2000-05-31 第147回国会 参議院 本会議 第30号
世界ニ一ツノ神ノ国」「日本ヨイ国、強イ国。世界ニカガヤクエライ国」と書いてあります。これがまさに森総理の言う神の国なのであります。昭和天皇の人間宣言でも言われたとおり、この架空で思い上がった神国日本の思想こそ、まさしく軍国主義、侵略主義の精神的支柱、その推進力であったのであります。
世界ニ一ツノ神ノ国」「日本ヨイ国、強イ国。世界ニカガヤクエライ国」と書いてあります。これがまさに森総理の言う神の国なのであります。昭和天皇の人間宣言でも言われたとおり、この架空で思い上がった神国日本の思想こそ、まさしく軍国主義、侵略主義の精神的支柱、その推進力であったのであります。
世界ニ 一ツノ 神ノ 国。」「日本 ヨイ 国、強イ 国。世界ニ カガヤク エライ 国。」そして、この中では繰り返し、「ワガ 日本ハ、世界中デ 一番 リッパナ 国 デス。」あるいは「日本ノ国ハ、世界中デ 一番 タフトイ 国」です、繰り返し書いてあります。
ネントスルモノデアリマス、此ノ高キ理想ヲ以テ、平和愛好国ノ先頭ニ立チ、正義ノ大道ヲ踏ミ進ンデ行カウト云フ固キ決意ヲ此ノ国ノ根本法ニ明示セントスルモノデアリマス こういう本会議、総理の答弁もありますし、これは、一九四六年、昭和二十一年七月四日の衆議院憲法改正案委員会の質疑で、協同民主党、林平馬委員の質問ですが、 斯カル平和愛好国民ガ、殊ニ世界平和ヘノ一本道シカ与ヘラレナイ国民ガ、茲ニ憲法ヲ以テ戦争抛棄ヲ世界ニ
世界ニ一ツノ 神ノ国。日本ヨイ国 強イ国。世界ニカガヤク エライ国。」というのを引用しております。 だれでも自分の国に誇りを持ちたいものでありますが、そこがいささか行き過ぎて、これからさらに進んで神国思想、神国観念というか、あるいは八紘一宇的な、日本独善的な発展までいきますと、大変こわいのだろうと思います。
「是迄我國ニ於テハ、尺、貫ノ如キ固有ノ度量衡ヲ用ヰテ居りマシテ、至極便利デハアリマスルガ、是ハ内地二臨スルノデアリマシテ、外國ノ取引ニ対シ、又学術的ノモノニ対シマシテ」「世界ニ最モ汎ク通用致シマスル「メートル」式ニ改正シタイト云フ意味ヲ以チマシテ、此法案ヲ提出シタル次第デアリマス、ドウカ御賛成アランコトヲ希望致シマス(拍手起ル)」と、こうなっておるわけです。
すなわち、芦田均君は、「侵略戦争ヲ否認スル思想ヲ憲法ニ法制化シタ前例ハ絶無デハアリマセヌ」「併シ我ガ新憲法ノ如ク全面的ニ軍備ヲ撤去シ、総テノ戦争ヲ否認スルコトヲ規定シタ憲法ハ、恐ラク世界ニ於テ之ヲ口口嚆矢トスルデアリマセウ」と言われておる。(拍手)これは明らかに、自衛のための交戦権、すなわち国権の発動としての交戦権をも否定いたしておることは明白であります。