1987-07-03 第108回国会 参議院 決算委員会 閉会後第7号
第二に、当該年度の歳出は、第二臨調の最終答申及び中曽根総理の節約一本やりの総需要抑制政策によりその後の国際収支の異常黒字、そしてG5以降の円高不況の引き金となりました。誤った財政運営の結果であったことは言うまでもありません。
第二に、当該年度の歳出は、第二臨調の最終答申及び中曽根総理の節約一本やりの総需要抑制政策によりその後の国際収支の異常黒字、そしてG5以降の円高不況の引き金となりました。誤った財政運営の結果であったことは言うまでもありません。
私どもは、既に一昨年秋の円高不況の兆しが感じられた時点以来、政策転換を訴え、積極的な内需拡大を図ることを主張してまいりましたが、中曽根総理の節約一本やりの硬直し過ぎた姿勢は改まりませんでした。まことに残念でありました。昨年秋の補正予算で、ほんのわずか出かけた内需拡大のための財政運営の芽も、六十二年度予算では超緊縮のマイナス〇%と挫折を余儀なくされたのであります。
○鈴木一弘君 中曽根内閣の今までとってきた経済財政政策、これは簡単に言うと、特に財政関係は節約一本やり、こういう言い方ではおかしいんですが、そういう財政経済政策と民活による内需拡大策、こういうふうにとれます。それに対して、国民生活重視、経済全体のバランス、国際経済社会での我が国の立場に立つところの政策転換を我々はずっと求めてきました。
一方、今回の減税の目玉であると言われる住宅取得促進税制でありますが、内需の拡大が内外からの要請であったにもかかわらず、減税額はわずか三百九十億円にとどまったことは、中曽根内閣の節約一本やりの財政運営の弊害で、力不足との指摘をせざるを得ません。
しかし、さま変わりの経済が予想される来年度も節約一本やりしか考えないのでは、経済は生き物であることすら忘れられていると言わなければなりません。来年度もこの方法を踏襲することは、総理の主張する財政再建期間中の経済成長も財政再建も不可能ではありませんか。総理及び大蔵大臣の御見解を求めます。 六十一年度の内外の経済の要請にこたえるには、何と申しましても内需の拡大であります。
○太田淳夫君 私たち考えてみますと、総理の発言をされました背景には、六十一年度経済財政運営の最大の課題であります内需拡大の施策が、総理の言うなれば節約一本やりの財政運営によって見るべき施策がなく効果が上げられない、こういうことがもう既にはっきりと予想されますので、そのために内需拡大を金融政策、日銀に押しつけようとされているんじゃないかと、こう思うのですが、その点はどうですか。
○赤桐操君 率直に申し上げまして、これはもう長い間そういうことで我々も主張してまいりましたし、今回諸外国からも指摘されて政府が慌てていろいろ政策の打ち上げをやっているようでありますが、この辺で節約一本やりの経済政策というのは大きくひとつ転換すべきではないかと私は思うんですよ。この状態でいけば私は必ず一つの限界に達するだろうと思うんです。
もし本気で内需拡大を実行しようとすれば、大幅減税を直ちに実施し、公共投資を抑制している中曽根内閣の節約一本やりの財政再建方式の見直しが必要となってくるのではないでしょうか。つまり、内需拡大と財政再建は一時的には二律背反で二者択一の選択を迫られているのであって、政府の財政再建の基本方針の変更が求められるのではないでしょうか。この点について総理の内需拡大と取り組む決意を伺いたいのであります。