1947-08-09 第1回国会 衆議院 本会議 第23号
すなわち國立療養所の無料を有料としたために、その入院料の負担に耐えかねて退院する者が続出している傾向にある、一方においては保健所法を改正して、大いに公衆衛生の向上をはかろうとしているのに、一方においては國立療養所を有料にしたことによつて、負担に耐えきれない患者が退院して菌をまき散らすようなことであつては、首尾一貫しないではないかという点において議論が出たのでございますが、これに対しまして政府当局より
すなわち國立療養所の無料を有料としたために、その入院料の負担に耐えかねて退院する者が続出している傾向にある、一方においては保健所法を改正して、大いに公衆衛生の向上をはかろうとしているのに、一方においては國立療養所を有料にしたことによつて、負担に耐えきれない患者が退院して菌をまき散らすようなことであつては、首尾一貫しないではないかという点において議論が出たのでございますが、これに対しまして政府当局より
これが結核患者の治療に遺憾なきを期しております。 次に癩患者でありますが、癩の治療機關として、全國に十箇所の國立の療養所があります。 その他精神あるいは中樞神經の障害療養施設四箇所、それから温泉療養所が四箇所ございます。これらの施設もそれぞれ設置目的に副うようその經營に遺憾なきを期しているのであります。
それから第三國人が沢山おりますので、殊に癩病患者の第三國人でよく見るのでありますが、これらが悠々と電車の中に乗つておりまして、衞生知識のある人から見れば、癩病患者が電車に乗つかつて來て困ると思いますが、こういうことに対して厚生大臣の権限でこれを病院に入れることができると思いますが、なんとか手続をしましたらできると思いますが、その方面にも御盡力を願いたいのであります。
それからもう一つ、その次の御質問の患者の発生を少くする方が、ベッドを作るよりも必要じやないか、これはもう仰せの通りでございまして、又保健所に十分のスタツフが揃いますればこれに向つて努力する、それが本当の保健所の在り方だと思うのであります昨日から申しておりますが、宜ろしく御願いいたします。
○政府委員(濱野規矩雄君) あの結核の予防法には御承知の通り環境上病毒傳播の虞れある患者に対して医師が屆出その他をして貰うということがありますが、環境上病毒傳播の虞れあるというのはいわゆる開放性結核で、私たちから言わせますならば、この開放性結核に將來なるベきものを速かにやる例えば瘰癧の患者においても早く治療してやつて、將來開放性結核にならんようにする。これが結核予防法の精神であります。
これは向うの状態というのは、どうもソヴイエトから報告されるのではないので、歸つて來た人の言葉を通じ……言葉も少し主觀が伴つておるので、その言葉を直ちに信用することもできない、併しこれは客觀的に、歸つて來た者の健康状態を調べて、入院患者數という比率が出るわけですね。そうして病氣の割合が出ておる。
○井上なつゑ君 ちよつとお伺いいたしたいと思いますが、患者の内譯がございますが、只今大臣からおつしやいました榮養失調のところでありますが、これは昨年の十二月から今年の六月になります程、榮養失調の數が多くなつておるのでありますが、これは結局ソ聯におきます食糧事情が惡うございますから、長くおればおる程榮養失調がひどくなるということでございましようか、その他に理由がございますでしようか。
その數の中で次に入院した患者の數が出ております。その下を御覽なさいますると、約四分五厘、全艦の上陸した者の約四分五厘患者があると御覽下さればよろしいかと思います。そうしてその病氣の種類はそこに書いてありますが、患者の内譯、病氣の内譯がございます。そこで一番目に著きますのは、何としても榮養失調が三割七分、そのほかはこれを御覽の通りなことになつております。
尚この中でもう一つ問題になりますものは、いろいろと問題になつておりますが、ベットに入られます患者さん達の費用の問題であります。これが相当に費用が嵩みますならば、同樣に結核の対策としてこれは非常な障碍になるのであります。併しながら私は出せるだけはお出しになつたが宜いのじやないかと思います。例へば極く僅少の金をお納めになりましても、そこにおいて感謝の念が出て参ります。
この意味において有料、無料ということが非常に精神的に患者に響いて來たということは誠に残念だと思います。先程もおつしやられたように、末端の事務当局に至るまでその点十分に御注意願いたいと思います。私は岩手縣でありますが、岩手縣の國立病院の患者の中には非常に興奮をして逆に病状が募つていつた、そういう面もあります。
