2007-10-31 第168回国会 衆議院 法務委員会 第3号
例えば、金東雲一等書記官などの指紋が既にあるわけで、時効は停止しているわけですから、捜査をしっかり行い、引き渡しを要求することも含めて考えるのかどうかという点はどうですか。
例えば、金東雲一等書記官などの指紋が既にあるわけで、時効は停止しているわけですから、捜査をしっかり行い、引き渡しを要求することも含めて考えるのかどうかという点はどうですか。
きょうは詳細に述べるつもりはございませんが、私どもはかなりこの問題を調査追及したんですけれども、例えば自衛隊の元幹部が設立したミリオン資料サービスという興信所が、原田マンション、金大中さんの動静に対して張り込みをやっていたこととか、現職の自衛隊幹部が金東雲一等書記官と非常に親密だったという情報とか、いろいろありました。
政治決着というのは、もう御存じのように、一つは、田中首相と金鍾泌韓国首相との間で、金東雲を免職にしたからということで、それを了承してしまった。その次の七五年七月、三木内閣の宮澤外相が訪韓し、金東雲は不起訴にしたという口上書を了承して、宮澤さんはこれで決着したという見解も発表されたんです。ですから、真相究明されないまま政治決着が終わったかのようだった。
○説明員(上原美都男君) 当時から国会で何度もお答えをいたしておりますが、金東雲につきまして、犯行現場に遺留されていた指紋を含めましてエレベーター内での目撃者の証言などから総合的に判断いたしまして、犯人グループの重要容疑者の一人であると今なお考えでいるところであります。
○田英夫君 したがって、今、条約局長が言いたかったのは、日本政府は金東雲の指紋が明確にあるにもかかわらず犯人とは特定できないという内容の口上書を取り交わした、自民党政府時代のこの二国間政府の取り決めは現在も生きているし、今後もそれを守らざるを得ないということを言いたいわけですか。
○田英夫君 警察庁に伺いますけれども、金東雲の指紋というのは捜査の立場からいうとどういう価値が、今の外交上の決着とは切り離して考えると捜査当局としてはこれは事件の解明に対してどういう価値があるものだと思いますか。
また、高橋警察庁長官は、普通の刑事事件ならば逮捕状を請求できるケースだ、こうも言われておるのでありまして、三井捜査本部長は記者会見で、金東雲は容疑者だと断定しているということも言われております。
一つは金東雲一等書記官、これが指紋まで発見されて重大な問題になりましたね。それから、それだけでなくて、この犯行そのものが韓国のKCIA、中央情報部、今は国家安全企画部となっておりますが、これによる犯行の疑いが強いという事件であった。私もたびたび参議院でKCIAのメンバーリストを示しながら追及をいたしました。KCIAにかかわる事件だという疑惑が濃厚だと、これはフレーザー委員会の報告書でも出てくる。
○久保亘君 今日もこの事件の経過の中で警察庁の幹部が表明をされてきた、金東雲がこの事件の容疑者であるということを断定をされているそのことについては、現在の捜査継続の中でも変わっていない、こういうことでございますか。
私の記憶では、金東雲の指紋は素人が肉眼で判定できるほど明確なものであるということを、速記録にも残っておりますけれども、答えております。したがって、公の席で今この時期に警察庁からそういう発言が再び出てくるということになりますと、これはかなり大きな問題になりかねません。そういうことも含めまして、しかし大きな決断をすべきときだという意見を今申し上げたわけです。
○説明員(藤井宏昭君) ただいま警察当局から御答弁がございましたように、金東雲元書記官につきまして、この段階におきまして韓国政府に照会するということは警察当局からも特に依頼はございませんし、その理由は先ほど警察当局がお述べになったとおりでございますが、外務省として金東雲書記官の所在を現在捜すということは考えておりません。
また、先般の別途の新聞では、すでに金東雲が金大中氏を何かするという予測を日本警察はつかんでおって、金東雲にそれを阻止するように言っておったにかかわらず、かかわらずというのは、金東雲がやらないと言っておったにかかわらずやってしまったから、金東雲にだまされたということを警察のOBかあるいは現役の覆面の人が、複数の人がそう言っておったという記事が載っておりました。
