1987-03-24 第108回国会 衆議院 法務委員会 第2号
そこで同元判事は、「回答を寄せた十五人はいずれも人格、識見、実務に優れており、青法協加入や懇話会活動を理由にした思想差別は明らか」と断定をされておるわけであります。したがいまして、このような司法の差別については、私は、裁判の独立の上からも大変な問題があろうかと思っております。
そこで同元判事は、「回答を寄せた十五人はいずれも人格、識見、実務に優れており、青法協加入や懇話会活動を理由にした思想差別は明らか」と断定をされておるわけであります。したがいまして、このような司法の差別については、私は、裁判の独立の上からも大変な問題があろうかと思っております。
しかし、それは裁判所は余り杞憂なさることではないし、逆にそういうことで青法協加入裁判官の脱会工作などがあった。そのことが裁判所の中に、はっきり物を言いづらい雰囲気をつくった。 ですから、自分の思想、信条を持つ、あるいはしっかりした信念を持つということよりは、形だけを整える、そういう雰囲気が裁判所の中に起きたんではないか。
青法協加入が採用の拒否にそのままつながっているのではないか、まさにその実態だと思うのですが、どうでしょうか。
いま御指摘の十四日につきましては、どのようなやりとりがあったかについては知悉しておりませんけれども、教官から自分のクラスの修習生の青法協加入の有無について報告を求めているというようなことは一切ございません。繰り返しになりますけれども、そういうことはやっておりません。
青法協加入の裁判官志望者が拒否されたという問題も新聞に出た。鬼頭問題に関連をして、最高裁は左に辛く右に甘いそういう司法行政体質を持っていたのじゃないか、それがこの鬼頭を生み出したのではないかと根本問題が問われようとしているときに、調査不十分のまま終わらせ、徹底的な調査を今後やるという意欲もなく、これで責任をとったと果たして言えますか。
○亀田得治君 井上さんの質疑が入ってくるとかえって中断しますから、続けてもう一度聞きますが、宮本判事補の場合には、たぶん青法協加入だろうということが一般に推定されておるんですが、しかし最高裁は、それははっきり言われたことがありません。たまたま下田裁判官が新潟で、宮本裁判官のことについて具体的におっしゃったわけですね。青法協加盟ということも一部の理由だが、そのほかのこともあるように言われたわけです。
そうすると、結局一部の理由だと、青法協加入というのは一部の理由だと言っておりますが、結局それが全面的な理由じゃないか。ほかに何もないのですから、説明もされないのだから、とらざるを得ないわけです。個人的な人柄なり、あるいはいままでの裁判官としての行動、それに対する同僚裁判官あるいは弁護士会などの評価も出ております。それはむしろ積極的に、りっぱな裁判官だという評価が逆に出ているくらいなんです。
○参考人(磯村義利君) いまの再任拒否問題で、再任をしなかった理由に、青法協加入もその一つの理由であるということを下田裁判官言ったそうですが、いま亀田先生のお話によりますと。で、それが思想、信条を理由にしたことになる。つまり、青法協を理由にしたことは、イコール思想、信条を理由にしたことになるのか、ここに問題点があると思うのです。
○森山委員 それでは、従来国会における最高裁及び政府は、青法協の会員だという理由だけで指名しないことはないと言ってきておるようでありますが、しかし、青法協が政治的団体であるというならば、これはもう新しく裁判官採用をするために面接する際には、検事と同様に青法協加入の有無を聞くべきであると思うが、実際はどうなんですか。その辺を伺っておきたい。
○森山委員 面接の際、青法協加入の有無を尋ね、加入している者については脱会をすすめたと聞いているが、そういう事実があるのか。これは法務大臣少しこまかいですから、どなたか政府委員でもけっこうでございます。
そしてその問題のあと、飯守裁判官の平賀所長支持の声明がある、それからそのうちに青法協の問題が出てくる、それからまた法務省の福島裁判長忌避の問題が出てくる、さらにはそれに対する訴追の問題が出てくる、その間に裁判所のほうでは事務総長の例の青法協加入問題に対する談話、さらに最高裁長官の談話、こういうものがずっと全部関連をしておるわけであります。
先ほど青法協加入の問題がございましたが、これは四月八日の事務総長談話の形式で発表しました公式見解にもつながることでありまして、これは法律論としてではなくて、たとえ法律上は結社の自由はあっても、ある政治的な活動を活発にやっている団体に裁判官が加入すると、裁判の中立性、公正というものを世間から疑われるおそれがある。そういう意味合いからいって、そういう団体への加入は慎むべきである。
どうも最近、いま言った青法協加入の問題、福島裁判長がたまたま青法協に入っておられる、メンバーではある、さらにまた福島裁判長が、いま非常に問題になっておる長沼訴訟の裁判長である、長沼訴訟においては国がその当事者の一人であるというようなことから、特にこの問題がクローズアップされておるとは思うのであります。それに必ず関連があると思うのであります。関連なしとは私は言わせないのであります。