1973-11-09 第71回国会 衆議院 農林水産委員会 第57号
○神田委員 私、時間がありませんから、あとで時間をたっぷりとってやりましょう。どうも畜産局長の話は、私の質問をそらすようなことを言っておりますが、大体においていま鶏卵の安定価格、基準価格キロ当たり百七十三円で経営できますか。そういう計算をしましたか。それから加工乳の価格、いま現在のような加工乳の補給金でもってやっていけますか。それはいま二万一千円も飼料が上がっているときに、その価格でやっていけるわけがないでしょう
○神田委員 私、時間がありませんから、あとで時間をたっぷりとってやりましょう。どうも畜産局長の話は、私の質問をそらすようなことを言っておりますが、大体においていま鶏卵の安定価格、基準価格キロ当たり百七十三円で経営できますか。そういう計算をしましたか。それから加工乳の価格、いま現在のような加工乳の補給金でもってやっていけますか。それはいま二万一千円も飼料が上がっているときに、その価格でやっていけるわけがないでしょう
○神田委員 政務次官もそう認識されておれば、それに基づいてひとつ特別な対策を立ててもらいたい。強く要望いたします。 と同時に、私は、沖繩で今日振興させなければならぬことは畜産だと思う。畜産の適地でもある。年じゅう亜熱帯地帯でもって青草がはえておる。そこへ牛あるいはその他の畜産を振興させる素地ができておる。それに対する基本的な態度を固めて、それに対する施策をしていくことが非常に大事なことじゃないか、
○神田委員 時間がありませんから、関連いたしまして簡単に御質問申し上げますが、いまの政府の答弁をずっと聞いておりますと、私は過般沖繩の調査団の一行に加わって沖繩現地を見てまいりました。これは私たちの想像以上に農地は荒廃しておる。いままで内地における農業というものをわれわれは考えておりましたが、沖繩へ参りましたところが、いままで全然基盤整備をやってない。機械を入れようとしても機械も入らぬ。また水もない
○神田小委員 農林省の統計から見ましても、四十七年度において、カンショは生産費が粗収入を上回っておる。バレイショについては、わずかに粗収入がふえておる。こういうことでは、ほかの作物に比較しますと、これが将来日本のでん粉需要を満たすための安定した価格であるとはわれわれは思えない。きょうのこの小委員会は、非常に重大な小委員会だ。とにかく、ここ一、二日のうちにこの価格を決定しようというようなときでありますから
○神田小委員 局長の言われたことは、そのとおりだと思います。しかし、そのとおりではあるが、いまの価格でもって、あなたが言われているようなことがはたして可能であるかどうか。いまのカンショ、バレイショ等の生産者価格でもって、これらの生産の目的を達成することができると思われるかどうか。その点をお尋ねします。
○神田小委員 私は、時間の関係もありますから端的にお尋ねしますが、局長は、一体、カンショ、バレイショの生産が、日本の農業においては必要なものであると思うのであるか、今後、これらカンショ、バレイショの生産を維持、拡充、合理化するためには、どのような方策をとろうとしておるのであるか、まず、第一に、この基本政策の姿勢についてお尋ねをします。
○神田委員 どうしてもえさの価格が上がってくると、畜産物の価格でもってこれを補わなければならぬと四参考人が言われました。これはやむを得ざることだろうと思う。そのためには畜産審議会を早く開いて支持価格を改定をなさなければならぬ、まず第一にそれが大事なことだろうと思う。たばこの場合においても、たばこの審議会を開きまして、たばこ価格の改定をやりまして、七・一%の値上げをして一九%にしたわけであります。これは
○神田委員 それに関連しまして、飼料が非常に値上がりをした。政府はこの飼料の値上がりを畜産物の価格で吸収しようとしていますが、一体そういうことが可能であるかどうか。しかし、そういうような価格でもって吸収するというようなことが正しい解決の方法であるかどうか、私は非常に重大な問題であると思うのです。そうなれば、これは消費者にも大きく影響を及ぼすことでありますので、われわれとしてはあくまでも飼料の値上げによる
○神田委員 どうも各参考人には忙しいところ御苦労さんでございます。 井田参考人にお尋ねしますが、今後の飼料の手当ては、一体全農としてはどのような手当てをしておるのか、ひとつお伺いしたいと思います。