それから、先生いま御指摘のいわゆる第二次外交的決着と言われておりますのは、一九七五年の七月、韓国側の口上書によるものでございまして、金東雲の嫌疑事実は立証できなかった、韓国では不起訴処分となった、しかし、金東雲の公務員の地位を喪失させた、そういう内容を含む韓国側の口上書が提出されまして、これがいわゆる第二次外交的決着と言われているものでございます。
第一次政治決着の第一条件は、韓国側も金東雲の容疑を認め、取り調べて相当の措置をとる。第二は、金大中氏は、一般市民と同様、出国を含めて自由とする。第三は、金大中氏の在日、在米中の言動の責任を問わない、はっきり言えばこういうことでしょう。そうじゃないですか。犯人は処罰しないなんて、犯人なんて言わないで金東雲と言ったらいいじゃないですか。金東雲はKCIAで、しかも指紋を握られている男ですよ。
まず、犯行の行われましたホテル・グランドパレス、この中におきます目撃者等の証言でございますが、これと、それから犯行現場に遺留されました指紋、これから当時の在日本の大韓民国大使館の金東雲一等書記官、これが容疑者であるということの割り出しができたわけでございます。
そして事件そのものは明らかなように、金東雲書記官の指紋もあったりそれから白昼公然とホテルから連れ去られたりあるいは日本のどこから韓国に渡りそうして自宅付近で釈放されるといいますか放たれるという経過も明らかですから、そうするとこれは捜査当局としては犯罪の内容をはっきりせなきゃいかぬしとりわけその実行行為者という問題が重要になってきますね。
「採取された金東雲元在日韓国大使館員の指紋の問題も含めて政治決着しており、改めてこの問題を韓国側に提起することはできない」。それから三つ目に、国家間で決着した問題であり、政権が変わったからといって決着そのものが変わったわけではないということで、三条件はのめないとしたと言われるんですが、そうですか。
まあ別の報道によれば、「金東雲元在日韓国大使館員の指紋という確証がありながら決着に応じたのはなぜか」という項目がありますが、一、二これが含まれるとして、それらの点であったわけですか。
○政府委員(山田英雄君) 当時、警視庁の当局がどういう発言をしたかは私も承知しておりませんが、ただいま申し上げましたように、警察としましては犯人の連行グループの一人金東雲を割り出しております。そういう捜査の状況からいたしますれば、捜査を中止したという韓国当局の判断というものは食い違うものがあるということは感じておるわけでございます。
金大中氏事件捜査の過程で、写真面割りあるいは目撃者の証言等により、金東雲が本件に関係があるという重大な疑いが出た段階で、刑事訴訟法第百九十七条第二項の規定による公務所等(法務省)に対する照会をして入手したものである。 以上であります。
○河上委員 それでは、警察庁にお伺いいたしますけれども、金大中事件のときに、金東雲氏が犯行実行部隊の一員であるということを明らかにされましたときに、あのホテルの一室に残っておった指紋が決め手であったという報告を議会でされたのですけれども、その照合すべき指紋というのは、一体何を利用されたのですか。
○吉野説明員 金東雲の指紋から犯人を割り出したということは私も重々承知しておりますが、いかにして照合したかということにつきましては、何分私も不勉強でございまして、いま直ちにここで正確なことを申せとおっしゃられても、何分手元に用意がございませんので、御猶予を願いたいと思います。
○河上委員 金東雲氏は当時外交官でございましたから、日本に入ってきたときに指紋を押す必要は全くないはずでございますね。まさか韓国大使館へ行って指紋を全部採取して、その中から同じものがあったからという、そんなことは逆な意味で主権侵害になりますから、できませんね。まさか韓国政府から指紋を取り寄せたということは考えられませんね。
