1999-08-12 第145回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第7号
一方、オーストラリア、中国など、我が国が海外炭の多くを依存するアジア・太平洋地域を中心とした産炭国においては、露天掘りから坑内掘りへの移行、採炭箇所のさらなる深部化、奥部化による採掘環境の悪化が見込まれております。これらの国々の炭鉱が、保安の確保を含め、採掘箇所の深部化に的確に対応し、安定的な生産活動を継続していくためには、炭鉱技術の大幅な高度化が必須であります。
一方、オーストラリア、中国など、我が国が海外炭の多くを依存するアジア・太平洋地域を中心とした産炭国においては、露天掘りから坑内掘りへの移行、採炭箇所のさらなる深部化、奥部化による採掘環境の悪化が見込まれております。これらの国々の炭鉱が、保安の確保を含め、採掘箇所の深部化に的確に対応し、安定的な生産活動を継続していくためには、炭鉱技術の大幅な高度化が必須であります。
我が国が石炭供給を依存しておりますアジア・太平洋地域の産炭国においては、今後、露天掘りから坑内掘りへの移行、採掘箇所の深部化、奥部化等によりまして、採掘環境の悪化が予想されるということでございます。
○太田(信)政府委員 太平洋の場合は、やはり奥部化、深部化ということが一つの大きな課題でございます。そのため通気確保対策等をしっかりやっていきたいということで、これまでもそのための努力を進めてまいりました。 一方、池島の場合は、海底の下の炭鉱ということで排水対策が大きな課題ということで、非常用排水設備を増設する等の対応を進めてきているところでございます。
それから二つ目は、先ほどどなたか委員さんがおっしゃったと思うのですが、やはり深部化、奥部化における総合的な採炭システム、保安システムというのがよその国に比べると非常にすぐれているのではないかなと。 機械一つ一つをとってみたら、オーストラリアだって日本と同じような機械を使っておる。
とりわけ、今後の世界の石炭需要の増大傾向、あるいは世界の主要産炭国におきます、今後坑内掘りに進展していく、こういう状況を勘案いたしますと、海外炭鉱に対しまして、炭鉱の深部化、奥部化に伴います生産技術あるいは保安技術等につきまして、協力を今後一定期間は行うことが必要である、こういうふうに先般の企画小委員会の報告書にも指摘されたところでございます。
確かに、そこをだれかに補てんをしていただくということが大事でございますが、特に今申し上げましたように、世界全体で石炭がだんだん逼迫しつつありまして、御存じのように露天掘りはだんだん少なくなる、むしろどこも坑内掘りだ、深部化、奥部化をするんだ、こういう話でございます。
石炭会社の経営は赤字基調で推移する一方、炭鉱の自然条件も採炭現場の深部化、奥部化が定着し、さらに炭鉱労働者も全体として高齢化が進むという状況にあります。 こうした状況を踏まえて、昨年六月、石炭鉱業審議会から「今後の石炭政策の在り方について」の答申が出されました。
私も北海道各地の炭鉱を見てまいりましたが、やはり炭鉱ごとに、どう生産性を上げるかそしてまた経費を軽減できるかということで、深部化、奥部化ということではなくして、できるだけ経費を節減できるような方向に御努力をしていらっしゃる。そしてまた、赤平等においては、出炭量は少ないにしましても、露天とかいろいろなことで転換しようというようなことで努力し、そういうこともまた可能な状況の中にもある。
このため、保安管理体制の確立、自然条件の事前把握、坑内骨格構造の整備、集中監視体制の確立、作業環境の整備等を重点にした監督指導が行われておりますが、採炭区域の深部化、奥部化による自然条件の悪化に対応した保安の確保について、労使一体の努力が今後とも重要であります。 北炭幌内炭鉱株式会社は夕張炭田北部の幾春別炭田に位置しております。
したがいまして、今後につきましては、深部化、奥部化などの採炭条件の悪化や人件費、資材費の上昇といったコスト増を価格に転嫁し、ユーザーに負担を求めることはやめていただきたいとお願いするものでございます。 以上、電気事業の立場からいろいろと御意見を申し上げましたが、御清聴どうもありがとうございました。
また、採掘条件は、深部化、奥部化の進行に伴い悪化しておりますが、労使の協力、合理化の進展によって生産能率は着実に上昇してきております。しかしながら、企業は赤字経営から脱却するには至っておらず、六十年度における政府助成後の経常損失は大手五社合計で約百十一億円、トン当たりで約八百九十円、また、繰越損失は約三百二十億円となる見込みでありまして、経営基盤は依然脆弱であります。
