その結論を御参考までに申し上げますと、この
水産
の
リンク物資
の
放出
の
方式
は、御
承知
のように、
消費地
の
荷受機関
から
荷受証明書
が
出荷機関
に集ま
つて
くる。それから
資料調整事務所
に
放出
の
請求
をいたしまして、
現地
が割当
出荷
されるということになります。そういう
手続
が済んでおりまするのを十二月分の
リンク物資
の
放出
の
請求
についてや
つて
おる、こういうふうな本
段階
であります。先ほど申し上げました地下たび、
ゴム長
、
ゴム半長
というような
ゴム製品
については、三月分までもうすでに縣の元受機関に
現物
が到着いたしまして、そこでこれははなはだおかしなことを言うのでありますが、現に元
受卸機関
では、これは
自分
でも
つて
おると、その間の
保管料
であるとか、金利であるとか、目減りであるとか、そういうものを
自分
で負担しなければならぬ、これは
配給
のマーヂンで負担するのが筋だと思いますが、
漁業会
の方に早く引取れということで、その
現物
を実は三月分までの物は全部引取
つて
おるのであります。そうして
漁業会
の倉庫にはい
つて
おる。そうして
配給
の
切符
さえくれれば、どんどん
現物化
するというような
状況
にな
つて
おります。この点はむしろ行き過ぎるくらい
現物
の
状況
は進んでおるということであります。しかしまだ
現実
には十二月分も
銚子
の
出荷機関
の方では、
生産者
には渡
つて
いないようでありますが、いつでも渡せるというような
状況
にまでな
つて
おります。それから
ゴム製品
の中で
ゴムぞうり
というのが出るのであります。これはあまり荷主の方が期待しないで喜ばれないのでありますが、
現物
はまだ到着しておりません。それから
タバコ
につきましては、十二月分の
配給切符
はすでに到着いたしておりまして、これはいつでも
現物化
はできる
状況
であります。それから酒につきましては
——タバコ
も酒も
大藏省物資
でありますが、これは
切符
は來ております。ところが販賣店にまだこれに見合う
現物
が到着していないということであります。私
ども
帰りまして、早速
大藏省
の方へどういうわけで出ていないのかということを
連絡
しておる
段階
であります。それから
作業衣
と
軍手
でありまするが、これは
規則
によ
つて配給方法
が縛られておりますので、普通の場合には若干むずかしいのでありますが、
銚子
では
漁業会
が
纖維品
の
配給規則
による
配給店補
にな
つて
おりますので、いつでも
現物
を受けて
配給
できる態勢にな
つて
おります。すでに
軍手
の方はちやんと
現物
が
メーカー
から
千葉縣
に出るばかりの
手配
にな
つて
おります。そこで
あと
は
割当発送
が
資材調整事務所
の方でまたひつかか
つて
おりますが、
資材調整事務所
が
割当発送
のオーダーを
商工課
へ出してもらうように
連絡
さえすればよろしい。こういうような
状況
にな
つて
おります。 それから
作業衣
の方は、実は今度の
纖維品
の
配給規則
によりまして、
縣内
にランニング・ストツクがある。
作業衣
としての普通の
切符
の
対象
としてのものが上
つて
おる。そこでそれを
対象
にして
切符
をどんどん切ればいい。こういうふうなことにな
つて
おります。これは
銚子
の例ではありませんが、
福岡縣
ではそういう
方法
でどんどん
現物化
しておるという
情報
を私
ども
は受けておるのであります。
千葉縣
ではそういう
方式
でひとつ
切符
をどんどん切ろうじやないかという話合いができて、今から
切符
を切るのだという話を聽きました。 それからバケツが出るのでありますが、これも
農林省
の
千葉
の
資材調整事務所
で
銚子
へ
割当発送
をするという
手配
中であります。 それから木材とくぎでありますが、これは一月分の
出荷
から
リンク物資
としてやることにな
つて
おります。今まで申し上げたのは十二月分からやることにな
つて
お
つたの
ですが、先ほど最初に申し上げましたように、一月分の
請求
がまだ出ておりませんので、
現地
ではまだ問題にな
つて
おりません。 それから塩でありますが、塩は十二月分までは
農林省
と
專賣局
との御
連絡
が十分にい
つて
おりませんで、
