1956-06-03 第24回国会 参議院 本会議 第60号
○菊川孝夫君 私は社会党を代表いたしまして、国防会議の構成等に関する法律案につき、反対の意見を申し述べます。 反対の第一の理由は、本法律案が憲法に違反するからであります。憲法は前文において、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し」、その第九条によって、非武装と戦争の放棄を世界に宣言し、約束したのであります。この宣言、約束こそは、百兆億の賠償にまさる民族的謝罪であり
○菊川孝夫君 私は社会党を代表いたしまして、国防会議の構成等に関する法律案につき、反対の意見を申し述べます。 反対の第一の理由は、本法律案が憲法に違反するからであります。憲法は前文において、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し」、その第九条によって、非武装と戦争の放棄を世界に宣言し、約束したのであります。この宣言、約束こそは、百兆億の賠償にまさる民族的謝罪であり
○菊川孝夫君(続) 一萬田株の下落ぶりというのは、これは日銀総裁として財界に植えつけました威力、あの金融逼迫当時に方々のめんどうを見てあるから、おそらくは自民党に入って、いよいよこれから政界に第一歩を踏み出すのだというので、手を差し伸べたときには、各方面から巨額の政治資金が集まるだろうという期待のもとに、非常に一萬田株が高騰しておったのでありますけれども、存外にこれも集まらないというところに、今日、
○菊川孝夫君(続) 旧式な政治家として星亨という男がありましたが、星亨の再来のような気がするのであります。従って、星亨氏のように暴走しては困るのであります。尊敬するこの反対党の領袖が、すくすくと伸びまして、保守陣営をほんとうに率いて立たれるようになることを念願して、ここに一つおきゅうをすえておかなければならぬという意味から、この戒告決議案に賛成をするのであります。一萬田さんが横にちみににらまれまして
○菊川孝夫君 私は、ただいま議題となりました河野国務大臣に対する戒告決議案に対しまして、政治的な立場から、政治的見地から、一つ賛成の意見を述べたいと存じます。 二大政党時代を迎えまして初めてのこの国会に当りまして、国民が二大政党の成長と、国政の円満なる運営を期待しておったと思います。しかし、いよいよ会期末になりまして、この姿、多数党は、何も多数であるから自己の主張をそのまま押し切るというのであったならば
○菊川孝夫君 それで船田長官にお伺いしたいのですがね。この前のときに国防会議、構成法が審議未了になりまして、杉原元長官がこれを契機に引責辞職といいますか、えらい怒られて、やめられたか何か知らぬが、その経緯はよくわかりませんが、まあ法案が国会において審議未了になったり、否決されたりすることは往々にしてあることであり、特に極端なのは、与党が修正をし、野党が政府原案に賛成していくというようなこともこの間もあったわけです
○菊川孝夫君 私はいいです。きょうは。
○菊川孝夫君 いよいよまた会期末になってきて、内閣委員会で因縁の国防会議法は審議いよいよ、もうそろそろだいぶ進んできたのですがね。
○菊川孝夫君 そうすると、そういう標示は一切日本語に書き改めるわけですね。部品のこまかいところは除いて全部書き改める――今度土曜日に見せてもらいに行くことになっておりますので、そういうものはそれを全部書き改めることになっておるわけですね。
○菊川孝夫君 星のマークを日の丸にかえるのはいいが、たとえば入口には入口、便所には便所の符号がつくだろうと思います。監視艇でも何でも、寝台には寝台、それから士官室には士官室、こういうのは全部英語でそのまま書いておくのか、それから日本語に書きかえることを許されておるのかどうか、それを。
