1972-03-21 第68回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
○楢崎分科員 それでは、日中国交正常化の方式でございますが、これは平和条約方式でございますか。つまり日中の戦争終結の条項を含む平和条約方式と考えてよろしゅうございますか。
○楢崎分科員 それでは、日中国交正常化の方式でございますが、これは平和条約方式でございますか。つまり日中の戦争終結の条項を含む平和条約方式と考えてよろしゅうございますか。
日ソの国交回復は、本来ならば、領土問題を最終的に解決をして平和条約方式でなすべきことはもちろんであります。しかし交渉の過程において、政府の数々の不手ぎわも加わって、それが不可能になったことはまことに遺憾であります。
従って歯舞、色丹を除き、領土は将来にわたって放棄されてしまったのではないかとの疑惑を抱くのは当然ある」との趣旨の質問に対して、政府は、「領土に関する交渉経過として、最初の方針としては、平和条約による国交回復を目途としたが、領土問題で双方の意見の一致を見ないために、従来の平和条約方式では、早急には国交回復をはかることが不可能であることが判明したのにかんがみ、今度の暫定方式により、領土の問題に関する交渉
第二の理由は、この日ソの国交回復が原則として、もとより正式の平和条約で、領土問題を含めて最終的に解決されることが望ましいのでございまするが、不幸にいたしまして、日ソ両国の間に領土問題に関する意見の食い違いがある等の関係から、もし平和条約方式が停頓するような場合には、われわれはやむなく領土問題を継続審議のままとして、国交調整を他の方式、いわゆる暫定方式ででもやるべきであるということが社会党の主張であったわけであります
そういう基本的な問題として、むしろ私はあなた方が固執された平和条約方式であるならば、この点も、もっと根本的に検討をされてしかるべき問題ではなかろうか。ことに今度の東欧の問題なり、あるいはエジプトの問題なりをめぐって明瞭になったことは、軍事協定あるいは軍事同盟方式はもはや国際問題の解決策でないということが明瞭になったし、この体制自体が基本的に検討されなければならないことにもなって来ております。
それから暫定方式でなければ、領土問題を解決する平和条約方式では、なかなかできないということも記者会見において二、三年前から説明をしておりました。大体において国民の了解を求むべく新聞に発表したことがあります。
アデナウアー方式にいかなくてもアデナウアー方式と平和条約方式との混合方式でやったらどうだろうかということを、重光君がまだモスクワに行く前に、そういう方針であることを新聞に発表したことがあります。
私が今言っておるのは、もとよりその平和条約方式でいって、そして今度は暫定方式に切りかえる、それには順序がある。それにはそれこそまたバッターを交代しなきゃならないこともあるでしょう。
○森島委員 私は外務大臣が帰国された後の情勢等を考えまして、私、直接外務大臣に聞いたわけじゃございまけんが、新聞等を総合して考えますると、重光さんはやはり平和条約方式でやらなければいかぬというふうにお考えになっていた、これを強く国民の判断に訴えるというのが、帰朝されたときの声明の趣旨だろうと思う。
私は、先ほど来の御説明を聞いておりますと、平和条約方式で交渉をしたのだ、この点については日ソ両国間に完全に意見が一致しておった、平和条約に関する限り、ソ連の意向を徹底的に突きとめてきたのだという御説明であったと思うのでございますが、私は、いやしくも一国の外務大臣が海外に使いして、そうして、平和条約方式ではとても妥結ができないという見通しをお立てになったときには、次善の策についても、出先においてヅ連側
この点は、外務大臣がいかに御答弁になっても、外務大臣は平和条約方式一点張りで突き詰めて考えていられて、それほどの心的な余裕を持っていなかったのじゃないか、こういうふうに私は信ぜざるを得ないのでございます。この点に対して、あらためて御答弁をいいだきたいと思います。
○鳩山国務大臣 ソ連との交渉は、ただいままでの質問応答によって明らかになりました通りに、平和条約方式と暫定方式といいますか、二色のやり方があるわけであります。重光君が行かれるときにもそれは気づいていたのでありますが、重光君は平和条約方式で行かれたのでありますが、その方式で領土問題をきめてかかることは至難だという障害にぶつかったのであります。そこで、暫定方式で行く方がいい。
