1996-02-27 第136回国会 参議院 法務委員会 第2号
あるいは徳島のラジオ商殺し事件、これも同居していた少年の供述をもとにして冨士茂子さんという人を死刑判決にした。しかし、結局この方も獄中で亡くなりました。死後、再審で無罪になった。 八海事件というのもありました。阿藤という人、この人のことは今井正監督の「真昼の暗黒」という映画になって有名になりました。私も現場まで行きました。これも無罪ですよ。
あるいは徳島のラジオ商殺し事件、これも同居していた少年の供述をもとにして冨士茂子さんという人を死刑判決にした。しかし、結局この方も獄中で亡くなりました。死後、再審で無罪になった。 八海事件というのもありました。阿藤という人、この人のことは今井正監督の「真昼の暗黒」という映画になって有名になりました。私も現場まで行きました。これも無罪ですよ。
戦後の徳島のラジオ商殺しで十三年の刑をついに服し終えなければならなかった冨士茂子さんの場合にも、冨士茂子さんのことについて、その娘さんとの関係などについて瀬戸内寂聴さんらがいろいろ書いておられますし、御本人も短歌に詠んでおられるのであります。
その次は、いわゆる賊が入ったというふうに冨士茂子に言われて、問題の部屋をのぞいたときに、殺されました三枝と茂子とが格闘しておったのを目撃した、こういうふうに証言いたしたのです。この二点が重要な点だろうと思うのですが、この点が全部うそである、こういうふうなことを述べておるのであります。
次にお伺いしたいのは、本人である冨士茂子には、先ほどのお話によると、刑務所で直接お会いになったということですが、その際に、この富士茂子はどういうことを申していたか、要点だけでけっこうですから、その点をお聞きしたいと思います。
○藤原説明員 阿部守良は長い間冨士茂子の裁判のことで証言をしたことに非常に悩んでおりまして、去年の十月に真実を述べるという告白書、手記ですね、それを書いております。そういうことについても真実であるということを述べておりました。