2018-06-05 第196回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
要するに、満期待ちしかできないと、幾らインフレが来たところで満期待ちしかできないと。もう出口なんかないんじゃないでしょうか。どうでしょう。
要するに、満期待ちしかできないと、幾らインフレが来たところで満期待ちしかできないと。もう出口なんかないんじゃないでしょうか。どうでしょう。
満期待ちをしなくちゃいけないということだとすると、景気が加速する、インフレが加速したときに日銀は、さっき言いましたように短期金利を上げれば債務超過になるからできない、そしてバランスシートを縮めることもできない、もう袋小路ですよ。そのまま行ってしまったら、それはお金がもう、インフレになって、もうお金じゃぶじゃぶなんですから、それはインフレ懸念が出てくるのは当たり前なんですよね。
売却はできないだろうから満期待ちをするというように苦労しているんですが、こんなにバランスシートをメタボにして、黒田総裁、バランスシートを縮めるなんということできるんでしょうか。
彼らは、その一〇%を買っているものをやめて売り出せばマーケットが崩れるだろうから、まあ満期待ちをしようと、もう満期まで待っている、そうすることによって、だんだんだんだん満期が来て、保有債券の満期が来て資産規模が縮まるということを考えているわけですね。 じゃ、日銀ですけれども、日銀、この前、百五十兆年間政府が発行しているうち百二十兆買っているわけです。要は、約八割を買っているんですね。
さっきから申し上げていますけど、満期待ちしかないんですけど、金利がインフレになったときに四十年間もその国債待つんですかということ、非常に疑問に思います。時間がもうないので、もし、簡単に御回答いただければと思います。
満期待ちはできないし、売ろうと思ったってそんなもの買う人いませんから、金融の引締めも全くできないということになると思うんですが、この教授の発言というか理屈についてどう思うか、お知らせいただければと思います。
でも、この質的・量的緩和の一番の問題は質的緩和であって、三十年債、十年債買ってしまっているということ、これ、満期待ちしかできない、だからこそバランスシートの縮小はできないのではないかと私は申しているわけです。 もう一つ、再度申し上げますと、もし売却による償却を考えているんだったらば、今こそ償却原価法をやめて時価会計に直さなくちゃいけないと私は思います。
でも、今一応、マーケット的には、若しくはいろんな向こうの専門家も、大体、売っちゃうとマーケット、クラッシュしちゃいますから、七年から十年掛かるだろう、要するに満期待ちということで七年から十年掛かってしまうだろう、バランスシートの規模を昔に戻すのはアメリカでは七年から十年掛かるだろうと、こう言われているわけです。
これ、縮小しようと思えば、当然のことながら、満期待ちがもう、御行というか日銀と同じように異次元の質的・量的緩和で長期国債買ってしまいましたから、満期待ちができないわけです。昔は短期国債までしか買っていませんでしたから満期が来ればバランスシート縮まりましたけど、今は質的・量的緩和で長期国債買ってしまいましたから満期待ちができない。
白川総裁のときには二年から三年ぐらいまで、私が現役のときには短期債しか、成長通貨の供給ということを別にすれば長期債は買っていなかったと思うんですが、そういう長期債を買ったということによって満期待ちができなくなった、バランスシートを縮めるための満期待ちができなくなったというのが一番の問題だと思います。
それでは、満期待ちをするか。二〇〇一年以降の量的緩和のときの回収先で、あのときに分かったことというのは満期待ちしかないねという話だったんですが、私が現役のときは、短期国債を買っていませんから、すぐ満期が来てバランスシートは縮まったんです。今、白川さんの頃でも、二年、三年国債しか買っていないから、待っていればバランスシートはいずれは縮まったんです。
この前の量的緩和から脱却のときに分かったことというのは、出口は満期待ちしかないということだったんですけれども、今度買っている債券はそれこそ残存平均七年、十年債、四十年債まで買っているわけです。出口がなくなっちゃっているわけなんですけれども、それでも長期国債を買うべきだというふうにお考えなのかということを一つお聞きしておきたいということです。