○菊川孝夫君 ちょっと関連して。今の供与兵器についてですが、向うから供与された兵器は符号、それからそれに対する名称あるいは注意書、そういったものを全部英語で書いてあって、それは一切撤去を許さない、日本語にこれを書きかえることも許されないし、そのまま使わなければならぬ、こういうことになっておるということが言われておるのですが、事実みなそういうふうにしなければならぬのですかどうか。その点を一つお伺いしておきたいと
○菊川孝夫君 そこで共産主義であるとか赤だということは、戦前においてはみずからの主張に対して反対するもの、権力に対してレジスタンスを行うものについては、すぐ一番便宜な方法として赤である、共産主義者であるといってレッテルを残ったものであります。最近いまだに一郎の人たちの中にはすぐ、国会の中では少くとも言い得ないのでありますが、院外へ出ますと、すぐ反対する者に対して赤だとレッテルを残る傾向が今あるわけであります
○菊川孝夫君 いや私の聞いているのは、その当時あの滝川事件を契機といたしまして、河合教授が罷免される、矢内原教授が罷免される。そうして少くとも自由主義者と目されるような青年教授は次々に罷免されていった。その口火を切ったのはあなたの行なった滝川教授の罷免事件だと私は思う。それ以来日本がずるずると軍国主義的になり、いわゆる学者は吉田さんの言う曲学阿世の徒によって占められた、時の軍閥に抗す者がなくなってきた
○菊川孝夫君 鳩山さんと教育ということを考えた場合に、われわれの第一番にぴんと連想しますのは、かつての瀧川事件だと思うのです。それで鳩山さん、少くともいろいろと過去においては、お互いに失敗もあり考え方の違いもあったのですが、今日になって、鳩山総理、静かに振り返られて、その当時文部大臣として、滝川教授の罷免を行なったことが悪かったのであろう、ああいうときに失敗をしたと、こういうふうに反省をしておられるか
○菊川孝夫君 それじゃその名前で当分押していこう、こういうことですな。田畑君の今の質問で、陸軍省、海軍省になるまでは陸佐、空佐というところでやっていこう、こういうお考えですな。
○菊川孝夫君 それは一つは大将、中将というふうなことにしたら、どうも憲法とまた抵触しそうだというのと、国民感情からいって……、今の御説明だというと、この二点でいっておられるようでありますが、そこで、ああいうどちらかというとさっぱりちょっとわかりにくいような名前をつけてカムフラージュしていると、こういうふうに受け取れるのですが、そういうふうに答弁を解釈してよろしゅうございますか。まあこういう名前はどちらかというと
○菊川孝夫君 ちょっと関連して一つお聞きしたいのですが、今、防衛庁長官が、切りかえについては口をつぐんでなかなか言われない、答弁せられないのですが、いずれこれはわれわれの見ておるところによると、だんだんと大きくなってやっていこうという意図がうかがわれるようでありますが、そこで私のお尋ねしたいのは、一つだけ尋ねておきたいのですが、陸将であるとか、海将であるとか、上将であるとか、准将であるというような、
○菊川孝夫君 もう一点だけ、蝋山先生にお伺いしたいのですが、今政治と教育の関係についてお述べになったんでございますが、民主主義下においては政治と教育は切り離されておりまするけれども、独裁的な国におきましてはこれは政治に教育はどうも隷属しているように私どもは見えるのですが、従いまして、今のような教育の中立性を守るということは勢いやはり民主主義を守るという道に通ずるように私どもしろうと考えで思うのですが
○菊川孝夫君 臨教審につきましては、設けるならばもっと高度な見地からというか、その取り上げる問題については大いにやったらよかろう、こういうような意味を大浜さんお述べになりましたのですが、そこで伺いたいのですが、たとえば海外に留学せしめる。とにかく戦争中、戦後を通じまして、学者でも、あるいは一段日本人でも、海外の学術文化の進んでいるところがら遮断をされておったと思います。従ってもっと学生も、教授、助教授連中