專賣局
の方でどんどん
切符
を切り、
リンク方式物資
として、
水産用
として
放出
されましたので、十二月分は
現地
へ
リンク物資
でなく出ております。一月分以降につきましては、先刻申し上げたように、まだ
請求
が出ておりませんので、
現物化
の
段階
にはい
つて
おらぬ。こういうことであります。
主食関係
でありますが、
主食関係
は、これは私
ども
の想像でありますが、
千葉縣
は昨年の米の供出な
ども
あまりうまくい
つて
おりませんので、おそらく
縣内
の操作が困難であるということに基くと思いますが、非常に
遅配
にな
つて
おります。そして今まで十月分の
加配分
までしか出ていないというような
模樣
であります。そこでこれは縣の問題でもございますので、縣の
水産課
と
食糧課
で十分によく
連絡
をして、この
遅配
の問題はひとつぜひ解消してもらうようにや
つて
もらいたいということを、係の方と御相談をしてまい
つた
次第であります。 それからその次の大きな問題は
燃油
であります。これも
水産局
から
お答え
になるのがいいと思いますが、順次申し上げますと、
水産局
の方でおきめにな
つて
おります、公約いたしましたところの
切符
を十分に
充す
だけの
放出量
が、御
承知
のように向うの
放出
の
わく
があ
つて
、残念ながらないということが、偽らないところであります。そこで
銚子
では最近
リンク
の
方式
をかえられまして、月の初めに大体
使用量
の半分だけは先に出すということが
方式
にな
つて
おりますのが、実行できるどころか、むしろ前にもらうべきものもまだもらえていない。こういうような
事情
にな
つて
おるのであります。これは別途
水産局長
から
お答え
になると思いますが、
放出
の
わく
をぜひ殖やしてもらわなければならぬということで、強く
関係筋
に要望いたしまして、ある程度それが殖えるという
見込み
は立
つて
きておる
状況
であります。一拠になかなかいかぬというところに非常に困難な点がございます。そういうふうにな
つて
おります。しかし
現地
で非常に強い
意見
が出ました問題は、そのほかに直接
生産資材
であります
マニラ製品
、それから
綿漁網
の問題が非常に深刻なわけでありまして、
マニラ製品
につきましては、御
承知
のように今までほとんど
輸入
がなくて非常に困
つて
おる。これはあまり
新聞紙上
などに出されると困るということで、
関係筋
からは口止めされておるのでありますが、
相当
大きないわゆるガリオアフアンドが
漁業用
にできることになりまして、その資金によ
つて相当
大きな
数量
を買いつけて、少くともこの六月以降については、よほど事態が
改善
をされて供給されることと思います。その間のつなぎということで苦慮いたしておるのでありますが、これも
水産局
の方で非常に御
努力
になりまして、いろいろと
折衝
をいたしておられます。その間必ずしも
はつ
きりその効果があがる
見込み
が立
つて
おるという
段階
ではございません。それから
綿漁網
の問題も、ぜひひとつ
放出
しリーズをたくさんしてもらいたいということで、
水産局
を主として
折衝
をしておられまして、私
ども
かげながら御援助申しておる、こういう
状況
であります。
綿漁網
の
現物化
の
方式
を非常に合理化するということも
水産局
の方でおやりにな
つて
おるわけでありまして、あるいはよりが弱いとか、目方が足りないとかいう問題も着着
改善
されていく、こういうように
考え
ておる次第でございます。要するにあの
新聞記事
にありますような事実につきまして、いろいろ
事務
的な
事情
で
現物化
が遅れておるということは、ある程度これを率直に言わざるを得ないのであります。しかし
新聞
に書いてありますように、何か
計画
に無理があ
つて
現物化
ができないのだ、こういうことはございません。
はつ
きりその
計画
は十分に
関係
の向きの間で話をつけておるわけであります。
事務
的につまり……これはいささかうがち過ぎる話になるかもしれませんが、新しい
機構
で
農林省
の
資材調整事務所
というのが御
承知
のように各縣にできておりまして、これがうまくルウテインに
仕事
を始めながら、なかなかうまくいかぬのでありまして、今の情勢ではなかなかいい人が得られないということもあります。
