1956-04-21 第24回国会 衆議院 外務委員会 第35号
○矢口政府委員 実は現在申請中のものが約二百足らずございます。それをすべてペンディングのままにしてございます。と申しますのは、その基準がはっきりしないからであります。従いまして現在申請中のものに対しましても、今度きめられました基準に従って処理されることと思います。従ってすなわち従来と同じようにはやらないということになると思います。
○矢口政府委員 実は現在申請中のものが約二百足らずございます。それをすべてペンディングのままにしてございます。と申しますのは、その基準がはっきりしないからであります。従いまして現在申請中のものに対しましても、今度きめられました基準に従って処理されることと思います。従ってすなわち従来と同じようにはやらないということになると思います。
○矢口政府委員 ただいま政務次官から御答弁申し上げましたことを補足して、その間の事情をお答え申し上げます。事務次官会議で内容がきまりまして、閣議決定でそれをコンファームしたのは事実でございます。しかしこれ々当分の間発表を差し控えよというのでありまして、その理由いかんということにつきましては、私の了解する限りにおきましては、細目の点もまだはっきりきまっておりませんから、当分の間未発表のままにせよというのが
○矢口政府委員 第一の点は全く同感でございまして、もちろん制限事項を設けるにいたしましても、先ほど重光大臣から答弁がありましたように、法律の命ずるところに従いまして、その範囲内において取扱いの標準をきめるべきものだと信じております。 それから第一点のメーデーに間に合うようにということにつきましては、これは旅券発給技術の問題でありますが、極力その線に沿うように現に処理してございます。でありますから、
○矢口政府委員 その話し合いといいますか基準といいますか、制限の内容を申し上げろということでございますならば、先ほど申し上げました通り、私遺憾ながらその自由を持ち合せておりませんので、内容には触れるわけにいかないと思います。
○矢口政府委員 基本的な条件というものを申せというような御指示でありますが、今までの経緯を率直に申し上げる自由を私が持たないことをはなはだ残念に存じます。これは上司並びに上の方の意向によりまして、当分の間秘にしておけという指令がございますものですから、はなはだ恐縮ですが申し上げるわけにいかないのであります。ただどうなっておるかというような大体の流れは、私は申し上げる自由があると思いますので、それでよろしゅうございましたら
○政府委員(矢口麓藏君) 決してそういう意味では、ございませんで、向うとしては一日も早く同化してもらいたい、とけ込んでもらいたいという強い念願を持っておりますし、一方わが方といたしましても、近時の移住政策は御承知の通りまず受け入れ国に同化するという点に、ございますものですから、できるだけ早くとけ込んでもらいたいというのが双方の念願でございます。今申し上げました五年間というのは、とにかく五年たてば希望者
○政府委員(矢口麓藏君) 向うに参りまして話し合いをしたことをお答え申し上げます。これはただいま条約局長からも説明いたしました通り、去年の暮にシアヌーク首相を首班とするミッション一行が参りまして、移住に関する細目は現地できめるという約束ができておったのであります。その約束に基きましてこまかい点をはっきりさすという目的をもって参ったのであります。 まず第一に一応の話し合いがきまりましたことは、移住者
○政府委員(矢口麓藏君) 遺憾ながら今日数字を持って参りませんので、正確な数字は申し上げかねますけれども、順位から申し上げさせていただきますと、今申し上げました通り七千五百人組んでございますが、そのうちの二千人はカンボジアでございまして、差引五千五百人でございます。それに前年度の繰越分約千七百人でございまするから、約七千三百ぐらいの人間がその内訳でございます。一番大きいのはアマゾンでございます。問題
○政府委員(矢口麓藏君) これはこまかい数字を今日持って来ておりませんし、またそういうことを御要望なさるものでないと思いますので、大方の数字を申し上げますが、主として去年の一番大きな費目は渡航費でございます。去年は五千五百人送出するという予定でございましたけれども、これは主として受け入れ国の事情によりまして、すなわちアマゾン、ドミニカ、ボリヴィアの先方の事情によりまして約千七、八百人何がし来年度に繰
○政府委員(矢口麓藏君) お答え申し上げます。最初の御質問は三十年度の予算の使い方のように了解しておりますが、それでよろしゅうございますか。
