2020-10-30 第203回国会 参議院 本会議 第3号
この対策として、我が国の実効的支配を内外に明確にするため、かねてから尖閣諸島には灯台や無線局、避難港を建設、管理する話もあり、最近では生物多様性条約にのっとった海洋保護区を設定、差し当たりそのための調査や準備を行う、また、この海域で日米が共同の演習や訓練を定例化する等の提案もあります。総理、どうお考えですか。
この対策として、我が国の実効的支配を内外に明確にするため、かねてから尖閣諸島には灯台や無線局、避難港を建設、管理する話もあり、最近では生物多様性条約にのっとった海洋保護区を設定、差し当たりそのための調査や準備を行う、また、この海域で日米が共同の演習や訓練を定例化する等の提案もあります。総理、どうお考えですか。
○公述人(白石隆君) 実は、南シナ海を見ますと、フィリピンであるとかベトナムは、一種の、英語でポイズン・シュリンプというふうに毒を持ったエビというふうな言い方もしますけれども、非常に小さい部隊を離島に置いて、中国が実力でその実効的支配を打ち立てようとするとこれが戦争行為になるという、そういう戦略を取っております。これはもうやっぱり小国の場合にはこういうことをやらざるを得ないんだろうと思います。
ということであるならば、実効的支配の具体的な手だてというものを、一歩グレードを上げるというか進めるというか、そういう行為が必要だと思うんですけれども、長官、いかがでしょうか。
我が国の領土等の実効的支配及び我が国の主権が侵された場合の対応でございますが、我が国の領土、領海及び領空の保全並びに排他的経済水域、大陸棚における主権的権利等の確保は、我が国の外交政策上極めて重要な課題であると考えております。 政府としては、我が国の領域の保全及び国益の確保のために、国際法に従って毅然とした対応をしていく考えであります。
実効的支配であるかどうかが領土主権の核心要件だ、ちゃんとこう書いてあります。そして、既成事実を積み重ねて、領土を占拠していることが、これが主権を主張する根拠になるんだということを明確に書いてありますよ。
小泉内閣がイラク特措法案のよりどころとする安保理決議第一四八三号は、イラクの大量破壊兵器問題の解決方法について諸国民が合意できなかった経緯、一方で米英等が国権の発動としてイラク戦争を開始した結果、米英等がイラクにおける実効的支配を確保したという経緯を踏まえ、占領国と国連との間の国際法上の関係を整理しようとしたものであり、日本国自衛隊が名誉ある地位を占め得るような平和維持活動への参加を国連加盟国に要請
先ほど、実効的支配とはいかなる状態を示すのかといったお尋ねがございましたが、一般的には、一国領域を有効に支配する状態と解釈し、その判断は個別事案について個別になされるべきと考えております。
このため、各国間の二国間航空協定においては、交換された航空権益を行使する航空企業につきまして、当該国国民による実質的所有及び実効的支配が確保されなければならないことを規定しておりまして、当該規定に基づいて、各国においては、自国航空会社の自国民による実質的所有及び実効的支配を担保するため、外国人等がその議決権に占める割合が一定割合以下であることを航空機の登録の要件とし、あわせて定期航空運送事業の免許の
○高野博師君 締結されたことによってというよりも、この協定で暫定水域をつくりましたから、暫定水域で事実上資源の管理等をやっている間に、一応領有権問題は棚上げという形になっているわけですが、そうするとその間に実効的支配というか、どんどん事実上の支配が進みはしないか。そこはどうでしょうか。
そして一方で、先ほどお尋ねをした国際紛争というのは、いわばある地域の実効的支配を目指そうとするゲリラというのか、そういうグループとの間のものも国際紛争に当てはまる、そういうことであります。
○倉田委員 その国の中で、いわば反政府活動というものが一定の地域の中で実効的支配をしている、あるいは実効的支配を目指そうとしている集団的グループがある、それもいわば憲法九条で言う国際紛争の中に意義づけられる場合がある、こういう答えだと思いました。
○小渕国務大臣 これはもうしばしば歴代外務大臣も答弁しておるところでございますが、台湾に関する我が国の立場は日中共同声明に述べられているとおりでありますが、中華人民共和国政府の実効的支配が台湾に及んでいないという事実を踏まえまして、今回のこの協定の目的と趣旨にかんがみまして台湾に本件の協定が適用されないと解することは、このような我が国の立場から、何ら矛盾するものでないという考え方でこの協定を結んでおるところでございます
○泉信也君 実効的支配がまさになされようとしておることについて、口頭なり文書なりで抗議をするだけで済む話でございましょうか。