このことはやはり深部化、奥部化している我が国の炭鉱、保安的にある程度限界というものを常に意識をして、そういう安全を絶対確保するという意識をしてこれからの政策に対処をしなければならぬのではないか、こういう要望というものが社会的に我々は非常に強いと思うのです。その点についての、どんずばり決意を含めたお考え方を私はこの機会に率直にお伺いいたしたいと思います。 以上です。
今の日本の炭鉱は深部化しつつある、奥部化であると通産省は規定しているわけですね。その深部化、奥部化に残された資源というものを再開発するということは、コスト上、経済性、また保安上からいっても無理でしょうし、その時点になったら、現在のような重装備をして地下に潜って、その技術を駆使して働くという労働力が大体ないですよ。ですから永久に放棄をする、この認識が私は妥当だと思います。
○政府委員(高橋達直君) 消滅鉱区を再開発したらどうだという先生のお尋ねかと思うわけでございますが、現に、現在各炭鉱におきましてできるだけこの深部化を抑えたり、あるいは奥部化を抑えようということで、浅部開発を実施してきております。
炭鉱の深部化、奥部化に伴います操業条件の悪化、これにうまく対応しなければならないこと、それから重大災害の防止という点で、なお今後努力しなければならない点がございますけれども、この二点につきまして、保安技術というのが大変有効な方法であるというふうに考えております。
今まで第七次石炭政策を進めてまいりましたが、内外炭価格差の拡大、採炭現場の深部化・奥部化の進展等、近時の石炭をめぐる諸情勢の変化及び石炭鉱業合理化臨時措置法の期限切れを踏まえ、新しい石炭政策を策定していく必要が生じております。
また、本年は重大災害が相次いで発生し、採掘区域の深部化、奥部化に対応した保安対策が急務の問題となっております。 このような重要な時期ではございますが、幸いにして本委員会は石炭対策に御造詣の深い方々ばかりでございますので、委員各位の御支援、御協力を得まして、円滑な委員会運営に努めてまいる所存でございます。 何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ――――◇―――――
これはどういう意味かというと、既存の炭鉱というものは深部化、奥部化しておる、こういうのであります。素人は、今はちょっと閉じておいて、そのうち情勢が変わったら掘ったらいいじゃないかなんということを言うのですけれども、閉じたら山は振れないですよ。高島なんて今そういう岐路に立っておるんじゃないですか。傾斜からフラットまでの間があって坑道を展開して進んでいるわけですね。
それから我が国の炭鉱は引き続き坑内の深部化、奥部化が進むわけでございまして、今後操業条件や自然条件がなお厳しくなる傾向にあるというふうに認識いたしております。 以上のようなことから、今後の保安対策の課題でございますけれども、深部保安対策に配慮した重大災害防止対策の確立が重要であるというふうに考えている次第でございます。
実際、外炭の問題あるいはまた国内炭のいろいろな生産の問題、あるいは今言われております日本のこういった深部化、奥部化といういろいろな状況のもとで、二千万トンというこの達成目標は目標としましても、実績は相当ダウンしているんじゃないか。今率直に、五十九年から六十年にかけましての生産の実績はどの辺まで来ているのか、定かに発表願いたいと思うわけであります。
一、炭鉱災害の防止を徹底するため、採掘区域 の深部化、奥部化に対応した保安技術の研究 開発の促進を図り、保安点検の徹底による自 主保安管理体制の確立、保安施設及び機器の 整備並びに防災避難訓練など保安教育の強化 について監督・指導するとともに、必要な予 算の確保に努めること。
一 採掘区域の深部化、奥部化に対応した十分な保安対策を確保するため、保安施設、保安機器の整備を図り、防災避難訓練、保安教育の拡充強化、保安点検、ダブルチェック等保安管理体制の確立及び保安技術の研究開発を促進するとともに、必要な予算の確保に努めること。 一 国内石炭鉱業は、産炭地域の経済及び雇用の安定、エネルギーの安定供給、採炭技術の保持等の観点から、今後ともその維持発展を図る必要がある。
○小沢(和)委員 磯部先生にもう一点だけお伺いしたいのですけれども、いわゆる試験炭鉱ということで先生がしばしば言っておられることは私も承知しておりますが、深部化、奥部化に伴っていろいろな坑内保安上の未知の問題に挑戦をするためにそういうようなものを先生が構想として打ち出しておられるというふうに私も理解をするわけでありますけれども、そういうふうに理解をしてよいのかどうか。
