2017-04-06 第193回国会 参議院 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号
〔委員長退席、経済産業委員会理事石上俊雄君着席〕 歴史を振り返りますと、六〇年代のカネミオイル事件、八〇年代のテトラクロロエチレンの規制、九〇年代の環境ホルモンですが、これはまだ解明できていません。
〔委員長退席、経済産業委員会理事石上俊雄君着席〕 歴史を振り返りますと、六〇年代のカネミオイル事件、八〇年代のテトラクロロエチレンの規制、九〇年代の環境ホルモンですが、これはまだ解明できていません。
しかしながら、カネミオイル事件が起き、その後PCBが危険な化学物資であるということが認識されるに至りましたので、その後こういうPCBその他これに類似するような化学物質の生産、販売、使用等を取り締まるために化学物質審査規制法という法律ができまして、現在はその法律に基づきまして、危険な化学物質が流通したりしないように取り締まりを行っておる次第でございます。
国は過去においてJIS規格まで設けて生産を奨励してきたんだけれども、いわゆるカネミオイル事件が起こると一転して生産中止になったわけです。そのことがまた有害物質の指定になったわけでありまするけれども、これを契機にいたしまして日本中がまさにPCBのノイローゼになってしまったということでありまするけれども、このことについて国は責任を感じているかいないか、このことについて答弁してください。
カネミオイル事件はPCBによって起こったものでありますが、その際にわかったことは、からだの皮膚が黒変する、ぶつぶつのおできが出てくる、鼻とか口とか陰部とかがただれてくる、そして最後は全身に痛みを感じて、どうしようもなくなって、狂乱しながら死んでいくというようなおそるべきものであります。
PCBが環境汚染を通じて人体に与える影響については、まだ未解明な点が多いのでありますが、カネミオイル事件の悲惨な事例にかんがみれば、何よりもまず実施すべきことは、その安全性が明らかにならない限り、製造、使用を原則として禁止する措置をとることであり、また、すでに使用されたものにあっても、極力回収の努力が払われるべきであります。
現在代替品として開発されましたものは、アルキルナフタリン類、それからアルキルジフェニール類という二種類ございまして、このアルキルナフタリンのものは、呉羽化学が、実は数年前から、カネミオイル事件が起こりましてから検討を進めておりまして、昨年開発を完了したものでございます。
○古寺委員 いま生れたばかりの赤ん坊が〇・七PPMの母乳を三年間飲み続けると、ちょうどこのカネミオイル事件と同じような状況になる、こういうふうに先ほどおっしゃっておりましたですね。そいたしますと、われわれ国民は毎日のように魚や野菜、いろいろなものからPCBをとっているわけです。いつ国民がPCBによって病気になるかわからぬでしょう。そういうものに対する治療法もまだ確定していない。
急性の毒性というものは、カネミオイル事件で相当たいへんだということがわかっているわけです。しかしながら、慢性の毒性というのは、厚生省自身も、いまこれから国立衛研で研究しようという段階です。しかしながら、危険であるということは大体わかっているわけです。そうすると直接口に入ってくる、これは水俣病だとか、ああいうようなものとまた同じようになってきますよ。
それから、これは化学のことで私はよくわかりませんが、カネミオイル事件を起こしました塩化ジフェニルとは、もちろんジフェニルが何らかの化合物で入っておりますことはそのとおりだろうと思いますけれども、でき上がった構造式によりますものは、カネミ事件の塩化ジフェニルとは違うので同日に論ずる必要はないのだというふうに教え込まれておりましたので、安心をいたしておるわけでございます。
もし、こういうことが起こって人体に有害であるということになったら、私は第二の森永砒素ミルク事件あるいはカネミオイル事件というものが全国に頻発するというおそれもなきにしもあらずだと思うのですね。