1949-05-18 第5回国会 参議院 農林委員会 第21号
これは最近各所におきまして、公團で掛賣をやらないために、何日も米を取りに行かずにおるということは、これは生理的にもできないことなので、その日の米代を稼ぐために賭博行爲が行われて來ておるということが新聞紙に報道されておつて、実に悲しむべき状態でありますが、そういう方面での道義的に廃頽して現れた賭博行爲というものは、これは姑息な方法ではありますけれども、若し公團が一時的な掛賣をやるということによつて、そういう
これは最近各所におきまして、公團で掛賣をやらないために、何日も米を取りに行かずにおるということは、これは生理的にもできないことなので、その日の米代を稼ぐために賭博行爲が行われて來ておるということが新聞紙に報道されておつて、実に悲しむべき状態でありますが、そういう方面での道義的に廃頽して現れた賭博行爲というものは、これは姑息な方法ではありますけれども、若し公團が一時的な掛賣をやるということによつて、そういう
第一点は、終戰後賭博行爲が非常に盛んになつて來ております。社会的に一應これが少年兒童に対して惡い影響を與えるんじやないか。それについてどういうことを文部省は考えておるか。こういう御質問だと思います。無論終戰後のいろいろ人心の頽廃とか、道義の低下というような事柄も関連いたしまして、自然賭博等も又盛んに行われるようになつて來たと考えます。それでまあ元來は賭博行爲は大人が普通やつておる。
その第一点は、終戰後におきます國民の経済が極めて窮乏して参りましたために、賭博行爲等が非常に横行して來ております。最近の新聞紙に報道されているところによりましても、食糧公團が掛賣り等をしないために、婦人連中でさえも米代を稼ぐために、賭博が流行して來ておる。こういう憂うべき状態は、單に主婦の方々だけでなくして、兒童の教育の上にも憂慮すべき事態が起つて來ておると思う。
賭博行爲とは申しませんが、これに類したことを國家が主催なさるということについては私共は賛意を表することができないし、又競馬自体から考えましてもいろいろの欠陷があつて、例えば曾ては千六百頭乃至二千頭國営競馬元の十一競馬場に出走した馬がそのくいの数がありましたのが、今國営になつてからとは申しませんが、國営に移つてから段々減りまして、八百頭内外になつておる、こういうような事実から考えましても、國家が競馬を
私は只今の日本では、闇所得も十分吸收できませんし、この浮動購買力吸收のために、景品付の据置貯金などを奬励するのは至極当然なものと存じますけれども、將來働かないで食べる徒食の徒輩を養成する賭博行爲を認めて、馬券などというものを財源に加えることは非常に不健全財政だと思います。
競馬は一種の賭博行爲であつて、いろいろな弊害の伴うものでありますことは異論のないところであり、またわれわれは、実際に身をもつて体驗しているものであります。しかも、各國の刑法が賭博行爲を処罪しておりまする本質的理由はどこにあるかと申しますと、申すまでもなく、経済秩序の基礎になつている、まじめな労働によつて財産を取得するという社会道徳的原則に反する行爲であるからであります。