2020-03-10 第201回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
逆に、考古学的に見ると、この大山古墳に、オオヤマ古墳と読むのかな、大山古墳に葬られているのが仁徳天皇かどうかは考古学的には証明されていないんです。だから、教科書調査官が言っている方が間違いなんですね。でも、それをこの教科書調査官たちの価値観で、本当は正しいことなのにそれは間違いだ、欠陥箇所だとどんどん積み上げていくわけですよ。こんなやり方ありますか。ひどいものですよ。
逆に、考古学的に見ると、この大山古墳に、オオヤマ古墳と読むのかな、大山古墳に葬られているのが仁徳天皇かどうかは考古学的には証明されていないんです。だから、教科書調査官が言っている方が間違いなんですね。でも、それをこの教科書調査官たちの価値観で、本当は正しいことなのにそれは間違いだ、欠陥箇所だとどんどん積み上げていくわけですよ。こんなやり方ありますか。ひどいものですよ。
次に、地震考古学の研究者によりますと、大山古墳や誉田御廟山古墳などでは、一九二六年の測量の地形図でも過去の巨大地震の痕跡が認められます。これについては国土地理院の調査したものがありますが、誉田御廟山古墳の真下を活断層が走っていますね。それから、田出井山古墳、大山古墳、ミサンザイ古墳のすぐそばを活断層が通っているということも明らかになっております。
○政府参考人(徳久治彦君) ただいま仁徳陵の古墳の件につきましての教科書記述についてのお尋ねでございますけれども、現在学校で使用されております教科書の場合は、今委員の御指摘のありました、御配付いただいている資料でございますけれども、大山古墳という記述と併せて仁徳陵なり仁徳陵古墳なり仁徳天皇陵古墳ということを併記しておると、こういうような教科書がほとんどでございます。
次の日本文教出版は、大山古墳、面積では世界一の墓で、これを造るには一日当たり千人もの人が十五年以上も働き続けるほどの人手が必要でしたと書いてあります。次の光村図書には、大山古墳、仁徳天皇の墓と伝えられるこの古墳は、日本最大、長さ約四百八十六メートル、幅約三百五メートル、一日当たり約千五百人が働いたとしても十五年以上掛かると考えられていますと。
○山谷えり子君 提出資料の中に、教科書のちょっと三枚ほどペーパーを用意させていただきましたが、大山古墳としか記述していない教科書もあります。宮内庁は、名称を百舌鳥耳原中陵とホームページで記し、仁徳天皇陵とも記しています。 宮内庁としては仁徳天皇陵と考えている、そういう理解でよろしいでしょうか。
実は、私は奈良県民でもあったことがありまして、今でも半ばそうなんですけれども、奈良県下の地元、あるいはまた全国の考古学研究者、歴史学研究者からは、佐紀盾列古墳群を文化財として保護して古都奈良の世界遺産に追加登録をしてほしい、さらに、大和古墳群、大阪の大山古墳、仁徳陵など、一帯の古墳群を世界遺産に登録をという声が近年高まっているわけでございます。
宮内庁は、天皇や皇族の墓、関連施設として約九百カ所の陵墓などを管理して、うち前方後円墳で有名ないわゆる仁徳天皇陵と言われてきた大山古墳など二百四十カ所が学術的な価値の高い文化遺産でもあり、考古学の対象になっているというふうにされています。これに対して多くの考古学者らが、二十数年来、学術調査のための公開や保存を求めており、本委員会を初めとして国会でも繰り返し議論があったと思います。
それから、もう時間がありませんので、例えば仁徳陵と言われている大山古墳ですね、あそこのお堀なんかは、もう臭くて臭くて周りの人は困っているというような状態がある。私は、御陵としても古墳として見ても、そんなに臭い古墳にしておいてはいけないと思うのです。やはりこれは金をかけて大事にしていかなければならないものだと思うのです、文化財ですから。
○和田(貞)委員 仁徳陵と言われたその大山古墳も、今の外堀は明治になってから二つの陪塚を含めた外堀をつくっているわけですね。だから、これはもともとは堀は二つしかなかったものを、一番の外堀というのは明治になってから堀をつくっているわけなんです。別にそこを含めて歴史的な遺産だということじゃないわけなんです。
私は先日仁徳陵と言われる大山古墳の周辺を歩いてみた。この西から北の方、ずっと堀の周囲を回ってみますと、フェンスが張られて、そこには至るところに「ごみ捨てるな 宮内庁」という看板がかかっている。そういう看板が幾つも見られるわけなんですが、そういうようなことで管理ができておるというようには私はどうも思わないわけです。そのフェンスを乗り越えてごみが捨てられている。周辺の住民は迷惑千万なんです。
○辻(第)委員 大型の前方後円墳について私ちょっと調べてみたのですが、一番大きい大山古墳、いわゆる仁徳陵でございます、全長四百八十六メートルから、コナベ古墳、巣山古墳など全長二百四メートルまでの分が三十二カ所ございます。その中で奈良県が十八カ所、大阪府が十カ所、あと岡山県が二カ所、宮崎県が一カ所、群馬県が一カ所、このような分布で、奈良県、大阪府に集中をいたしております。