1982-04-08 第96回国会 参議院 外務委員会 第4号
ああいう蘇秦張儀の徒、秦の国を減ぼした権謀術策や、以下の乱世におけるところの古代史によって世界の新秩序というものはつくられっこないのであります。いま、アメリカでもソ連でも、私は知る人ぞ知るでわかってきていると思います。
ああいう蘇秦張儀の徒、秦の国を減ぼした権謀術策や、以下の乱世におけるところの古代史によって世界の新秩序というものはつくられっこないのであります。いま、アメリカでもソ連でも、私は知る人ぞ知るでわかってきていると思います。
○戸叶武君 キッシンジャーの回想録なんかを読んでみていても、やはり彼は、メッテルニヒが西ドイツ、ラインの沿岸から出て神聖ローマ帝国の伝統を守っていくが、オーストリアの国家の宰相になった、あのようなけんらんたる宰相としての役割りをやはり理想としているかと思われる節もありますが、中国でもやはり六国が個々に戦国時代に滅ぼされたときにおいても、秦の始皇帝の覇権主義をめぐって蘇秦、張儀のような人が合従連衡の策
あれほどダイナミックな権謀術策の士も、人々の心をつかむことのできない権謀術策というものは、しょせん力の外交の上に立った権謀術策であって、蘇秦、張儀の徒より一歩も進むことはできないと思うんです。 私は、日本がいまこの核防条約を批准するということは、われわれ、ある者は手を縛ることだと言う。
私はキッシンジャーの——あのナポレオンを包囲したあとにおけるウィーンにおける外交政策を見ればわかるように——全くマキアベリズムの外交が、権謀術策の蘇秦・張儀の外交がいま激動変革の時代に世界的規模で行なわれているときに、日本の財政金融政策というのは赤子の手をひねるような形でほんろうされているんじゃないかと思いますが、先生の国際的な視野でその問題を客観的にやはりながめてもらいたい。