2000-03-28 第147回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第7号
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 今、先生がお問い合わせのどのくらい難聴地域があるかということでございますけれども、私どもに改善要望という形で各地元から要請が来ております。その地域は私どもの把握では全国二十六地区でございまして、その中には先生の今お話がございました鳥取県の若桜町も入ってございます。 この二十六地区はラジオが外国混信で聞きにくいということでございますので、私ども、これまでもこういう
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 今、先生がお問い合わせのどのくらい難聴地域があるかということでございますけれども、私どもに改善要望という形で各地元から要請が来ております。その地域は私どもの把握では全国二十六地区でございまして、その中には先生の今お話がございました鳥取県の若桜町も入ってございます。 この二十六地区はラジオが外国混信で聞きにくいということでございますので、私ども、これまでもこういう
○参考人(長谷川豊明君) 将来は立体テレビということで研究を私どもはやっております。 大きく二つございまして、一つは眼鏡をつけて立体を見ていただく、こういう方式でございまして、これは現在そういうものが実用化されておりまして、全国で四十カ所ぐらいでいろんなデモンストレーションを行っております。私ども放送センターにもございまして、皆さんにもお楽しみいただいておるわけであります。 ただ、この眼鏡をかける
○参考人(長谷川豊明君) ただいま先生から、私どもの研究所に評価いただきまして本当にありがとうございます。 まず一点目の、この研究所がいつできるのかというお話でございますけれども、この研究所は昭和三十六年に建てられまして、ほぼ四十年近くたっております。したがいまして、老朽化が進んでおりますので今建てかえておるわけでございまして、完成は来年、平成十三年の十月を目標に今建物を建てかえておるところでございます
○長谷川参考人 お答えいたします。 今のデータ放送そのものには、それからはインターネットのサイトを見ることはできません。 ただ、今のデータ放送を見るためには、デジタルの受信機あるいはチューナーということを言っておりますけれども、チューナーが必要になります。そのチューナーは電話線とつなげることになっていますので、チューナーなり受信機に、インターネットの閲覧ソフトといいますけれども、そういうものを載
○長谷川参考人 お答えいたします。 現在の認識率は平均的には八五%、それから修正時間は十秒というのが現状の技術でございます。 この認識率八五%というのは、いろいろなニュースがございまして、一番認識率が高いのは、アナウンサーが原稿を読んでいる、こういうものは九五%近くいっております。一番難しいのは、背景に雑音が入っている中で、例えばニュースセンターというスタジオじゃないところで記者がレポートいたしますけれども
○長谷川参考人 お答えいたします。 認識率がどのぐらいかということでは、私どもの目標としては九五%以上、正しく文字が出る。それから、アナウンサーが読んですぐ文字が出るのを、コンピューター上は二秒以内を目標にしております。というのは、それから修正が入りますので、実際話したこととおくれの差が、皆さんにアンケートをとりますと、四、五秒以内なら余り違和感がない。したがって、また二、三秒の中で修正すれば、全体的
○長谷川参考人 お答えいたします。 NHKとして、デジタル設備をつくるに当たっては、できるだけ視聴者の負担を少なくするという意味で、民放さんと共同で建設するというのを基本的な考え方にしております。 具体的に申し上げますと、先生お尋ねの地上デジタル放送については、今チャンネルプランをやっておりますけれども、それが決まった後、各地域ごとに各民放さんと御相談をすることになります。その場合に、当然、今ある
○参考人(長谷川豊明君) 先生御指摘の、万一今度BSデジタル放送のためのロケットが失敗したらどうするかと。 今大臣から御答弁がございましたけれども、NHKとしても、万一失敗の場合は予備機、半年後になると思いますけれども、打ち上げに万全を期していただきたい、基本的にそういう考えでございます。 なお、大臣の御答弁の中に、それまでのつなぎとして、現在運用中の予備機もございますが、そういうものの活用ということも
