1950-05-01 第7回国会 参議院 本会議 第49号
○板野勝次君 共産党は地方税法案に絶対反対の意を表明するものであります。 第七国会の終了に当つて、政府は日本全国民の反対を押し切り、衆議院において全野党の総退場のうちに強引に通過させた前代未聞の悪法といわれる地方税法を、今又参議院において強引に押し切ろうとしてここに上程しているのであります。それは何故でありましよう。第七国会は、予算にしても、税制にしても、見返資金の運用にいたしましても、何一つ自主的
○板野勝次君 共産党は地方税法案に絶対反対の意を表明するものであります。 第七国会の終了に当つて、政府は日本全国民の反対を押し切り、衆議院において全野党の総退場のうちに強引に通過させた前代未聞の悪法といわれる地方税法を、今又参議院において強引に押し切ろうとしてここに上程しているのであります。それは何故でありましよう。第七国会は、予算にしても、税制にしても、見返資金の運用にいたしましても、何一つ自主的
○板野勝次君 共産党はこの法案に反対であります。この改正案の第一の特徴は、地方の管区本部が国警の全国六管区制と完全にマツチするよう改正されましたけれども、管区本部の設置箇所の争奪に会いまして現行通りにはなりましたが、明らかに警察力増強と共に海上保安庁が人民彈圧の武器に性格を変えようとするものであります。第二の特徴は、旧海軍軍令部から受け継いだ管船課を主とする新設の船舶技術部と現地採用によつて旧海軍軍人
○板野勝次君 只今の答弁はいずれも不満足であります。そこで重ねて官房長官に答弁をお願いしたいのは、(「いないぞ」と呼ぶ者あり)立法府に所定の手続を経て立法措置をとつて貰うことを政府は熱望しておるということでありますが、立法府をしてどのような手続でやらせようとしておるのか、この点を承わりたいのであります。若し官房長官がいないならば誰でも適当な人によつて答弁をして貰いたい。ところが若し同じような方法で否決
○板野勝次君 私は共産党を代表いたしまして、政府職員の給與実施法の一部改正案の廃棄に関する政府の責任と善後措置について緊急質問を試みるものであります。 昨日から今朝にかけての国会の動きの中には、私達国会議員にも又国民の多数にも、果してこの国会に自主性があるのかどうかということを疑わしめ、且つ政府がしばしばその自主性を強調しながらも、その自主権をみずから放棄して来、又政府みずからがこの自主性放棄の責任
○板野勝次君 私はこの際、政府職員の給與実施法の一部改正案の廃棄に関する政府の責任と善後措置について、緊急質問をすることの動議を提出いたします。
○板野勝次君 只今上程されておる各種の法案に対しまして共産党は反対であります。 政府は口を開けば恰かも大道商人のごとく減税々々と宣伝これ努めておりますが、この語るに落ちたる減税宣伝こそ、この狙いは明らかであります。真の減税でありますならば、二言目には減税々々と、鼻に付くように言う必要はないのであります。 〔仮議長退席、議長着席〕 何故ならば、真の減税であるならば、声をからして叫ばなくても、
○板野勝次君 そうしますと政府はこの基礎控除が二万四千円、月額大体二千円で、これが妥当な根拠としては、例えば物価と税金というような、国民生活の中からこの程度にされたという、その別段の根拠といつてはないわけですか。ただいい加減にまあこれくらいにして置こうというような算定でやつておられるのですか。或いは又今の日本の国情から見てこの程度のものは必要だと政府が思われたのには、何らかの根拠がなければならないと
○板野勝次君 それでは私がやります。これは昨日も大蔵大臣に対する質問が終つてしまつたので、今度は主税局長にもう少し昨日の問題を続けて質問して行きたいのですが、幾ら考えて見ても、この所得の基礎控除額というもの、この基礎控除をやる精神ですね、それを一体どこに置いておられるかということを、もう少し明瞭に納得の行くように御説明して貰いたいと思うのですが、先ず最初に……。
○板野勝次君 私の特に強調したい点は、相当大きな中小企業……、といつても、上の水準のものはいいのですけれども、零細な業者というものは殆んど帳面というものは持つていないし、それから今のように非常に不景気になつて来ると殆んど仕事ができていない、こういう状態の中にあるので、零細な業者こそ真に税務署としては、懇切丁寧に納得の行くようなやり方でやつて貰いたいと思うのです。ところがそれが何処へ行つてもやられていない