今こうしているときにも着々と韓国は竹島に港湾施設を建設し、実効的支配の事実を世界に向かってアピールしているのであります。これに対して日本は、口頭で抗議し、あるいはこれまで七十回近い口上書による申し入れをし、それによって国際法上の領有の要件とされる韓国による平穏な占有の継続の中断を図っていると説明するのでありますが、状況はいかなる変化もありません。
○高野博師君 我が方の実効的支配を確実にするという点で、もっと目に見える形で、例えば韓国が竹島に対して行っているように、港湾等の建設とかそういう措置を講ずることは考えていないんでしょうか。このままだと将来の日中交渉で我が国が不利にならないのかどうか、いかがでしょうか。
実効的支配を行っている。一方、中国は一九九二年に尖閣諸島は中国領であると明記した領海接続水域法を制定した。 それで、まず尖閣諸島の我が方の実効的支配の中身は具体的にはいかなる形で支配を行っているのか、お伺いいたします。
○国務大臣(池田行彦君) 先ほどアジア局長から御答弁申し上げましたように、韓国の竹島に対する事実上の支配が強まっているということは、それは言えるかと思いますけれども、しかしそのことをもっていわゆる実効的支配が確立したとかあるいは将来確立するというものではございません。
○山田俊昭君 実効的支配がないと、こうおっしゃるわけだけれども、ただ日本のそのやり方が、抗議を繰り返していくだけというのがどうかと思うんですね。果たして将来にわたって韓国とのこの竹島問題を解決する上において賢明な方法、解決を保証するものかどうか、極めて疑問に思うわけであります。
そういうことを背景にいたしまして、韓国の竹島に対する実効的支配というものは、これは確立しているあるいは今後確立されるということはないというふうに私どもは認識いたしております。 実効的支配が確立いたしますためには、国際法上もそこに平穏な占有が継続して行われるということが要件とされているようでございます。
私たちは、竹島に関する限りは、事実上の支配ということは正当性という意味合いにおいて必ずしも実効的支配を意味しない、どれほど韓国が事実上の支配を強める具体的な策をとられたとしましても、私たちの方は、これに対して一貫して我が方の立場というものを主張し続けることによって、実効的支配の成立要件の一つであります平穏性の要件が破られる、韓国側から見れば破られるということであると思っている次第でございます。
これは先ほど申しましたような、いわゆる実効的支配が確立するのを阻止する、そういう効果にとどまると言われればそのとおりかもしれません。しかし、そのことも大切な日本としての対処であろうと考えております。
しかし、先ほど政府委員から答弁いたしましたように、現在の我が国の対応、つまり我が国の立場を機会をとらえて鮮明に申し入れている、こういうことでございますので、竹島のいわゆる国際法上の実効的支配が確実なものではないし、ましてやこの領有権が現在の韓国の事実上の支配を通じて我が国の立場を害するような形で確定することはあり得ないということは申し上げておきたいと存じます。
○加藤(良)政府委員 竹島についての私どもの立場は、さきに答弁していただいたように、事実上の支配というものが韓国によりそこに及ぼされている、しかしこれは必ずしも実効的支配を意味しないということであろうと思います。 一般国際法で申しますと、実効的支配というものの要件といたしまして、例えば平穏、継続的に国家がこれを占有しているということが挙げられていると思います。
したがって、韓国の竹島に対する実効的支配が既に確立している、あるいは今後確立されるというようなことはないわけであります。有効に支配をしていないという現実、というのは平穏でないということでありますから、平穏ではなくそれぞれが異議を唱えているわけでありますから、それはそういうことにはならないというふうに考えております。
○赤羽委員 局長、私は、竹島は不法に実効的支配を韓国がしているというような認識でおるのですけれども、それは違いますでしょうか。また、何というか、不法入国があるとかいう認識ではないのですか、竹島にそういう人が住んでいるとかいうことに関してですね。
○池田国務大臣 国際法的には、仮にそういったことがございましても実効的支配が確立したというふうには解さない、みなさないというのが各国共通の認識である、こう考えております。
○加藤(良)政府委員 具体的に実効的支配というものを示すために日本がとり得る措置、行動というものについては、それは個々の状況に応じていろいろなバリエーションがあり得るだろうと思います。
○折田政府委員 国家承認をする相手側の実態が、その場所で実効的支配を行っているかどうか、それから国際法を守る意思と能力を持っているか、そういうところがひとつの判断基準になろうかと思います。