○矢口政府委員 簡単にお答え申し上げます。開店休業ではございません。まず第一に現地の情勢を視察しませんと、いかにして投融資するかわからぬものでございますから、官民合同の調査団を送りまして、官の方が帰って参りました。民の方も来たる二十二日に全部引き揚げて参ります。それに基きまして方針がきまりましてから投融資を実施することに相なっております。 それから一方米銀から借りる金は、この二十七日にいよいよ借款
○矢口政府委員 先ほど大臣からお話申し上げました通り、今そのワクの問題はまだはっきりきまっていないのでございます。これはいずれきまりましょうが、きまりましたときにそのきまったのに応じまして募集するより仕方がないと思うのでございます。
○矢口政府委員 一応二千人と責めたわけでございまして、それがどうなりますかは今のところはっきりしておりません。ただいま大臣から御答弁申し上げました通り、各人の希望によるわけでありまして、どうしても二割ないし八割というワクがございますれば、そのワクにはまるような人間が集まってくると思います。またそれが変えられれば、それに応じて変った人が集まってくる、こう思います。
○矢口政府委員 差しつかえありません。
○矢口政府委員 簡単にお答え申し上げます。第一の高等教育を受けた者を送り出すことは、具体的にどういう者を送り出しますか、募集選考の方法をまだきめてありませんが、その趣旨にかんがみましてまことに御同感でありますので、ぜひそういった線に従いまして措置いたしたいと思います。 次に大蔵省との折衝の件につきましては、本件がなるかならぬかは主としてこの点にかかりますので、事務当局におきましても、大臣の指示を受
○矢口説明員 お説全く同感でありまして、先方の考えておりますことも、今の平和三原則という言葉は使いませんでしたけれども、そういったふうな政治方針に基いてやっていることは、明らかに看取できたのであります、もともと、現在の移住政策の基本というのは、往年の満州移民とは違いまして、受け入れ国に同化するというところに最大の目標を置いてございます。従いまして、本件東南アジアに対する移民につきましても、同化ということを
○矢口説明員 当初は、先ほども少し触れました通り、分散主義というのを向うは主張しておりまして、その理由は同化にあるのです。同化といいますのは、ちょっと脱線いたしますけれども、国の重要部分は中国人に占められておりまして、約三十万といわれておりますが、それが国中に国を作っているような情勢でございますので、日本一人の場合にはそういう工合になってもらいたくないという考えからでしょう、とにかく分散してもらいたいという
○矢口説明員 お答え申し上げます。現地の状況と申されますと、今度私ら一行が向うに参りましての話し合いの大筋だと判断いたしますので、その点の概略を申し上げさせていただきます。 まず私ら一行がカンボジアに参りました趣旨は、去年の暮れにシアヌーク首相を首班とするミッションが参りまして、その節友好条約を結びましたことは御承知の通りでありますが、そのときに第五条に移住のことをうたっておりましたが、そのうたい
○矢口政府委員 先ほど申し上げました通り、まだほんの腹案程度にもいっておりませんので、ただいまおっしゃられましたことは、逐次われわれが検討しなければならぬことでございまして、十分慎重に検討していきます。まず語学の点につきましてはお説の通りでございまして、医者を派遣するとなれば、そういう方面の知識をある程度まで持ったものでないと、用を足しにくいだろうと考えられます。それからジャングルだけではございませんで
○矢口政府委員 まことにお説の通りでございまして、先ほど申し上げました細目というのは、そういうことなのでございます。まず私たちの考えでは、子供はおそらく向うはあまり歓迎しないと思うのです。労力がほしいのでございますし、もう一つのねらいは、正式の会合では申しておりませんでしたけれども、人種の混合をやりたいというのがねらいでございますから、独身者がほしいということになるのでございます。でありまして、選考
○矢口政府委員 お答え申し上げます。先日の御存じ通りシアヌーク殿下を首班とするミッションが参りまして、そのときの一項目の中に移民問題がございました。今回の打ち合せでは大綱だけ話し合いがございましたので、詳細の点は今後の細目協定に待つわけでございますが、その数は一年間に一万人でございます。そうしまして、そのとき結びました友好条約は五カ年で、これは五年の間有効であるということでございますから、毎年一万人
○政府委員(矢口麓藏君) 実は、この海外移住審議会の委員のことにつきましては、内閣の所管でございまして、外務省の移住局は政令によりまして、ただその庶務をやるということになっております。従いまして私が適当な答弁者では遺憾ながらないのであります。外務省といたしましては、委員を推薦いたしまして、その推薦の結果を内閣におきましてきめると、外務省のほか各省が同じ立場にありますが、そのきめたことを外務省の移住局