資材調整事務所
の
切符
の切り方が非常に早いということがこの問題を
推進
するかぎにな
つて
おるのでありますが、この点がいろいろの
関係
でなかなかうまくいかぬという点があるようでありますが、これもおいおいと
改善
されると思います。私
ども水産局
の方にも強くそういう点を御要望申し上げておるという
段階
であります。いろいろ御叱声をいただいて、さらに一層
改善
をしてまいるような
方法
を
考え
てまいりたいと思います。
藤田巖
3
○
藤田政府委員
リンク物資
の問題につきましては、ただいま
安定本部
の
木村次長
から
お話
がありました通りでありまして、
現実
の問題といたしまして、
リンク物資
が
漁業者
の手に渡ることが遅れておることは事実であります。その点については
原因
はいろいろあるだろうと思います。たとえば
消費地
の
荷受團体
からの
証明書
が來ないとか、あるいはまた
切符
の切り方が遅いとか、あるいはまた
現物化
ができておらないとか、いろいろの事由があるであろうと思いますが、結局におきまして、
農林省
といたしましてやるべき
仕事
の上につきましては、なおさらに
改善
くふうをし、
檢討
をしてや
つて
まいらなければならない。現在の
状態
が非常にうまくい
つて
おらないということは、私自身率直に認めておるわけであります。この点に関しましては、
責任当局
といたしまして、
漁業民
に対しましてはまことに相済まぬと
考え
ておるのであります。しかしながらこれらのいろいろの
改善
を
要求
すべき諸点につきましては、私
ども
も現在できる限り、その
改善
について
努力
いたしておるのであります。実は現在
各種リンク物資
の
配給
について、
現実
にどういうふうな
状況
であるかというような表も作成中であります。こういうふうなもので具体的に御
説明
をいたしまして、その
原因
となるとことにつきましても、これを
改善
していくようにしたいと思
つて
おります。それからなおいろいろ
リンク物資
についての問題はございますが、やはり
漁業者
の根本問題といたしますところは、何と言いましても
生産資材
、たとえば油でありますとか、網でありますとか、
ロープ
でありますとか、こういうふうな
生産資材
の問題であろうと思うのであります。この
生産資材
の問題につきましても、
先ほどお話
のございましたように、
漁網
及び
ロープ
につきましては、
相当
近い將來におきまして明るい期待がもてるように
考え
ております。油につきましても、これは全体の
輸入量
が非常に減
つて
おるにもかかわりませず、
水産関係
の油は減らされておりません。しかしながらわれわれがこの
統制
の裏づけとして、確実に正規のルートによ
つて
出荷
した者に対して、必要な油を
配給
するという
建前
から申しますと、決して満足すべき
数量
とは言えないのであります。そういう点からいたしまして、私
ども
としては、この
統制
を確実に裏づけるための油の問題については、現在いろいろと
折衝
をしておるのであります。この結果はまだ
はつ
きり私
ども
にもわかりませんので、申し上げかねると思います。
司令部
におきましても、十分これについては御認識もいただき、好意をも
つて
この
方法
を研究いたされておるというように私
ども
は
考え
ております。ともかくこの
統制
が行われまして
以來
の、
資材
その他の
状況
については、必ずしも満足すべき
状態
だとは私
ども
も
考え
ておりません。今後この
統制
を続けていく上に
改善
を要すべき点、なお
資材確保
の点については、さらに一層
努力
すべき点については、十分私
ども
といたしましては
努力
をいたしまして、
漁業者
の方の御迷惑にならぬように努めていきたいと、かように思
つて
おる次第であります。
青木清左ヱ門
4
○
青木委員長
ただいまの御
答弁
によ
つて
、大体
庄司
君の
質疑
に対する御
答弁
は終
つた
ものとは
考え
ておりますが、しかしこの
統制強化
の
臨時的措置
を
決定
されましたのは十一月初旬でありまして、
以來
四ケ月を経過しておるのであります。この間これらの
リンク物識
の
遅配
ということが起らないように、
当局
としては
相当
の
処置
をなすべき