○板野勝次君 ところが実際はそういう数字を出されましても、正当な申告をしておる者が割合に少ない、そういうものは個々の調査によつて分かるというのですが、地方へ行つて見て小さい……つまり税務署の窓口に行くことさえもできないような零細な人たちが、みんな無茶苦茶に何らの調査もなしにやられておると思う。それでは、個々の調査が殆んど行われていないのに割合に正当な申告がされておるものは少ないのだと、こういう私は断定
○板野勝次君 私は国税庁長官にお尋ねしたいのですが、地方を廻つてみましても、どうも納税の申告制度というふうなものがちつとも尊重されていないわけです。一体どの程度までこの申告制度というようなものが尊重されるのですか。どこの税務署へ参りまして納税者のいろいろなことを聞いてみても、皆出すけれども、申告制度というものは全然ただ形式的に出すだけであつて、税務署が一方的に決めた額に承認しないなら更正決定をよこすのだ
○板野勝次君 只今の総理大臣並びに安本長官の答弁は、極めて不満足であるばかりでなく、不親切であります。私の聞かんとしておる点は、今の国内が極めて困難な事態の中にある、この困難な状態を如何にして打開して行こうとしておるのかどうか、この点の総理大臣の明快なる答弁を求めているのが一つ。第二には、ローガン構想による貿易の破綻、飢餓輸出の中から、国内の購買力はますます狹まつて来て、税金攻勢やその他と相待つてますます
○板野勝次君 私は日本共産党を代表して、総理大臣並びに関係閣僚諸君に我が国の産業危機に関する緊急質問を試みるものであります。 世に言われました三月危機は、今や政府の徴税攻勢によりまして、企業の倒産続出、自殺者の累増、失業者の激増、農村の窮乏も又その極点に達し、この深刻な危機は、單に労働者、農民、中小企業の窮迫だけではなく、貿易にも、滯貨処理にも、金融にも恐るべき事態を現出しているのであります。これらの
○板野勝次君 そうしますと、問題は見返資金の性格というものがどうも我々もはつきりしないので、大体見返資金に対しては債務の償還計画というふうなものは政府は考えておるわけなんですか。
○板野勝次君 先程見返資金の増資引受を五十二億ぐらいだと言われたと思うのですが、少し聞き洩らしたのですが、五十二億を特殊銀行にどういうふうに配分されるのか。そうして配分されれば特殊銀行に対して見返資金の占めるパーセンテージはどういうふうになるのか、その点をちよつと伺いたいと思います。
○板野勝次君 併し今の電気事業のいろいろな問題についての責任は、やはり何とあなたが言葉を曖昧にされて見ましても、吉田内閣の責任においてやられておるはずだと思うのに、そうでないのならば電気事業のいろいろな問題については内閣は一切の権限をみずから拠棄されておるのかどうかといつて問いたいぐらいなんです。その点は飽くまでも責任を負うという態度を明かにして貰わなければ、一小役人に答弁を求めておるのじやないのですから
○板野勝次君 質問の要点は、先程から栗山君が言いますように、アパートにしましても、メーターが一つであつても、世帶数が仮に五十世帶あれば、それで基準量の二十キロなら二十キロというものを五十軒に割当てて行けばメータ一つであつてもよいわけである。先程から物価庁の部長に対する兼岩君の質問から、結論は何かどうも外の方へ、外国の方に行つて交渉しておるというふうに聞えて来たので、そういうアパートの基準的な割当にしても
○板野勝次君 それに関連してお尋ねしたいのですが、先程からのアパートの問題にしましても、今栗山君からいいましたが、大体一つの世帶とアパートを見ておるというのが吉田内閣の方針なのですか。それから農事用の電力についても、今まで三割引になつておつたものをやらないということになれば、農村の電化もうまくは行かない。併しそうやつて来ておるのは吉田内閣の方針であるかどうかということをこの機会に政務次官から承つておきたいと
○板野勝次君 更に、私の伺いたい点に触れられていないのですが、そういうふうな闇たばこ若しくは放出たばこがどんどん出て来るということになれば、勢い国内における葉たばこの生産というものに、非常に影響を與えて来るに相違ないと思いまする今後の外国から来る、そういつた放出若しくは闇たばこの状態と、それと睨み合せなければ、今あなたは一千八百人からの監視員を置いて云々と言われましたけれども、そういう監視員をもつと
