2006-06-06 第164回国会 衆議院 教育基本法に関する特別委員会 第10号
○西澤参考人 今先生のおっしゃったことは、むしろ私の持論でございます。 外国にもいろいろな学校がございます。例えば、グラスゴー大学に目をつけたのは伊藤博文の非常な先見の明があった。その前に、長州藩は五人の藩士を密出国させまして勉強にやっているわけでございますが、グラスゴーには行かなくてユニバーシティーカレッジに行ったのでありますけれども、いずれにしましても、そういうところに目をつけたということは、
○西澤参考人 今先生のおっしゃったことは、むしろ私の持論でございます。 外国にもいろいろな学校がございます。例えば、グラスゴー大学に目をつけたのは伊藤博文の非常な先見の明があった。その前に、長州藩は五人の藩士を密出国させまして勉強にやっているわけでございますが、グラスゴーには行かなくてユニバーシティーカレッジに行ったのでありますけれども、いずれにしましても、そういうところに目をつけたということは、
○西澤参考人 教育者が自分が社会に対して持っている責任感を十分に自覚しなくなったということが、私は最大の原因ではないかと思います。 もちろん、戦後、生活環境その他が決して教員に対してよくはなかったというふうに思いますけれども、しかし、小中学校の先生方の待遇が大学の教官に比べてそう悪くなかったなどという時代もあるわけでありまして、本来それでちっともおかしいとは思いませんけれども、先ほど申しましたように
○西澤参考人 私ごときを呼んでいただいたわけでございますが、果たしておこたえできるかどうか、甚だ自信がないところでございます。 ちょっとだけ私のバックグラウンドを申し上げた方がおわかりいただくのにいいのではないかと思います。 私のおやじも東北大学の工学部応用化学科におりまして、子供のときから、教育ということには幾らか雰囲気として勉強ができたのではないかというふうに考えているところでございます。
○西澤参考人 木村尚三郎先生あたりがよく言われることでございますが、先ほど来私が申し上げましたように、明治以降の日本の展開というものは、世界のトップの幾つかに入るほど見事な展開をやったと私は思いますけれども、木村先生は、そのためには、江戸時代に培ってまいりました日本古来のベースがあるんだ、先生のおっしゃいました読み書きそろばんというふうなものがその後の大変急速な欧米対応の新しい展開の基礎として非常に
○西澤参考人 それでは、私の見解を申し述べさせていただきます。 戦後、個性を尊重するとかいうことがうたわれまして、親が子供に干渉することが非常に悪いようなことを考えてきたのではないかと思っております。もう少し早くそういう点に対する注意をすべきではなかったかと思っております。今、親も先生も代がわりをしておりまして、そういう方々がお子さん方のしつけをしないわけでございます。ですから、そういうやり方とか
○西澤参考人 小さな大学で仕事を務めさせていただいております現在でございますけれども、このような大変意味のある会に呼んでいただきまして、意見を述べさせていただくことを大変光栄に存じております。 最初に申し上げたいことは、現在の憲法というものが、個人の権利を守るということについては大変丁寧に書いてあるわけでございますけれども、よく読めば書いてあるとは思いますが、逆に、そのような社会を守っていく責任が
○西澤参考人 二つの御質問があったかと思います。 一つは、オリジナリティーが出ないということでございます。これは文系でも理系でも同じことではないかと思っておりますが、自分はこういう生き方をしたいというようなことをなかなか今の子供たちは持ち得ないわけでございます。 今度、私は岩手の方で大学をやらせていただくわけでございますが、宮沢賢治の文章などを見ますと、日本人が心の中に持っていた非常にすばらしい
○西澤参考人 私が平素申し上げていることをいろいろとお調べいただきまして、評価をしていただきまして、大変感謝を申し上げます。 日本は、御存じのとおり資源もございませんし、やはり科学技術の展開をもって世界に貢献をしていくということによってみずから生きていかなければいけない国であるということは、今さら申し上げる必要もないことであると思います。 ただ、戦後悪い癖がつきまして、アメリカが大変親切に日本の
○西澤参考人 お手元にパンフレットがお配りしてございます。ダイヤグラムの方がわかりいいかと思いまして、失礼ながらポンチ絵入りでございますが、これは、今度日本に帰られました高原須美子先生がエネルギー経済研究所におられましたころにつくられたパンフレットの中身をコピーさせていただいたものでございまして、高原先生には御了解をとってございます。 一枚目でございますが、これは人口カーブでございます。 ごらんのとおり
○西澤参考人 今、文部省におけるいろいろな問題点ということがございました。ソウル大学には、まだ学科はできておりませんが、半導体研究所が既に四月一日から発足しております。そういう時代に応じた研究教育体制の整備というものがスムーズに行われていないことが先生の一つの言葉と思いますけれども、まさにそのとおりでございます。それが文部省の責任だということになるかとなりますと、私は非常に疑問を感ずるわけでございます
○西澤参考人 頭が悪いものでございますから三つが次々と出てこないかもしれませんが、一つずつ順を追って御報告させていただきます。 組織づくりでございますが、これは最終的にはだれが入るかということが非常に重要である。でございますから、組織も大事でございますが、同時にそこにどういう人をはめ込むかということが大事であるわけであります。例えば文部省の科学研究費なんかにもあるわけでございますが、その成果に関します
○西澤参考人 大変重大な会議に意見を述べる機会を与えられましたことを心からお礼申し上げます。レジュメとしてお配りしてございます資料に基づきまして、御説明をさせていただきたいと思います。 よく日本には独創的な仕事がないということが言われますけれども、私は決してそういうことはないのではないかという気がしております。結論的なことを先に申し上げますと、日本の中にある独創的な科学技術の芽を十分に拾い上げまして