1966-03-04 第51回国会 参議院 本会議 第14号
稲作を斜陽農産物であるとして、農業の選択的拡大をうたった従来の政策は、そのまま生きているのか、あるいは、あらためて米だけは完全自給を目ざしていこうとしているのか、明白な態度を示されたいと存じます。 次に、近年停滞する耕種部門に対して、着実な伸びを示してきた畜産部門にも停滞現象があらわれてきておりますが、その原因の最大なものの一つは、飼料基盤の弱さにあります。
稲作を斜陽農産物であるとして、農業の選択的拡大をうたった従来の政策は、そのまま生きているのか、あるいは、あらためて米だけは完全自給を目ざしていこうとしているのか、明白な態度を示されたいと存じます。 次に、近年停滞する耕種部門に対して、着実な伸びを示してきた畜産部門にも停滞現象があらわれてきておりますが、その原因の最大なものの一つは、飼料基盤の弱さにあります。
すなわち、農基法は食糧供給に対する政府の基本的な考え方を示すことなく、選択的拡大のかけ声の中で、米麦はすでに斜陽農産物であり、乳牛や、豚、鶏を飼い、果樹栽培をやるのが、新しい農業だという印象を強く農民に与え、米麦農業からの脱却が鳴りもの入りで宣伝されたことによって、米麦軽視ムードが農村にしみ込んだ結果、惰性で米麦づくりが行なわれておる風潮があります。
そうしますと、小麦というものを斜陽農産物のような扱いをしないで、将来の国民食の大部分とは考えませんが、ある程度のものは麦食でまかなっていくというくらいに自信を打って進まれても私はいいのじゃないかと思いますが、長官どうですか、自信をお持ちになれませんか。
そういうふうな筋の通った算定の方式をとらないで、カンショや繭のような斜陽農産物の価格を参考にして、種々の価格を下げている、これは事実である。これはちゃんと数字に出ているのだから、どんなにあなたが理屈をつけて正しいものであるといったって、これは納得できない。