○板野勝次君 そうです。闇たばこであろうとも、とにかく国内に入つて来ておるたばこと、国内との関係を無視するわけに行かんですから……放出たばこもありましよう。
○板野勝次君 私ちよつとお尋ねしたいのは、外国たばこと日本のたばことの関係ですね。将来日本のたばこの生産、それに対する当局の対策を承つて置きたいと思います。そうして外国たばこの現在の状況についても、価格、入つて来ておる数量等も併せてお知らせ願いたいと思います。
○委員外議員(板野勝次君) 御存じですか。これは聽き違いかも知れませんけれども、先程の証言で、二月二日後三度目の逮捕請求を行なつたとの証言でありますが、逮捕請求の月日は……。
○委員外議員(板野勝次君) 最初にお伺いしたい点は、昨年の味の素の事件を担当していた地検の加藤検事が鈴木恭二を逮捕した後に横浜の地検に転任を命ぜられ、堀検事正の子分というのですか、環検事に代えられたということをあなたはお知りになつておられますか、御存じですか。
○委員外議員(板野勝次君) それでは次に聞きたいのですが、捜査を進めて行く場合に、捜査をする人達に、更に逆捜査を進めて行くというふうなことが言われておる。そうして新聞紙にもこれは報道されておつたと思うんですが、そういう点について耳にせられたことはないのですか。具体的に申しますと、昨年の十二月の九日の読売新聞に「某監察官付警部は逆に同事件担任の捜査官らの身辺調査を行い、捜査に支障を加えるという全く不明朗極
○委員外議員(板野勝次君) それでは捜査に対する影響というものは、派閥はあろうと、なかろうと、そういうものに影響されずに行つておるとこういう意味なんですね。そういうものに影響されることなく自分としては進めて行つたという意味なんですか。
○委員外議員(板野勝次君) ちよつとお尋ねしますが、先程委員長があなたにこういうことを尋ねられたと思うんです。警視庁の中には自由党宮廷派とか、或いは番町会か分かりませんが、とにかく派閥がある、それに対してあなたの答えは、私はそういうものがあつても問題にしないのだ。こういうふうな証言があつたように思うわけですが、それは警視庁内における派閥を肯定せられたものと思うんですが、そういうふうに理解していいでしようか
○板野勝次君 それからもう一つ尋ねて置きたいのですが、新聞紙によりますと、主食の滞貨の処分ですね、事故品やいろんなものができておるわけなんですが、そうすると、これ又処分をして損をしなければならん。又補填しなければならないという問題が起つて来ると思うのですが、一体新聞紙に伝えられた事故品とかいろいろなものは、あれは輸入されたものですか、それとも国内産のものですか。
○板野勝次君 只今の説明ですと、ただあなたの方の感じで五等級なんかが設定された、値段は下げておるけれども、歩留りが悪いと、併しその五等米の歩留まりはどの程度悪いものかという具体的な計算は答弁の中からは出て来なかつたと思うのです。事実現地で聞いて見ても、三等か四等で行けるようなものでも五等に落して行くというよな、非常に嚴重な検査がやられて来ていると思うのです。そうすると、果して五等米はどの程度の歩留りになるるか
○板野勝次君 共済掛金の問題について聞こうとするのではないのでして、食管の特別会計における例えば輸入食糧の関係とかう或いは今年になつて検査米が非常に厳格になつて来ておる。値段は安く買取つているが、消費者に対しては普通に決められた消費者の価格で売られている。そういう面で儲かつている筈なのに、こうりう繰入れがなされて来ておるので、政府の買入れの状況について、検査と、買入れられた額と、そうして米価四千二百五十円
○板野勝次君 証券取引法の一部を改正する法律案には共産党は反対であります。 この法案の本文に当つているところのこまごました改正よりは、最後の附則十四に書かれている次の点が重要なのであります。即ち附則十四には、「事業者団体法(昭和二十三年法律第百九十一号)の一部を次のように改正する。第六條第一項第三号イ中「証券取引所」の下に「及び証券業協会(証券業協同連合会を含む」を加える。」即ちこれが提案理由に挙
○板野勝次君 吉田内閣の露骨な外国食糧依存政策は、一貫した外国資本への隷属化政策と結び付いて、日本農業を圧迫し、その結果今や農業は恐ろしい恐慌に襲われ、日本農業は破滅の状態に瀕しておるのであります。即ち農産物の価格は本年に入つてから大幅に下落しつつありますために、農家経営は大打撃を受け、低米価による強権供出はますます強化され、配給肥料も買えなければ税金も拂えない農家戸数は激増し、借金は殖えるし、娘の
