2018-03-28 第196回国会 衆議院 農林水産委員会 第5号
○田村(貴)委員 諫早のカモは干拓工事前からたくさん飛来してきた、全体として見れば余り変わっていないというような話であったというふうに思います。 もともとこの諫早湾には多数のカモが生息していたということで、そこに農地ができたわけなんですよね。ここで生息するカモにとって餌は重要であり、農地ができてそこでおいしい野菜ができることによって、その餌として野菜をついばむことになっている。
○田村(貴)委員 諫早のカモは干拓工事前からたくさん飛来してきた、全体として見れば余り変わっていないというような話であったというふうに思います。 もともとこの諫早湾には多数のカモが生息していたということで、そこに農地ができたわけなんですよね。ここで生息するカモにとって餌は重要であり、農地ができてそこでおいしい野菜ができることによって、その餌として野菜をついばむことになっている。
諫早湾干拓工事について、きょうは干拓農地のことについて、さまざまな問題について質問をさせていただきたいと思います。 国営諫早湾干拓事業は、二〇〇八年から経営体等によって、貸付けがされ、今、十年たっていますが、農業が行われているところであります。 まず最初に、大臣に伺います。
二千五百三十三億円、巨費を投じての諫早湾干拓工事、これは海に対しては取り返しのつかない被害も起こり、そして異変を起こしました。おかにおいても、農地においてもこれだけの問題があるわけなんですね。 全てが干拓事業、国策から始まった事業であります。私は、海にも、そして畑にもたくさんの問題があるというふうに思います。
そういう意味で、非常に私としては、今後税金の無駄遣いをどう考えていくかということに対してこの費用対効果というのは絶対に避けて通れない議論でありますので、諫早湾の干拓工事、この問題を取り上げさせていただいたわけでありますが、最後に一点。 大臣、この費用対効果ですね、内訳、先ほど申し上げましたけれども、当初、作物生産効果は〇・三二を予定していたのが、最終的には〇・〇九になったんですね。
次の、諫早湾干拓工事の費用対効果の点について質問させていただきたいと思います。 本日は、若林農林水産大臣、御出席ありがとうございます。
最初は、干拓工事のせいで、人為的なもので生じていたというような考え方で調べてみたわけで、これであれば何か手を打てば直るかなという感じでありますけれども、本当に地球の温暖化のせいか、そういったことで日本海についても水位がどんどん上がっていっている。こういったことというのは中長期にわたって大きな影響があると私は心配をするものであります。
この中では、有明海の漁業被害と干拓工事との因果関係を明確に認め、同時に、農水省がみずから設置したノリ不作等検討委員会の結果を尊重すると言っていたはずなのに、ここで言われていた報告を無視していまだに中長期開門調査を行わず、因果関係の解明を困難にしてきた、その責任に対しても言及されていたと思っております。
○高橋委員 福岡高裁でも、確かに定量的には明らかではないとはしていますけれども、干拓工事と有明海の漁業環境の悪化との関連性を否定できない、こう言っているわけですよね。 だから、それを証明しろと言っているわけで、それを漁民にだけ押しつけるのは問題だと言っているわけですが、それに対して、もう証明をやめたと言っているわけですよ、農水省は。それがおかしいと言っているんですね。
○国務大臣(島村宜伸君) 一昨日も長崎県の知事の訪問を受けまして、いろいろ干拓工事その他についての話合いをしたところでございますが、ただいまの御指摘、大変興味はありますので、高温多湿の地域ではございますが、その可能性は探ってみたいと、こう思います。
次に、漁業被害と諫早干拓工事の因果関係についても、佐賀地裁の決定は、漁民の多くが潮の流れが弱まったと実感しており、事業後、諫早湾外の有明海潮流に変化が見られるとの実測データも得られているとして、やはり一定の因果関係を認めている。
その上で因果関係がないとはっきりすれば、堂々と干拓工事を完成させればいいんじゃないですか。なぜ、開門調査をやらないと今大臣は言い切れるんですか。
