1964-05-19 第46回国会 参議院 農林水産委員会 第34号
それからまた所得倍増計面で言っている栄養水準でも二千五百六十六カロリーなんですから、四十五年において。これは現在の諸外国の栄養水準に比べて決していい栄養水準ではありません。御承知のように、デンマークにしたところで、すでに現在——現在と言いましても九五五年から五六年ごろですが、三千四百カロリーをこえている。オーストラリアが二千九百カロリーをこえている。西ドイツが三千カロリーをこえている。
それからまた所得倍増計面で言っている栄養水準でも二千五百六十六カロリーなんですから、四十五年において。これは現在の諸外国の栄養水準に比べて決していい栄養水準ではありません。御承知のように、デンマークにしたところで、すでに現在——現在と言いましても九五五年から五六年ごろですが、三千四百カロリーをこえている。オーストラリアが二千九百カロリーをこえている。西ドイツが三千カロリーをこえている。
これは、所得倍増計面で、四十五年に、食糧輸入を輸入総額の八・一%、約八億、農林関係原材料輸入を六・一%、約六億と見ているのと対比して、いかにその増加が激しいかがわかります。
所得がふえれば物価が上がるのはあたりまえだというのに、物価が上がるということを前提としなかった所得倍増計面というのはどういうわけです。
むしろ、今度の経済成長政策あるいは所得倍増計面というものの中に大きく含まれておるところの問題であろうと考えます。
こういうようなところに、所得倍増計面を発表して、農業基本法で自立経営農家を育成していくのだ、こういうのは、農業の中から数字的に検討していけば、いわゆる貧農切り捨て論というものが出てくる、こういうように考えられるわけです。こういう点について、一つ具体的にそうでないというような御説明があったらお願いしたいと思うわけです。
ここに私は、先ほど大澤審議官は今の状態でいけば、十年後においてもそういう見通しに立つのではないか、こう言われているようでございますが、答申案を検討せられた時期と、所得倍増計面の近代化小委員会で検討せられた時期と、農業基本法を今国会で審議している現在と、私は相当やはり事情が変わってきている、このように思うのです。
○国務大臣(迫水久常君) 所得倍増計面といいますのは、十年先における日本の経済の見通しを立てたものでありますが、その見通しを立てたものから申しますれば、国鉄が負担するところの、国鉄が将来負担していくであろうところの輸送の分量の増加というものを一応はじき出されているわけであります。
ところが、所得倍増計面に結びつく問題、これにつきましては、これはどうしても予算措置その他を考える場合には、三十六年度からやらなければならない。従いましてどうしても空白ができるというような問題がでございます。