○政府委員(東龍太郎君) 患者の食費は現在は七円ということになつております。いわゆる賄費が七円でありまして、その材料、調理等に要する人件費が一円十七銭、使います薪炭費が一円六十銭、計十円三十一銭……現在と申しましたのは思い違いでありまして、四月、五月が七円でございます。六月が九円でございます。
丁度腸チフスの患者が今死ぬか生きるかというときに、物を食わせれば、食いたいとう者に與えれば死ぬことが分つておつても、賃金を貰つておる看護婦はさ程にまでこれには關心を持たないで與えるかもしれない。我々自身愛と親身の者はこれをやれば死ぬんだという實情に直面して、なんぼ患者が今苦しいからと言つても我々はやられないと思う。これは大方の御意見は私は御意見として尊重するけれども……。
國立病院の歳入豫定計算の内譯を申しましたならばお答えになると思うのでありますが、健康保險及び生活保護法の適用を受ける患者を半數の五〇%、一般の人すなわち規定の入院料を拂うと思われるもの二〇%、減額の人が一〇%、全額免除、すなわち無料の人が二〇%、合計一〇〇%。入院患者の構成をかような程度にした豫定計算をいたしております。
それから有料と無料の患者の差別待遇の問題、これは仰せの通り問題のないことでありまして、絶對にさようなことがあるべきはずがありません。またあつてはならないと存じます。この點につきましても私は具體的にその事實を存じてはおりませんが、そういうおそれがあるということを伺いまして、特にこれは注意いたします。
○東政府委員 目下國立療養所におきまして、すなわち在來からあります國立療養所と四月に醫療團から引繼がれました療養所との兩者を合わせまして、療養所の入院患者の總數から見ますと、約七割の患者がはいつております。三割はまだ空ベツトであります。
又この保健所法の第四條に「保健所は地方における公衆衞生の向上及び増進を図るため必要があるときは、結核、性病、歯科疾患…」それだけを病氣のように認めておりますが、世界一のトラホーム國である日本——電車に乗りましても、汽車に乗りましても殆どトラホーム患者がブラ下つておる、皆トラホームが次から次へと毎日何万人も染つておるということでこれは特にトラホームも取り入れて治療するというようなことが必要であると思います
それは國立病院の患者のことでございます。今朝も新聞に出ておつたことでございますが、私が先だつて逗子へ参りましたら、逗子の駅頭で國立病院の患者が二十人ばかり並んでおりましてそうして同情を求めまして義捐金の募集をいたしておるのでございます。
それからその檢診日がどうかというと一週の中に二囘くらいあつて月曜日の午前中とか、或いは水曜日の午後とかいうことで書いてありますこれはとても患者が相談に行きましても医者に会えない。行つて見ると今日は午後にはありません。午前で済みましたとか、或る日に行つて見ると今日はありません、明日でございますということで、折角着物を着替えて相談に行つても、これは殆んど大部分は目的を達せずして帰るのであります。
これは三菱美唄の事例でありますか、入院の患者が現在百二十名あるのに對して、病院のベツドが六十九箇しかないという状態である。あるいはまたお医者さんが、現在全國平均二十七人の患者に對して一人の割合でありますが、三菱美唄の例では六十五名から八十二名に對して一人のお医者さんという状態で、医師が悲鳴をあげております。
輕症患者についてはどうかという御意見でありますが、特に輕症患者に注目いたしますのは、今申上げましたごとく保健所が指導機關を本来の使命といたします建前、及び保健所の物的施設から受けるところの制約というようなものによりまして、早期に正しい治療を—氣胸程度でありますが、行えば治る。
○榊原(亨)委員 ただいまのお話は、結核患者の範圍をお示しになつたものであつて、結核の輕症なるものをも保健所で治療しようということになれば、ほとんど結核のすべての種類のものを治療しなければならなくなります。
こういうような有樣で、病院のごときは廊下に患者を收容しているような状態であります。 それから作業衣、軍手、地下足袋、こういうような衣料品は、北海道は氣候の關係上冬季が長いのと、坑内も常磐地方と違つて凉しいのでありまして、はだかで以て仕事ができない。こういつた點で、こういつた衣料品を或る程度潤澤に供給しなければならんと思います。