有明海も、どういう状況かというと、まさに、近隣にダムができたり干拓工事があったりして、人間の営みによっていろいろなことが変わってきているんだ、したがって環境問題というのは大変難しい問題だと私は考えているところであります。 まさに、生態系というのは悠久の歴史をずっと来ている。しかし、人間の生活の仕方、営みの仕方が、産業革命あるいは戦後、エネルギーの問題等々、いろいろな問題で急激に変わってきている。
だから、干拓受注企業から引き続いて多額の献金をもらい続けているし、二〇〇六年度の干拓工事完成を強硬に要求して、中長期の開門調査を拒んで工事を強行させている。知事の責任も重大だということも私は指摘をしておきたいと思います。 さて、金子知事の献金のことでもう一、二お尋ねをしたいと思います。 知事は今無所属であります。だから、企業献金を受け取ることはできないはずであります。
このようにして干拓工事を強行した結果、今どういうことが起こっているか。 工事が進む中で、かつて宝の海と言われた有明海は今や急速に死の海と化しつつあります。ノリ養殖も、締め切り後は毎年赤潮の被害を受けている状況であります。特に一昨年の収穫は、過去六年間の平均の五八%という大打撃を受けました。
そのときの漁業者に対する説明は、潮受け堤防の内側の八漁協は、これは海がなくなるから致し方ないとしても、潮受け堤防のすぐ外側の小長井町を始めとする四漁協の漁業は十分やっていける、諫早干拓工事によって多少の影響が出ることは避けられないけれども、しかしそれは大したことではない、タイラギも死なない、漁業経営の存続は可能である、このような説明がなされたわけでございます。
二〇〇六年に確かに諫早の干拓工事は終わります。しかし、これらの再生のための事業は更にこれからも続いていくんだろうというふうに思っております。有明の豊かな自然を何としても子々孫々に伝えてまいらなければならない、今を生きている我々の責任だというそんな思いから、先生と同じ思いだと思いますが、そんな思いからこの法案を提出させていただいたものでございます。
去る十一月の六日に、私どもは農林水産派遣として、有明海のノリの生育状況そして諫早湾の干拓工事を視察してまいりました。私、初めて諫早湾の方は入りましたので、正直申し上げて、もうあそこまで完成している、できてしまっている状況の中で、一体水門を開門したりするいろいろな問題というのはどう対応するべきなのか、私は大変疑問を持ちました。
○木下政府参考人 有明海における二枚貝などの貝類の漁獲量の推移でございますけれども、私ども、諫早湾干拓工事の開始前あるいは水門の閉め切り後を通じて、残念でありますけれども、減少傾向が続いているというふうに認識をいたしております。特にタイラギなどの貝類は、卓越年級群が発生した年には漁獲量がふえるというようなことを繰り返しながら、全体としては減少傾向にあるというふうに認識をいたしております。
その原因は、私も諫早湾干拓工事だけではないと思います。筑後大堰、三池炭鉱の海底陥没、熊本新港工事などにも原因があると思います。
そういう立場からお尋ねをしたいと思いますけれども、先ほどから、ノリの不作をとらえて、確かに去年はそうだったけれども、ことしは大変よかったんだ、だから、この諫早の干拓工事がその原因だというのは大変疑問だというような立場を表明された。そして、複合的な原因がある、こういうふうにおっしゃったわけであります。
もう一つは、干拓工事でもって潮受け堤防をつくりますときに、海砂、海の砂でございますが、これを海のところから掘るということをいたしたはずであります。そこのところが、実は小長井のところのいわば一番有力な漁場であったということで、ここはいわゆる貧酸素水塊の発生の根源であったわけであります。
○山田(正)委員 どうやら、諫早湾の干拓工事に伴う、いわゆる砂の沖合の採取とか、そういったことで、中村参考人もおっしゃったように、貧酸素、そういう状況下でタイラギが全滅していったのじゃないか、そう思われますが。
○楢崎委員 大臣とは認識を異にするわけですけれども、やはり私たち民主党の有明再生法案が言うように、有明海異変との関連を不透明にしたまま干拓工事を推進すれば、漁業者の反発だけではないですね、国民の疑念に拍車をかけると思います。また、そうならないためにも、ノリ対策第三者委員会が、八月九日ですか、第九回会合で改めて原因究明の必要性を説かれたように、中長期の開門調査、これは強く求められていると思います。
