1993-10-29 第128回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
また、幼穂がつくられる七月中旬から下旬と花粉がつくられる七月下旬から八月上旬がちょうど低温期になったこと、開花期が暴雨天になったことから、稔実が極めて悪化し、さらにこれに加えて、多雨と日照不足など異常気象により、いもち病も多発しました。これらにより、水稲の作柄は東北全域で戦後最悪となり、九月十五日現在の作況指数は、戦後最低であった昭和五十五年の七八を大きく下回り、六一であります。
また、幼穂がつくられる七月中旬から下旬と花粉がつくられる七月下旬から八月上旬がちょうど低温期になったこと、開花期が暴雨天になったことから、稔実が極めて悪化し、さらにこれに加えて、多雨と日照不足など異常気象により、いもち病も多発しました。これらにより、水稲の作柄は東北全域で戦後最悪となり、九月十五日現在の作況指数は、戦後最低であった昭和五十五年の七八を大きく下回り、六一であります。
今回調査いたしました上川、空知地方は、道における米の主産地でありますが、稔実割合は、上川地方では四割から五割五分程度、空知地方では五割程度となっており、我々が視察した一部地域では収穫皆無の圃場も見受けられました。
中国ではF1の品種を実用に供しておるわけでございますけれども、その事例を見ましても稔実率がわずか二〇%から三〇%、それを中国では人海戦術をもってやっておるわけでございますから、品種改良としても非常にむずかしい制約がございますし、また、それを実際のコマーシャルといいますか、栽培用の種子としてつくりますための費用というものを考えてみますと、必ずしも品種改良ないしは採種の問題として容易な技術ではないというふうに
五十六年度は、これに反しまして、北海道において寒冷前線の停滞及び台風十二号に伴う水害による収穫期の麦が大きな被害を受けましたのに続いて、主として北日本の水稲及びバレイショ等につきまして、九月中旬以降の持続的な低温、多雨の異常気象によって稔実障害、豊熟障害が発生したほか、寒冷前線の停滞及び台風十二号及び十五号により風水害が発生し、それに加えていもちが発生するということによりまして、北日本に集中して多額
また、低温、日照不足と長雨によって、農作物の水・陸稲、豆類、野菜、果樹等に大きな被害が発生し、水稲の生育遅延、稔実障害、果樹の肥大不足、野菜等の腐敗だけでなく、病害も発生しているのが現状であります。
異常気象による被害対策に関する件(案) 本年七月以降の記録的な異常低温、日照不足及び長雨等の天候不順は全国的に過去に例を見ないほどの被害をもたらし、水稲の稔実障害、生育遅延をはじめとする農作物の被害は今や被害農家に極めて深刻な苦悩を与え、これが関係地域の社会経済に及ぼす影響は多大なものがある。
圃場に一歩足を踏み入れて稲穂を手にとってみれば、稔実していないものや、イモチ病に冒された白穂の多さに驚いてしまいました。 視察した地域は、阿武隈山系の西側の山ろくに位置しており、標高も三百メートル前後と高い地帯であったため、収穫皆無の水田があちこちに広がっておりました。
町当局及び被災者等の説明を総合いたしますと、これらいずれの地区も共通して言えることは、出穂前後の生育の幾つかの重要な段階で、低温による機能障害を受けた結果、不稔実となっていることであります。 引き続き青森県の八戸市に参り、上十三地方十三カ市町村の市長、各町村長、議会関係者等多くの方々と、冷害農家救済対策について各種要望と陳情について説明を聴取いたしました。
まず今般の冷害をもたらした要因について申し上げますと、七月以降の異常低温、日照不足、集中豪雨等が農作物に冷害被害及び水害をもたらし、異常気象の影響は、水稲、野菜、果物、桑、たばこ等の農作物全般と海産物のカキにまで及び、稔実障害、生育不良、果物の肥大不足、腐敗などのほか、病害も発生しているのが現状であります。
茨城県の場合、特に陸稲とナシがその対象になっておりますけれども、全国的に見まして五十三年産の陸稲は干ばつによりまして枯死、青立ちが見られまして、稔実及び登熟が著しく不良となっております。特に関東各県におきましては、収穫皆無となるものが多かったという事情にございます。
でありますが、水稲は生育期の七月中旬、穂ばらみ期の下旬、出穂期の八月上旬までは、何とか日照不足と低温の程度は水稲に強い悪影響を及ぼさずに済む程度に推移してまいったのでありますが、八月中旬に入ってからは、異常低温と著しい日照不足に陥り、その後は一カ月の間連日異常低温が続き、開花受精期という稲作の最も大切な時期がこの異常低温に襲われたのでありまして、出穂し、幾らかの収穫が期待されるものでありましても、稔実不良
上川、十勝、留萌、空知支庁管内の作況は、それぞれ四七%、二七%、四四%、六〇%という状況でありますが、減数分裂期における異常低温による花粉形成の障害、八月中旬の低温に起因する開花の不調などにより、稔実粒が極端に少ないという、障害型冷害の様相を呈している地域が多いのが特徴であります。
このように品種が変わりましたことによって、被害の様相はどうかというようなことが御質問の要点かと存じますけれども、まだ最終的な品種別の収量というものがわかっておりませんので何とも申し上げられないんですけれども、私ども調査いたしました時点で稔実歩合といいますか、逆に言えば不稔歩合になるわけでありますけれども、稔実歩合、各地のものを調べた結果によりますと、大体いま申し上げましたように、最近の品種はいずれも
○長谷部委員 そこでお尋ねをしたいのですが、これから天候がある程度持ち直す、こういうことであれば最終的な作況にはあまり影響がなかろうという考えのようでございますけれども、前からいわれていますようにどうもことしは冷害型の気象が予想される、こういうお話も聞いておりますし、いわんや寒冷地帯におきましては十分稔実できるかどうかということについても非常に心配をされております。
