1952-07-29 第13回国会 参議院 本会議 第71号 我が国の海運業は戰争の結果八百八十万総トンに上る優秀船舶の大部分を喪失いたしましてあまつさえ当時の価格におきまして二十二億円余の戰時補償の打切措置によりまして、その内部蓄積資本の殆んどを失つてしまつたのであります。従つて船舶の建造に要する資金の大部分は勢い借入によるのほかない状況にあるのでありまして、現に見返資金、市中金融を合せまして、すでに約一千億円に達する巨額の債務を負つております。 新谷寅三郎