1986-12-12 第107回国会 参議院 決算委員会 第6号
○政府委員(廣瀬利雄君) 率直な意見ということでございますので率直に申し上げさせていただきますと、大変厳しい数字でございます。しかしながら一面いろいろ見てまいりますと、非常にラッキーな点と、それからいろいろ我々工夫を凝らした点とがございます。ラッキーな点は、今回の災害が関東から北の方に非常に集中して発生いたしましたので、私たちはその執行が冬期にわたりますと非常に難渋をいたしますので、できるだけ早く査定
○政府委員(廣瀬利雄君) 率直な意見ということでございますので率直に申し上げさせていただきますと、大変厳しい数字でございます。しかしながら一面いろいろ見てまいりますと、非常にラッキーな点と、それからいろいろ我々工夫を凝らした点とがございます。ラッキーな点は、今回の災害が関東から北の方に非常に集中して発生いたしましたので、私たちはその執行が冬期にわたりますと非常に難渋をいたしますので、できるだけ早く査定
○政府委員(廣瀬利雄君) 長期的な渇水対策ということになりますと、これは道は一つでございまして、水資源開発を促進していく、ただ一言に尽きると思います。しかし、その水資源開発が完成しますまでいろいろなやはり緊急的あるいは応急的な対策を立てていかなければならないかと思います。 今回の渇水につきましても、建設省では即刻本省に渇水対策本部を立てまして、中部地方あるいは近畿地方の渇水対策に対する対策をしているわけでございますが
○政府委員(廣瀬利雄君) 治水関係の予算がなぜ少ないかというお尋ねでございますが、一言で申し上げますと私たちの努力が非常に少ないということかと思いまして、一生懸命、今努力をしているところでございますが、その努力の一つが先ほどありました森林・河川緊急整備税でございますが、この整備税につきましてもいろいろの御異論があるというようなことでございまして、私どもは声を大にして、あるいは足しげくいろいろな方のところに
○廣瀬政府委員 私どもは一年懸命やっているつもりでございますけれども、一部そのようにまだ努力が足りないという点があろうとすれば私たちの不明のところでございますので、一層みずから引き締めまして今後努力をしていきたい、かように思っております。
○廣瀬政府委員 私から前にちょっと説明させていただきたいと思いますが、私たちは、先ほども申し上げましたように、ダムの建設につきましては生活再建が優先、第一でございまして、この生活再建をどのように対処していくかということに主眼点を置いております。したがいまして、先生御指摘の水特法あるいは水源地域対策基金等々も、この生活再建を適切に十分にするための一つの方策というふうに理解をいたしておりますので、先生御指摘
○廣瀬政府委員 お答え申し上げます。 検査院からは、用地買収、補償交渉が難航しているなどのため、本体工事に着工の見通しが立っておらず、五十八年度末までに多額の事業費が投じられたにもかかわらず、事業効果の発現が著しく遅延しているというような御指摘があったわけでございますが、建設省といたしましては、会計検査院といろいろのやりとりをいたしておりまして、そのやりとりの中で、先ほど先生が御指摘になられました
○政府委員(廣瀬利雄君) 前提条件がございますが、現在我々が承知している水需要につきましては関東地域内の水資源開発で十分でございますので、関係機関と協力して域内開発に十分努力をしていきたいというふうに思っております。
○政府委員(廣瀬利雄君) 水の使用形態は大変多岐にわたっておりますので、森林・河川緊急整備税におきましては、多様な水使用の実態に応じまして、先ほど御説明いたしましたけれども、免税点あるいは軽減措置等を講じましたこととともに、画一的でないきめ細かな取り扱いをすることが必要であるというふうに考えております。 そういう観点から農業用水を見てみますと、農用地は都市的な土地利用と比較いたしまして異なった性格
○政府委員(廣瀬利雄君) お答え申し上げます。 森林・河川緊急整備税は、非常に治水事業が立ちおくれているという現状を踏まえまして私たちがお願いをしている点でございまして、昭和五十年代における洪水、土砂害による負傷者数は約一万人、被害額は約六兆七千五百億に及んでおりまして、現在各地で渇水等の被害も生じているということで、治水、利水面を見ましても、もはや放置できないというような状況になっているわけでございます
○廣瀬政府委員 お答え申し上げます。 紀伊丹生川ダムの建設は、本年度約六千万の予算をもちまして予備調査を積極的に進めております。その予備調査の調査内容は、地質踏査、ボーリング等の現地調査と治水利水に関する計画の検討を行っております。 お尋ねの紀伊丹生川ダムの建設はどうかということでございますけれども、この調査結果を見てみませんとしかとしたお答えは申し上げかねるわけでございますけれども、私どもとしては
○廣瀬政府委員 大臣の前にひとつ。 二点ございますが、第一点は治水事業の対前年度の伸びでございますが、五十七年度が一・〇一、五十八年度が一・〇一、五十九年度が一・〇一、六十年度一・〇五、六十一年度一・〇二でございます。 第二点目でございますが、小豆島の吉田ダムについてでございますが、本年度、すなわち六十一年度に新規に実施計画調査に着手しておりまして、早期に完成するように考えております。 以上でございます
