1965-08-10 第49回国会 参議院 運輸委員会 第3号
だから「やそしま」と「芦屋丸」の衝突事件を契機にして、遊覧船の保安の問題、それから救助の問題等について、根本的に再検討をしてみる必要があるのじゃないか。こういう危険は今日でも存在しておるのですから、再検討してみる必要があるのではないか。再検討した上で、脆弱な船については、これは営業の認可を取り消す。
だから「やそしま」と「芦屋丸」の衝突事件を契機にして、遊覧船の保安の問題、それから救助の問題等について、根本的に再検討をしてみる必要があるのじゃないか。こういう危険は今日でも存在しておるのですから、再検討してみる必要があるのではないか。再検討した上で、脆弱な船については、これは営業の認可を取り消す。
○瀬谷英行君 「芦屋丸」が「やそしま」を認めながら右回転を始めたというのは、先般、船長が意識して故意にやったのか、そうでなければ機械が意のままにならなかったのかということを私は質問しましたが、いまの報告を聞きますと、機械の錯覚による誤操作ということになるでしょうか。右へ行こうと思っても左に行ってしまうというようなしかけに、船はなっておるのでしょうか。
○説明員(猪口猛夫君) 「芦屋丸」と「やそしま」の衝突事件につきましては、その後、船長を逮捕しまして鋭意捜査して取り調べておったんでございますが、八月四日の十六時に次のような容疑で——業務上過失艦船覆没同致死傷罪の容疑で大阪地検に送致いたしまして、目下検事勾留になっておるわけでございます。
この事故につきましては、当初芦屋丸でありますか、タグボートのリモートコントロールが故障で暴走したために起こった事故だというふうに報道せられたのでございまするが、その後これがリモートコントロールについては何らの故障がなくて、東村船長でありますか、全く操船上のミスであるということを自供したことから、よけいに地元の人たちにショックを与えておるわけでございます。
○説明員(高林康一君) 「芦屋丸」の船長は、A級船長の資格を持っております。船員の経験年数につきましては、実はいま資料を持っておりませんが、大体十年はこしておるようにきのう聞いておりました。
ただし、「芦屋丸」の乗り組み員が事故直後におきまして救助作業に協力したか、従事したかという点につきましては、「芦屋丸」の乗り組み員も飛び込んで五名ばかり救助しておることは、はっきりいたしております。
「やそしま丸」の沈没の原因が、きのうの調査の段階におきまして、「芦屋丸」の船長の過失であったということがわかったという御報告でありますが、私はこの報告を聞いて、全く「芦屋丸」の船長けしからぬ、実に憤慨にたえないのであります。大体「芦屋丸」の船長は、船員としての経験年数が何年ぐらいあるのですか、その点おわかりですか。いやしくも船長ともあろうものが、こういう間違った運転をする、けしからぬと私は思う。
○肥田次郎君 ただいま運輸大臣より報告のあった大阪港安治川口における遊覧船「やそしま丸」が引き船芦屋丸に追突されて沈没し、多数のとうとい人命が失われた事件は、幼い学童の犠牲者が多かっただけに、ひとしお悲惨な事件として胸を打たれるのであります。
八月一日、大阪港内において、大阪通船所属の「やそしま」が港内遊覧を終えまして、天保山桟橋に向け航行中、日立造船所属の引き船芦屋丸が「やそしま」の左舷後部に追突いたしまして、「やそしま」は瞬時に横転沈没いたしたのであります。