期間
があ
つた
はずなのでありますが、これが
処置
が完全にい
つて
いないということは、はなはだ遺憾に存ずる次第であります。
政府
は
責任
をも
つて
速やかにこれが
リンク処置
の万全を期していただかなければ、
漁民
の
生産意欲
を向上させることははなはだ至難と
考え
るのであります。特に
リンク物資
が過少に過ぎるということについては、
漁民
の非難は
政府
に向
つて相当
集中されつつあるのでありますから、この点
政府
は善処せられんことを要望いたします。 なおただいまの
説明
によ
つて
、
資材
が潤沢に
手配
されるまでには
相当
の
期間
を要するということでありますが、その間暫定的にいかなる
処置
をとられるか、すなわち
漁民
の
生活
を保障する上において、
漁價
の一時的値上げということも
一つ
の
方法
でありますが、こういう
方面
において、いかなる手段によ
つて
これが空間を埋められる御
考え
であるか、併せてお伺いしたいと思います
——速記
を中止してください。 〔
速記中止
〕
青木清左ヱ門
5
○
青木委員長
次に
説明
を
要求
したいことは、
経済安定本部
において
水産業関係
の
資材
を、
相当量隠匿物資
として
摘発
されたものを所有されておるかに聞くのでありますが、これが
放出
を
農林当局
が
要求
したことがあるか、また
要求
した
経過並び
に安本としてはこれが
処置
をいかにして行わんとする予定であるか、この点の
説明
を求めたいと思います。
木村武
6
○
木村説明員
実は
隠匿物資
の
関係
は、御
承知
のように
監査局
というところでや
つて
おりますので、私実は具体的には何も知らないのであります。しかし大体の
考え
方を、あるいは足りない点は
あと
で
監査局
の
方面
から
説明
に來ることを言ずけるというような形で御
要求
に
應じたい
と存じますが、この
緊急具体措置
の中にも、
はつ
きりといろいろな直接
生産資材
、
ワイヤーロープ
、
燃油等
の直接
生産資材
については、
特殊物件
などを緊急に確保して
水産用
に充てるという方針は、
はつ
きりとうた
つて
おるわけであります。そして私
ども
も、
監督局
の
方面
にぜひ
水産用
のものを確保してもらいたいということを申し入れまして、
水産局
からもいろいろと御要望がございますし、お取次もいたしますし、直接に
監督局
の方におつしや
つて
おると思います。そして、たとえば
ワイヤーロープ
などにつきましても、どこそこはこういうものがあるという
情報
があるが、これをひとつ調べてくれというようなことまで
言つて
実はや
つて
おるのであります。今実は
監査局
の内情を伺いますと、たとえば中島の
飛行会社
の
隠匿物資
の
摘発
とかいうような大きなものが非常にあるようでありまして、あまりこまかく言われてもそういうものに沒頭して手がまわらぬということを言われるのでありますけれ
ども
、私
ども
はぜひ押してや
つて
もらいたいということを
言つて
おります。しかしまだ実は一度も具体的にあれが上
つて
まいりません。ただ
ワイヤーロープ
につきまして佐世保、呉、最近は
横須賀
だ
つた
と思いますが、
相当
のものがございまして、これは主として
輸送関係
とそれから
水産関係
に割前をとりまして、特に最近
横須賀
で出てまいりました
ワイヤーロープ
につきましてはほとんど全部
水産業
に当てることにしたのでありまして、決して
水産用
の
関心
を薄くして処志しておるというようなことはないように思います。それで今
委員長
からおつしや
つた
相当水産用
のものを確保しておるということにつきましては、私
ども寡聞
ながら、どういうものをどういうふうに確保しておるかということは聽いておりません。しかし御
要求
があれば、私
ども
も早速知りたいのでありますが、
監査局
の方に
連絡
して、この次の
委員会
の席上にでも
はつ
きりした
数字
のものがあればも
つて
くるようにいたしたいと存じております。
青木清左ヱ門
7
○
青木委員長
本
委員会
としては第一回
國会以來
この問題を特に重大視し、
隠退物資
の
摘発
並びにこれが活用ということについて、
委員会
の運営の方向を強化していきたいという
考え
をも
つて
いるのであります。