○参考人(長谷川豊明君) まことに収入としては少ないのではないかということで御指摘でございます。 私どもも同感でございまして、特に最近になりましてこの特許収入についての企業及び国の関心が高まっております。例えば、国におきましても、国公立大学の特許をある機関をつくってそれを活用して収入を得るというような、そういうシステムも昨年度でき上がったところでございます。そういう環境下におきまして、私どもNHK
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 平成九年度のNHK全体の副次収入は、ただいま先生がお話しになったように、八十一・四億ということでございます。その中で、特に先生御関心のある技術関係の副次収入は幾らかということの御質問だと思いますが、それは九年度は全体で三・一億でございます。 さらに、その内訳を申し上げますと、技術協力費と言っておりますけれども、これは衛星放送の技術を外部に協力している
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 地上放送のデジタル化につきましては、NHKといたしましては、先生御承知のように、地上放送は視聴者に最も身近なメディアになっております。日常生活に不可欠なメディアとなっている、そういう現状でございますので、まず第一に視聴者に過大な負担をかけないということが大切であろうと思っております。したがって、国民の理解を得ながら、無理なく推進を図っていくことが必要であるというふうに
○長谷川参考人 お答えいたします。 先生御指摘のとおり、昨年の十二月に郵政省の方から、大変な御努力の結果、チャンネルプランの原案というのが公表されました。この原案作成に当たりましては、私どももできる限りの御協力をさせていただいてできたものでございます。 この原案の骨子は、御案内のように親局と言われている県庁所在地の五十数局と、それから三十ワット以上の中継局、市町村レベルといいますか、そこまでの四百三十五局
○長谷川参考人 お答えいたします。 先ほど設備整備費につきましては、非常に大ざっぱな数字として五千億というお話をしております。先生御案内のように、NHKの予算は約六千億ちょっとでございます。そのうち設備経費、設備の建設費として上げておるのが年間約六百億ちょっとでございます。したがいまして、建設費だけでやりますとやはり十年ぐらいかかるということになります。すべてそのお金をかけた、しかしいろいろな設備
○長谷川参考人 お答えいたします。 ただいま先生の方から、データ放送の規格についてどういう考えかという御指摘でございます。 データ放送の規格については、現在、電気通信技術審議会及び電波産業会で審議しているところでございまして、先生御指摘のとおりMHEGという方式及びインターネットに利用されておりますHTML、さらにその次世代の規格と言われておりますXML、この三つについて、今現在、比較検討しているところでございます
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 知的現状、特許について具体的に申し上げますと、十年度末で私どもが持っております国内外の特許件数は千五百件ほどございます。特許収入といたしましては、平成九年度におきまして約一・五億というのが実績でございます。 それから、産業応用ということでございますけれども、産業応用で特に最近顕著なのは、ハイビジョンの技術というふうに理解しております。これには、医療診断
○参考人(長谷川豊明君) ただいま先生からハイビジョンが世界標準規格にならないのではないかという御心配の向きでございます。 技術規格には二つございまして、電波の部分とそれからスタジオ規格と言っていましてカメラ、VTRとか、電波に乗せる前の規格と二つございます。 電波の部分の規格につきましては、各国の事情によって方式が違っておりまして、これはやむを得ないことでございます。ハイビジョンは、先ほど会長
○参考人(長谷川豊明君) お答えいたします。 ただいま先生御指摘のとおり、日本においては周波数が非常に込んでございます。御質問としては、NHKとしてどういう協力をしたのかという問い合わせでございますけれども、今二点ほど郵政省の方と御協力させていただいております。 一つは、デジタル放送のためのチャンネルを選ぶためには、空きチャンネルと申しておりますけれども、あいているチャンネルがあるかどうかということを
