○委員長(紅露みつ君) 尚この際申上げますが、法務廳の檢務局長高橋一郎氏、同じく法務廳の人権擁護局長の大室亮一氏、両氏が法務総裁の外に見えておられますから……。
○人権擁護局長(大室亮一君) 帝銀事件につきまして、捜査当局が非常な努力を拂つておいでになるということにつきましては、非常な敬意を拂うのでありますが、人権擁護の職にある者といたしまして、聊かこの人権についての考えを申述べて見たいと思うのであります。
○檢務長官(木内曾益君) 人権擁護局長から先程どういうお話がありましたか、私は席におりませんのでしたので承知いたしませんが、私の申上げました趣旨は、この事件について詳しい報告は聽いてないから十分納得の行けるまでの御説明はできないのでありまするが、とにかく多少聽いておるところの範囲内におきましては、人権蹂躙ということはなかつたろうというふうに私は考えておるというお答えをしたわけであります。
○委員長(伊藤修君) それでは、次に人権擁護局長の大室さんの御説明をお伺いいたします。人権擁護局として、本件に対してどういう御処置をおとりになつたか、又どういうお考えであるか、この点についてお伺いいたしたいと思います。