○板野勝次君 この改正案の中で十八億を三十億に改めるということになつておるんですが、今いろいろな現状から見て、実際にこの国民金融公庫を利用する人はどの程度まで実際資金が必要なのかどうか。
○板野勝次君 私は日本共産党を代表しまして、この改正案に対して反対するものであります。反対の理由は、細かい点はありますが、ここでは時間の関係もありますから触れないことにいたしますが、証券業協会について事業者団体法の適用を免除するという一点だけでも、この改正に対しましては絶対に反対であります。この証券業協会を事業者団体法の適用外にするということは、独占資本の復活、財閥復興に決定的な役割を勤めるものでありまして
○板野勝次君 その点は、銀行等の場合に主要な点が公表されておるのに、何故されないかという点は、どういうわけなんでしようか。
○板野勝次君 少し遅くなりましたので、大蔵大臣に資金計画の改訂の問題についてもお尋ねしたいと思つておりましたが、時間の関係もありますので、ただ証券取引法の一部を改正する問題について二、三の質問だけに止めておきたいと思います。 先程木村委員の質問に答えられて、証券会社の資産の内容について説明があつたのですけれども、例えば銀行などについては主要な勘定が一般に知らされておるわけです。併し証券業者の内容というものは
○板野勝次君 いやいやいいです。
○板野勝次君 それでは詳しくやつて貰いたいということ、殊に先程も外の委員からも出ていましたが、食管の特別会計は伏魔殿であると言つて世間でも非常に疑いの目を以て見ております際でありますから、十分我々の納得の行くような資料を出して貰いたい。
○板野勝次君 それでは、この書類を出したのは多分五月か六月だつたと思うのですが、処理がついたのなら、ついたで、目下調査を継続中だという回答なら、その意味で、問題が処理されたのなら何故委員会宛にその処理した状況を報告されなかつたのですか。
○板野勝次君 食管特別会計に関連して、前に会計検査院に調査を依頼して、それに対して回答が来ているのですが、その点についてちよつと聽きたいのです。これは昨年のいつごろだつたですか。兼岩君から発議して、この委員会から検査院に質問書を出したが、その回答が来ているわけです。その回答は極めて不十分で、満足な回答でないのですが、もう相当時日も経過していますので改めて伺いたいと思います。それは食管特別会計の五億五千万円
○委員外議員(板野勝次君) それで、もう少し聞かして頂きたいのですが、両先生の相違点の中心を貫いているものは、日本の農業というものを飽くまで米麦中心で行くというのと、米麦中心にはいろいろな條件で、自然的な條件でも行詰りが多いから多角化して行こうという点と、それから飽くまで国内自給体制という角度と、今一つは多角化することによつて例えば畜産物が輸出可能である。そういうような論点からしますと、大内さんの方
○委員外議員(板野勝次君) そこで重ねてお尋ねしたいのですが、農産物の価格が上げられないということ、例えばそれは賃金政策と結び附いて来ると思うのですが、併しその点に対するつまり今の賃金政策と農産物との価格の関係についてあなたの率直な見解、どのようにお考えになつておられるか、そういうことをお聞きしたいと思います。
○委員外議員(板野勝次君) 大内先生にちよつとお尋ねしたいのですが、これは私の聞きようが惡かつたかも知れないと思いますが、あなたの生産力論が出て来る前提としては、農産物の価格を高めないで、農家経済というものを高めて行くということを前提として、それに農業生産力を高めて行くという裏付けですね。そうしてそれがためには国家的な投資、助成というものが必要だということを前提とされておつたように思うのですが、そうすると
○板野勝次君 今の小委員長からの報告の不採択と決定した請願の六十四号、七十一号、二百九十七号、陳情の二号、これはいずれも現状の税制が満足だということが前提とされておるよようにも聞き取れたのでありますが、現在の大衆課税的なこのようなものはいずれも撤廃の方向に向けるべきであつて、当然採択すべきものではないかと思いますので、各委員の方々がもう一度慎重に協議されて採択せられんことを希望するものであります。