1962-02-20 第40回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第2号
しかし、私問題だと思いますのは、安定、不安定をはかります場合に、いろいろ狭隘であるとか、設備が非常に悪くて危険だとか、家賃が高過ぎるというような条件を基準にして分けておりますけれども、お話の通り、税務官吏の場合はやはり仕事の性質からいいまして、何年かに一回どうしても転勤させなければならない。
しかし、私問題だと思いますのは、安定、不安定をはかります場合に、いろいろ狭隘であるとか、設備が非常に悪くて危険だとか、家賃が高過ぎるというような条件を基準にして分けておりますけれども、お話の通り、税務官吏の場合はやはり仕事の性質からいいまして、何年かに一回どうしても転勤させなければならない。
今日NHK、日本放送協会が、先ほど原委員も言われました通り、税務官吏にも見られないような強奪的方法で聴取料ないしはテレビの観視料を取つております。驚くなかれ、これは世界で一番高い放送料金であります。
(「その通り」)税務官吏に言わせると代議士がこういうような苛酷な税を取立てるような方針をきめたんで、おれらの責任じやない、かように言うのが普通であります。
また滞納整理に従事する職員の訓練でございますが、世耕さんも御指摘の通り、税務官吏はできれば常識の円満な、相当の年輩の者を適当とするという点については、私どももまつたく同感でございます。ただ終戰後相当多数の人を新規に、しかも非常に急速に採用いたしたのでございます。
○高橋(衛)政府委員 査察等をいたします場合は全然別でありますが、奥村さんよく御承知の通り、税務官吏も全部について完全な調査をするということは、とうてい不可能であります。従つて、大体正直であると思われる申告が出ました場合におきましては、そういうのはそのまま申告を是認するということをするのが、税務行政としては全体として番公平を保ち得るゆえんである、というふうに考えておるのであります。
○高橋(衛)政府委員 御指摘の通り税務官吏には非常に若い者が多いという関係からいたしまして、納税者の方にややもすると御迷惑をかけるというような結果を生じておりますので、それらの欠陷をできるだけ除去するという意味をもちまして、そういうようなふなれな人、または能力の十分でない人は、内部におつて帳簿の整理等に当つてもらう。
御承知の通り税務官吏は滯納処分に従事することを最もきらいます。滯納処分に従事している税務官吏は一日も早く他の係にかえてもらいたい。もうこれだけやつたんだからもう他にかえてもらえぬかという希望をみな持つている。にもかかわらず、税の負担の公平のために、また国家の非常に応ずるために、情を忍んでやつているというのが現在の実情であります。
御承知の通り税務官吏は終戰後非常に待遇もよくなかつた時代に急激に増員をいたしましたために、その素質が必ずしもよくなかつたのでございます。
○政府委員(高橋衛君) お話の通り、税務官吏の数も不十分でございまするし、又割合に未経験の者が多いというような関係もございまして、全部の納税者について調査をするということは、今日においては勿論、将来においても殆ど不可能であろうと考えます。併しながらできるだけ各人の所得の実相に近いところの数字を掴むということについては、あらゆる努力をいたしておるのであります。
そこで從來は、つまり先程からも申上げております通り、又大蔵大臣も申しておられます通り、税務官吏が、法規に書いてある税制と、それから自分らの胸の中にあるいわゆる胸三寸といつたようなものと、二つの物指しで課税しているというような、この不合理ですね。この不合理は依然として今後残らなければならん。それがために、幾多の問題が起きて來る。税法と自分の胸三寸というような、この両方の物指しで課税しようとする。
○高橋(衞)政府委員 お話の通り、税務官吏は若年のものが相当ございますので、まれにそういうような態度をとるものがあることがあり得るかとも思うのです。しかしながら私どもといたしましては、そういうような税務官吏の訓練と申しますか、教育に関しましては非常な力を入れておりまして、何とかそういうものの根絶を期したい。
先ほどもお話いたしました通り、税務官吏も若くはありまするが、漸次なれても参りましたし、教育の効果も漸次上つて参つております。もちろんこういうふうな理想的な税の執行ということは、一日にしてはなかなかなり得ないことでありますが、年一年と何とかして少しでも早く改善いたしたいと考えております。 また申告所得税という制度は、必ずしも日本の民情に合わないのではないかという御意見であります。
○平田政府委員 国税庁から来ておりませんから、私から申し上げますが、大体お話の通り、税務行政の適正円滑化をはかりますためには、国民によく税の内容をわかつてもらいますことと、お話の通り税務官吏は熟練した、しかも人格能力ともにりつぱなものが備わらなければならぬということは、まつたく私ども同感でございまして、今後におきましては、極力そういう方向で努力してみたいと考えております。
○鍛冶委員長 次に調査報告書としてお手もとに配付してある通り、税務官吏汚職事件についての報告書を作成いたしたのでありますが、これを本委員会の報告書として提出いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。