1949-04-15 第5回国会 衆議院 農林委員会 第10号
坑木を初め、石炭生産用の諸資材に対しまする支拂いが非常な延滞をいたしておりまして、これに対しましては、何とか支拂いを促進いたしたいというわけで、昨年以來赤字融資その他坑木の生産資金を供給したり、いろいろな方策を講じて参つたのでありますが、去年の秋以來、炭鉱の経理経験が非常に惡化いたして参つたのでありまして、逐に未曽有の多額の赤字を生ずるという状態に陥つた次第であります。
坑木を初め、石炭生産用の諸資材に対しまする支拂いが非常な延滞をいたしておりまして、これに対しましては、何とか支拂いを促進いたしたいというわけで、昨年以來赤字融資その他坑木の生産資金を供給したり、いろいろな方策を講じて参つたのでありますが、去年の秋以來、炭鉱の経理経験が非常に惡化いたして参つたのでありまして、逐に未曽有の多額の赤字を生ずるという状態に陥つた次第であります。
(拍手)從來赤字融資、國庫補給金の支出、價格の引上げにより甘やかされた経済がそのまま推移すれば、その結果はインフレーシヨンの進行を激化せしめ、日本経済の自立と安定は百年河清を待つに等しく、勤労者の生活は不断に脅かされ、かくしては勤労者の眞の利益たり得ないと信じまして、(拍手)ここに政府は、断固として、口に苦き良藥の施策を案施せんと決意しておる次第であります。
そこでそれをやりますためには、今おつしやるように復金インフレというような懸念が多分にありますからして、政府も先般來赤字融資はしないといういわゆる三原則の線に沿うて、非常な嚴格な意味においてこれを規正いたしておる。こういうふうに考えておる次第であります。
それから復金の融資につきましても、これは原則として將來赤字融資はしないようにしたい、と申しましても、末だ安定せざる経済の状態でございますから、いろいろの観点から絶対に赤字融資は一文もしないということをここでお約束するわけに行きませんけれども、赤字融資は極力避けて、原則としてやらないという建前で行きたい、かように考えておる次第でございます。
それから第四に、從來赤字融資を受けた企業に対する経理の監査、ないし経理の監督を嚴重に実施する。この四つの考え方を基本といたしまして、具体的にいろいろと話合いもし、また実行しておるつもりであります。