1957-03-07 第26回国会 参議院 内閣委員会 第6号
○国務大臣(中村梅吉君) いわゆる相馬ケ原事件につきましては、去る二月九日に、前橋地方検察庁におきまして、高崎警察署から、被疑者ジラード・S・ウイリアムズにかかる傷害致死被疑事件として事件の送致を受けました。自来同地検において、鋭意関係者の取調べその他証拠の収集に従事して参りました。
○国務大臣(中村梅吉君) いわゆる相馬ケ原事件につきましては、去る二月九日に、前橋地方検察庁におきまして、高崎警察署から、被疑者ジラード・S・ウイリアムズにかかる傷害致死被疑事件として事件の送致を受けました。自来同地検において、鋭意関係者の取調べその他証拠の収集に従事して参りました。
○池田(清)委員 去る一月三十日午後一時五十分ごろ、群馬県下の米軍基地と称せられておりまする相馬ケ原演習場におきまして、農婦の坂井なかさんが米軍のジラード・S・ウイリアムス三等特務兵から射殺せられました事件は、これほど人権を侵害することのない最大なる人権侵害の事件でありまして、この凶報に接しまするや、国民の全部はその全頭髪をさか立てて憤怒に燃えておるのであります。
従いまして、本件につきましては、このジラード・S・ウイリアムスの行為が公務執行中の作為もしくは不作為による犯罪であるかどうかということがはっきりいたしますれば、どちらが裁判権を行使するかがきまるということになりますので、その点をただいま鋭意捜査中でございます。
この事件は本年の一月三十日の午後二時十分ごろに起きた事件でございまして、鉄砲を発射した被疑者と目されるものはジラード・S・ウイリアムスという者でございます。この日に相馬ケ原で米軍の部隊が約三十名演習をしておったのでございますが、その演習の部隊に追随しまして約六十名くらいの付近の農婦などが薬莢を拾って歩いたわけでございます。
最近日本にありまする第一騎兵師団が近く本国に帰るなどといわれておりますので、もしまごまごしておりますと、群馬県のジラード・S・ウイリアムズも本国転勤命令が出ないとも限りません。早く身柄を日本側に引き取りまして、そうして独自の立場からやってもらいたいということはその意味からであります。この点を強く希望いたしまして次の問題に移ります。
○井本政府委員 この犯人のジラード・S・ウィリアムズというのは、目下アメリカ側が逮捕しておるようでありまして、向う側で逮捕しておりますときには、こちらが逮捕できることには協定上なっておりません。