○政府委員(矢口麓蔵君) これは言い落しまして失礼いたしました。アマゾンの移民を取り扱っております辻機関につきましては、五ヵ年間に五千家族のコンセッションをとりつけたのであります。それから南方の松原機関につきましては七年に四千家族であります。
○政府委員(矢口麓蔵君) 日本人のそれだけの家族を日本から送り出してよろしいという了解をただいま申し上げました通り、ブラジルの政府の中に移植民院というものがありまして、その移植民院から辻機関と松原機関におのおの日本人を、前者は五千家族、後者は四千家族を導入してもよろしいという了解をつけてございます。これは前、初めてできましたときは単なる口頭の納車に過ぎませんのでありましたけれども、昨年の七月一日をもちまして
○政府委員(矢口麓蔵君) 私からお答えいたします。一番よけい出しておりますブラジルにつきましては、御承知のことと思いますけれども、北にはいわゆる辻機関というものがございまして、北と申しますのはアマゾンでございますが、南方には松原というのがございまして、辻機関は五千家族、それから松原機関は四千家族を送り出していいという了解をブラジルの移植民院から……。
○政府委員(矢口麓藏君) ちょっと先ほど言い落しましたが、移民借款でございまして、日本の移民を促進するための借款であるということは初めからはっきりうたってございます。先ほど、私がこの点を言い落したのであります。
○政府委員(矢口麓藏君) 最初にでき上りまするときのことは、これは鈴木大蔵財務官が一番よく御承知なのでありますが、そこまでさかのぼって私が承知しておりますととろを申し上げさしていただきますると、前総理の吉田大臣が、この前アメリカへ参りましたときに、向うの銀行側と、御承知の通り三銀行側と話し合いを進めまして、その結果去年の十二月の七日に三銀行側の基本方針がきまりまして、すなわちただいま政務次官から答弁
○政府委員(矢口麓藏君) ボリビアにつきましてはただいま御指摘の通り近くできるのでございます。現在におきましては進行中でございます。それからその可能性の問題につきましてはドミニカが比較的早くできるのじゃないか。それからパラグワイに非常に必要があるのでございますけれども、その可能性もあるのでありますが、ただ遺憾ながらあそこには在外公館が現在ございませんので、事務的にこれを進めにくいという事情があります
○政府委員(矢口麓藏君) アメリカ側との折衝につきましては、もともとニューヨーク、ワシントンでやったのでありますが、それが今年の初めから東京に中心を移されまして、三銀行の代表者がニューヨークの本社の代表者となって、日本側におきましては大蔵省と外務省から私がその代表になって話を進めたのでございます。アメリカ側の要求といたしましては、日本政府が、換言いたしますれば大蔵大臣が元利の保証をすれば自余のことに
○政府委員(矢口麓藏君) 御承知の通り本件会社、その前は公社という案も出ておりましたけれども、いずれにしろ本件会社の案は、今年二月の予算折衝期にすでに持っておりまして、大蔵省と予算折衝をやったのでありますけれども、不幸にして葬り去られまして一応お流れになったのです。つい最近、六月のいつごろでございましたか、初めごろだったと思います。その時分と記憶いたしますが、ようやく資本金一億円が、予算修正によってでき
○政府委員(矢口麓藏君) 業務の方法につきましては、大蔵省と打ち合せておりますが、今具体的なものは持ち合せございません。事業計画にしましても、まあ一応の目論見書というものができておる程度でございまして、詳細のことにつきましては新会社が発足のときに具体的な正確なものをやる、こういうことになっております。
○矢口政府委員 現在集団の場合と個別的な場合と二つ考えております。ことに開拓移民の場合におきましては、協同組合みたいなものを作ることが、ブラジル等におきましては先方の義務になっておりますし、われわれもそれを要望しておりますので、そういうものを対象にして考えております。それからコロノ移民が独立する場合におきましては、その個人を対象にしようと考えております。
○政府委員(矢口麓藏君) 私から御答弁します。移民の大宗をなしておりますブラジルにおきましては、まず農業移民を最も多く歓迎しております。その他の国におきまして最近大きく浮き上っておりますパラグァイ等におきましては、農業移民も希望いたしまするが、できればいわゆる資本と技術を持った移民に来てもらいたい。これは申し上げまするけれども、この企業移民という言葉が適切であるかどうかは存じませんが、これには農業、