干拓工事が立ちどまれない背景に、いわゆるこういう政官業癒着構造が指摘されているんですよ、今。そういう意味において、諫干事業は一体だれのための事業なんだというのが問われていると思うんですが、いかがですか。
○小沢(和)分科員 表の三は、特に干拓工事の中心である潮受け堤防と、その関連工事の契約の状況をまとめたものであります。 これについてはさきの予算委員会でも私は取り上げたんですが、潮受け堤防を大きく九工区に分割発注し、二つの工区を除いては最初の契約だけ指名入札を行い、後は工事が完成するまで毎年のように随意契約を重ねております。
朝一ですので静かにいきたいんですけれども、どうも腹の立つことがありまして、先月、六月二十日、福岡県の有明海漁連の方々が諫早干拓工事中止の要望書を渡すために農水省を訪れられました。ところが、その農水省の対応は、本庁舎の正面玄関以外の四つの玄関を閉鎖して仮庁舎で応対、さらに警視庁丸の内署にも事前連絡する異例の厳戒態勢をとったとあります。これは何ですかね。無礼じゃないでしょうか。
こういうときに、常識的に考えれば、その原因調査をこの機会に徹底して行い、結果を見きわめるまでは一番の環境悪化の原因と疑われている干拓工事は中止しておくのが当然ではないかと言っているんです。大臣はその常識どおりのことを行おうとするのかしないのか。どうですか。
私たち民主党が提案する法案は、まず何よりも、諫早干潟のみならず、有明海全体の環境と社会にマイナスの影響を与えている諫早干拓工事を一時中止して、有明海、八代海再生のためにどのような施策が必要なのか、海域の環境と水産資源に関し、中長期開門を含めた総合調査を実施するために、有明海・八代海再生調査委員会を設置します。
それからまた、戸原さんは、諫早干拓工事に農業土木の立場から推進した人で、あのギロチンが落ちたときボタンを押した人の一人ではなかったですか。この両人とも諫早干拓推進の立場の人で、そのような方が、開門の是非を尋ねて、開門しろと言うはずないじゃないですか。 こういうような人選で結論を誘導する。そして、専門家の意見を尊重して決めましたと国会ではきっと言われるに違いないというふうに思うんですね。
五月二十日に福岡県の有明海漁連が諫早干拓工事再開反対の決議をしました。宮腰政務官は、この漁連の動きに対して、同日、つまり、五月二十二日ですが、二〇〇六年度の工事完了を合意した四月十五日の約束は極めて重たい、何があっても六年度完成は厳守すると発言されています。間違いありませんね。
ことしも波乱の幕あけとなりまして、狂牛病の問題に限らず、諫早湾の問題でも今現場では大変大きな混乱が起こっていると承知しておりますけれども、諫早湾の問題についても、私もアセスメントの資料を見させていただきましたけれども、各種の専門家会議のアセスメント、いずれも、干拓工事をやっても、貝類あるいはノリその他の海産物について、少なくとも潮受け堤防の外では大きな影響は出ないという結論が全部出ていたと思いますが
○松谷蒼一郎君 農水大臣には、決意は伺いますが、あわせて諫早湾干拓工事、これは大変厳しい状況にあろうかとは思いますが、工事の再開を認めるという発言を農水省の方でして以来、もう七カ月工事再開ないんですね。私どもは必ずしも諫早湾干拓工事がノリの不作につながっているというようには思いませんが、しかしそれはそれなりに、第三者委員会ですか、そこでいろんな結論を出されております。
それから、ちょっと時間の関係で、諫早湾の干拓工事その他については、先ほど岩永委員の方で質問されておりましたので、若干、時間が最後にあれば質問をさせていただきたいと思います。 大臣、環境保全型農業について相当言及をされておりまして、記者クラブの発表では環境保全型農業という、私どもからするとありがたいような言葉を使っていただいておりまして、しかしながら、このJAS法が四月一日に施行されました。
五月十三日に明らかになったことですけれども、海洋学会の沿岸海洋研究部会長を務めた海洋物理の専門家、宇野木氏が、今お配りしておりますけれども、有明海の潮汐を詳細に調べた結果、諫早湾の干拓工事の進行に伴って有明海の潮汐が直線的に減少していることが明らかになりました。それがこのグラフです。