しかし、そのときに、先ほど申し上げましたが、この南関東の冷害はどうも障害型で、オール・オア・ナッシングといいますか、稔実している米と稔実してない米がはっきりしておりまして、およそ時間をかけても成熟はしないだろうということは当時から予想されたのでありますが、北海道との連絡状況によりますと、いや、九月の中、下旬になりましてもまだじりじりと回復している地区があるというふうな道のほうからの御報告がございまして
でございまして、ただこの菌は水と関係が深うございまして、このカビの胞子、これは専門語で申しますと游走子と申しますが、ちょうどソラマメのような形をしておりまして、それに二本の足がついておりまして、この胞子が水の中を泳いでいきまして、稲が分けつするその根先の中に入っていきまして、それで全身的な症状を起こして、先生御指摘のように、収穫時になりますと、奇形の穂を出したり、あるいは穂が出なかったり、また穂が出ても稔実
品種はシオカリでありますが、水口に当たる水田は穂が立ち、これに隣接する水田は一穂の中に若干の稔実粒がまじっておりました。名寄市の南にある士別市で同じく水稲を見ましたが、ここでも不稔粒が多く、士別市における被災率は水稲四〇%、畑作四四%になっております。十勝、網走、上川での水稲で言えることは、小地域でも凹凸があり、同一品種でも目に見えない技術差が出ております。
それと下位等級を設けないと――青米、青いやつがたくさんございますから、稔実粒の完成した粒子というものは入っておりませんから、青米がほとんどなんですね。下位等級を当然設けなければならぬわけで、農林省、これに対してどうお考えになっているか、こういう点。 それからもう一つ大きな点は、毎年毎年の冷害でございますから、農家の諸君は固定債務を持っているわけです。
大豆については、茎の数やさやの数が少ないばかりではなく、稔実が著しく悪く、平年に比べて九月一日現在の作柄は五六%であります。 バレイショにつきましては、イモの個数が少なく、肥大も悪く、さらに湿害や疫病の発生が見られ、作柄は九月一日現在では九二%となっております。 てん菜につきましては、生育がおくれ、肥大が悪く、作柄はやや不良であります。
そういうことから、稔実粒が少なくなったり、あるいは極端な場合には稲が青立ちのような状態になって全く実が入らないという形も見られるわけでございます。そういうことで、北海道全体といたしましては、九月十五日現在で作況指数が平年に比べまして七七%という状態でございます。
それから冒頭申し上げたように、この不稔実粒の青稲が多いようでありますから、規格産米の買い上げ等については、一昨々年の冷害の場合にも条件緩和、こういう問題がございました。このときにはかなりの条件緩和をいたしました。非常に各被災農民の諸君にこれは喜はれた問題でございますが、それとあわせて予納金の金利というものをやはり抜本的に免除するという方向でなければ解決できません。
私ども各地で農民代表から陳情を受けたとき、また現地を実際に視察したとき稲を手にいたしたのでありますが、風害、冠水等により白穂または変色もみとなり、稔実きわめて悪く収穫はほとんど期待できず、またあったとしても、品質は著しく低下することは必至であります。
ところが秋田、北海道等は、先ほどもお話がありましたように、七月中における低温のために不稔実という大被害を招来して、全く予期ぜざる深刻な事態におちいっておるのが現状であります。そんななまやさしい実情ではないのであります。したがって、低温障害による不稔実被害の全国的な、状況はかなり深刻なものであろうと思う。これはひとり秋田、北海道だけではないと思うのであります。
秋田、北海道等は低温障害による不稔実という大被害が発生して、関係者や農民をろうばいさせておるのであります。これらの被害が、ただいま御報告されましたその指数の中に取り入れられておるのかどうか、この点をひとつお答え願いたいと思います。
稔実と不稔実の関係が、開花期の済んだ直後あたりはわからぬわけだけれども、刈り取り前になると明確になるわけです。ことしは完全に実の入ったのと入らないのとに区分ができるわけですし、特にわせ系の水稲品種が大きな被害を受けておるわけですから、そういう品種については鶏に食わせるしいなはないわけですね。
年次においてかなり順調といいますか、非常に穂数がふえる、粒数がふえるという傾向を持っておりまして、私たちの承知しておりまする各種試験場の成績あるいはその他によりますと、先生の御観察になっておられます穂数、粒数等の点につきましては、さほど平年を下回るということにはならないであろうという状況でございますが、何と申し上げましても、粒数は粒数といたしまして、やはりそれにどの程度の実りが期待できるか、いわゆる稔実関係
それに対しましては第一番目は、やはり水温等について、たとえばかけ流し防止をいたしますとか、そういういろいろなことで防ぎまして、できるだけ水温の上昇をはかってまいるというのが第一番目でございますし、それから、稲はふしぎなものでございまして、ある段階低温によりまして抑制をされておりましても、その後天候が回復いたしますと、急速に稔実を開始する。
さらに、その後の穂ばらみ期または出穂期には特に低い低温に襲われ、稔実不良は調査地域全域に広くあらわれ、われわれの調査いたした被害地は、収穫皆無に近い十勝支庁管内をはじめ、今年度における作柄の最上といわれる地区であっても平年度の半作を下っていたのでありまして、調査した支庁管内はととごとく完熟粒はわずかにまじっているという程度であったのであります。