特にこのララ物資が、戰いに疲れた人々、結核患者——と申しましても、あえて戰地で肺病にかかつたのでなくとも、これは間接的な戰爭の犠牲者でありまして、これらの人々に向かつてララ物資が放出され、しかもまた小さな乳のみ兒、將來の日本を背負ふべきところの子供たちに向つて、これらの物資が配給されておるということは、実に日本人に対する大きな教訓であるとして把握しなければならないと思うのであります。
配分に当りまして当局が特に留意いたしておりまするのは、乳幼児の保護施設と一般結核患者の收容施設に対する配分でありまして、これらの者に對しては、一日平均五百カロリーを給與することを目標といたしておるとのことであります。
又結核の治療はどうしても患者を除けましてベツトに入れまして治療方法を本人に会得させることが必要であります。今度五万床程できておりますが、併しながら食糧関係で今のところ患者は約半分しか入つておりません。これは非常に残念でありますが、尚戰時中なくなつた長興又郎博士が中心になりまして学術研究会で作りましたBCGワクチンがございます。
ついこの間ですが、ラジオで私たちの時間に、福島縣の保健婦と思いますが、私たちの言葉の中でいつておりましたが、村で赤痢患者が出るというと、忽ちにして疫病神の紙がずつと貼られる。それで神社へ行つて、おかみさんたちがお詣りに行つてお札を貰つて來て貼ります。そのお詣りに行く時間で一つ手を洗うとか何かをして貰いたいと叫んだ保健婦さんに感心しました。
○國務大臣(一松定吉君) 中平委員の繊維工場における未婚の女子が、最初採用せられた当時には、健康体であつたものが、就職後二、三年経てば、青瓢箪になるというようなことのために近來非常に結核に関する患者が多くなつておる。工場で働けないようになると、地方の父兄に引渡される。
これは仕事の關係上非常に胸の方を冒される危險性があるのでありまして、殊に電信等の仕事、オペレーターにおきましては、相當結核患者が多いのであります。これも統計的に非常に強く現はれております。
今後はこの改正法立案が可決になりましたならば、この保健所が開業医の方々のためにいろいろなお役にも立ち、また保健所でみました患者さんについても、いろいろと御協力を願えるというようなことから、一層一体となつて進むことができるのではないかと、かように存じておるのであります。
結核の問題につきましては、仰せの通り、今のところ患者は、ほとんど全部国費で入院しております。この間問題になつておりますように、出せる者には若干出させますが、療養所はほとんど国費に変りました。ただ結核のそううい予防に使います費用は国で今二分の一補助しておりますが、この率がまた将来改善ができれば結構だと思います。
そうしてこの予防的措置として必要なる限度におてい治療をいたしもするが、この予防知識の普及によりまして非常に患者が出てまいります、また性病につきましても届出等によつて非常にたくさんの患者が出ております。また保健所といたしましては、保健所の目的及び設備等の現状から見まして、觀血的な治療等はできないのであります。
或いはヘロイン・モルヒネの量を間違つたために、モヒの中毒患者が枚挙に暇がない程出ておるような現状でありまして、こうした場合の多くが、その國立病院に試驗所がない、設備不完全に起因するものでありまして、故意又は過失でなく、設備不完全に原因をいたしておるのであります。
昨日の新聞紙を見ますと、愛知縣下ではたくさんの大豆粉を配給になりましたが、その大豆粉のために、たくさんの下痢患者が出て大問題を起しております。命をつなぐために食をとつて、その食によつてからだを壞すというようなばかげたことは、今日の食糧危機を唱えられるときにおいて、あり得べからざる問題であろうと存ずるのであります。
してくる、ということはいわゆる醫の業が社會政策的な意味を十分、しかも強く取上けなければならない段階とするならば、みずから國民健康保險の徹底普及、國民すべてを健康保險組合員たらしめ、そうして健康保險の醫療を受けるというような状態を確保することが、現在わが日本の最も大切な實情であると考えるからでありますが、そうであるならば、いわゆる健康保險組合の普及徹底、そして利用の度を高めるためには、健康保險による患者
殊に國立とかあるいは公立とかいうふうな病院のもつている性格が、言うところの官僚的な性格を多分にもつている患者が診療を求めましても、その患者に對するいろいろな応對その他取扱い等が非常に遺憾な点をもつているという實情にあるわけであります。