○神田委員 その根本的な問題は、たとえば養鶏家にしてみますと、先ほど御質問があったと思うのですが、キロ当たり七月までは百七十五円か六円でしたわね。それでいまほとんどが養鶏の場合は配合飼料。配合飼料の非常な暴騰によって、キロ百七十五円や六円で一体引き合うのかどうか、これはとうてい引き合わないでしょう、採算がとれないでしょう。あるいは養豚にしましても、経営をよほどじょうずにやっている人で月一頭まあ千五百円
○神田委員 次に畜産局長に、現在の日本の畜産、養鶏あるいは肉鶏、乳牛、肉豚、これらの畜産が一体収支のバランスが合っているのかどうか。たとえば酪農家にいたしましても、年々飼育頭数も減っておる、あるいは酪農家の戸数も年々減っておるわけですね。これらのことは、ほかの畜産関係にもいえると思うのです。こういうような状態が続けば、やがて日本の畜産というものは壊滅してしまう。それでは外国から肉や卵は買ってもいいんだ
○神田委員 まず、いま緊急の問題であるところの飼料の問題等につきましてお尋ねを申し上げます。 大臣に、非常に重要な段階にきておる今日の日本の畜産行政に対しまして、このような状態の中において、日本の畜産を守るためにこれから農林省としてはどう対処していくかということにつきまして、ひとつその所見をまず伺いたい、こう考えます。
○神田委員 次に田村参考人並びに森谷参考人には、日本の森林を守るためにたいへんな御努力をされ、また非常にうんちくあるお話を聞きました。 それで私は、この自然を守ることが非常に大切であるにもかかわらず、乱開発あるいは大資本による買い占め、山林というものあるいは土地というものが金もうけのためにあるいはまた企業を有利に展開するために無制限に利用されて、そして、さっき栃木県の話がありましたけれども、栃木県
○神田委員 国が森林を守るためのいろいろな施策をいままでも行なっておったが、しかし、これは非常に手が届かない。現在において、森林所有者の犠牲のもとにおいて植林が行なわれている、こういう点に私は荒廃していく大きな原因があると思う。こういう意味合いにおきまして、森林組合としては、そういう問題を自分の手でできるだけ解決すると同時に、これは国家百年の計でございますから、植えた木が自分一代でもって切れるとは限
○神田委員 参考人の方には貴重な議論を承りましてありがとうございました。 時間がありませんから端的にお尋ねを申し上げます。まず喜多参考人にお尋ねしますが、森林が非常に荒廃しつつあるが、その一つの原因は、植林しても経済的に引き合わない、たとえば苗木あるいはそれを植える賃金、その他いろいろの面において植林が行なわれない。切れば切りっぱなしにしてそのまま荒廃していくというのが全国至るところにあるわけですが
○神田委員 時間の関係がありますので、二点だけ質問申し上げます。 まず第一に、食管堅持の問題でございますが、米が余ったというので自主流通米というようなことをやっておりまして、このために食管がなしくずしになるような動きが出てきて、モチ米等は買い占めをされる、また警察庁に告発されるような、そういう問題か出てきている。私は日本の食糧を増産していく上に非常に重大な問題であると思うのであります。 それで、
○神田委員 いま一点だけひとつお尋ねします。 これは後にまた徹底的な審議をする必要があろうと思うのですが、国会で審議しようとすると、これは米審できめるのだから国会でやらなくてもいいのじゃないか、こういう意見もあるようですが、私はこういうことで米審を重大な米価決定の基本にされてはたいへんなことだ、こう考えておるのです。 それと同時に、先ほどもお答えがあったようですが、予約延期、出荷拒否ということに
○神田委員 非常に時間がないようでありますから、簡単に御質問を申し上げます。 米審の試算米価、いわゆる政府の諮問する米価というものに対して、非常に実情に合っておらない、われわれもそういうように考えております。それと農業団体の要求米価とが非常にかけ離れておる。これは毎年毎年だいぶかけ離れております。このような試算米価と農業団体の要求米価がこのようにかけ離れておる、そして毎年農民はもう農業に対しまして