○菊川孝夫君 理論というものは実践が伴ってこそ初めて理論であります。従って理論的に答えた以上は、その実践の裏づけがあってこそ私は総理の理論的な答弁が成り立つと思う。従ってその実践に伴うように、いつでも用意しておかなければ、理論的に答えただけではそれは理屈だけであって、実際には間に合わぬということで、それは実際に合わぬと思う。総理いかがですか、実践があってこそ理論が成り立つと思うのです。
○菊川孝夫君 そうしますると、最悪の場合、つまり急迫不正の侵略があって他に方法がない場合も考えられる。そのときになって、やはり敵基地もたたくこともあり得るということですから、そういう最悪の場合に備えた準備を整えておってこそ、存在の意義が、金を使う意義があると思うのですが、それを最高の目標として準備をされようとしておるのか、この自衛隊法の一部を改正するに当っては、これはワンステップであって目標はそこにあるのだという
○菊川孝夫君 政府は自衛権の憲法解釈についてこの限界を明らかにされましたが、これを見てみますと、だんだんと勇ましくなってくるのであります。警察予備隊から保安隊、自衛隊と進むに従って、逐次勇ましくなって、軍靴の音が高らかに聞こえるような気がします。そこで政府の見解によりますと、軍備あるいは自衛というものは、最悪の場合に対処するところにその存在の意義があると思うのです。最悪の場合に備えておくことなんです
○菊川孝夫君 それでは防衛支出金はだんだんと減ってきておるのでありますけれども、一体この防衛支出金の減り方につきまして、この予算説明によりますと、三百億となっているのだが、これ以上はもう減額の余地がないものであるか、それとも自衛隊をどんどんふやしていくに従って、これはもうしまいにはゼロになる。従って私のお聞きしたいのは、アメリカの兵隊がおっても、自衛隊さえふえればもう防衛支出金がなしにやれるものか、
○菊川孝夫君 それでは防衛支出金の一応減額をアメリカと折衝の結果認められた。その反対に今度は自衛隊の経費が増額されておる。これはやはり自衛隊経費増額を条件として、防衛支出金の減額を認められたものであるか。ただそれとは関係なしに、防衛支出金の減額を向うは承認したものであるかどうか、この点をお伺いいたしたい。
○菊川孝夫君 まず大蔵大臣にお伺いいたしますが、ことしの予算の編成に当りまして、各大臣から猛烈に復活要求がされまして、さすがの大蔵大臣も予算閣議において各大臣からつるし上げを食うというような状態であった。中で船田防衛庁長官だけは涼しい顔をして、防衛庁から予算の復活を強く要望しているというような話をわれわれは聞かなかったのであります。軍事費につきましては、新しい言葉で言いますと防衛費でありますが、旧来
○菊川孝夫君 そうすると、この委員会の法律は一月一日からですから、五年先には、大体実際に原子力が日本で利用されるというのがあなたの目途ですな。
○菊川孝夫君 次に、実験の段階から実用の段階に入る目途を一応どの辺に置いてあなたはこれから原子力大臣、委員長としておやりになるか。これも長いことかかって、五年も七年もかかって、それから使うというのであるか、それともどのくらいのときになったら実用、産業方面に利用できると、こういうふうにお考えになっているのでありますか。
○菊川孝夫君 それじゃだいぶ法律論で皆さんお尋ねになりましたので、正力国務大臣に、きわめて常識的な点で二、三お尋ねしておきたいと思います。 一つは、原子力の利用ということを盛んに言われるんですが、原子力というのは、実際につかんでいる人はほとんど少いと思うので、あなたは原子力大臣にこれからおなりになるわけでありますが、一体何に利用されようとするのか。まあ発電か、飛行機か、船を動かすのか、主として正力
○菊川孝夫君 私は社会党を代表し、行政管理庁設置法の一部を改正する法律案について、政府原案に賛成、委員長報告の修正議決に反対します。 この修正案は、内閣委員会で緑風会の島村軍次君よりの提出されたものでありますが、意外にも政府与党たる品由民主党の委員も、この修正案に賛成をされまして、実はあぜんとしたのであります。そこで野党たるわれわれ社会党委員のみが政府原案に賛成し、緑風会と与党自由民主党の委員によって