われわれがとにかく日ソ交渉を暫定方式でやりたいと考えましても、平和条約方式でやった方がいいという論は当然あるべきはずなんです。領土問題についてソ連はどうしても聞かないということが先にわかって、みなが承知しておれば、もう少し早くできたでしょうが、そういうように、早くみなががまんをするとかあるいはソ連の事情を知るということは至難なことです。やむを得ないと思います。
そのときは、これは平和条約方式であってもよろしい、また、それ以外の、いわゆるアデナウアー方式のようなものでもよろしい、こういうふうな意見が出たと私は思っておる。
○大西委員 きのう、松本君の質問に対しまして、重光外務大臣がお答えになっておることでありまするが、モスクワで歯舞、色丹の返還を承認して、そして野付、根室海峡で境界線を引く、いわゆる平和条約方式で最後の決意をしたというとき、そういうときに、この国後、択捉を含む千島、南樺太のソ連領有は認めたとしても、サンフランシスコ条約に抵触しないと思う、こういうふうな答弁がなされたのでありますが、これは今後の日ソ交渉
○北澤委員 それで、いよいよ今度は条約の内容に入るわけでございますが、先ほど来外務大臣からお話がありましたように、日本としましては、日ソ交渉を始めました当初から、なるべく懸案を解決して、そうして平和条約方式によって日ソの国交を回復する、こういう方針で進んで参ったわけであります。
けさほど来、松本委員の質問に対して、大臣から御答弁があったのでありますが、大臣は、従来とも平和条約方式によって、そしてこの懸案を解決して、日ソの国交を回復すべし、こういう主張をずっと持っておられたのであります。
○松本(七)委員 その点で私は外務大臣にお伺いしたいのですが、鳩山総理は、あの当時から、必ずしも平和条約方式を固執しないでも、今説明されたように、アデナウアー方式とか、あるいは混合方式というようなものを談話その他で発表されたわけですね。
しかしそれでは、日本が承服できないので、平和条約方式であるならば、ソ連は即時返還可能の歯舞、色丹を、今度の共同宣言の九項で日本への帰属だけを決定して、その引き渡しの時期を平和条約締結のときとし、さらに日本の国民には、国後、択捉をも継続審議の対象となっているのだということを示すために、第九項の前段において「両国間に正常な外交関係が回復された後、平和条約の締結に関する交渉を継続する。」
さらに、本年七月の重光・シェピーロア会談の結果は、歯舞、色丹を日本の領土とし、他の領土はソ連への帰属を認めることという平和条約方式であったことは言うまでもございません。日ソ交渉慎重派の重光さんがモスクワに着くやいなや、早期妥結派に豹変されたということは、ソ連が領土について一歩も譲る気配がないことを示しておるのでございます。
第二の御質問は、日ソ共同宣言の内容は松本・マリク会談よりも一歩も前進しておらない、また、重光平和条約方式よりかえって後退したと考えるがいかん、という御質問であります。今般の交渉の結果、歯舞、色丹についてはわが国への引き渡しの確約をとりつけまして、その他の地域の処分については、その決定を将来に延ばし、今後の国際情勢の伸展とにらみ合せ、わが方主張の貫徹をはかる余地を残したのであります。
それは日ソ交渉が漸次重大化して参って、松本全権に次いで、さらに外務大臣が全権となってモスクワに乗り込んで折衝せられて、重光全権はいよいよ国としての態度を決すべきである、むしろあの交渉の行き詰った平和条約方式というふうに伝えられているこれに調印をして、日ソ国交を打開すべきであるという考えを持たれたが、国内の与党なり、政府の方でこれに同調できなかったということで、いやしくも外務大臣であり、全権が一たび情勢判断
この全権の人選いかんによって私はこれは妥結するか、決裂するか、あるいはまた妥結する場合、平和条約方式でいくか、アデナウアー方式でいくかが大体きまると思うのです。だから全権の人選は大事です。この四つの場合はどういうことになるか、今あなたの外務大臣としてのお考えはどうか聞きたい。