○神田委員 そういうような大ざっぱな答弁ではどうにもならぬですね。これはひとつ資料を提出願います。各農業団体の経営内容、たとえば四十六年、四十七と二年の実態調査をしたでしょうから、それに基づく資料をお願いします。 それと、私の考えるのは、この経営が、金融事業、共済事業だけが黒字で、あとの購買、販売事業あるいは加工事業、農業協同組合についていえば、これが全部赤字だ、こういうような経営の実態は、いわば
○神田委員 その他、農業協同組合以外の漁業協同組合とかあるいは森林組合とかありますね。そういう組合の大体の内容、それから特に経営を悪くしてどうにもならぬというようなことで給料等も非常に不払い等で、あるいはまた、給料の基本給が非常に低いというようなものがありますれば、その御説明を願います。
○神田委員 まず第一に、農林漁業団体共済につきまして、その基本となる農林団体の職員の給与が低い、そういうことがいわれております。これは実際ほかの団体や官公労等に比較しますと確かに低いわけです。低いことにつきましては、それにつきましての農業団体の経営等もほかの企業に比較して非常に悪いのではないか、こういうことを考えますので、まず第一に、農林漁業団体の経営の実態はどうなっているのか、この点について概略の
○神田委員 時間の関係もありますから、簡潔に御答弁願いたいと思います。 それはわかります。わかりますが、しかし、いまたとえば東京都についていえば、東京都の沿線の通勤に必要な土地、そういう適地というものは大部分大企業が買い占めをしておるのですよ。いかにそういう施策をしても、適当な土地がなければこれはどうにもならぬ。その問題に対してそういう庶民が必要とする土地——山奥には幾らでも土地はあるでしょう。しかし
○神田委員 建設大臣が大企業に対しまして、いわゆる都市圏におけるところの大企業の所有しておる土地を公有地として手放してもらえないかということを言われた。しかし、大企業を中心とする不動産業者は、これに対しまして色よい返事はしておらないのは、新聞でもごらんのとおりだと思うのです。なかなか一たん手に入れた、もう目の前でもって相当の価額に上がっていこうとする土地を、何も金に困っているわけではない大企業がそうやすやすと
○神田委員 私は第一に、森林法の改正によって開発行為に県知事の許可制をとろうとしておりますが、これだけで大企業の土地の買い占めを抑止することは不可能であろうと思います。いま法人等の大企業が土地の買い占めをし、庶民が土地の入手並びに住宅に非常な困難を来たして大きな政治問題になっておりますが、これに対しまして総理はどのようにお考えになっておりますか。大企業の土地買い占めに対してこれらをこのまま放置しておくつもりか
○神田委員 これは、少なくともいままで余剰農産物を日本がアメリカから買い付けておった、そして国内生産よりも安い農産物であるというので、アメリカの農産物に依存しておった。こういうやさきにこのようなことが起きたということに対して、これは重大な、日本としても食糧増産——大豆ばかりじゃない、トウモロコシあるいは小麦その他の問題にも波及しないとも限らない。こういう国際信義を無視し、契約を破棄するような、そういうようなことを
○神田委員 同僚の皆さんから大豆の問題等についていろいろと御質問があったと思いますが、重複するところがあるかと思いますが、御了承願います。 まず第一にお尋ね申し上げますが、日本がアメリカと契約しておった大豆が、契約しておったにもかかわらず、途中で半分、六十万トンの輸入に対しまして三十万トンしか送らぬ、こういうようなことが国際信義上行なわれていいものであろうかどうであろうか、それに対して政府はいかなる
○神田委員 母親の愛情とかなんとかという問題、これは筋が違うと私は思うのです、その愛情と医療費の無料化の問題とは。零歳児というようなものは実際問題として育てにくいんです。またいまのようにおかあさんがほとんど働きに出ておる。子供は保育所なり、あるいはどっかに預けて働きに行っておるというそういう勤労者の方が非常に多い。私は、統計的に調べてあるかどうかわかりませんが、ゼロ歳の乳幼児を無料にした県とそうでない
○神田委員 これはいま考えておらないと言うが、実際問題として二十一都道府県でもう行なっておる。こういうふうに地方でもって、こういう大きな負担をしょって、これをやらなくちゃならぬということで実際に実施しているんだ。これを厚生省が全般的な問題であるといって考えておらないということは、老人医療の無料化と同じでございますけれども、やはり日本の医療行政の点から見ましても、これは片手落ちになるのではなかろうか。
