2021-04-13 第204回国会 参議院 財政金融委員会 第9号
昔、昭和二十二年頃でしょうか、一万田総裁という方がいらっしゃって、まあいつものように見てきたような口利いて済みませんけれども、当時は、占領下だけれども戦時体制の統制型システムが物すごく強く残っていた時代ですよ。日本が戦後復興で、川崎製鉄という会社が千葉県かどこかに一貫生産のできる設備を造ろうと。
昔、昭和二十二年頃でしょうか、一万田総裁という方がいらっしゃって、まあいつものように見てきたような口利いて済みませんけれども、当時は、占領下だけれども戦時体制の統制型システムが物すごく強く残っていた時代ですよ。日本が戦後復興で、川崎製鉄という会社が千葉県かどこかに一貫生産のできる設備を造ろうと。
こうした統制型システムをつくる過程で、言わば同調圧力を利用して銀行の数を減らしていこうという歴史と今回の地銀再編というのは、一体どのように異なるんでしょうか。大臣、いかがですか。
欲しがりません勝つまでは、菅内閣がやっているのはまさにこの戦時体制の統制型システムそのものじゃありませんか。いかがですか、総理。
そういうことを考えますと、財金分離というのはただ単に旧大蔵省の財政部門と金融部門の分離を意味するのではなく、まさに日本の金融システムそのものの統制型システムからの脱却という意味合いも歴史的にはあるような気がいたします。
つまり、いつごろ日本が間接金融の世界にシフトをしていくかというと、まさに準戦時体制の下で統制型システム、官僚主導型システムに移行をしていく中で行われたわけでございます。そういった間接金融重視型のシステムというのは、政治が排除され、政党が否定をされ、まさに官僚主導体制そのものがこの国を覆ったときに完成を見たわけでございます。
これが準戦時体制のもとで、間接金融、つまり統制型システムに移行をしていったという歴史的な経緯がございます。 残念ながら、この準戦時体制下でつくられた間接金融重視主義というのが今日なお続いている。戦後の高度成長期にあっては、こうした統制型システムは、むしろ資金の傾斜配分という形で非常に有効だったかと思います。
もう既に平成の大改革の中で、我々は事前の統制型システムから事後チェック型のシステムに移行していこうという大決断をして久しいわけでございます。事前の統制型のシステムというのは、すなわち官主導であり、官僚支配のメカニズムを有する時代背景がございました。一方、事後チェック型のシステムというのは、ごく当たり前の自由社会の基本的なシステムであります。
○渡辺国務大臣 構造改革という観点からすれば、役人主導から政治主導へ、中央集権から地方分権へ、統制型システムから市場型システムへという流れでございますから、中央集権的な残滓があるとするならば、それは是正されるべきだと考えております。