2020-11-13 第203回国会 衆議院 安全保障委員会 第2号
栗栖さんは、防衛手段のみをもっては、我が行動圏外から威力を発揮する攻撃行動は有効に対処し得ないんだと、これは栗栖論ですよ。それで、基地や策源がやられるかもしれぬという心理的拘束を相手に与えない武器は、先方の攻撃企図を未然に防止する効果に乏しいものと言わねばなるまい、専守防衛と抑止力保持は併存しがたい概念なのであるということを、ある雑誌で一九七八年に述べているんです。
栗栖さんは、防衛手段のみをもっては、我が行動圏外から威力を発揮する攻撃行動は有効に対処し得ないんだと、これは栗栖論ですよ。それで、基地や策源がやられるかもしれぬという心理的拘束を相手に与えない武器は、先方の攻撃企図を未然に防止する効果に乏しいものと言わねばなるまい、専守防衛と抑止力保持は併存しがたい概念なのであるということを、ある雑誌で一九七八年に述べているんです。
この転換は、栗栖統幕議長が主張した、戦争の歴史は、いかなる戦争でも攻撃のみが勝利を獲得し得ることを示している、防衛手段のみをもってしては、わが行動圏外から威力を発揮する攻撃行動には対処し得ない、この軍事思想が背景になっております。 この栗栖議長が解任された翌々日、福田総理は国防会議議員懇談会で、有事立法の研究を急ぎ、民間防衛についても研究するよう指示したと新聞は報じております。
そうして「防御手段のみを以ては、わが行動圏外から威力を発揮する攻撃行動には有効に対処しえない。」と言い切っちゃっている。防衛庁の方針は全部間違いだという。「何時、わが基地や策源がやられるかも知れぬという心理的拘束力を相手方に与え得ない武力は、先方の攻撃企図を未然に防止する効果に乏しいものと言わねばなるまい。然らば、「専守防衛」と「抑止力保持」とは並存し難い概念である。」