○神田委員 時間が限られておりますから、私のほうから簡単に質問しますから要領よくお答え願います。 まず第一に、各都道府県におきまして現在乳幼児医療に対する無料化が地方自治体の経費と責任でもってなされておりますが、先ほども委員から言われましたとおり乳幼児の死亡率は非常に高い。そういう観点に立って、これは地方自治体にまかせるべき問題ではない。そのためにはやはり国でもって責任を持って無料化をやるべきじゃないか
○神田委員 その点は、ひとつ国民年金という制度があるといいますが、国民年金と厚生年金では給付率等も違うし、こういう意味合いにおいて老後の保障にはならぬ。実際問題として国民年金でもって、いま食って行けますか。もういま老齢の人たちがたくさんふえまして、男では七十一歳ですか、女では七十五歳というような、そういう非常に年寄りが長生きしているわけですから、こういう人たちが国民年金のわずかな金額では食っていけない
○神田委員 厚生年金のうちで五人未満の零細企業に働く人たちは、任意加入ということで、大部分の零細企業の従業員は、おそらく入ってないと思うのですが、こういう零細企業に働く人こそ大切、厚生年金のようなものが必要じゃなかろうかと思います。これに対しまして、これを加入させる考えがあるのかどうか、お尋ねします。
○神田委員 時間の関係もありますから、私のほうでも簡単に質問しますから、ひとつ簡単に御答弁願います。 まず第一に、厚生大臣にお尋ねしますが、いままでの委員の皆さんから、年金が非常に複雑化しておる、これを集約化、一元化して、もっとわかりやすく、しかも簡明にできないか、あるいはまた世界的にも非常に補助制度が低いので、この問題について引き上げる必要があるのではないか、充実する必要があるのではないかということでございますが
○神田委員 真剣に取り組んでいくことは、毎年そういうことを言っているのですね。真剣に取り組むと言いながら、一日の労働賃金が五百円程度あるいは八百円とかいうような、そういう安い金ではこれはどうにもならぬと思う。こういう価格問題に対して政務次官はどう考えますか。そうあわてないで、ゆっくり、大事な問題なんだから。
○神田委員 政務次官が用事があって帰られるようだから、政務次官にまず第一にお尋ねします。 世界の食料事情が非常に緊迫している現在、日本の麦類が年々非常な速度で減少をしておる。三分の一あるいは四分の一、来年は五分の一、三十五年度に比較しましてそのように減っていく、こういう状態はただごとではないと思うのですが、これらに対する抜本的対策をとらなければ、これは重大なる食糧危機が日本にも来るのではなかろうか
○神田大作君 私は、民社党を代表して、国鉄運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案並びに修正案に対し、反対の討論を行なうものであります。(拍手) まず第一に、その反対の理由は、今回の国鉄運賃の値上げは、いまだかつてない異常なインフレのさなかに行われるということであります。 昨年末以来の物価の上昇はとどまるところを知らず、すでに卸売り物価の上昇は一一%をこえ、消費者物価の
○神田委員 汚染魚はどうしてできたか、水銀汚染の汚染源はどこから出たのか、汚染を出した工場、企業に責任がある、この責任のある企業によって漁業者その他関係者の損害等を補償すべきであるというように大臣の答弁を聞きました。 しからば、通産省にお尋ねしますが、世界の汚染の原点といわれる水俣病が発生しましてから十数年間、水銀によるところの汚染であるということが明確になってから、通産省は、水銀をたれ流しにしておる
○神田委員 大臣が遺憾の意を表したというようなことで済まされない。漁業者の生活問題、それから地域住民の生命にかかわる重大な問題でありますので、これは単なる遺憾の意を表しただけでは済まされない。汚染された魚をとって、市場においては三分の一あるいはそれ以下に値下がりをしておる、あるいはまた廃棄しなければならぬというような現状に立ち至っておる全国の漁民に対しまして、一体これらの生活保障の問題についてどのように