○菊川孝夫君 それでもう一ぺん提案者に一つ御質問申し上げたいのでありますが、今の河野大臣の説明から聞きましても、これを削除しなくても、そうえらい、今も行き過ぎになるとか、弊害があるというような提案理由の御説明のようで、承わったのでございまするけれども、むしろこういった機関がややもいたしますと伏魔殿的な存在になるのでありまして、あらゆる機関から、政府の会計検査院にいたしましても、あるいは行政管理庁からもできるだけ
○菊川孝夫君 それでは次にお尋ねしたいのは、行政管理庁と政府機関とがややともすると見解を異にいたしまして、社会に向ってすぐそのなまのままにぶつけられる。その一番具体的な例は国鉄と行政管理庁の赤字、黒字の争いでございまするけれども、このような問題は国民の側からするならば、何も批判を国民にしてくれとかいうのでは済まされない。これは国有鉄道も政府の機関、しかも行政官理庁も政府の機関であります。それが真正面
○菊川孝夫君 討論に入ってから恐縮でございますが、突然修正案が討論中に出されましたので、修正案について若干御質問いたしたいと思います。一つお許し願いたいと思います。 まず第一に、河野長官にお尋ねしたいのでありますが、政府原案として今手元に資料としても配られましたような輸出入銀行以下の政府の出資の各機関に対しましても、行政管理権を発動して、そうしてせっかく政府が出資いたしておりますのでありますから、
○菊川孝夫君 私はまた今の日本の農業の規模と、それから世界各国、特にアメリカであるとか東南アジア各地の米産地帯の農業規模、これと比較しました場合に、過剰人口を抱えた日本の農村が唯一の頼りである米穀に対しまして、今河野さんが準備が完了したら統制撤廃ができるんだろうと、こうおっしゃいますが、私はこの外国の食糧の生産過剰の傾向を示している現在において、これと対抗して日本の農村を守るためには、まあ永久といっては
○菊川孝夫君 河野さんは農林大臣就任当初に、まあ砂糖の専売制に一応アドバルーンをあげられた。それからこの法律をお出しになった。で砂糖業界と、もと自由党との政治資金のつながりについて、かねてからにらんでおられたところに一発ぶちこまれたということについては、われわれは河野さんの今言われました表面的な理由と並びあわせまして、非常に政治的な勘のよさを敬意を表しておるわけでございますが、しかもこの基本線をあくまでもくずさぬ
○菊川孝夫君 農林大臣にお伺いしたいと存じますのは、先国会におきまして審議未了になりました砂糖価格安定及び輸入に関する臨時措置法案その後の行方をどう処理されるかということと、来年度の予算編成に当りまして、いよいよ編成期が参っておりますが、この問題をどう処理されようとするものか、一つ伺っておきたいと思います。
○菊川孝夫君 それでまずお尋ねしたいのは、諸政策を実施される場合に、常にそのことを配慮されながら実施に当られなければならぬと思うのであります。と申しますのは、今まず当面与党と野党の意見が最もするどく対立しておりまするものに、日本の再軍備の問題があると思います。自民党が政権を担当せられる間は、アメリカの要請もありますし、自衛力漸増という名のもとに、どしどしとこれを拡張されるようであります。私どもは再軍備
○菊川孝夫君 もちろん病気であるというようなことをお尋ねしているのではなくて、内閣が責任を負つて、何らかの責任を負つて総辞職をされるという場合には、当然反対党は政権を担当すべきであるのは憲政の常道である、議会主義のルールである、こう考えるのでありますが、その点についてあなたの所信を伺いたい。
○菊川孝夫君 昭和三十年度の特別会計予算補正特第二号の審議に入るに当りまして、社会党を代表しまして鳩山総理に総括的な問題について二、三質問いたしたいと存じます。 私ども社会党は去る十月十三日に両派の統一を行いましたし、民主党と自由党は一ヵ月おくれまして十一月十五日に合同しまして、自由民主党を結成され、ここに二大政党の対立時代を迎えることになりました。戦前においても二大政党の対立時代がありましたけれども
