1949-10-15 第5回国会 参議院 水産委員会 閉会後第5号
ところが今の需給状態はなかなか魚價を上げることができないというふうな御方針も承わつておるわけなんですが、そうなるとすると、魚價を上げられないというようなことになるとすると、勢い統制も外さなきやならんというふうな理屈にもなるわけなんですが、政府当局といたしまして、この補給金を第三、四半期を以て打切つた場合においてどう……、又この統制をはつきり撤廃するとか、或いは何か方策を持つておられるかどうか、そういつた
ところが今の需給状態はなかなか魚價を上げることができないというふうな御方針も承わつておるわけなんですが、そうなるとすると、魚價を上げられないというようなことになるとすると、勢い統制も外さなきやならんというふうな理屈にもなるわけなんですが、政府当局といたしまして、この補給金を第三、四半期を以て打切つた場合においてどう……、又この統制をはつきり撤廃するとか、或いは何か方策を持つておられるかどうか、そういつた
勿論周囲の情勢によりまして、そういうことは問題ないことにも相成るかと思いますが、それのみをとつて言いすまると、十二月に補給金が打切りになりますから、直ちにその結果が魚價に反映するというわけには行かないのじやないかというふうにも思われるのであります。そういう点も考えまして、実は我我はこの補給金は今日といたしましては、漁業者の生産助成金である。
これが魚價の絶対額が多少変動して行つた場合に、この率はもちろんかわるのでありまして、またこの率はその年その年の漁獲があつた場合にその三・七%をいきなりとるというのではなくして、ある何円というものがそこに行くわけでございます。
それからなお補給金をかりにはずしましても、そのことによつて魚價を上げることは困難であろう。すなわち補給金撤廃によるところの漁業経営費の増嵩を、一般消費者に轉嫁することは困難である。そういう建前からむしろ補給金をはずしても統制は継続しなければならぬというのが、大体の理由であつたのであります。
特に補給金をはずした場合には、おそらく資材の値上げとなり、從つてそれは魚價を値上げしなければ、漁業経営の採算が引合わないということになるわけであります。従いましてその魚價を上げるということが結局今の購買力の減退、ことに有効需要の減退しつつある現状において、はたして可能であるかどうか、もしそれができないとすれば、それは結局漁業経営に負担がかかるというようなことにもなります。
從つてその当時のいわゆる賃貸料その他漁獲、あるいは魚價、あらゆる点を勘案した場合には、その基準年度をもつて補償するのが妥当である。こういう説明でありますが、先ほども問題になりましたが、政府の腹を開いてみますると、漁業資材に関する補償金が、われわれが折衝しておる範囲でありますと、もう手一ぱいがんばつても今年一年でなかろうか、かように考えております。
この一例をもつて見てもわかりますように、沿岸の零綱漁民、あの力のない零細漁民が、今日辛うじてマル公によつりて支えられている魚價すらも買いたたかれるということになつたならば、漁民の生活の困窮というものは今後さらにはなはだしくなつて行くということは明らかでありまして、これは問屋資本であるとか、あるいは仕込み資本であるとか、そういう中間の商業資本等がますます横暴跳梁をほしいままにいたしまして、そうしてこの
ただこの中に行政費が入つて來るという問題につきましては、これは別途にお答えしなければならぬ問題だと思いますし、もう一つは水揚高に対して何パーセントということと、御説のようにいろいろ資材その他の問題、それから魚價の問題、特に漁業経済全体が、國のいろいろな施策の中で非常に弱い位置にあるというために、経営そのものが非常に不安定になり率としてはそのままであつても、具体的にはもつと重い負担になる結果になるわけでありまして
と申しますことは、先ほど夏堀委員から申し上げましたように、今月統制を撤廃いたしましても、これ以上の魚價の値上りを期待することができない。現在においてさえマル公を割つておるような状態でありまするからして、價格の改訂によつてこれを補正することができないのであります。
統制を撤廃すると同時に、この補給金の打切りを交換とするということは、私ども專門的から見た目では、それはあまり賛成しかねるのでありまして、統制を撤廃するときは、かえつて東北、北海道の魚價は現在より低落するという予想さえ持つておるのであります。そうした意味で統制撤廃と補給金打切りを、その関連性においてお考えになることは、私どもはあまり賛成しかねるのであります。
これは補償の額がきまつて参りますと、それを割振るわけでございますが、補償の額の方は大体すでに推定がついておるわけでありますので、これを割振つた場合行政費も今年の予算の單債でもつて考えまして、それを現在今年の魚價について割振つて見ると、このくらいになる。つまり割振られる免許料というものは何円という絶対額で行くわけであります。
