2014-10-16 第187回国会 衆議院 憲法審査会 第1号
まず、最初の訪問地であるギリシャのアテネでは、ミツォタキス行政改革大臣やアテネ大学法学部のツァキラキス教授のほか、最高行政裁判所ではシャープ長官代行を初め裁判官の方々と、教育・宗務省ではキリアジス次官など、さまざまな方とお会いし、御説明を受けるとともに、意見交換をいたしました。 以下、その概要について御報告をいたします。
まず、最初の訪問地であるギリシャのアテネでは、ミツォタキス行政改革大臣やアテネ大学法学部のツァキラキス教授のほか、最高行政裁判所ではシャープ長官代行を初め裁判官の方々と、教育・宗務省ではキリアジス次官など、さまざまな方とお会いし、御説明を受けるとともに、意見交換をいたしました。 以下、その概要について御報告をいたします。
ギリシャでは、キリアジス教育・宗務省次官が、現行憲法について教える際には、まず、一九六七年から一九七四年にかけてしかれていた独裁政権について教え、そこで何が起こり、何が問題となって現行憲法がつくられることになったかということを教えている、現行憲法が制定される前段階についての理解がないと現行憲法について理解することはできないと強調していました。
欧州では、選挙権年齢を十八歳からさらに引き下げるべきとの議論があると聞いておりましたので、ギリシャ教育・宗務省のキリアジス次官にこの点についての意見を求めたところ、次官からは、十八歳は適正な年齢である、一般的な科目の基本的知識を習得する年齢が十八歳なのであり、全科目を修了して初めてギリシャの政治システムや一票の意味といったものを理解することができる、これより下の年齢では知識に偏りが生じてしまうとの回答