1949-11-29 第6回国会 参議院 文部委員会 第9号
請願第五百六十七号の姫路城の補修、保護施設費国庫補助に関する請願は、同城が各所に生じた損傷によつて崩壊にひんしつつある現状に鑑み、又請願第五百五十四号の国宝厳島神社大鳥居修理費国庫補助に関する請願は、海水風波にさらされて腐朽倒壊の虞れがある、大鳥居、現在修理中の社殿を後廻しにしても急を要する現状でありますので、いずれも文化財保護の見地から採択いたすことにいたしました。
請願第五百六十七号の姫路城の補修、保護施設費国庫補助に関する請願は、同城が各所に生じた損傷によつて崩壊にひんしつつある現状に鑑み、又請願第五百五十四号の国宝厳島神社大鳥居修理費国庫補助に関する請願は、海水風波にさらされて腐朽倒壊の虞れがある、大鳥居、現在修理中の社殿を後廻しにしても急を要する現状でありますので、いずれも文化財保護の見地から採択いたすことにいたしました。
修理を要する箇所は、金色覆堂の屋根、國宝安置堂の屋根及び建物の腐朽、倒壊の防止、剥落防止であります。これについての工事費は六百十万五千九百円を要すると見積られておるのであります。最近の國費補助による修理は、昭和二十三年十二月二十一日、文部省國宝保存審査会によつて三万円、それ以前の補助は明治三十年、大正十五年、昭和七年の三回ありました。