まず磯部先生にお尋ねをしたいと思うのですが、最近、三池それから高島、今度の南大夕張と立て続けに起こっている事故は、非常に初歩的なことがきちんと守られていなかったことからああいう大災害が起こったんだ、よく深部化、奥部化で非常に坑内が危険になっているということが言われるわけでありますけれども、私はそういうようなことが直接の原因になったのではない事故だったというふうに考えておるわけでありますが、この点についての
それから有吉会長の陳述の中に、炭鉱の深部化、奥部化、そういったことによるコストアップというものは今までも若返り、それから徹底的な合理化等によって十分吸収をしてきた、また、これからも吸収できるということの御意見がございました。しかし、今もお話があっておりましたように、炭鉱というものはますます深部化、奥部化をしていくわけでございます。
○政府委員(平河喜美男君) 最近の石炭鉱山におきます深部化、奥部化に伴いまして、いろいろ難しい技術開発が必要になっておることは我々も重々承知しておりまして、これを最重点にやっているところでございます。 特に、先生御指摘いただきましたように、ガス突出あるいは山はね、あるいは自然発火といったような重大災害につながるような、こういうものの防止技術の開発が最も重要ではなかろうかと思っております。
○藤原房雄君 この深部化、奥部化ということ、これはまたいろんな要素をはらんでおるわけでありますが、ここ数年の事故の原因、燃えるものと燃やすものがなければ爆発火災は起きないわけでありますが、ガスがどうして湧出したのかということ、ガス突出ではないということでありますからあれですが、それと火源は何かという、こういう問題について先ほども同僚委員からお話がございましたけれども、ここ数年のところずっと原因を見ますと
○政府委員(平河喜美男君) 先生御指摘のとおり、最近の炭鉱の自然状況、深部化、奥部化というのが最大の技術的課題でございまして、これに対しまして私どもも保安の観点からも技術開発を重要視しているところでございます。
それから、こういう事故が続きますと、さっきもお話ございましたが、技術センターを初めとして深部化、奥部化に対する研究開発、私は通産当局やエネ庁関係で、現在の深部化、奥部化、もうここまで来たらとても採炭ということは無理ですなんていうそんなお考えはない。
ただ石炭産業全体の中で言えば、外国炭の方が値差も相当ございまして安いし、これはもう採炭の条件が違うんでありますから、日本の石炭産業が幾ら努力しても深部化、奥部化の情勢にある今の日本の炭鉱で、露天掘りなどのできる外国炭と値差を競争することは非常に困難でありますからやむを得ないわけでございますが、また国内炭のシェア自体が現在より上がることはないと、こういうふうに見ておりますが、第八次の答申を待ってこれを
その内容につきましては、先ほども申し上げましたような深部化、奥部化に伴う技術的な問題等々の解決のために、集中監視装置の保安専用機器の充実、あるいはガス抜きボーリング、充てん等の保安確保工事の着実な実施、こういうものに四分の三の高率の補助金を交付しているところでございます。
○政府委員(平河喜美男君) 先生の御指摘は、我が国の炭鉱の最近の深部化、奥部化に伴う技術的困難性、特にガスの多発に対する対策はどうかという御指摘かと思います。 三池の事故と高島の事故につきましては、正直に言いまして深部化、奥部化というものと直接関係したものではないのではないかという気もいたしておりますけれども、夕張については確かにその面がかなり関与している可能性はあろうかと思っております。
きしたいことがあるわけでございますけれども、こういった不幸な災害が起きたわけでございますが、私は新聞記事で、大臣が記者会見で国内炭の重要性を認識され、基本的には現在の生産量をこれ以上減らしたくないというふうに述べられたと拝見させていただいたわけでございますけれども、御存じのように、来年度、政府の第八次石炭鉱業審議会答申が出るわけでございまして、今から日本の国内の石炭産業をどうしていくのか、これは保安の問題もありますし、深部化、奥部化
また、一番難しい深部化、奥部化に伴うような研究開発等につきましては、もちろん今申し上げましたような公害資源研究所なり石炭技術研究所でもやっておりますけれども、個別炭鉱によってかなり事情が違うという面もありますので、個別炭鉱の現地において研究の協力をしていただいている、こういう状況でございます。
○斎藤(実)委員 大臣も御指摘になりましたように、日本の石炭産業はだんだん深部化、奥部化になってきているわけです。深部化に伴いまして、当然保安技術の研究とか、保安の状況を完璧にすることが大変重要になってくるわけです。