○菊川孝夫君 次に賠償問題について伺いたいと思うのですが、今フィリピンとの賠償の問題が大きな政治問題になっておりまするが、あなたの談話か何かでちょっと出たのでありますが、一つのお考えとして、たばこの値上げによって——賠償はそういう深刻なものであるということを国民に認識させるために、たばこに賠償税をかけるというようなこともまあ一つの考え方であるというようなことが新聞に発表されたのでありますが、このフィリピン
○菊川孝夫君 そうしますと、健全財政の線を貫くということになると、こう赤字公債だとか、公債類似というようなものについては考えずに、あくまでも均衡でいこうと、こう考えるのでございますか。
○菊川孝夫君 じゃ、できるだけ簡単に要点だけ申します。 第一に、拡大均衡ということを一般にこれはよくいわれてきたのですが、いよいよあなたの言われる八合目のミルクから入っていかなければならないと思うのでありますが、来年度の予算編成方針から見まして、一体どの辺に、ことしの予算と来年度の予算の編成方針とを比較いたしまして、どういうふうな形になった場合に、一応これは拡大均衡になったんだと、一歩を踏み出したのだということが
○菊川孝夫君 ちょっとあなたの説明によると、これは適当なものとは考えられないとおっしゃるが、私の見方では、今のあなたのお話を受け取りますると、適当であるかどうかは知りませんが、やむを得ないものじゃないかと思うのですが、事業を行う災害復旧なんというやつは、これは一部だけやりまして、あとは翌年回しにする、堤防を半分だけしておいたのでは意味をなさない。やはり一度にしておかなければならない。ところが補助金を
○菊川孝夫君 それじゃ具体的に、こういう場合について二、三例をあげてお尋ねしてみたいと思います。例の十三号台風とか何とかいうので、一昨年、それから昨年にかけて非常に災害が多かった。その結果、まあ国会におきましても災害特別対策委員会というものが設けられまして、いろいろの立法がされました。立法的な措置がされまして、そこで被害地におきましては、この法律に従いまして復旧工事を始めまして、この目標は三、五、二
○菊川孝夫君 地方債に関係してちょっとお尋ねしたいと思いますが、まあ地方財政の赤字ということをやかましく言っているのですがね。大蔵省では今度交付税率の引き上げは行わないことに省議が決定したということが放送されているのですが、赤字解消ということになると、それではあの地方債と密接な関係があると思うのだがね。今地方自治体は一体どう赤字をやりくりしているかと言ったら、民間の銀行に借りているのであり、はなはだしいのは
○菊川孝夫君 次に国防という問題でありますが、これはいまだに私どもの脳裏を去らない悪夢でありますが、国防という解釈でありますが、これは広義に解釈しますと、これも国防である、これも国防であるというので、教育、文化、あるいは財政経済政策全般に国防のためである、高度国防国家というようなことが言われたわけであります。その当時の悪夢がいまだに脳裏を去らないわれわれにとりまして、国防の限界というものを鳩山総理はどの
○菊川孝夫君 それはみずからがさように考えましても相手のある問題であります。今も申しましたように、ソビエトでもアメリカでも決して侵略軍を持っているというような言明をするところはございません。これは御承知だと思います。みんな自衛だと言っております。従ってかりにあなたみずからだけが自衛だと言い切りましても、相手方にそういうような脅威を与えるような心配、特に誤解を生じさせているというようなことがないかということは
○菊川孝夫君 まず鳩山総理にお伺いいたしたい第一点は、どこの国でも今世界中で侵略軍を持っているというような言明をする国はございません。いずれも自衛のためである。アメリカでもソビエトでもこれは自衛のために持っている軍隊だと言明をいたしております。従いまして、軍隊というものはこれはもう主観的には必ず自衛のためだと主張するものであります。そこで最近自衛力の漸増、独立したのであるから自衛軍を持たなければならないといって