これは魚價が一つの体系を持つておるという関係から、沿岸漁業の方がこういう負担がかかる場合にはそれとほぼ同じ同額の負担がこちらにかかつて來るということを規定したものでありまして、これは四項においてそのことを抽象的に書いておるわけであります。
以上は各縣における懇談会の意見の大要でありますが、さらに現地において実際の漁業者にその意見をただしたるに、われわれ漁民は親代々から漁業を経営して來ているが、資材、資金、魚價等が不合理となつているので、増産ができないで苦しんでいるから、右の裏づけが完全になれば必ず増産ができるので、何を苦しんで漁業法の改正をしなければならないか判断に苦しむのである。
更に御承知のように漁網綱その他補給金の問題がいろいろ取上げられているのでありまして、閣議等におきましてもいろいろ議論になつているのでありまするが、これらの問題もいろいろ魚價の問題その他にも影響するところがございまするので、農林省といたしましては一つこれに対しましてもいろいろな角度から一つ檢討して貰いたい、かように実は申入れもいたしているのでありまして、いろいろな段階もあろうかと存じまするので、今後におきまする
或いは撤廃は本年もないかも知れませんけれども、若しあつた時分において、一体魚價の公定價格を上げるのか、或いは統制を撤廃するのか、その見通しについて物資局長並びに物價廳の方からお答え願いたい。
一、重要漁業資材は、單一為替レート設定によつて二倍以上の價格引上げとなるが、魚の購買力が低下して魚價引上げ困難なる今日、重要漁業資材及び燃油等に対し、補給金を出して資材の價格引上げを防止すべきではないか。一、水産資材及び燃油等の確保は完全に行つているかどうか。一、漁漁業リンク物資は甲級地、乙級地の陸揚制度を廃し、公平に配給し、増産を奬励すべきではないか。
らぬじやないかということですが、実は私個人も現実を知らないではありませんが、それを言うわけにも参りませんし、結局そういう客観的なデーターというものによつて考える必要があるのでありまして、都市の消費者統計に、今お話になりましたようなことが事実でありますれば、四月、五月ごろににおそらくそういう数字が現われて來るのではないか、そうすればこれは野菜と同じく統制を撤廃いたしましても、消費者價格というものは上らないし、また魚價
○田口委員 もし六箇月だけ、この金額で補給金が出されて、そうしてあとの六箇月になつて補給金が出ない、こういうような状態になりますと、結局魚價の値上げの問題が出て来ると思うのでありますが、魚價の値上げにつきましては、先ほど申し上げました通りで、なかなか実行困難であります。
○平井委員 補給金の問題は大体わかりましたが、補給金を必要とするもので、石炭とかあるいは魚價とかいうものの値上りがあるということを聞くのでありますが、これは政府として考えておることか。あるいは関係方面と若干でも折衝したのであるか。これはいろいろな人から、あるいはいろいろなところで、石炭の單價が上るとか、魚價の單價が上るのだということを聞くのであります。この点についてちよつとお聞きしたいと思います。
○松田委員 先ほどの御説明の中に、やむを得ない場合は魚價の値上げも考慮しなければならぬというお話のように承つたのですが、経済九原則の題四項に、價格の統制の強化ということがうたわれておると思うのであります。この場合、はたして魚價の値上げに可能であるかどうかということをお聞きしたいと思います。
今日あらゆる漁業の実態を見てみますと、いずれの漁業も非常な不況にありまして、もし魚價問題あるいはこの補給金の問題のトリオが、国家として間違つたような状態にあると、一時に破滅するような状態にあらゆる漁業がなつております。
まず共産党はすべからくイデオロギーから言つても、ただいまの議論から行きましても魚價は安いから統制を撤廃しろという御意見を常にされておるのであります。しかして今日においては、この安見なければならない。輸出においては先ほど御説明を承つたように、單一レートを三百三十円なり三百五十円の一本建てにして行く。輸入においてもその單一レートによつてやつて行かなければならない。しかして魚價は安い。
○五島委員 ただいま物價廳の方の回合がありまして、おおむね安心はしておりますが、けさまでに入りました情報と申しますか、われわれといたしましては、水産の魚價を改正するとかいうようなことになりますと、非常に複雑にしてしかも不可能に近いことになるのであります。
従いまして、將來全般の魚價を改訂するというような時期におきましては、今の御趣旨の点は十分織り込みまして考えたいと思つております。
それから第二点としまして、現在の魚價がはたして生産費を償つておるかどうかということをお尋ねしたいと思います。先だつて物價廳の方から、魚價決定に関して、算出方針なんかについて資材をいただきましたが、その資料の中に、生産費の算出が可能な漁業については、主としてその生産費を基準としてきめておる。