○廣瀬政府委員 お答え申し上げます。 第六次治水五カ年計画の進捗状況は、最終年度であります昭和六十一年度末で当初予算ベースで申し上げますと七八・九%にとどまっております。第六次治水五カ年計画の実施に当たりましては、災害対応、維持管理に計画を上回って優先的に配分せざるを得なかった等の理由がございまして、結果的に計画的整備をしなければならない部分が非常にしわ寄せを受けまして、低い進捗率にとどまっているのが
○政府委員(廣瀬利雄君) お答え申し上げます。 第一点の樋門の箇所から決壊したということは事実でございます。 第二点でございますが、旧河川のところに築堤をした、そこから決壊したということでございますけれども、河川というものは低湿地がございまして、それをだんだん堤防をつくることによって水を整え、それで地域を開発してまいりますものでございますので、水の出し入れにつきましていろいろな場所で土地利用に従
○政府委員(廣瀬利雄君) お答え申し上げます。 五十六年の小貝川の決壊原因と今回の小貝川の原因が類似ではないかというような御指摘でございますけれども、私ども調査いたしましたところ、前回の五十六年度の決壊原因と今回の原因は異なっておるというふうに考えております。
○廣瀬(利)政府委員 お答え申し上げます。 先生おっしゃっているように私たちも長期的な構想の中には砂を直接戻すことも考慮の中には入っているわけでございますけれども、できるだけ人工と申しますか、天然の作用によって自然に砂が浜につくという工法が適切だと考えておりますので、まず離岸堤をやり、それからそれにあわせまして人工リーフ等も施行いたしまして、その現象を見ながらいろいろの対策もあわせ考えていきたい、
○廣瀬(利)政府委員 お答え申し上げます。 私は今、離岸堤並びに人工リーフということを申し上げました。これらは二つとも、先生が御指摘のように、砂を持ってきてなおかつ、海岸の遠くに持っていかないようにするための工法でございます。 と申しますのは、海岸に砂がなくなりましたところにつきましてはどこからか砂を持ってこなくちゃならぬわけですから、海の水ができるだけ来るようにしなければならない。それで、その
○廣瀬(利)政府委員 お答え申し上げます。 後ヶ浜海岸は侵食が著しいため建設省では昭和五十五年から侵食対策に着工いたしております。当面の侵食対策として緊急と判断される離岸堤すなわち、南北の方になりましょうか、それの離岸堤の整備を促進してまいりましたけれども、六十一年度中には西側の離岸堤が完成するようにということで鋭意努力中でございます。 それから先生お尋ねのように、前面の海岸の防砂対策についてでございますが
○政府委員(廣瀬利雄君) 堀川は名古屋市の市街の中心部を流れておる河川でございまして、流下能力が不足あるいは護岸老朽化等のために治水上から見ましても改修の必要性が非常に高いところでございますし、そのほかにも、先生が今御指摘のように河川浄化上も非常に重要度の高い河川でございます。建設省では、愛知県並びに名古屋市の熱い御要望を受けまして、昭和六十一年度から堀川の事業を都市小河川改修事業ということで、今までの
○政府委員(廣瀬利雄君) 本事業は、先生ただいま御説明いただきましたように、昭和四十七年度に実施計画に着手いたしまして、昭和五十八年度からは建設事業に入っている事業でございます。現在までに導水路工事区間につきましては、必要な地形測量、関連する河川の水位、流量、水質等の観測、構造物の検討等を実施いたしております。
○政府委員(廣瀬利雄君) お答え申し上げます、 木曽川導水事業は、木曽川と庄内川を導水路で連結する建設省直轄施行の流況調整河川事業でございますが、その目的といたしましては三点ございます。第一点は新川の洪水防御及び内水排除、第二点は新川及び堀川の河川浄化、第三点は都市用水の開発とその導水ということになっております。特に、河川浄化につきましては、堀川等の河川に浄化用水を導入し河川環境を改善しょう、こういう
○廣瀬(利)政府委員 発電だけということになりますと、いろいろの三ルートがあろうかと思いますが、その三ルートをどのように開発するかということを具体的にまだ建設省といたしまして検討したことがございませんので、数字を申し上げる段階にはございません。
○廣瀬(利)政府委員 ただいま申し上げましたように、尾瀬分水を現段階におきまして決定をしたということではございませんで、いろいろの社会情勢等を踏まえながら、関係県等の御意見をよく尊重しながら計画を見詰めていきたい、このように申し上げているわけでございまして、現段階におきまして、先生が今お話しになりましたように、発電事業を開始するということを決定したということではございません。
○廣瀬(利)政府委員 尾瀬分水ほ、首都圏内の各地の用水の水資源確保の上から、また発電の観点から一つの方法だというふうに理解をいたしております。一方、先生御指摘になっておりますように、尾瀬の自然保護問題が非常に重要であるというような認識もいたしておりまして、この調和並びに流域変更という問題も含めまして、いろいろ検討していかなければならないと思っております。 この問題につきまして、関係県から意見書あるいは