○菊川孝夫君 もう時間がありませんので、一点だけ簡単に御質問申し上げますが、駐留軍の労務者の諸君が、終戦直後のあの進駐軍といったような時代、言葉もわからない、気質もわからない。荒いアメリカ、イギリス、濠州の軍隊のもとに使われまして、言語、習慣等の違うもとで、まあどちらかと申しますると、非常にやりにくい業務に協力した諸君が非常に多いのであります。この諸君が、まあ日本としてはいい傾向、非常に好ましいことでありまして
○菊川孝夫君 このいわゆる駐留軍労務者という諸君についての退職金の特例に関する法律案でありますが、駐留軍が、本委員会におきまして法案を審議している際に政府の方でも言明されましたように、日本の自衛力漸増に伴って、地上部隊が撤退する。従ってこの駐留軍の労務者の諸君も、そのために、あるいはアメリカ予算の削減等のために相当大量に、しかもほとんど日本の労働法規を無視したというような状態で、一方的に解雇される場合
○菊川孝夫君 私から御説明申し上げますが、従来は国鉄、専売、それから電電の三公社は、まあ官吏として、それから引き続いて公務員となって恩給法の適用を受け、一方におきまして共済組合法の適用を受けまして、従いまして、本人の意思いかんによりましては組合の掛金を継続しておりますると、共済組合から年金をもらうことができ、また国庫から恩給をもらうことができる。従いまして、その両者を合わしまして退職後の生活の一部を
○菊川孝夫君 あなたのお考えは大体わかりましたが、十年にわたっての冷い戦争をやった結果、やはりこういう政策をとらざるを得ないということを両方とも認めて、好むと好まざるとにかかわらず私は認めてきたのじゃないか。ところが一時はもうそこまで持ってきた冷い戦争を熱い戦争にさせなかったということは、やはり共産陣営の指導者も、それからアメリカ側の指導者も偉いところだと思います。日本のかつての軍国主義時代であったならば
○菊川孝夫君 根本的というよりも最近におけるのをどういうふうに外務省はつかんでいるか。
○菊川孝夫君 外務大臣にこの三法案審議に当って大事な点だと思うのでお伺いしたい。それはもうざっくばらんに申しまして、国際共産主義勢力の最近における動向を外務大臣としてどういうふうにこれを受け取っておるか、こういう点について伺いたいと思うのでありますが、というのは、日本も都合のいいときには、戦争中ですからまあそれを言うのはどうかと思いますけれども、そのときには鬼畜米英であって、ソビエトは非常に頼りになるところであって
○菊川孝夫君 そういたしますと、思想の自由について憲法は保障をしておりまするから、いかなる思想の持ち主といえども、これは日本民族である以上は、法律に違反しない限りにおいては日本民族でありまするから、これに対してはあくまでも守る。従って、たとえば自衛隊員が共産党員であっても、共産党もやはりこれは今のところ日本民族ですし、合法政党であるから、これもやはり合法政党として存在することを守るということは、やはり
○菊川孝夫君 それではこの十九万に増強されましたところの自衛隊の精神的支柱ということについてお伺いしたいのですが、どういう指導方針を持つかということですが、指導理念についてお伺いしておきたいのですが、昔の軍隊は天皇陛下のために命を捧げるのだ、忠君愛国で持ちこたえておったのでありますが、今の自衛隊の精神的支柱というのは、林統合参謀幕僚会議長は愛国愛民族というところで、国を愛し民族を愛する、こういう指導方針
○菊川孝夫君 防衛庁設置法の一部を改正する法律案の骨子は、何といっても十六万が十九万になり、三万人増員するということですが、戦前に師団と言いますと、大体一万が平時編成と言われました。いよいよ十九個師団大体できる、戦前満州事変以前の常識からしますと、十九個師団の分ができることになると思うのでありますが、そこでまあ長い間論議されて来たことでありますので、今さら憲法論議を打ち出すのはどうかと思いますが、鳩山総理