2017-12-06 第195回国会 参議院 憲法審査会 第1号
GHQ草案では一院制となっていましたが、衆議院に対する抑制機関、そして慎重な法案審議を尽くすことが重要であるという日本国政府の強い意向で、貴族院に代わって参議院が創設され、二院制が維持されました。参議院議員の定数は当初二百五十人で、選挙区百五十人、そして全国区百人が三年ごとに半数が国民の直接投票で選出されることになりました。
GHQ草案では一院制となっていましたが、衆議院に対する抑制機関、そして慎重な法案審議を尽くすことが重要であるという日本国政府の強い意向で、貴族院に代わって参議院が創設され、二院制が維持されました。参議院議員の定数は当初二百五十人で、選挙区百五十人、そして全国区百人が三年ごとに半数が国民の直接投票で選出されることになりました。
衆議院をチェックし、そして抑制機関として参議院が作用することを自ら放棄し、また衆議院の足らざるところを補充する補完機能をも放棄したものと言わざるを得ません。参議院自らが二院制の意義を否定するものであり、立法府としての自殺行為にほかなりません。 本日、久々に開催がやっと合意された憲法審査会も、このままじゃ結局開催できないじゃありませんか。
参議院を抑制機関、つまり、言われるところの抑制と均衡の確保、あるいはその機関としての参議院の独自性の確立を図る。つまり、内閣提出議案の先議は、憲法に定めたものを除き両院議長協議で決めるものとする、又は国会法でこれを定めるとする。そのことは、参議院で与野党の構成にねじれがあったにせよ、最終的には衆議院に差し戻し最終決着が見られるし、あるいは両院合同会議等の方法も確保されているからであります。
すなわち、議会政治はややもすれば多数党の専制を生じ、その政策は時には一党の利害に専念する弊害があることは従来幾多の実例が示すところであり、二院制を採用すれば、衆議院多数派の横暴なる提案はある程度参議院においてこれを抑止し得るだけでなく、こうした抑制機関の存在自体が多数党をしてもとよりその横暴を戒める機能を生み出すことになるというのです。これは今日においても示唆に富むものだと考えます。
すなわち、議会政治はややもすれば多数党の専制を生じ、多数党の政策は時には一党の利害に専念する弊害があることは、従来幾多の実例が示すところであり、二院制を採用すれば、衆議院多数派の横暴なる提案はある程度参議院においてこれを抑止し得るだけでなく、こうした抑制機関の存在自体が多数党をしてもとよりその横暴を戒める機能を生み出すことになるというのです。
すなわち、議会政治は、「動モスレハ多数党ノ専制ヲ生シ多数党ノ政策ハ時ニハ一党ノ利害ニ専念スル弊アルハ従来幾多ノ実例ノ示ス所」であるといたしまして、そこで日本案のように二院制を採用すれば、衆議院多数派の「横暴ナル提案」は「或ル程度」参議院において、これを「抑制シ得ル」だけではなくて、こうした抑制機関の存在自体が多数党をしてもとよりその横暴を戒慎させる機能を生み出すことになるというのであります。
それから、国家として一元的な行動を行うために必要な限度で内閣総理大臣に権限が集中されることも必要だと認識しますが、ただし、その場合に、私はやはり監視・抑制機関が必要ではないかと、こういうふうにちょっと思うんですが、その点余り自信ありませんけれども、やはりある程度抑制機関とか監視機関が必要ではないかなというような気を、私個人は思っているわけであります。
最後に、前北陸中学・高校校長の村田嘉孝公述人からは、三法案が我が国の平和と安全を図る重要な法案であり早期成立を期すべきである、武力攻撃事態対処法案は、武力攻撃事態における基本理念、国、地方自治体の責務、役割を明確にしており、自衛隊の行動の円滑化を促進する枠組みが準備されていることを評価する、内閣総理大臣への権限集中は大事だが、監視・抑制機関が必要である、当地域はテロ、不審船事案の発生が危惧されており
