1956-05-14 第24回国会 参議院 文教・地方行政委員会連合審査会 第1号
この二つの要求の調和をとった結果、今回は二本立予算、二本立条例請求権ということのかわりに、二十九条で提案以前によく意見を聞くということにかえたのでございます。(「聞きっぱなしか」「「よく」とは書いてない」と呼ぶ者あり)「よく」の二字は削りまして、それは言葉のあやというものでありまして、(笑声)協議する以上よく納得するというのは、これは日本の言葉のあやというので、お気にさわれば「よく」は消します。
この二つの要求の調和をとった結果、今回は二本立予算、二本立条例請求権ということのかわりに、二十九条で提案以前によく意見を聞くということにかえたのでございます。(「聞きっぱなしか」「「よく」とは書いてない」と呼ぶ者あり)「よく」の二字は削りまして、それは言葉のあやというものでありまして、(笑声)協議する以上よく納得するというのは、これは日本の言葉のあやというので、お気にさわれば「よく」は消します。
ほんとうは二本立条例でも戦うこともできるのでありますが、いろいろ実質的な話し合いをして結局後退々々の現状なんです。二本立の制度がありましても後退しておるという現実、この最終的な決定権というものを、もちろん議会に出す提案権というものを知事の方で一方的にきめるということになりますると、これはもう完全な教育予算関係につきましては教育委員会側の敗北になる、その点をどう考えていますか。
しかし二本立予算、二本立条例が始まってからは、やはり相当の事件も起っておるのでございます。最近起った事件のごときは、ついに予算が成立せずして知事の専決予算をやったところまで進んでおるのです。だからそれらを勘案いたしまして、二つの要求を調和して勘案して提案したのです。御了解を願います。
(「これは二本立予算というわけだな」と呼ぶ者あり)予算の二本立、条例の二本立問題で問題があった件数でございます。ただこれは今申し上げましたように、統計的に当初からとっておりませんので、従来残っておりました記録を調べました結果出た件数でございますので、そのほかにも若干件数は漏れておるかもしれません。このことは御了承願います。