從つて経済安定本部
、
農林当局
におきましては、この点に関する詳細なる
調査
を行い、
委員会
に提出されんことを望みます。 次に、昨日
小澤
君から、一種の決議をも
つて
政府
に
要求
し、これに関する
政府当局
の回答を求めるという御提議がありました。この問題につきましては、
水産事業計画
に伴う
予算的措置
に関する小
委員会
を、本
委員会
に設け、本日御
出席
になりました
委員諸君
は、特に
漁港予算
に関して重大なる
関心
をもたれて御
出席
に
なつ
たことと存じますので、これらの方を
委員
にお願いいたしまして、ただいま
小澤
君の申された事項をも含めて、われわれの希望を達成するための
推進力
とな
つて
いただくことにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
8
○
青木委員長
御
異議
なければ、
委員
の数はさしあたり十二名とし、
委員
の
指名
は
委員長
に御
一任
を号いたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
9
○
青木委員長
御
異議
なければ
委員
の
指名
をいたします。
加藤
靜雄
君
庄司
彦男君
金野
定吉
君 西村 久之君
川村善八郎
君
馬越
晃君
三好
竹勇
君
宇都宮則綱
君
小澤專七郎
君
鈴木
善幸
君
外崎千代吉
君
多賀
安郎君 以上十二名を
指名
いたします。 なお小
委員会
の小
委員長
につきましても
委員長
より
指名
いたしたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
10
○
青木委員長
御
異議
なければ
委員長
より
指名
いたします。
小澤專七郎
君にお願いいたします。 次にこの小
委員会
の活動及び当
委員会
において、この問題を取扱う上において、議長に対し
調査承認
を
要求
をいたさなければ相ならぬのでありまして、その文案及び
手続
に関しましては、
委員長
に御
一任
を願いたいと存じます。御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
11
○
青木委員長
御
異議
なければさよう
決定
いたします。
馬越晃
12
○
馬越委員
もし筆記をして差支えがあれば、その部分は
委員長
において適宜削除願いたいと思います。
先ほど速記中止
中
水産局長
より
魚價
に関しまする件について御内示をしていただきましたことについては、私
ども
近來にない朗報を承りまして、実に欣快至極に存じております。この機会に特にお願い申し上げたいことは、今まで
魚價
が
改正
になります場合には、これが
製品
につきましては常に
相当
の
期間
遅延いたしてお
つたの
が通例なのであります。そこで、
生鮮魚類
の
價格
が上りまして、その
製品
の
價格
が同時に上らないために生じますところの
業者
の迷惑は非常なものがある。このために原料が高くな
つたの
にもかかわらず、その
製品
の
價格
が安いために、自然にそこにやみ取引、その他のいまわしい
事件
がたくさんに地方に続出するのが今までの常なのであります。これは要するに、
行政的措置
を誤
つて
おるから、
從つて
こうしたような犯罪を続玉せしめるのでありまして、これらのことは一にかか
つて
政府当局
の
事務
の怠慢に起因するものだと私は
考え
るのであります。近くは先般の
煮干いわし
の
價格
の
改正
、あるいは
丸干いわし
、素干いわし等の
改正
におきましても、原料が約倍から上
つた
。
從つて
製品
は、その倍から上
つた
原料を使
つて
、でき上
つた
製品
だから、その原料の値段に應じて取引をしてお
つたの
が、ことごとくこれが違反なりとして
当局
に檢挙せられた。その金額は莫大なものに上
つた
。もしこれをそのまま犯罪を構成するものとして取扱うならば、
製品
は一切市場に出てこないで、そのために消費者に多大の迷惑をかけてお
つたの
であります。これは先ほ
ども
申しまように、明らかに行政官廳の
責任
であり、一面には犯罪を起さしめたその
責任
は官廳にあるとさえ私
ども
は言いたいのであります。今度生鮮魚介等の値上げをなされる場合におきましては、同時に
製品