○廣瀬(利)政府委員 由比地区の地すべり対策は、林野庁が今御説明いたしましたように、二百四十七ヘクタール実施をいたしておりますが、建設省はその西側の十九ヘクタールを実施しております。四十五年から事業に着手をいたしておりまして、自来六十年度までに補助、県単事業を合わせまして約九億二千万の対策事業を実施いたしております。目下のところ、人家密集地域の裏山斜面対策は、アンカーつき格子枠工を主体とする工法により
○政府委員(廣瀬利雄君) お答え申し上げます。 水田から流水が流出いたしますとなだらかになりまして、我々河川管理上非常に好ましいという効果を持っております。しかしながら、ダムのように計画的に流出を調節するという効果はございませんので、その辺はやはり専門のダムにゆだねるということでございまして、我々は両々相まって国土保全に万全を期していきたい、このように考えております。
○廣瀬(利)政府委員 御指摘の地点でございますけれども、激特事業で、特に飯山地区でございますが、五カ年という目途におきまして重点的に堤防を改築しておりますので、先生もごらんになっていただいたと思いますけれども、昔日の感があるぐらいに立派に堤防ができております。それに引きかえまして対岸は昔のままでございますので、地元の方々から先生がお話しになりましたような御要望が出ておりまして、私たちも十分承知をいたしております
○廣瀬(利)政府委員 先生御指摘の地点につきましては、前々大臣の水野大臣でございますけれども、現地に参りました。そのときに私も地方建設局長として同行いたしまして、その辺の事情はよく存じておるわけでございますが、豊田村の地点は無堤地区でございまして、先ほど申し上げましたように現五カ年計画の中には入っていない地区でございます。ここで申し上げるのはなんでございますけれども、過去において用地問題等でいろいろ
○廣瀬(利)政府委員 千曲川につきましては、先生御指摘がございましたように、五十七年、五十八年と連続して大きな災害をこうむりまして、我々河川管理者といたしましても重点的に改修をしなければならない河川だというような認識に立っております。したがいまして、特に改修の重点といたしましては、激甚な災害をこうむりました飯山地区の改修促進並びに都市化の進展の著しい地区の改修事業を最重点事業として取り上げたいと考えております
○廣瀬(利)政府委員 パーセントにつきましてはいろいろの計算の仕方があろうと思いますけれども、現在手元に資料がございません。
○廣瀬(利)政府委員 お答え申し上げます。 斐伊川、神戸川の治水につきましてでございますけれども、中海・宍道湖にっきましては湖岸堤、大橋川につきましては用地買収、本川におきましては築堤、護岸、先生神戸川と申されましたけれども、斐伊川放水路につきましては用地買収を重点的に実施をいたしております。 また、斐伊川の治水計画の一環として計画されております志津見ダムは、昭和五十八年度から実施計画調査を開始
○廣瀬(利)政府委員 まず、雄物川中流の築堤工事の進捗状況について御説明させていただきますが、雄物川については、中流地区、支川玉川を含めて築堤工事等鋭意改修を促進しているところでございまして、今後も引き続いて中流地区及び玉川の築堤工事を進めることといたしております。特に玉川につきましては、先生御存じの玉川ダムという世界に冠たる規模の大ダムを建設中でございまして、このダムと築堤工事と相まちまして雄物川中流地区
○廣瀬(利)政府委員 お答え申し上げます。 河川の整備につきましては、先生御指摘のように、貴重なる財産を守る堤防等を初め、河川管理施設をつくるわけでございますので、私どもは地域の重要度に応じ、あるいは工事の施行の難易等を勘案しながら重点的に配備しているところでございます。先生御指摘のように、予算面につきましては不本意なところがございますけれども、少ない予算を有効適切に使いまして、治水の安全度の向上
○政府委員(廣瀬利雄君) 建設省におきましても、先ほどから議論が出ていたかと思いますけれども、雪崩の実態調査ということを国土庁の調整費等を利用させていただきまして実施いたしました。この実施は、いわゆる過去に雪崩があったところはどこか、あるいは危険が多いところはどこかというような聞き取り調査を主にしたわけでございますが、そういう聞き取り調査からも今回の地点は出てこなかった。それから過去においてもそのような
○政府委員(廣瀬利雄君) 雪崩のメカニズムにつきまして、私も実は河川局長に就任する前に二年半ほど北陸の地方建設局におりまして、雪崩対策あるいは雪崩のメカニズムということを研究しようということで一生懸命やったわけでございますけれども、なかなか難しゅうございまして、例えば一例を申し上げますと、ある構造物が雪崩のために破壊をいたしました。そうしますと、私たちの常識からいきますと、重さ掛ける速度で力というものが
○政府委員(廣瀬利雄君) 建設省におきまして雪崩の対策事業というものは本年度六十年度から実施をいたしております。 その対象といたしますのは、雪崩災害から集落を守るということを目的としまして今年度から着手したわけでございます。 それで、先生のお話に出てまいりました雪崩防止法のもう少し完備した制定についてはいかがかというお尋ねでございますけれども、雪崩対策に当たりましては、先ほど申し上げましたように