○山田説明員 八年前に起きました金大中氏拉致事件につきましては、すでに答弁で申し上げておりますように、犯行グループの一人である金東雲を割り出しましたほか、連行に使用した疑いのある車両を割り出しております。引き続き、われわれとしましては、連行グループの追及のため新たな情報の掘り起こし、関係者の洗い直し捜査あるいは既存の捜査資料の再検討ということを中心に継続した捜査を続けておるところでございます。
○井上(一)委員 公使から事情聴取をされたということでありますから、当然これは調書があるわけですけれども、金東雲に事情聴取を申し込んで断られていますね。金在権公使から事情聴取をされたのは金東雲より後なんでしょうか、先なんでしょうか。
○鳴海説明員 事件の発生以来、鋭意努力を重ねてまいったわけでございますが、四十八年発生の金大中氏拉致事件の犯人といたしまして、有力被疑者ということで当時韓国大使館の一等書記官でございました金東雲という人物を割り出した。
○高沢委員 その点はこの日本経済新聞の社説にもありますように、金東雲という韓国大使館の一等書記官、それはしかもKCIAのメンバーである、それの指紋が出ている、私はこれ以上の証拠はない、一体これ以上の証拠が何が出るかというふうに言いたいわけでございますが、これについてはひとつ大臣の政治家としての大きな御決断をお願いしたいと思うわけです。
○宇都宮徳馬君 しかし、この金大中事件そのものは、これは韓国の領域外で、たとえば金東雲という、公権力かどうかはしらぬけれども、公権力に属していた人が拉致、監禁、それから殺人未遂という罪を犯しながら連れていったものですね。ですから、あなたこれは向こうの裁判だと言われるけれども、異常事態ですよ、裁判そのもの、光州事変なんというものを背景にして行われている。
○政府委員(木内昭胤君) 日本で起きた拉致事件であると、宇都宮委員御指摘のとおり、金東雲の指紋というものも、これは見出しておるわけでございます。かような次第によりまして、事件以後、政治決着後も金大中氏の身柄については、政府といたしましても繰り返し重大な関心というものを韓国当局に訴えてきておりますわけでございまして、今度の裁判が起きてからもその事態については何ら変わりないわけでございます。
金東雲その他は結構です。
この六人のうちの一名といたしまして、当時、駐日韓国大使館一等書記官でございました金東雲という人物を被疑者として割り出したということがあるわけでございますが、それ以外の犯人についての特定にはいまだ至っていない、そういうことでございます。
○近藤忠孝君 金東雲だと特定できただけでも、それはもうKCIAのしわざだとこれは認めていいと思うんですね。そういう議論はここではしません。 問題は、警察と法務省だけが国民の認識からかけ離れて、わざとKCIAのしわざと認めない、いやむしろ認めまいとしているということを私は指摘せざるを得ないわけです。特に私は、今日の韓国の状況はもう本当に大変な事態です。
そのときのいきさつは、つまり宮澤さんがおいでになって、ここに宮澤さんの写真入りでありますが、簡単に言うと「疑惑晴れぬまま決着」なんて当時の新聞記事もありますが、韓国からの口上書も公表されて、そして言うならば確証が見出せないで容疑を配慮したというのですか、金東雲さんを解職するとかなんとかいうようなことでしょう。これは宮澤さん、あなたがおやりになったのでしたね。
これは当時の金東祚韓国外相が明確に、金大中を拉致したKCIAの要員である金東雲、これをひそかに解任したということが公電の形で金東祚外相がスナイダー氏に述べたことがアメリカに報告されている。
○立木洋君 捜査上と言ったって、あなた、明確な金東雲の指紋が現場にあったという動かしがたい事実があるんですよ。日本は近代的な警察だと言って、その能力を世界に誇っているわけです。その事実すら認めないのが韓国政府じゃないですか。それ以上のどんな証拠を出せるんですか。日本政府がどういう姿勢をとるかという問題なんですよ、この問題は。 質問を変えます。
○小山一平君 そうは申しましても、あなたの第二次政治決着は金東雲書記官、彼の犯行が明らかであるにもかかわらず、韓国政府の口上書を了承するという、そういう決着をつけたわけでしょう。心が痛みませんか、心が。 それでは、私はあなたにお尋ねいたしますが、政治決着は見直す考えはない、こうおっしゃいます。