河野さんがどう聞き違えられたか、善意であるか悪意あるかは知りませんが、もし河野さんの解釈が、平和条約方式によって南千島の帰属を不明確にすることができるということを、ブルガーニンが私に、個人的な判断であったが約束をしたというふうに理解されて、閣内または外務省当局がその方針でお臨みになる、鳩山さんもそのつもりで出かけられる、そこに交渉の余地ありというふうにお考えになるならば、これまた天下に醜をさらに重ねる
平和条約方式でいって、領土問題を不明確にするというようなことが可能だとお考えになっているのかどうか。まだ交渉の余地があるとお考えになっているのかどうか。そういうことで鳩山さんが行かれると、鳩山さんもさることながら、日本国民も迷惑をいたしますよ。そういうことで国民の世論を引っぱっていくということになると……。
平和条約方式でいって領土の所属を不明確にするということは、論理的にもまた相手の態度から見ましても、これは考えられないことだと私は思います。が、大臣はいかがでございますかということを伺っておるのです。
これからどうするのか、日ソ交渉は今月の末までにきめるのか、どこでやるのか、外交の方針はどうなのか、平和条約方式でいくのかあるいはアデナゥアー方式でいくのか、あるいは混合方式でいくのか、こういう点をこの機会にはっきりおっしゃったらどうですか。私はむしろあなたに助け舟を出しているのです。河野さんに負けないように、しっかりやりなさいと言っているのです。
○下田政府委員 先ほど政務次官が申されました通り、まず平和条約方式というのが、日本のみならずソ連側も同様にとってきた態度でございますので、やはり平和条約方式で話を始める、再開するということに相なろうと思います。従いまして平和条約というのは懸案の解決を含んだ平和条約ということに相なると思います。
総理大臣、お聞きの通りでありますが、私は総理大臣に一つ聞いておかなければならぬのは、平和条約方式、これで内閣は特別な事情がない限りいくんだというお話でありますが、しかしアデナウアー方式に変化する場合があり得るのか、絶対にアデナウアー方式には変化はしないのかというところが大事なんです。総理大臣は、将来アデナウアー方式に変化することがあるかどうか、これを一つ御答弁願いたいと思います。
○今澄委員 絶対に平和条約方式で最後までいくということではなしに、情勢の変化においては考えることもあり、得るわけですね。そこで私は、このアデナウアー方式の採用については、総理大臣も考えることがあり得るというふうに解釈をして差しつかえありませんね。
アデナウアー方式という、どういう方式をとるか、ただ私の申したのは、平和条約方式でいく方が通常である、それでいきたいということを申したのであります。それで御了承を願いたいと思います。
○佐多忠隆君 その態度を明確にし、国民に納得させるためには、あくまでも先ほどの問題が出ましたように領土条項の問題を一応明瞭にしておく必要があると思うのですが、しかしそれはどういう態度をとるべきかということは、なかなか交渉の過程その他で重要な問題だから言わないとおっしゃいますから、それを無理に政府に言っていただきたいとは言いませんが、ただ一つ私がお聞きしたいのは、もし平和条約方式をこれまで固執されたあの
○井出委員 いわゆる平和条約方式で今まで苦心を払った成果を実らせたいとおっしゃる。私どももぜひそういうことで国民的な要望が達成できることを望んでおります。ただ日本の場合、ロンドンであれだけ長い時間費してもなおかつ暗礁に乗り上げてしまった。平和条約方式で出発をいたしましても、途中で何か切りかえでもしなければいかぬような事態もあるいは予想にかたくない。
今日、政府、与党の間には、ロンドンにおける平和条約方式を主張する者と、モスクワまたは東京における、いわゆるアデナウアー方式またはその中間の方式を主張する者との二つの流れがあるように、われわれは見受けます。
(拍手) 国交回復の方式につきまして、平和条約方式をとるのか、あるいはアデナウアー方式をとるのかというような御質問がありましたが、国交の回復は平和条約方式により行われることが通常であると思います。ロンドンの交渉もこの通常の方式で進められてきたものでありまして、ソ連側も何らこれに異議を唱えていなかったのであります。特別の事情がない限り、右方式を通じて国交を正常化いたしたいと考えております。