○神田委員 私は漁業三法に関連いたしまして、現在非常に全国的な問題となっております第三水俣病発生によるところの漁業者、それに関連する関係者が、とった魚が売れない、売れないために生活ができない、非常な混乱をいたしておりますが、そのことは農林大臣も十分御承知だろうと思います。私は土曜、日曜、月曜にかけまして有明海沿岸、八代海沿岸等を調査いたしまして、調査団の一行の一員といたしまして調査に参りまして、その
○神田委員 これらの離農してからも開拓地の借金を払うというようなことは、これは非常に酷なことであって、これらの問題をやはりいままでは開拓融資保証協会でもってめんどうを見ておったろうと思うのです。これらについて今後引き続いて、今度は農業信用基金協会で一般農業と一緒になる場合、これらについての引き継ぎ、あるいはこれらに対する対策等について、菅野さんと齋藤さんにそれらの見解についてお尋ね申し上げます。
○神田委員 これら開拓者が離農するというのには、やはり日本の農業自体に問題点はありますが、酪農あるいは果樹その他園芸等、そういう問題についての国の施策が非常に微弱であると同時に、現在乳牛をやってもとても引き合わぬというようなこういう状態、これは一般農家にもいわれるのですが、開拓者の場合は特に多いと思うのです。これらに対しての借財の返済等については、土地を売って払っておるのか、それともその借財はそのままにして
○神田委員 まず菅野委員長にお尋ね申し上げますが、非常に立地条件の悪いところに行って営農を長い間続けておられる開拓者の皆さん方の御苦労は、これは並みたいていではなかったのでありますが、現在立地条件が非常によいところであっても離農が続いておる。そういう開拓地の立地条件の悪いところで農業をやっていくということは、これは容易なことではない。そのためにばく大な借金をしょって、いま働けど働けど全くにっちもさっちもいかなくなって
○神田委員 集団農業をやると言っても、実際問題としてはなかなか進んでおらないようでありますが、この点は、われわれとしても、日本の農業を今後どうしていくかということで、いま松村さんが申されたようなことを推進する以外にはないと思いますが、それにはやはり政府並びに農業団体が一体となって、そういうものができる一つの体制をつくってやらなければならない。私は、養蚕なら養蚕をたとえば十町歩、あるいは養豚なら養豚三百頭
○神田委員 次に、中央会の松村常務にお尋ねしますが、出かせぎ農業から、専業農業を育成していく――われわれの部落等を見ましても、ほとんど出かせぎをしておる。専業農家というのは、この間まで私の部落では二戸専業農家をやっておった。ところが、これも、今度近くに工場ができたので、もう出かせぎしたほうがいい、農業をやったのでは引き合わぬというので、出かせぎに行ってしまった。こういうような、専業農家を育成するという
○神田委員 時間の関係がありますから、いろいろとお尋ね申し上げたいことがありますので、簡単に私のほうからお尋ねし、ひとつ簡単にお答えを願いたいと思います。 まず、中金の片柳理事長にお尋ね申し上げますが、日本の農業の現状においては、いまの貸し付け金利では農業をやってもとうてい引き合わない、これが実際の現状です。そういう意味合いにおいて、実はきのうも大臣にも、利子補給によって農業の経営拡大のための貸し
○神田委員 私は、本来ならば、これはあべこべであろうと思う。五一・一%は本来の業務、所属団体の貸し付けで、二三・三%が関連産業ということであれば、これは話がわかる。ところが、倍以上も関連産業貸し付けですね。その半分以下が所属団体への貸し付けであるということは、あなたが言われたのとちょっと意味が異なると私は思うのです。関連産業といってもいろいろあります。しかし、これには問題になる点もありますが、時間がありませんからそこまでは
○神田委員 農林中金が、今日資金が集中しており、現在の農林水産業だけの貸し付けでは資金が余裕を持つといっておられますが、はたしてこの農林中金が農水産業の近代化のために実際に役立つ貸し付けを行なっておるかどうか。本来の業務であるところの所属団体への貸し付けは二三・三%、関連貸し付けが五一・一%というような状態になっておりますが、これは本来の使命を果たしておらない、私はこう思うのでありますが、この点についていかがでございますか
