2006-12-13 第165回国会 衆議院 厚生労働委員会 第9号
我が国の法律の大きな特徴の一つは、十五歳以上というドナー提供者の年齢がありますので、肝臓ですと成人の肝臓をある程度部分的に縮小して、小さな赤ちゃんにでも移植できるという技術はありますが、心臓ですとそれは全くできないわけであります。
我が国の法律の大きな特徴の一つは、十五歳以上というドナー提供者の年齢がありますので、肝臓ですと成人の肝臓をある程度部分的に縮小して、小さな赤ちゃんにでも移植できるという技術はありますが、心臓ですとそれは全くできないわけであります。
そういう中で、これから参議院の方でどうなるかわかりませんけれども、ただ先ほどドナー、提供者の善意ということが言われましたけれども、果たして善意が通用していくのでしょうか。脳死による臓器移植が成り立った場合に、それはあくまでも強制された善意となっていくのではないでしょうか。日本人はエゴイストである、人を愛する心がない、だから臓器の提供を行わない、そういうような言い方で善意が強制されていく。
○末広真樹子君 私もまさにそこのところが一番心配でございまして、もういっそのこと、ドナー提供者の遺族の方の後々のお苦しみを思うと、もう御本人の意思だけでやっていただいた方が気が楽かなと思ってみたりもいたします、それぐらいにデリケートな、メンタルなことなので。また、日本の医学の水準からすればテクニカル的には何の問題もないだろうと思うんです。ただ、そのメンタルな部分で大いに問題がある。
法案ができたらそれでよしじゃない、たくさんのドナー、提供者が出てくることによってこの法律も可決成立したときには生きてくるんだ、こう思うわけでございますが、そのあたりについて中山先生に最後にお伺いして、終わりといたします。
そして、現場において、ドナー提供者の家族も簡単にイエスと言わなくなってきた。それから、救急の現場で脳死発生を積極的にセンターに報知してこなくなってきている、コーディネーターの出るのがおくれてしまうというようなことが現実に起こっております。
次に、第二の点については、本法律案は、医師が移植のために脳死状態の人の身体から臓器を摘出してよいかという医師の視点からでなく、脳死状態になった自己の身体から臓器を提供してよいか、その臓器提供により死期を早めることになってもその権利行使は許容されるかというドナー、提供者本人の自己決定権の視点からとらえます。
ドナー、提供者が減少しているのです。なぜ減少したのか。これは、成功率が少ないからなんです。年間十以下しか移植していないところというのは手術成績が大変悪いというふうに私は聞いております。そして、年間六十例、月で言いますと五例、このぐらいのものを行わないとなれが出てこないということを、私はミシガン大学の先生からもそういう話を聞いているものでございます。
そうしますと、脳死と判定をしてからドナー、提供者と受ける側の適合性というのがスタートすると思うのです。その際に、死体として判定された以上はその方はもう死者になるわけですから、御家族は御遺族というような立場になるのではないかというふうに思うのですけれども、そのときの関係というのは一体法律上どうかかわってくるのかというのが一つ。
しかし大臣、この中で非常に感情的な言葉かもしれませんが、中堀さんが死ぬ前において、白血病で生きるか死ぬかのこの苦しみより大事なのはドナー、提供者があらわれるかどうかな、こう毎日毎日思い続けることの心情を考えればこんな痛さは何でもない、こう言い残されて亡くなられた。 もうこれ以上深く、全部大臣はお知りですから、そして大臣が大英断を下されました。
患者の権利のことで、ドナー、提供者側のことだけがよく言われますけれども、そうじゃなくて、レシピエントの方も、要するにはっきり情報がわからない中で、あるいはいろいろな問題が明らかでない中で移植だけ進められていって、移植を受けたのはいいが免疫抑制剤の副作用に一生苦しまなければならない、その苦しみのために移植をしなければよかったということを我々に言われた方もあるし、免疫抑制剤によって体力は低下し、さまざまな
そういうことでありますが、この実施の方法は、患者さんの方は無菌室へ入っていただいて、抗生物質で腸内細菌を全部殺してそれから受けるということをやらなくちゃいけませんし、その骨髄液をとるには他人のドナー(提供者)は入院をしていただかなくちゃいけない。それで、数日間で骨を何カ所も穴をあけましてそれからとるという危険を伴う技術でございますので、そういう問題点もあるわけでございます。
腎移植のドナー、提供者はほとんどが近親者、ごくわずかに先ほどお話がありました脳死の患者からの生体腎でございますが、三分の一ぐらいは死体腎、しかもその中のかなりの部分を一時はアメリカの死体腎の供給を受けておったという状態でございます。