○長谷川(清)政府委員 近く設定を予想されております為替レートの決定に伴いまして、輸入資材が値上りを來すようなことがあれば、その影響を魚價において何か考えておるかというような御質問だつたと思います。これは魚價全般について申し上げておきたいと思うのでありまするが、ただいま政府が考えておりますることは、なるべく現在の物價をこれ以上上げないという建前で、すべての施策を考えておるのであります。
これもおそらく五万円から違いますこの金を水産生産者にしよわせましたら、いずれは魚價の問題となつ來るのであります。よつて私は、願うことならば二万一千円の價格をもつて水産生産者に渡しさえすれば問題はないと思います。と同時に、それは今言う六万梱という大わくを、要するに水産廳が握らない以上は、絶対にこれはうまく行かない。主管が商工省であります以上、とうていできません。
この資材の厖大なる値上りを來しました場合に、今日漁業の経営も非常に危殆に瀕しておるのでありますが、資材の値上りに伴うところの魚價の大幅な値上げということも、国民の購買力の現状からみまして多くを期待できない。
○砂間委員 大体資材の方が輸入の関係で三割くらい上つてくるというお話でありますが、魚價の万は——魚價のきめ方にも非常に問題があるわけでありますが、この間物價廳の方に資料を要求しましたところ、まことに不親切な、人を食つたような資料しかよこさないのでありますが、魚價のきめ方について、生産費の算出が可能な漁業については生産費を基準としてやるとありますが、この生産費を基準として出しておるところは大体資本漁業
また魚價は引上げない、こういう場合において、價格差補給金も何らの考慮が政府にないとすれば、漁業は成り立たないと思います。よつてこの際委員諸君の総意のもとに、この價格差補給等の詳細の資料を、書面をもつて提出すべきことを大藏省、農林省、安本等へ要求したいと思いまするが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この資材の値上りに対しましては、魚價等の問題に檢討を加えて、できるだけ水産企業の成り立つような方法をとつて行きたい。かように考えておるわけであります。
○小高委員 水産廳長官の御答弁でありまするが、私は魚價とただいまの補給金の問題とはちよつとかけ離れておるというように承つたのでありますが、これは微妙なるところの政治折衝の一つの面ではなかろうか。
今のお話では、魚價の改訂が行われなかつた場合に、補給金をどれだけ取る考えかということでありますが、この補給金の性質につきましては私詳細に存じません。しかし現在の魚價が上らないという仮定をもつて、これを幾らもらうというようなことは、私から申し上げる限りでないのであります。
○説明員(藤田巖君) 新らしい統制方式の改善に関連をいたしまして、魚價の問題についても改正を加えなければならんと考えております。併しながらまだこの点は物價廳方面に相当御意見がございますので、私共といたしましては尚よく折衝を重ねたいとこう考えておりますが、大体私共の現在考えております方向は、余りにも魚の何と申しますか、値段の種類が多過ぎる。八級にも分れている。
○江熊哲翁君 鮮魚の價格についていろいろ御答弁を承つたのでありますが、大分御研究になつておることはよく分りましたが、今日までの情勢殊に今日のような魚が相当出廻るようになつてからの統制というものは、今までの形式でやれば、私はやはり價格から失敗する結果になると思うのですが、それで質の問題と、品質が魚價に反映しない現在の價格統制というやり方を全面的に切替えて、商品價値に即応した取引のできるような統制方式というものを
爲替関係がはつきりレートが決まつて参りますというと、大体想像されるところのものは、綿糸、ロープ或いは燃料その他の資材関係において、数倍の値上りを來すと我々は推測できますが、或いは値上りによつて生ずるところの魚價の改正を必要とするかどうか、或いは魚價を改正しなかつた場合においては、價格差の補給金はどういう方向において出せるか、魚價を改正せずに價格差補給金、全面的にこの値上りを補充するだけの價格差補給金
これは原案におきましては二十年、二十一年、二十二年、二十三年、こういうふうな戰後極めて混乱しておる時代の大体漁獲を基準にしてそれに基くという考え方であつたのでありますが、その正確な資料が得にくいということと、もう一つは実際において魚價の関係なんかが変化しておりまするので、二十二年の七月一日から二十三年の六月三十日までの間における実態経営というものを水産廳において調査いたしまして、その資料が幸に完結いたしましたので
私共としましては、当初爲替レートの問題が出たときに、安本との話合いで、水産については魚價を上げるというような対策でなく、できるだけ補給金の方で行こうということの大体話合いになつておるのであります。私共実はこのことについては、漁業者の方からの質問を受けたときに、その通りに御返事をしておるわけであります。