の値上げをするということを、お忘れなく実行していただきたいと思うのであります。この点を特にこの際要望いたしておきたいと思うのであります。
藤田巖
13
○
藤田政府委員
鮮魚の
價格
と
製品
の
價格
は、これを出します場合には、同時にすることが正しいということについては、私
ども
も全然同感であります。從來そういう方針で私
ども
も主張をし、物價廳においてもまたそういうつもりでやられるわけでありますが、たくさんの種類にわたるものがございます
関係
上、どうしても
製品
を全部洗
つて
しま
つて
から、それも
決定
をいたしましてから同時にやるということになりますと遅れるというふうな
関係
もございまして、鮮魚がさきに切り離されてそれからまた追つかけて
製品
が出てくるというふうな
状態
にな
つて
お
つたの
であります。この点は私
ども
も十分注意をいたしております。物價廳にもそのことはよく話しておるわけであります。ただ問題は、御
承知
の通り最近鮮魚
價格
と塩干魚
價格
というものは不当に開いております。これはもちろん開いて然るべきものも当然あるのでありますけれ
ども
、中には塩干魚の
價格
が非常に有利なために、取締り上支障を來しておるという例も多いわけであります。
從つて
將來については、塩干魚と鮮魚の
價格
の再
檢討
をしなければならぬと
考え
ております。そういうふうな
事情
のある点は御了承願いたいと存じます。
青木清左ヱ門
14
○
青木委員長
委員長
の手もとに、小賣
業者
の利潤の問潤について、かねてより陳情が参
つて
おるのでありますが、先ほど速記を中止した間に
價格
の問題に関する
政府当局
の
説明
がありまして、この点は了承したものと思います。 次に目減りの問題でありますが、小賣
業者
の言分によりますと、鮮度が落ちておるという
関係
から、
生産者
から小賣
業者
に至るまでの間において、
相当
の自然目減りがあ
つて
、ものによ
つて
は一割以上のものがある、これらの自然目減りを小賣
業者
において負担するのが現在の
建前
にな
つて
おるが、これははなはだ不当ではないか、この点に関して
当局
の考慮を願いたいという趣旨なのでありますが、この点について
水産
当局
の
答弁
を得たいと思います。
藤田巖
15
○
藤田政府委員
目減りと申しましても、
お話
のございましたように、自然の目減りと、もう
一つ
は、協力目減りと申しますか、値段の協力をする意味で目減りとして見ている、つまり八貫しかないのを十貫なりとして協力しておるというようなものと、二色あるのであります。私
ども
といたしましては、自然の目減りについては、これは十分
考え
ていかなければならぬと思います。現在その目減りについても、物價廳なり
水産局
において
檢討
いたしております。しかしながら小賣
業者
の方のおつしやるように、はたして一割も自然目減りを見られるかどうかということについては、これは
相当
疑問に問題があろうと思います。私
ども
としては、なお詳細
檢討
いたしまして、適正な目減りこはれを認めていくようにいたしたいと
考え
ております。
青木清左ヱ門
16
○
青木委員長
昨日より問題にな
つて
おります
水産
事業の
計画
に伴なう
予算的措置
に関し、その中の漁港に関する予算につきましては、ただいま
政府
においては暫定予算を編成中であり、しかもその暫定予算の要綱は全く
事務
的程度のものであ
つて
、僅少なものであると
考え
られておるのであります。よ
つて
本
委員会
の意思というものは、次に來るべき昭和二十三年度の本予算の中に織りこんでいかなければならないと
考え
られるのであります。
委員長
は昨日大藏大臣と私的な会合をいたしたのでありまするが、大藏大臣といたしましては、漁港築設の箇所、並びにその設計
計画
及び予算等を十分
檢討
して、
委員会
において要望があ
つた
ならば、予算編成の上には
相当
の考慮を拂いたいという言明があ
つたの
であります。
從つて
本問題については小
委員会
も設置され、小
委員長
も選挙された次第でありまするから、速急に小
委員会
の活動を開始されまして、具体的な
委員会
としての
計画
の草案を定め、
関係
方面
に
折衝
を開始したいと存じます。本日はこれをもつと散会いたします。次会は公報を
つて
通知いたします。 午後一時一分散会