1970-04-08 第63回国会 衆議院 農林水産委員会 第14号
総合農政の反農民的性格は、すでに今回の米生産削減の押しつけと食管制度なしくずし、農産物自由化の大幅な推進政策などの中に、端的に示されておりますが、総合農政は今日、日本農業の発展を阻害している原因を、農業経営規模の零細性に押しつけ、零細農を敵視しているのであります。
総合農政の反農民的性格は、すでに今回の米生産削減の押しつけと食管制度なしくずし、農産物自由化の大幅な推進政策などの中に、端的に示されておりますが、総合農政は今日、日本農業の発展を阻害している原因を、農業経営規模の零細性に押しつけ、零細農を敵視しているのであります。
政府は、農業基本法の農業構造改善政策を具体的に実施するために、いわゆる農業構造改善事業を進めようといたしておりまするが、これは、零細経営の整理がその直接のねらいであり、きわめて反農民的性格を有しておるのであります。
以上、私は、数点の質問をいたしたわけでございますが、今回の政府改正案は、現行法に対する農民の不満を解消するどころか、過般本院を強行通過いたしました農業基本法と並べて考えてみましたときに、まことに本改正案は反農民的性格を強化したものと見るべきでございまして、政府はもう一ぺん考え直して出直しておいでになった方がよいのではないかという意見を添えまして、私の質問を終わります。
(拍手) このように、対外的には日本の将来における国際的地位を危うからしめ、国内的には産業を破壊し、国民生活を犠牲にしつつある吉田内閣の施政の実際は、民主主義のルールを蹂躙し、独裁反動の反労働者的、反農民的性格を露骨化したものであつて、與党たる自由党が、最近党名を変更して民主の文字を削つたことも、その意味きわめて深長なるものがあると考えるのであります。