かくして、衆議院をチェックし、抑制機関として参議院が作用することをみずから放棄し、また衆議院の足らざるところを補充する補完機能をも放棄したものと言わざるを得ません。参議院みずからによる二院制の憲法的意義の抹殺であります。参議院の存在意義を根本的に問わなければならない事態を招いた斎藤十朗議長の責任は極めて重大であります。
かくしては、衆議院の誤りを是正し抑制機関として参議院が作用することをみずから放棄し、また衆議院の足らざるところを補完して国政に遺漏なきを期すという補完機能をも放棄したものと言わざるを得ません。 議長の今回の本会議開会の措置は、参議院の抑制・補完・是正機能の放棄であり、参議院みずからによる二院制の憲法的意義の抹殺であります。
○裁判官弾劾裁判所参事(内田喜一君) 弾劾裁判所は二十三年に発足いたしまして、この弾劾裁判所の存在は、司法権に対する立法権というような立場から、国会にただ一つの抑制機関として、非常な重要な任務を果たしておる次第でございます。そういうような意味で、弾劾裁判所の庁舎は、現在、法廷が赤坂離宮にございまして、事務局は国会、参議院の事務室を借用いたして入っておるのでございます。
私にとっては九州出身という点で先輩であって、あるいは政党政治家として、官僚出身の、今ほんとうにサギをカラスと言いくるめるような理由にならぬ理由をあげられましたようなのと違って、(笑声)私は、政党政治家としての民主政治家の性質を持っておられると信じておりますけれども、しかし、個人的な関係あるいは個人的な性格は別といたしまして、参議院が第二院として、抑制機関としてのその任務を果して参ります上において、議長
民間の方も入りまして不起訴事件について審査をするのでございますが、そういうものに対して、もし検事の不起訴が適切でないということになりますると、これは起訴すべき案件であるという判断をして検事に勧告するというような制度も今日ではとっておりまして、起訴の場合、不起訴の場合、そのいずれに対しましても、あくまで公正な態度をとるように、検事みずから努めておることは申すまでもございませんが、なお外部のそういった抑制機関
○吉田法晴君(続) 抑制機関としての使命を果させてもらうだけでなく、道理が比較的通って参るという当時の実情に喜びを感じて参りました。参議院議員としての任務に誇りを感じて参りました。
憲法によって作られました参議院が、それを抑制機関としての任務を果すべきことこそが、参議院における委員会の委員長としての任務ではないか、こういう点を申し上げたのでありますが、なるべく理事に相談をして円満を期したいという答弁がございましたけれども、先ほどの答弁は、ただ進行をはかるのが委員長の職責だ、それから、その点もお直しをいただいたと思いますけれども、一人の異なった意見があった場合には、それをいつまでも
最後に、参議院の任務は、抑制機関として、今日においては憲法を守つて参るべき重大な任務があると考えるのでありますが、その参議院の使命は、法案の審議に当つては、常任委員会制度を中心に行われているということは各位御了承のはずであります。
現在の国家公安委員会というものは、なるほど政府が全警察をあごで使えない抑制機関としてなかなか美点があるのでありまして、国家公安委員会はロボットだとか何とかいう人がありますが、私はその抑制の作用というものは、相当大きく評価している一人でございます。
で、お話のように、ドイツ的な考え、つまり余り能率ということにだけ頭を集中させますと、つい、それが吉川議員の御心配のような警察国家というようなものになりますから、その抑制機関として、公安委員会というものは依然として残して、そうして罷免懲戒の勧告権まで持たせるということが、けむたい存在の確立になる。こういう考えを私は持つている次第でございます。
私は以下若干反対の理由を申述べまするが、先ず我々第二院としての参議院は、申上げるまでもなく第一院の衆議院の行き過ぎに対して一つのブレーキをかけるという抑制機関でなければならないと存じます。その使命を果すために、最近の衆議院の審議状況並びに具体的に申しまして会期延長の実情を見るときに、これに対しまして一つの抑制を加えるということは、我々第二院としての参議院の使命だと考えるものでございます。