1970-05-13 第63回国会 参議院 内閣委員会 第18号
防衛庁長官、あれはどうですか、眼先紙背に徹したことになりますか。
防衛庁長官、あれはどうですか、眼先紙背に徹したことになりますか。
時間がないので総括的な反対の主な点を指摘しましたが、要するにこの二つの法律案は次の世代を如何にするかという真面目な教育的立場に立つて考慮されたものではなく、実に政治的考慮の上に立つて、即ち選挙というものをかなり頭の中に置いて立案された不まじめな眼先の政治闘争だけを目標としたものではないかということを考えさせるのであります。
経済にしても今眼先で儲かればいいというのが今の実業のあり方だと言つてもいいと思います。これに反しまして教育家というのは、常に将来のことを考えなくちやいけない。子供たちを立派にし、子供たちの立派な社会を作るというように仕向けなくちやならないのでありますから、どうしても現在に対しては批判的にならざるを得ない、そういうことを私どもは教育者としての立場から考えておるわけです。
それよりも眼先の河川、道路、港湾、こういうようなものには幾らでも票が入つて来る。でありますから、必要な治水でありながら放棄してしまつておる。そこで大臣はここまで政党の弊が来ているとすれば、これは根本的に改めなければいかんというので、これは今主計局長がよく御承知と思いますが、昭和十四年に初めて砂防費を取つた、そのときは二億八千万円です。今日のは実はその流れなんです。
さすれば一般物價の下つて參りますることを我々が豫想されますから、それに對する適切なる法律を作るにあらざれば、餘りにも眼先の見えないことになりはしないかということを恐れるのであります。むしろこのいわゆる憲法との調和を考えますならば、一般官吏よりも確かにこの裁判官、檢察官……檢察官は別でありますけれども、裁判官を高き地位に置くことに對しましては異論はないのであります。