○長谷川参考人 お答え申し上げます。 先生の御指摘は、二〇〇〇年の暮れからBS放送が始まるけれども、そのときに地上の受信機も組み込まれていることが一番望ましいじゃないかというお話だというふうに理解しております。私どももそういうふうにできるのが一番望ましいというふうに考えてございます。 ただ、先生御案内のように、衛星と地上放送の方式が一部違うところがございます。衛星放送の使っている電波それから地上放送
○長谷川参考人 お答えいたします。 私どももPR不足で大変申しわけないと思っておりますけれども、PDPという、壁かけテレビでございますけれども、私どもが研究所で二十年ほど前から、実際は基礎研究をやってまいりました。昨年の長野オリンピックに向けて、商品化ということで、各メーカーさんの御協力をいただきまして、商品化にこぎつけました。現在では、例えば秋葉原の電気店に行きますと見ることができます。もちろん
○長谷川参考人 今先生御指摘のとおり、デジタルのチャンネルを割り当てるためにアナログの周波数を一部変更しなければいけないという問題が考えられております。俗にアナ・アナ変換というふうに言っておりますけれども、そういうときに、今先生の言われたように、一気にデジタルに行って、アナログのチャンネルに中継しないで一気に行こうという、そのためにその御家庭にセットトップボックスを簡単に配るという方法がいいのではないかというお
○参考人(長谷川豊明君) 今、山本先生から御質問がありました、ニュースを字幕放送するというのは御要望が非常に高うございます。 それから、お話しのように日本語の難しさがございますが、今研究所で研究しておりまして、先ほど大臣が申しましたけれども、橋と箸の違いとか、そういう違いを識別する難しさがございます。基本的には放送ニュースに必要な辞書をいっぱいつくりまして、音声で読んだときにその「ハシ」が川にかける
○参考人(長谷川豊明君) ただいま山本先生からISDBについて御説明がございましたが、そのとおりでございます。それはあくまでも私どもとしては技術的な可能性というものをお示ししておりまして、必ずしも、全部これをサービスするには、いろんな番組をつくらなきゃいけないとかいろんな問題がございます。あくまでも技術的な可能性としてそういうものがあるというふうに御理解いただければと思います。 このISDBの開発状況
○参考人(長谷川豊明君) ただいまの会長の御説明に尽きるわけでございますけれども、技術的に御説明いたしますと、今のテレビは五百二十五本という走査線でございますけれども、その約倍の千百二十五本の走査線がございます。それから画面が今四対三、真四角よりちょっと横長で四対三なんですが、ハイビジョンは十六対九ともうちょっと横長になります。したがいまして、今のテレビの情報量の約五倍の情報量が送れるのがハイビジョン
○参考人(長谷川豊明君) ただいま先生が御指摘のとおり、ラジオ放送は昼間は全国ほぼ問題なく受信ができるわけでございますけれども、夜間になりますと上空に電離層というのができまして、それがちょうど電波を反射する役目をいたします。したがって、大陸内外国から出た電波がちょうど日本に反射してくるということで、夜間そういう電波によって混信が行われて聞きにくいという状況が起こります。非常に混信の起きやすい地域は、
○長谷川参考人 お答えいたします。 今、先生の方からニュースの話し言葉が速くなっているではないか、大体、私どもが把握している範囲では、標準的に申し上げますと、一分間に三百語ぐらい話すのが標準でございます。したがいまして、御高齢者の方には、例えば「ラジオ深夜便」というのは、もう少しゆっくり話して、わかりやすくお話をしております。しかし、番組によっては、どうしても標準より、三百五十とか、そういうスピード
○参考人(長谷川豊明君) 今、守住先生から放送関係の研究費が少ないという御指摘がございましたけれども、全体的な分野からいうと、今局長からありましたように一〇%程度というのが事実でございます。 それから、科学技術振興調整費について申請がないじゃないかというような御指摘もございましたけれども、私どもNHKの研究開発は放送法でNHKの必須業務というふうに規定されておりまして、基本的には受信料の中から研究費
○参考人(長谷川豊明君) 将来の放送につきましては、デジタルということで、今先生から御指摘がございましたISDB、統合デジタル放送というのを目指してございます。 これは、画像としてはハイビジョン並みの高画質というものを画像の中心に据えまして、そのほかにデータ放送、例えば電子新聞とかあるいは電子番組案内というような文字情報を送るというようなこと、あるいは将来通信とも融合いたしまして電話回線を使って双方向性