1992-03-11 第123回国会 衆議院 予算委員会第六分科会 第1号
現在の鉄鋼製品、特に高炉メーカーによってつくります薄板その他の製品の品質から見ますと、余り急速に多量の鉄くずを投入するということはなかなか難しいところがございますけれども、しかし中長期的に、先ほど申しました構造的な問題が背景にございますから、例えば、新製鋼法といったような鉄スクラップを多量に投入したような技術開発、これは若干時間はかかるのでございますけれども、こういったところに高炉メーカーを組織いたしまして
現在の鉄鋼製品、特に高炉メーカーによってつくります薄板その他の製品の品質から見ますと、余り急速に多量の鉄くずを投入するということはなかなか難しいところがございますけれども、しかし中長期的に、先ほど申しました構造的な問題が背景にございますから、例えば、新製鋼法といったような鉄スクラップを多量に投入したような技術開発、これは若干時間はかかるのでございますけれども、こういったところに高炉メーカーを組織いたしまして
したがいまして、当面のリサイクル法への指定は見送ったわけでございますけれども、先ほど申しましたように大きな問題でございますので、鉄スクラップを活用できる新製鋼法というものを技術開発テーマに上げまして、私どもの方からも補助金を予算でとりましてそれを進めていく、やや中長期的な課題であろうか、こんなふうに現在思っておるところでございます。
このことは従来の平炉製鋼法に比べまして生産性が高いことが原因でございますが、また外貨節約の面からも大きく貢献しているものと確信いたしております。すなわち輸入くず鉄、輸入銑鉄価格は溶銑価格に比べまして非常に変動が多く、かつ輸入銑鉄、くず鉄の輸入に要します外貨使用額は溶銑を生産する場合に比べまして約二倍にも達するかっこうにございます。
これをもっと非常に高度化した品質のものにつくり上げなければならないというふうな観点から、いまここでやっておられる研究を実行しておられるのか、それともこの連続製鋼法というものを経済的に持っていこうという立場からやっておられるのか。量的に考えて研究をやっておられるのか、質的に考えて研究をやっておられるのか、どちらでございますか。
だから銑鉄の過程を経ずして直接製鉄にいくんだ、直接製鋼にいくんだ、そういう多段式の連続製鋼法でもって、予備還元をやったペレットを使うんだというのなら、私は非常に大きな期待をかけて、金属材料技術研究所から日本の将来を支配する優秀な、スウェーデン鋼に匹敵する鋼鉄が生まれる、そういうふうに考えてもいいんですけれども、相変わらず銑鉄の過程を経るんだということになったら、私はやはりその研究というものはある意味
USスチールは技術開発の意欲がない、トップの座に安住しておる、こういわれておりますけれども、一説によりますと、USスチールは直接製鋼法を完成してテストプラントを動かしておるというふうにいわれております。この直接製鋼法というのは、現在の製鋼法よりも約一〇%コストを引き下げます。これは特に原子力発電と結びついて、そのコストは電力料金いかんによって大きく左右されます。
ただ、たとえば直接製鋼法とかあるいは原子力を利用いたしました製鋼法、こういうようなことを本格的にやるんでしたら、これは八幡、富士ではだめだというふうに申し上げてもよろしいかと思います。そういう場合には、本格的に国家が乗り出しまして、場合によっては国立研究所、そういうような形での本格的な研究でなければならない。
この技術開発力の問題についてもいろいろありますけれども、たとえば酸素転炉製鋼法なんというものはオーストリアでできまして、一等先に取り上げたのは中小企業ですね。USスチールとかその他の大企業では十年もたってからやっとそれを取り入れるということで、これに対する反応は非常に鈍かったわけです。こういうふうなことがあって、大きければいいのだということは技術開発の面でも適用されないということを申し上げたい。
富士が二十数億ですけれども、これに比べまして、いま言いましたような種類の技術開発のための金額は大体百億円程度、直接製鋼法の場合は五百億円くらいが要るわけです。そうしますと、これを合わせても足りないくらいの状態である。
あるいはまた、私はしろうとでありますけれども、革新的な転炉製鋼法というのですか、これはオーストリアの名もない小さな会社がやっているのですよ。ですから、あなた方がいろいろおっしゃった点については全く私は納得することができないのですよ。その点に対してどうお考えになっていますか。
むつ製鉄当局におきましては、当初第一案、第二案、第三案までそれぞれ案をつくりまして、いかにしてこれを採算ベースに乗せるか、またその中間におきましては、スウェーデンに人を派して、新しい砂鉄によるところの製鋼法等についても、これが日本において採用できるかどうかということについて検討を加える等、非常に精力的にこれが推進のために努力してまいったことは、淡谷さん御存じであろうかと存じます。
また、スクラップの供給があまりふえません結果、製鋼法におきましてもスクラップの配合を減らしまして、銑鉄をよけい使うということもございまするので、どういたしましても、銑鉄の供給増加という点が、その鋼材供給のネックになるわけでございます。目下のわれわれの需給の作成の技術から申しますると、これ以上鋼材供給はむずかしいのじゃないかと思われまするので、しかも、これ若干の輸入までも見ております。
従ってくず鉄をあまり使わない製鋼法、まあさしあたりは転炉——コンヴァーターがあるわけでありますが、そうなりますと、それにやはり応ずる分の銑鉄もよけい要るわけであります。そこで一応推算をしてみますると、鋼材の需要が過去の日本の実績、あるいは海外諸国の実績を見ましても、大体は鉱工業の生産指数の上昇率と同じ比率を示しておる。アメリカもフランスも、ドイツも大体同じであります。
この問題が起ったのは燐を含みやすいトーマス転炉の場合でございまして、日本で今計画をいたしております転炉は燐を含む心配がない製鋼法でございますで今計画をいたしております転炉は隣を含む心配がない製鋼法でございますから、ご心配の品質の問題は起らないと思うのでございます。
○伊藤(卯)委員 それからスクラップを使わない製鋼法つまり転炉による鋼材の製品ですが、アメリカなりあるいは欧州の最も転炉を用いている国などで、大体スクラップを使っての従来からの製鋼法による製品と、それから使わない転炉方式の製品との割合はどういうふうになっているか、それからスクラップを使っての製鋼法と転炉方式山との価格の問題はどうなっておるか、その辺の点をお知らせ願いたい。
第二の例といたしまして、屑鉄の不足を緩和いたしまするために酸素製鋼という新らしい製鋼法が研究され、現に実施の段階に入つておるのでございますが、これは日本では何分初めての製造法でございまするので、数社が共同研究をするということになりまして、連盟がそのお世話を承わつたのでございます。