○政府委員(矢口麓藏君) 最初の、ただいま和栗課長からお話がございましたところに若干の御了解が行かない点があるのじゃないかと思われますので、私から申し上げさしていただきます。これは大したことじゃございませんけれども、両事務次官の覚書を作ろうという話は、もともと農林省側からございましたものであります。山本参事官から私に対しましてそういう要求がもともとあったのであります。その後私の方でも考慮しておりまして
○政府委員(矢口麓藏君) 農林省と外務省との間の了解ということに関して御説明申し上げます。 ここにお配りしております書類にも書いてございます通り、その前に申し上げたいと思いまするが、今度の会社の運営につきましては、まず第一に移住審議会というものが内閣にでき上りまして、これは閣僚レベルの人をもって構成されるものと想像されますが、その下に大体次官級のメンバーをもって構成せられるところの幹事会というのがございまして
○矢口政府委員 私から御答弁申し上げます。昨年の十二月七日にアメリカ三銀行におきまして、本件借款の基本方針というものをきめたのでございます。それによりますと、日本側の政府が本件借款の元利を保証いたしますならば、アメリカ側では貸し出すであろうという趣旨の基本方針でございます。しかしその借り手でありますところの本件会社の内容がまだきまってないものでありますから、すなわち本法案が通らないものでございますから
○矢口政府委員 これまたまことに御同感でございまして、先ほどの欧州国家間移民委員会と同じように、この方面にも力をいたして、日本の移民を送り出したいというので、そういう意図はかねがね持っておりますが、現にそれと関連のありますことで、御承知でございましょうが、カシミターという宗教家が東京においででありますが、この人が先日来非常に熱心に、南米の各地に若干でも日本人を入れるような基地を作りたいというので、各国
○矢口政府委員 私からお答え申し上げます。まことにお説の通りでございまして、外務省としても一日も早くこれに参加したいというのがかねての要望でございます。ただ今日までは、わが方の出先官憲にようやく話をした程度でありまして、すなわち国連に参りました加瀬大使、それからゼネヴァの総領事にその旨を伝えただけでありまして、まだ具体的な動きは見ていないわけであります。しかしようやく移民外交の根拠もでき上りましたから
○矢口政府委員 お答え申し上げます。御承知の通り、わずかに千五百万ドルの借款でございまして、それを一年に割り当てますと、わずかに三百万ドル、日本の金にして約十億でございます。しかも、株式会社にはなっておりますけれども、仕事の性質上、採算を無視してやることが多分にございますので、なるたけ人件費その他の経費のかからぬようにというのがねらいでございまして、その意味から、重役はなるたけ少くして能率を上げようという
○矢口政府委員 はあ。
○矢口政府委員 私からお答えいたします。これは国によりまして非常にややこしい問題が起りますが、現実に受け入れ国とは別に話し合いはしておりません。といいますのは本件会社ができるかどうかは、まだきまっておらないので、話し合いができないからであります。しかし見通しといたしましては、ブラジル等においては若干の困難がありますけれども、自余の国におきましては、たした困難はないという見通しをつけてございます。
○矢口政府委員 現在努力しておりますから、土曜日でございますればできると思います。
○政府委員(矢口麓藏君) お答え申し上げます。この後段の趣旨を最初に申し上げさしていただきたいと思いますが、移民政策の一つの根幹といたしまして、できるだけ、より多く移民を吸収するところに力を入れたいという希望、念願を持っておるのであります。といいますのは、現在の農業移民の例を御覧なさいましてもおわかりになると思うのでありますが、一番移民政策として、ことに農業移民政策として健全なのは、いわゆる開拓移民
○政府委員(矢口麓藏君) お答え申し上げます。今年の予算編成の時期におきまして、移住振興会社ができるかどうか、まだきまっておりませんで、なお不確定な状態にございました。従いまして、主として従来の線に沿いまして、すなわち、従来と申し上げますると、ほとんど大部分が農業移民でございます。従いまして、その予算編成当時におきましては、農業移民を中心といたしまして重点を置きまして、予算編成をいたしたのでございます
○矢口政府委員 とりあえず約五千万円を期待しております。
○矢口政府委員 海外協会連合会は現在募集選考等の移民業務をやっておりますが、それに新規移住会社が事務を委託することができる、事務をやらしむる、こういう意味でございます。
○矢口政府委員 ごもっともでございますので、極力努力いたします。