1976-05-18 第77回国会 衆議院 運輸委員会 第11号
○村木参考人 紛飾決算と民主化の問題についてお答え申し上げます。 減価償却費は固定資産に投資した資本を流動資産として回収する会計上の手続、処理でございますから、これは当然そういう処理が必要だという意味で、減価償却費を計上することには無論異論はないわけでございますが、しかしながら、その手続、処理の方法について、これが利益操作の有力な手段になっているし、自己金融の性格をこれが持っているというところに問題
○村木参考人 紛飾決算と民主化の問題についてお答え申し上げます。 減価償却費は固定資産に投資した資本を流動資産として回収する会計上の手続、処理でございますから、これは当然そういう処理が必要だという意味で、減価償却費を計上することには無論異論はないわけでございますが、しかしながら、その手続、処理の方法について、これが利益操作の有力な手段になっているし、自己金融の性格をこれが持っているというところに問題
○村木参考人 本会議が始まるので時間がないそうでございますから、ごく簡単に申し上げます。 先生の御質問を十分に整理し切っておりませんが、三点にちょっと整理してみましたが、まず、最初の合理化の問題でございますが、経済合理性から見れば国鉄にむだがないとは私は思いません。そういう意味では大いに経済合理性ということを追求していかなければならないと思います。私は国鉄に在職中に鉄道技術研究所で合理化の研究を任務
○村木参考人 村木啓介でございます。 私は、国鉄運賃法及び日鉄法の一部を改正する二つの法律案に反対の立場から意見を申し上げます。 物価政策から二点、交通政策から四点にまとめて申し上げることにいたします。 国鉄運賃法の一部を改める法律案は運賃値上げで直接利用者の負担を重くする、五割以上も負担が重くなってはとても負担に耐えられない、これが反対理由の第一でございます。 反対理由の第二は、国鉄運賃の
○村木参考人 最後の長期計画の問題は、先ほど公述のときにも申し上げましたが、投資計画の方は意思決定によってできるわけでございますから、それは五年でも十年でもかなりの実効性でもってできると思うのですが、収支計画の方は、先ほども申し上げましたように不安定要素があって、これは実際問題として来年度の計画も立たぬのじゃございませんか。いつも補正予算を組んでいらっしゃるようですし。 それから労使関係の改善の問題
○村木参考人 鉄道が国民生活の上で必要不可欠な交通機関であるということは、これは一般的に交通機関そのものとしてどなたでも承認されることだと思いますが、その上に鉄道の特殊性ということが一つあるわけでございます。それは安全で正確で迅速で大量輸送に適する、さらに便利で快適なサービスが提供できる。なお、これは他の交通機関と比べまして以上のサービスの中身から言えばコストが非常に低くできる。こういうような鉄道の
○村木参考人 村木啓介でございます。本日は、総論的にという御要望でございますので、国鉄財政再建についての発想方法、方法論に問題をしぼって、意見と提案を含めてあらましの考えを述べさせていただきます。 まず初めに国鉄再建計画についての私の考えを述べておきます。 何回もつくり直したこの計画は、本来、財政再建計画という性格のものではなくて、大企業本位の投資計画でありまして、そのために合理化と運賃値上げで
○村木公述人 各国によっていろいろ違いがございますけれども、おおむね六〇%から七五%くらいの割合になっているように国際運輸統計の中に出ております。
○村木公述人 村木啓介でございます。 私は三つのことを申し上げさせていただきます。 一つは運賃値上げをしないで、もっぱら国の資金援助で事態を処理していただきたいということ。二つ目には、再建計画は問題が多いから撤回していただいて、これをつくり直していただきたいということ。三つ目には、運賃制度の再編成をめぐって国会軽視の傾向が見られる点を最後に申し上げたいわけでございます。 それでは順を追って申し
○村木参考人 それはいまから申し上げます。運賃と国鉄労働者の賃金とを、対立するように私は考えてはならぬと思うのでございます。経営の中で賃金を考えれば、賃金というのは安いほうがいいにきまっておるわけでございますよ。賃金の割合には能率のあがらない年寄りはやめてもろうて、どんな仕事にでも適応できる若い人を雇うたほうがいいにきまっております。そういうことを前提にしなければ、お答えしても私は意味がないと思うのでございますよ
○村木参考人 申し上げます。 経営の中で賃金を考えますれば、お説のように、これは上げれるものではございませんですね。今日国鉄労働者の賃上げが一二・九%ほど認められたようでございますけれども、これは私は経営の中で幾らやりくりをしたって払えるものではないと思います。しかしこの一二・九%の賃上げ、これは先ほど申し上げましたように、新経済社会発展計画の中にも一二・一%の賃上げは当然だというふうに政府が認めておるわけでございますからね
○村木参考人 村木啓介でございます。私は、国鉄運賃法と国鉄財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案に反対の立場から意見を申し上げます。 一般の利用者が、運賃値上げに反対しておる理由を整理いたしますと、三つあると思います。第一は、直接負担が重くなるということ、中身は省略いたします。第二は、間接的に物価の上昇を誘発するということ。第三は、値上げの理由が納得できないということ、同時に、負担の不公平が
○公述人(村木啓介君) 鉄道技術研究所の村木啓介でございます。私は主といたしまして國鉄問題を中心にいたしまして、本案に対してその反対意見を申上げたいと思います。 最初にこの立法上の考え方につきまして三つの反対論を申上げまして、若し時間がございましてら、考え方の違う重要な條文につきまして、若干簡單に批判をいたしまして、各位の御審議の参考にしたいと思います。尚本法案は、日本國有鉄道法案とこれは重要な、
○公述人(村木啓介君) 十分御納得の行くように説明いたしますためには相当時間が長く掛かると思いますので、これは他の機会に私は御説明申上げたいと思うのであります。これは私は数字的に現在どれだけマイナスになるかという結論は簡單には出しかねる次第でありますが、ある程度の調査は、非常に末熟ではございますが、やつておるのであります。その点で一つ御了解願いたいと思うのであります。
○公述人(村木啓介君) 私は運賃値上げ絶対反対を叫びます者でありますが、今までにいろいろ新聞の輿論調査や或いは皆さんの声として傳えられました点は、一應物價の騰りますことを前提にいたしまして論議されたように私は考えるのであります。私が今から申上げたいのは、物價の値上げをしないで以て、運賃の値上げも勿論しない、こういう線で私の主張をする者であります。その点先ず申上げたいと思います。なぜそのようなことを申上