○神田委員 私は、もうすでに同僚の皆さんから御質問がありました農協等の四法につきまして、これに関連いたしまして御質問申し上げますが、二重質問等になるかもしれませんけれども、御了承願いたいと思います。 まず、大臣にお尋ねしますが、農林水産業の近代化と農山漁村の振興をはかるといわれておりましたが、実際問題といたしまして、農林水産業は今日においては非常な危機に立っております。このような状況のもとにおいて
○神田委員 これは最大の努力をすると言うけれども、私はとうてい不可能であろうと思う。そういう不可能であるようなことを申して国民を惑わせるというようなことは、これは政治の姿勢ではないと思う。この物価の上昇はあげて田中内閣の責任である、私はこれを大きく自覚をしてもらいたい。 と同時に、公共料金を押えるべきであるにもかかわらず、ここに通産大臣はいないようだが、郵政大臣おるようでありますが、公共料金を値上
○神田委員 一年間の見通しであると申しますけれども、今日、もうすでにこのような大きな差が生じておる。長官としては、それでは一体、閣議決定された卸売物価二%、消費者物価五・五%を、年間を通じまして押し通せる自信を持っておりますか、その点をお伺いします。
○神田委員 まず、私は、物価かこのように上昇いたしました責任について経済企画庁長官にお尋ね申し上げます。 本年一月二十六日に閣議決定された四十八年度の経済見通しでは、卸売物価上昇が二%、消費者物価上昇が五・五%程度にしたい、そういうことを閣議で決定されたようであります。ところが今日、本年三月におきましては、卸売物価においては一一%、消費者物価については九%、こういうような急上昇をしておりますが、これははなはだしい
○神田委員 いままでにおいても、この古々米の払い下げが飼料用として払い下げたにもかかわらずこれが食糧として混入されて、悪徳業者といっては語弊があるかもしれませんが、そういう業者もあるわけです。そういう業者が飯米として売り渡すというような実例もあったわけです。これらに対して厳重な監督と、そのような不正が行なわれないような措置をとるべきであると思いますが、これに対してはどのように考えられますか。
○神田委員 こういうような緊急な問題について、ともすれば政府の政策はいつでも手おくれ、そのためにまた混乱を起こすというようなことを繰り返しておる。これはもう、えさが足らぬとか、あるいは畜産行政を振興するための対策としては、一年も二年も前に、世界の食糧事情等から見まして、これはわかっておるわけです。それにもかかわらず、これらに対する対策を怠っておるというような官僚的な仕事、これは今後許せないと思うのです
○神田委員 今回の古々米の払い下げの問題につきましては、このような異常な飼料の不足あるいは畜産物の値上げ、これらに対して緊急に対策をとるべきであるということを、われわれはもうすでに何カ月か前から政府当局に関係者とともに強く要望したにもかかわらず、今日までこれを行なわない。私が国会の予算委員会におきましても、農林大臣にきびしくこの点を申し上げ、すみやかにこれを実行すべきである、そうしなければ日本の畜産行政
○神田委員 これは大臣が来てから大臣に念のためにただしたいと思いますが、今度の問題にいたしましても、乳価の問題あるいは肉豚の価格問題等について、生産者からは飼料が非常に値上がりしておる、人件費も上がっておる、これではいままでのような肉豚の支持価格あるいは加工乳におけるところの過不足払い等においてはとてもやっていけない。これに対して皆さんのところへもだいぶ陳情がきておるだろうと思います。これらに対して
○神田委員 日本の国土が狭いということはいま初めてわかったことではなく、これはわれわれも十分承知しておる。しかしながら、いま予算委員会で資料が提出されておりますが、この山林原野がゴルフ場として一体どのくらい買い占めされておるかということは、一部の資料、しかも四十七年八月現在の資料しか出ておりませんから、これは問題でないから私はこれを取り上げませんが、膨大な山林原野がゴルフ場として使用されておる。いかに
○神田委員 まず、次官にお尋ねしますが、これは農林大臣が来てからもうちょっとお尋ねしたいと思うほど重大な基本的な問題ですが、いままでの各委員さんからの質問で、牛乳並びに豚肉とその他畜産行政に対しまして、日本はこれから畜産を中心としたところの農業の拡大、振興をはかるということは、もう数年来これを申しておるのであります。しかしながら、今日の状況はこれと反比例をいたしまして、畜産関係の振興ははかられておらない